知事重点事業:低炭素社会に向けた業務部門の省CO2戦略 ◇府は、国の取組みと連動して、2020年度に温室効果ガスを1990年比で25%削減という高い目標を掲げた。 ◇目標達成のためには、あらゆる要素に「低炭素」の観点を組み入れていく必要がある。 ◇平成23年度は、地球温暖化対策の中長期計画を策定するとともに、国のキャップアンドトレード制度や地球温暖化対策税等の動向も踏まえ、条例改正を検討する。 ◇また、排出量の増加が著しい業務部門については、中小事業者の排出実態を診断するとともに、設備機器の運用改善等による温室効果ガスやランニングコストの 削減効果の実証や、関係企業と連携した支援体制の構築により、費用対効果の高い取組の普及を推進するなど、戦略的な削減対策に重点的に取り組む。 〔現状〕 府内に約35万ある業務系事業所のうち、大規模なものについては、条例に基 づく策を進めているが、大多数を占める中小事業者に対しては、大阪版カーボ ン・オフセット制度などの取組を始めたところであり、一層の対策推進が必要。 運用改善による省CO2支援 ➢まるごと運用改善支援 従来のハード対策に加え ソフト対策を支援 (55,731千円) ・省CO2設備・サービスの関係企業(在阪のメーカーや銀行等)、行政等が横断 的に会し、今後の効果的な省CO2対策の普及方策について検討する。 ・具体的には、省CO2対策の現状把握を行い、省CO2対策を進める上での課 題を抽出・整理した上で、省CO2対策を進める事業者に対する、技術や融資、 リースなど、関係企業が持つ多様な情報の提供、業種間連携によるサービス の充実等の方策について検討する。 (省CO2設備等の普及拡大方策は、関係企業も大きな関心) 【協議会メンバー】 エネルギー事業者、メーカー、銀行、 学識者、省エネルギーセンター、業界団体、市町村等 『現状把握』 省エネルギー診断・ メーカー簡易診断 省エネナビ・ 見える化設備設置 ①PLAN 省CO2計画策定 推進体制の設定 ②DO 運用改善 設備投資 産学官民を挙げた省CO2普及 ➢省CO2推進協議会(1,700千円) (緊急雇用創出事業を活用 H22~H23事業) ・業界団体などと連携し、業種・業態別に中小事業者を選定し、初期費用 が少なくてすぐに実践できる運用改善を中心に、省エネ診断や見える化 設備の導入、改善指導等を行うことにより、ランニングコスト低減やCO 2削減の効果を実証し、運用改善マニュアル等を策定する。 省CO2サイクル 〔課題〕 対策に予算や人手をかけづらい多くの中小事業者の対策を効果的に推進するた めには、省エネ(省CO2)の取組が、確実にランニングコストを軽減し、事業に有益 なこと理解してもらうとともに、関係企業等の協力による支援体制の構築が必要。 【検討例】 ③CHECK ACTION 効果測定 更なる削減対策 検討 さらなる普及促進 ➢省CO2相談窓口(5,500千円) ・省CO2推進協議会の関係企業等と 協力して総合的な相談窓口を開設 し、中小企業の取組を支援する。 ・情報の整理、効果的な提供 (総合的な対策技術、適用事例、コスト削減効果、支援サービス、補助制度 等) (HPの開設、相談窓口の設置、営業体制の活用 等) ・業種間連携による設備導入やサービスの充実 (総合的な省エネ対策の指導、関係企業の窓口の一元化、共同ショールーム の開設 等) ・さらなる省CO2の取組推進に向けた業種間連携 (複合的な設備導入による料金割引、融資やリースの優遇、運用改善支援 サービス 等) 産学官民が連携して、自発的な省CO2運用改善対策や省CO2設備導 入を府域の中小事業者に広く普及
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