2016年(平成28年)6月23日 国土交通省のスマートウェルネス住宅等推進モデル事業における 「南万騎が原駅周辺地域の暮らしに関するアンケート調査」結果報告 相 鉄 不 動 産 株 式 会 社 相鉄グループの相鉄不動産㈱(本社・横浜市西区、社長・杉原正義)では、相鉄いずみ野線 南万 騎が原駅周辺地域(横浜市旭区)において、国土交通省が所管する「スマートウェルネス住宅等推進 モデル事業」に昨年採択され、子育て世代から高齢者まで幅広い世代が安心して居住できる次世代型 の郊外住宅地のモデルとなる「住み替え循環の促進による郊外住宅地再生プロジェクト」に取り組ん でいます。 今般、このプロジェクトの一環として、地域にお住まいの方々へ「南万騎が原駅周辺地域の暮らし に関するアンケート調査」を実施し、約1,200件の回答をいただきました。 アンケート調査から、「地域での生活の満足度」では「満足している」が85.7%、「定住意向」 では「住み続けたい」が88.0%と高い数値となり、「住み続けたい理由」で多かった回答は、 「自然環境が良い」が69.6%、「住宅を所有している」が68.5%となりました。一方、「住 み替えるタイミング」では「介護が必要になったら」が47.9%、「自宅を維持管理するのに体力 上無理を感じたら」が46.9%となり、高齢化によって住み替えを検討されることがわかりました。 これらの調査結果は、同駅周辺地域の魅力向上に役立てていく他、建設を進めている賃貸マンショ ンや今後建設するサービス付き高齢者向け住宅の整備等の参考にしていきます。また、本プロジェク トの完了(平成29年夏ごろ予定)後にも同様の調査を実施し、合わせて、新たに整備する賃貸マン ションとサービス付き高齢者向け住宅に住み替えた居住者の方々にも同様のアンケート調査を行い、 本プロジェクトによって地域居住者の評価にどのような変化が現れるのかなど、住み替え理由やその 背景についても検証していきます。 なお、本プロジェクトの共同事業者である東京ガス㈱(本社・東京都港区、社長・広瀬道明)では、 本アンケート調査結果から、地域にお住まいの方々の地域コミュニティ意識の変化に関する定量的な 分析を行っています※1。 【 アンケート調査概要 】 調査内容 「地域コミュニティ意識」と「住み替えニーズ」の調査 調査対象 南万騎が原駅周辺地域である横浜市旭区柏町、万騎が原に居住される方、 地域内幼稚園・保育園に通園する園児の保護者 配 布 数 4,300件 回 収 数 回 収 率 調査結果 1,261件(有効回答件数※2:1,034件) 29.3%(有効回答のみ:24.0%) 別紙参照 ■スマートウェルネス住宅等推進モデル事業の概要 事 業 名 住み替え循環の促進による郊外住宅地再生プロジェクト 対象計画地 南万騎が原駅周辺リノベーションプロジェクト区域の一部(横浜市旭区柏町) 事業内容 多様な住まいの選択肢の提供・住み替えの促進 ・駅前に若年層向けの賃貸住宅を整備 ・駅前にサービス付き高齢者向け住宅を整備 ・住み替えを促進させる相談機能を確保 生活利便サービスの充実・住み続けたくなる環境の創出 ・子育て支援施設(認可保育園<予定>、学童保育)を整備 ・高齢者サービス供給機能(デイサービス、訪問介護事業所)を整備 事業効果の検証 「地域コミュニティ意識の変化に関する定量的な分析」と「住み替え効果の検証・分析」 ※1 地域コミュニティ意識の変化に関する定量的な分析について これまで、地域の特徴を把握し、生活者の地域コミュニティ意識を簡易に計測する手法は確立されておりませんでしたが、東京ガス都市 生活研究所と社会心理学の大学有識者との共同研究により、生活者の地域コミュニティ意識を計測する「地域コミュニティ意識の計測尺 度」を同研究所が開発しました。計測尺度を用いた分析により、地域の特徴や強み・弱みを把握することができます。 東京ガス都市生活研究所 URL: http://www.toshiken.com/report/community06.html ※2 属性(性別、年齢、地域など)が不明な票やおよそ半数以上の設問に無回答の票を除いた数 別紙 国土交通省 スマートウェルネス住宅等推進モデル事業 地域の暮らしに関するアンケート調査結果報告(概要版) この度、南万騎が原駅周辺地域の居住者等を対象に、スマートウェルネス住宅等推進モデル事業に基づ く地域の暮らしに関するアンケート調査を平成 28 年2月から3月にかけて実施しました。合計 4,300 件 へアンケート調査票の配布を行い、1,261 件の回答を頂きました(※1)。ここにアンケート集計結果の一部 をご報告します。 ※1)属性が不明な票やおよそ半数以上の設問に回答がなかった票を除く有効回答は 1,034 件でした。 ※2)詳細については、「http://www.sotetsufudosan.co.jp/wp-content/uploads/20160621.pdf」をご覧下さい。 Ⅰ.住宅・地域について 1.地域での生活の満足度[n=1,034] ・ 地域での生活の満足度は、「満足している」が 49.2% と最も多く、次いで「やや満足している」が 24.5%、「非常に満足している」が 12.0% となっており、「満足している」を合計すると 85.7% を占め ています。 不満である 2.0% 非常に不満である 0.5% 無回答 0.7% やや不満である 6.5% どちらでもない 4.6% 「満足している」合計 85.7% 満足している 49.2% 非常に満足している 12.0% 0% 20% やや満足している 24.5% 40% 60% 80% 100% 2.定住意向[n=1,034] ・ 定住意向は、「住み続けたいと思う」が 59.7% と最も多く、次いで「やや住み続けたいと思う」が 15.4%、「非常に住み続けたいと思う」が 12.9% となっており、「住み続けたい」を合計すると約9割 を占めています。 住み続けたいと思わない 1.1% あまり住み続けたいと思わない 4.0% 全く住み続けたいと 思わない 0.1% 無回答 0.3% どちらでもない 6.7% 「住み続けたい」合計 88.0% 非常に住み続けたいと思う 12.9% 0% 20% 住み続けたいと思う 59.7% 40% やや住み続けたいと思う 15.4% 60% 80% 100% 3.住み続けたいと思う理由[n=978] 0% ・ 上記2の設問で 住み続けたい 、 どちら 20% でもない と回答した 978 名への設問で、 住宅を所有している 住み続けたい理由として多かった回答は、 治安が良い 60% 68.5% 40.7% 34.6% 31.4% 地域に愛着がある の2つで、ともに約7割の方が選択して 通勤・通学が便利だから います。 近くに友人や知人がいる 31.2% 28.7% 22.1% ずっと同じ場所で生活したい ・ 次いで「治安が良い」 、「買物が便利だ 親・親族が近くに住んでいる から」、「地域に愛着がある」、「通勤・ 医療施設の利便性が良い 20.6% 17.5% 15.8% 住み替えが面倒だから 通学が便利だから」、「近くに友人や 15.6% 住み替えにはお金がかかる 知人がいる」が多く、それぞれ約 80% 69.6% 買物が便利だから 「自然環境が良い」、 「住宅を所有している」 14.3% 子育て環境が良い 3∼4割の方が選択しています。 40% 自然環境が良い 12.9% 新たな地域への住み替えは不安だから 9.8% 子供の教育を考えて 生まれ育った場所だから 7.9% 希望する住み替え先がない 7.9% 4.8% 福祉施設(デイサービス等)の利便性が良い 2.7% 災害の備えがしっかりしている 0.4% 娯楽が多い (複数選択可) 4.住み続けたいと思わない理由[n=53] 0% ・ 上記2の設問で 住み続けたいと思わない 買物が不便だから と回答した 53 名への設問で、住み続けた 娯楽が少ない くない理由として多かった回答は、 「買い物が不便だから」で、約 35.8% 医療施設の利便性が悪い 30.2% 地域に愛着がない 26.4% 24.5% 17.0% 15.1% 通勤・通学が不便だから 故郷や実家に戻る予定がある 13.2% 福祉施設(デイサービス等)の利便性が悪い 13.2% 11.3% 仕事の都合がある 方が便利と選択しており、 9.4% 現在と違う場所で生活したい 考えが二分しています。 家族構成が変わる/変わった 7.5% 災害の備えがしっかりしていない場所だから 7.5% 「医療施設の利便性が悪い」 が約4割の方に選択されています。 近くに友人や知人がいない 5.7% 子育て環境が良くない 5.7% 子供の教育を考えて 3.8% 結婚の予定がある 1.9% 新たに住宅を所有する予定がある 1.9% 治安が良くない 0.0% 自然環境が良くない 0.0% その他 80% 52.8% 介護が必要になったときに備えたい 上記3のとおり、住み続け 60% 37.7% 家の管理(室内・庭等)が大変だから ・ 一方で、買物環境については、 ・ 次いで「娯楽が少ない」、 40% 親・親族が近くに住んでいない 半数の方が選択しています。 たい理由として約4割の 20% 24.5% (複数選択可) 5.地域に対する意識[n=1,034] ・ 地域に対する意識についての設問では、「この地域にいるときは、自然体でいられる」が最も多く、 次いで「この地域にいるときは、周りに気を遣わなくてもいい」 「この地域で、家族と一緒にいることは、 私にとって重要な意味がある」「この地域に、誇りとか愛着のようなものを感じている」「この地域は、 自分にとって特別な場所だと思う」が多く選択されています。 