構成管理

構成管理
構成管理とは、ソフトウェア開発に於ける成果物をある時点で凍結し、
以降の変更を管理する事をいう
(大規模システムでは極めて重要な管理である)
1.管理対象と管理開始時期
管理対象の例
管 理 開 始 時 期 の 例
基本設計書
ソースプログラム
・基本設計終了時
・基本設計レビュー終了時
各モジュールの単体試験終了時
ロードモジュール
全モジュールのリンク時
管理開始に当たり凍結した品目を、それぞれのベースラインと
する
プロジェクト管理
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2.変更管理
・ベースラインの変更は、手続きに従って実施する
・変更が実施される時、各品目の版(Version)を改版する
・関連グループへ連絡する
3.管理の為の組織
(1)構成管理委員会(変更管理委員会)
CCB(Configuration Cntorol Board)
・変更を承認する
・変更対象により、構成メンバーは異なる
(ex.契約内容、基本設計書、ソースプログラム)
(2)ライブラリアン
・管理担当者
プロジェクト管理
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4.留意点
・ライブラリアンは原則として、グループではなく個人とする
・ライブラリアンにはなるべく開発業務をアサインしない
・変更手続きには例外を作らない
・管理はシンプルかつシビアに行う
(ISO9001の要求事項である)
プロジェクト管理
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技術統制
技術統制とは、主に技術面からプロジェクト全般に渡りモニタ、
統制(コントロール)する活動である
対象項目の主要なものを下記に示す
・部門間の作業分担
・標準、基準の制定
・機能性能の定量的予測と実現状況のモニタ
・リスク管理
・インターフェース管理
・開発状況のモニタ
・各種の要調整事項の処置
プロジェクト管理
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1.統制計画立案
・何を、何時、どの様に統制するか
・統制組織確立
2.部門間の作業分担
・SIerと開発部門、開発部門相互間の分担を決定する
・会社間及び部門間のSOW(Statement Of Work…
作業分担記述書)を制定する
3.標準、基準類の制定
制定後は構成管理の対象とする
ex.-構成管理実施基準
-各種文書作成要領
-コーディング規約
-セキュリティ基準
プロジェクト管理
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4.機能性能の定量的予測と実現状況のモニタ
(1)予測
システム、プログラムの機能性能の定量値を予測する
特にC/SシステムのH/W、パッケージソフトの性能予測に注意する
-シミュレーション、クリティカル部門での試作等
-DB設計の性能に与える影響測定
-負荷状態での性能予測
(2)要求機能性能の確定
実現すべき機能性能を確定する
確定時期はプロジェクトにより異なるが、要求分析時、基本設計時
等が一般的である
(3)実現状況のモニタ
設計、製造の工程を通し、機能性能の実現状況をモニタする
プロジェクト管理
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5.リスク管理
各工程に於ける技術的リスクを解析し、回避状況をモニタする
ex.-契約範囲、内容等の明確化
-技術者の能力
(多段階契約…設計、開発、保守)
-技術的難易度
-ユーザ側の体制、能力等
-新規性
-マルチベンダのコントロール
-期間の余裕
-オープン製品の連接性、互換性
<手順>・識別 →要因の洗い出し
・分析 →発生確率、影響
・計画 →受け入れor対処計画立案
・要因や事象の除去又は制限
・回避又は発生確率を減少させる
・損害の軽減又は緩和
・見積りに余裕を持たせる
等
・制御 →状況を監視
重要と思われる部分に重点的に対処する
プロジェクト管理
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6.インタフェース管理
システム間、サブシステム間、プログラム間のインタフェースを
管理する(構成管理の一環で実施しても良い)
ex.-メッセージ形式/送受信タイミング、頻度
-プロトコル
-データ/ファイル形式
7.開発状況のモニタ
開発状況を全体的にモニタし、問題点を早期に発見、対処する
8.各種の要調整事項の処置
プロジェクトを通じて発生する要調整事項の対処のリーダシップを
とる
プロジェクト管理
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