1 1 地域連携担当教職員研修会(初任者研修) プログラムの概要 「地域とともにある学校」の理念を理解し、学校のミドルリーダーとして、学校と地域の連携・協働 の促進に努める人材を養成するため、5日間の日程で集中的に地域との連携・協働に向けた基礎的な知 識・技術を学習する。 2 ねらいと特色 (1)ねらい ・学校と地域との連携・協働についての基礎的な知識を身に付ける。 ・計画において、地域と協働して解決するべき学校の課題を整理するなどの担当者としての知識・ 技術を身に付ける。 ・コミュニティ・スクールの仕組みや地域学校協働活動を活用し、学校組織全体を効果的に運営 するためのマネジメント力を身に付ける (2)特色 ・5日間のテーマを1日ごとに設定し、理 全日程の研修を通して育 成する知識・技術 論から実践へ段階的に研修内容を構成し た。 ・初年度の担当者を対象としているため、学 校と地域の連携活動に関する基礎的な知 学習プログラム の企画 識を身に付けることを優先し、地域ととも 学校と地域の連 携・協働 35 30 25 20 15 10 にある学校の理念や地域学校協働活動の 意義等、理論的な学習を多く配置した。 協働活動のシス テム構築 情報の収集・提 供・発信 協働活動の支援 コーディネート 機能の充実 3 プログラムの構成 (1)実施主体 都道府県教育委員会 (2)開催場所 教職員研修センター等 (3)開催期間・時間帯 総時間数 28 時間のプログラムを5日間の日程で行う (4)対象 地域連携担当教職員(初年度担当者) (5)講師等 研究者、行政関係者、地域学校協働活動に関わる実践者等 (6)定員 1会場 50 名程度 4 評価の内容・方法 ・研修参加による効果を測るため、事前及び事後のアンケートを実施する。 (研修会の効果) ・参加者の理解度・習熟度を測るため、時間毎の作成物、発表等から主催者による参加者の観察を行 う。(参加者の理解度・習熟度) ・参加者自身による学びのふりかえりや気づきを促すため、1日毎のポートフォリオ評価を行う。 (参 加の自己評価) 5 プログラムの展開 視座 習得する 知識・技術 Ⅰ 体制づくり 1.学校と地域の連携・協働に関する知識 日程 1日目 1日(6時間) ・ 「地域とともにある学校」の理念やチームとしての学校の在り方等について 理解する 重点目標 ・学校・家庭・地域の連携・協働の意義や在り方、それぞれの役割について 理解する ・地域住民の生涯学習における地域学校協働活動の意義について理解する ・新しい教育政策(チームとしての学校等)とこれからの学校に関する知識 履修項目 (1-①) (プログラム№) ・学校・家庭・地域の連携・協働の意義(1-②) ・生涯学習・地域学校協働活動に関する知識(1-③) ・ 「地域とともにある学校」に向けた具体的な取組について理解できたか ・地域学校協働活動を進める上での地域連携担当教職員や地域コーディネー 評価の観点 ターの役割について理解できたか ・地域住民が自身の生涯学習の一環として地域学校協働活動に関わることの 意義について理解できたか 視座 Ⅱ 習得する 3.情報の収集・提供、発信に関する知識・技術 5.協働活動の支援に関する知識・技術 知識・技術 日程 重点目標 2日目 関係づくり ・ Ⅲ 活動づくり 1日(6時間) ・学校関係者評価の在り方及び情報収集の意義、情報の収集や分析の技術に ついて理解する ・情報の提供や発信の意義、効果的な発信方法や情報セキュリティについて 理解する ・コミュニケーションの意義を理解し、話し方・聞き方の技術を身に付ける ・情報収集に関する知識・技術(3-①) 履修項目 ・情報の提供・発信に関する知識・技術(3-②) (プログラム№) ・コミュニケーションの基礎(5-①) 評価の観点 ・学校関係者評価の在り方及び情報収集の方法、分析の技術について理解で きたか ・情報セキュリティについて理解し、情報発信の方法について理解できたか ・アサーティブな話し方・聞き方の技術が身に付いたか 視座 Ⅱ 習得する 4.コーディネート機能の充実に関する知識・技術 5.協働活動の支援に関する知識・技術 知識・技術 3日目 日程 重点目標 関係づくり ・ Ⅲ 活動づくり 1日(6時間) ・多様な主体との連携・協働の意義を理解し、連携・協働を進めるための知 識を身に付ける ・コーディネートの意義を理解し、地域と学校の協働体制を構築するための コーディネートの在り方を理解する ・ファシリテーションの基礎的な知識と技術を身に付ける ・多様な主体との連携・協働に関する知識・技術(4-①) 履修項目 ・コーディネートの技法(4-②) (プログラム№) ・ファシリテーションの基礎(5-②) ・多様な主体との連携・協働のための関係図を作成することができたか ・地域と学校の協働体制構築のための適切なコーディネートや関係する人々 評価の観点 の役割分担について理解できたか ・グループワークの基本的な形態や運営について理解し、ファシリテーター としての知識・技術が身に付いたか 視座 習得する 知識・技術 Ⅰ 体制づくり 2.