『心の相談室だより』を掲載しました。

2016年6月
作成:花村香葉
心とからだのサポートセンター
心の相談室だより
入学やひとり暮らしのスタート、あるいは新学期の履修登録なども落ち着き、ホッとした頃、「なんだか登
校するのがつらい」「何をするのも面倒」「自分だけ上手く馴染めていない気がする」「自分はこの大学に合
わないかも」・・・というような意欲の低下やモヤモヤした悩みなど、心身の不調が覚えることがあります。
当初は、やる気があったものの、新しい環境に上手くなじめなくて、長い連休に疲れが出る、連休が終わって
も回復できない等、ゴールデンウィークが終わったころから、こういった症状が出ることを「五月病」と読ん
でいます。「五月病」、一度はきっと耳にしたことがあるのではないでしょうか。
五月病と適応障害
五月病は、病院などで使われる正式な名称ではありません。明確な診断
基準はないのですが、環境への適応が難しく、精神的・身体的に不調が出
る適応障害の一種とされています。
適応障害
原因
•
•
•
•
•
初めての一人暮らしや時間の使い方の変化など、新しい環境についていけない
新しい人間関係が思うように行かない
入試・入社といった大きな目標を達成した開放感がある
大きな目標を達成したことにより、次の目標を見失ったり、混乱したりする
想像していた新生活と現実のギャップについていけない
身体
症状
•
•
•
•
心
イライラする、眠れない
頭痛
腹痛を伴う下痢
胃痛
• 元気がない
• 意欲が低下する
• 集中力が続かない
表のような症状や、自分でも思い当たるかも・・と思う場合には、下記のチェックリストのあてはます箇
所に○をつけてみましょう。○をつけた部分の合計が9点以上の場合、ちょっと心配ですね。
これまで五月病は一過性のもので、一時的に調子を崩しても次第に環境に適応することによって元通りに
なると考えられてきました。しかし、近年、症状が長く続き、6月、あるいはもっと長く尾を引くケースも
増えていますし、長引くほど上手くなじめない自分に落ち込んで、身体症状、精神症状が強く出てしまい、
余計に環境に慣れにくくなってしまうので、症状が改善しないという悪循環に陥りやすくなります。
また、大学生や新入職員に多いと言われていましたが、中学生や高校生などにも見られることが次第に明
らかになってきています。いずれも、新しい環境全般に対する不適応が原因で、完璧主義や順応性の低い人
ほどかかりやすいと言われています。
回 答 欄
質問項目
全く
ない
少し
だけ
時々
たい
てい
いつ
も
①
神経過敏に感じましたか
0
1
2
3
4
②
絶望的だと感じましたか
0
1
2
3
4
③
そわそわ、落ち着かなく感じましたか
0
1
2
3
4
④
気分が沈み込んで、何が起こっても気が晴れないように感じ
ましたか
0
1
2
3
4
⑤
何をするのも骨折りだと感じましたか
0
1
2
3
4
⑥
自分は価値のない人間だと感じましたか
0
1
2
3
4
モヤモヤとした体調や気分の不調が続く、またはチェックリストの得点もおもわしくない等で心配だという
場合は、ぜひお早めに、一度相談室にお気軽にご相談下さい。
心の相談室:6月の相談日時
志田原相談員:月曜日12時〜16時
花村相談員 :6月7日(火),6月25日(土)9時〜17時
山口相談員 :水曜日9時〜12時(原則)
相談申し込みは以下のメールに
希望日時,名前を書いて予約をして下さい。
[email protected]