進捗管理

進捗管理
1.進捗度算出
(1)進捗尺度
進捗把握の単位は、細分化されていることが望ましい。
可能ならば1人1週間の作業量を1単位とする
工 程
作 業 内 容 ・ 進 捗 尺 度 の 例
機能定義
*要求された細部機能の設計
・細部機能の定義、各機能の設計、プログラムの
識別、全体まとめ等の作業毎に進捗度を定義する
概要設計(Ⅰ) *プログラムの詳細機能、MMI等の設計
(基本設計)
・細部機能の定義、各機能の設計、性能見積り、
MMI設計、外部インターフェース定義、全体まとめ
等の作業毎に進捗度を定義する
プロジェクト管理
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工 程
作 業 内 容 ・ 進 捗 尺 度 の 例
概要設計(Ⅱ) *モジュール分割、テーブル、バッファ、ファイル等
の設計
・設計書ページ数
詳細設計
・設計済モジュール数
・レビュー回数
・設計書ページ数
コーディング ・コーディング済モジュール数
・コンパイル済みモジュール数
・レビュー回数
・コーディング済ステップ数
単体テスト
・試験済モジュール数
・試験済項目数
結合テスト
・結合済モジュール数
・試験済項目数
プロジェクト管理
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(2)進捗度計算方法
例.
作成済ページ
予定ページ
試験済項目数
、
総試験項目数
(3)留意点
・進捗尺度には定量化が可能な成果物を使用する
・作業間の重み付けを設定しても良いが、あまり複雑に成らない
様にする
2.進捗把握
・グループ単位では、週1回の頻度で進捗状況を把握する
・プロジェクト又はサブシステム単位での進捗度の把握は、
1~2回/月とし、工程、期間等に応じてプロジェクト毎に決定する
・工程の節目節目の進捗状況に注意する事
プロジェクト管理
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3.進捗度管理
プロジェクト管理ツールを活用し、ガントチャート等により管理する
★C&Cシステム事業GではSuper-SCALEを使用している
4.遅れ対策
(1)遅れの把握
ガントチャート等を用いて、計画と実績の差異を把握する
(2)アラートの検知
開発期間、工程によっても異なるが、下記を目安とする
・1週間遅れ……担当者のヒアリングに基づき原因を分析する
・半月遅れ………本格的原因分析と対策が必要である
・1ケ月以上の遅れ…抜本的対策と遅れ箇所の集中管理が
必要である
プロジェクト管理
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(3)原因分析のポイント
・日程計画そのものに無理は無いか(見積りミス等)
・体制は充分か
・上流工程の不備によるものか(設計ミス等)
・技術的に難しいか
・個人の能力不足か
・H/W、OS、パッケージソフトの機能/品質上の問題に
よるものか
・考慮漏れ作業の発生によるものか(WBSでの解析不足等)
・開発設備の不足によるものか
等々
プロジェクト管理
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(4)対策実施
具体的対策はプロジェクト毎の事情によるが、重要な事は、
対策の要否を判断し、対策を立案し、迅速に対処する事である
一般的な対策は次の通りである
・要員の増強
“両刃の剣”であり、注意を要する(投入者の能力、
作業の切り出し/引き継ぎ、チームワーク 等々)
・開発環境の強化
マシン環境の強化と共に、机上作業/チェックの妥当性に
就いても、評価/分析をする事
・要員の分担見直し
・作業のプライオリティ付けによる管理
・管理強化
・納期変更(一部機能の後回し)
プロジェクト管理
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