協働活動のシステム構築に関する知識・技術 日程 4日目 1日(6時間) ・学校の教育課題に対応した地域学校協働活動の在り方を理解する ・地域学校協働活動を進める計画・予算及び活動の評価の在り方を理解する 重点目標 ・地域学校協働活動に関する研修会を開催する意義や研修会の企画の仕方を 理解する ・社会に開かれた教育課程の実現に向けた教育課程内外を通じた地域学校協 履修項目 働活動の推進に関する知識・技術(2-①) (プログラム№) ・計画・予算及び活動の評価に関する知識・技術(2-②) ・研修会等の企画・運営に関する知識・技術(2-③) ・学校の教育課題と地域学校協働活動を結び付けて考えることができたか 評価の観点 ・地域学校協働活動の計画・予算及び活動の評価の在り方を理解できたか ・地域学校協働活動に関する研修会の企画案を作成することができたか 視座 習得する 知識・技術 日程 重点目標 5日目 Ⅲ 活動づくり 6.学習プログラムの企画・評価に関する知識・技術 半日(4時間) ・効果的な学習プログラムの構成について理解する ・地域の教育資源について理解し、その活用方法を身につける 履修項目 ・学習プログラムの意義と内容(6-①) (プログラム№) ・地域の教育資源を活かした学習プログラムの企画(6-②) 評価の観点 ・主体的・協働的な学習を効果的に取り入れた学習プログラム案を作成する ことができたか ・地域の教育資源を活用した取組をワークシートにまとめることができたか 6 想定される日程(案1) 9:00 1 日 目 2 日 目 受付 10:00 10:15 12:15 13:30 15:30 【講義・シンポジウム】 【パネルディスカッション】 学校・家庭・地域の連携の意義 新しい教育政策(チー ムとしての学校等)と 昼 開講式 これからの学校に関す 休 み る知識 9:30 15:45 17:45 【インタビューダイアロー グ・講義】 地域コーディネーター、地域連 携担当教職員の使命・役割 オリエン テーション 9:30 【講義・演習】 情報収集に関する知識・技術 11:30 13:00 15:00 15:15 17:15 【講義・演習】 【講義・演習】 昼 情報の提供・発信に関する知 研修会等の企画・運営に関する 休 知識・技術 識・技術 み 9:30 11:30 13:00 15:00 15:15 17:15 3 日 目 【講義・演習】 多様な主体との連携・協働に関する知識・技術 4 日 目 9:30 11:30 13:00 15:00 15:15 17:15 【講義・演習】 【事例研究・演習】 【講義・演習】 昼 計画及び活動の評価に関する コミュニケーションの基礎 社会に開かれた教育課程の実現に向けた教育課 休 知識・技術 程の内外を通じた地域学校協働活動の推進に関 み する知識・技術 5 日 目 9:00 昼 休 み 【事例研究・グループ協議】 コーディネートの技法 11:00 11:15 13:15 13:45 【講義・演習】 地域の教育資源を活かした学 習プログラムの企画・評価 【講義・演習】 学習プログラムの意義と内容 【講義・グループワーク】 ファシリテーションの基礎 閉 校 式 (案2) 9:00 1 日 目 2 日 目 3 日 目 受付 10:00 10:15 12:15 13:30 15:30 15:45 17:45 9:30 【演習(ワークショップ) 】 【事例研究・講義】 【シンポジウム】 学校・家庭・地域の連携の意義 自分の学校・地域における連携 新しい教育政策(チー 協働の課題 ムとしての学校等)と 昼 事例 開講式 これからの学校に関す 休 ①地域連携担当教職員から み ②地域コーディネーターから る知識 オリエン 「地域とともにある学 講義「2つの事例から見えるも テーション 校」 の」 9:30 11:30 13:00 15:00 15:15 17:15 【グループ協議】 【講義】 【事例研究】 昼 社会に開かれた教育課程とそ 本日の研修から学んだこと 社会に開かれた教育課程と地域学校協働活動 休 の連携・協働の在り方 事例 み ①地域の教育資源を活かした学習プログラム ②地域での学習プログラム 9:30 11:30 13:00 15:00 15:15 17:15 【講義・演習】 多様な主体との連携・協働に関する知識・技術 9:30 4 日 目 【講義・演習】 情報収集に関する知識・技術 9:00 5 日 目 【演習(ワークショップ) 】 研修会の企画案の作成と発表 昼 休 み 【事例研究・グループ協議】 コーディネートの技法 11:30 13:00 昼 休 み 11:00 11:15 【講義・グループワーク】 ファシリテーションの基礎 15:00 15:15 17:15 【講義・演習】 【講義・演習】 情報提供・発信に関する知識・ コミュニケーションの基礎 技術 13:15 13:45 【グループ協議・全体会】 この研修から学んだこと、自ら の課題とその解決法 閉 校 式 ※ 1日目、2日目、5日目は、地域コーディネーターと地域連携担当教職員が合同で研修できること が望ましい。
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