100% 7.1% 17.2% 20% この地域で生活していて 孤独感を感じている この地域にはたまたま生活 しているが、さして関心や 愛着といったものはない 近隣の人と積極的に おつきあいをしたい この地域では、日ごろから 住人同士の助け合いが 行われている 自治会・町内会を信頼して いる この地域は、自分にとって 特別な場所だと思う 5.3% 5.5% 20% 16.6% 25.7% 27.2% 27.5% 28.3% 40% この地域に、誇りとか愛着の ようなものを感じている この地域で、家族と一緒に いることは、 私にとって重要な意味がある この地域にいるときは、 周りに気を遣わなくてもいい この地域は、託児室等の 託児サービスが充実していると 思う この地域は、子育てママ・パパ が集まる場所が充実していると 思う この地域は、高齢者が集まる場 所が充実していると思う この地域は、デイサービス等の 高齢者向けの福祉サービスが充 実していると思う この地域は、災害対策︵訓練な どの取組み︶がしっかり行われ ていると思う 地域での助け合いの仕組みは、 しっかりしていると思う この地域は、災害対策︵設備の 備え︶がしっかり行われている と思う 災害が発生した時は、 地域の人と助け合えると思う この地域は、地震などの災害が 少ないと思う この地域は、地盤が安全だと 思う 0% 地域の地震や災害時への安心感 80% 54.3% 56.0% 56.9% 60% この地域にいるときは、 自然体でいられる 0% 32.6% 40% 38.3% 44.0% 51.2% 54.1% 54.8% 60% 58.9% 67.4% 80% 6.地域評価[n=1,034] ・ 地域への自身の考えや行っていることについての設問では、「この地域は、地盤が安全だと思う」「この 地域は、地震などの災害が少ないと思う」「災害が発生した時は、地域の人と助け合えると思う」が同等 程度選択されており、地域の地震や災害時への安心感が高く評価されていることが分かりました。 Ⅱ.住み替えの意向について 1.住み替えるタイミング[n=1,034] ・ 住み替えるタイミングで最も重視するものは、「介護が必要になったら」が多く、次いで、「自宅を維 持管理するのに体力上無理を感じたら」 「ひとり暮らしになったら」「便利な場所に希望の住み替え先 が見つかったら」も多く選択されています。 ・ 回答結果の全体をみると、住み替えのタイミングとしては、 ①自身の状況(介護が必要になる、体力 面の心配等)、②資金の状況(維持管理費、住み替え資金)、③子供の状況(子供が独立したら、戻って きたら、家族が増えたら)の順に重要度が高くなり、特に自身の状況が重視されることが分かりました。 60% ①自身の状況 47.9% ②資金の状況 46.9% 38.0% 40% 38.0% 23.7% 23.4% 16.1% 20% 9.4% 8.1% 2.5% 8.4% 3.2% 無回答 その他 子供が生まれたら 子供が育ちもっと広い家が 必要になったら 一旦独立した子供世帯が自 宅に戻ってきたら 子供が独立して夫婦二人に なったら 自宅を維持管理するのに資 金上無理を感じたら 住み替えのための資金に目 処がついたら 便利な場所に希望の 住み替え先が見つかったら ひとり暮らしになったら 自宅を維持管理するのに体 力上無理を感じたら 介護が必要になったら 0% ③子供世代の状況 2.住み替えることに対する不安[n=1,034] ・ 住み替えることに対する不安では、「希望の住み替え先が見つかるか」が多く選択されています。 ・ 次いで、「住み替え先の価格がどの程度なのか」 「現在の住まいが思い通りに評価されるか」が多く選 択されており、資金面や自宅の評価が不安要素として重視されることが分かりました。 最も重視 資金面などの不安 60% 45.4% 33.6% 40% 32.6% 24.3% 23.8% 20% 15.4% 11.0% 8.1% 14.2% 6.7% 無回答 特に不安はない 2.1% その他 住み替えについて気軽に 相談できる場所があるか 不要な家財道具をうまく 処理できるか 住み替え先の住宅ローンを 返済できるか 住み替え先での 近所づきあいがうまくいくか 現在の住まいの売却や 住み替え先の購入などの 手続きをうまく進められるか 住宅の取得にあたり まとまった資金を 調達できるか 現在の住まいが思いどおり に評価されるか 住み替え先の価格が どの程度なのか 希望の住み替え先が 見つかるか 0% 20.5%
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