週刊株式アウトルック

2016 年 6 月 24 日号
週刊株式アウトルック
来週の見通しと投資ポイント
CONTENTS
1. 日本株式..................................................................................... 1
2. 注目テーマ① J-REIT .................................................................. 2
3. 注目テーマ② ESG 投資 .............................................................. 3
4. ドル円相場 .................................................................................. 4
5. 米国株式..................................................................................... 4
6. 投資部門別売買動向 ................................................................... 5
7. 個人投資家の買付動向 ................................................................ 6
8. 週間個別銘柄騰落状況(東証 1 部) .............................................. 6
9. テクニカル分析 ............................................................................. 7
10. 来週・再来週の主なスケジュール ................................................... 8
投資情報部
2016 年 6 月 24 日(金)
週刊株式アウトルック
1.日本株式
横山 敦史
【日経平均の推移と来週の見通し】
20,000
(円)
(兆円)
<来週の予想レンジ:14,500~16,000円>
12
11
19,000
75日移動平均(左軸)
10
18,000
9
8
17,000
7
16,000円
16,000
日経平均(左軸)
6
25日移動平均(左軸)
5
15,000
4
14,500円
14,000
3
2
13,000
1
東証一部売買代金(右軸)
12,000
1/4
2016年
1/25
2/15
3/4
3/25
4/14
5/10
5/30
6/17
7/7
0
(月/日)
注:予想はSMBC日興証券
出所: QUICKよりSMBC日興証券作成
英国EU離脱で目先はリスクオフムード

注目されていたEU離脱を巡る英国民投票は日本時間6月24日14時時点で残留が約48%、離脱が約52%と
なっており、英国放送協会(BBC)では、「離脱が過半数を獲得」と報じられた。

朝方に報じられた残留優勢という世論調査の結果を受け、マーケットは一旦残留を織り込む動きを見せただ
けに、一気にポジションが巻き戻され、急速に円高株安が進行した。このため来週もリスクオフムードが広が
りやすい展開を想定する。
市場の目線は再び日米金融政策、財政政策へ

目先は英国のEU離脱による影響を見極めようとする動きなどから、投資家のリスク回避姿勢が強まり易い相
場環境になると予想する。ただ、これまでの世論調査で幾度となく離脱リスクを織り込んだことや、各中央銀
行による流動性供給などが見込まれることなどから、日本株の今後の下値は限定的と考える。

そして、一巡後は中期的にマーケットの目線は再び日米金融政策や国内の財政政策に移ることになろう。
国内に関しては、物価の基調が依然として弱含みで推移しており、7月28~29日開催の日銀金融政策決定
会合で追加緩和が打ち出される可能性がある。また、秋の臨時国会で提出される予定の5兆円超とみられる
補正予算について、参院選後に再び期待が高まる場面も想定される。

リスクオフムードが後退し、金融・財政政策の足並みが揃えば、海外投資家の見直し買いも入ることが想定
され、日経平均は上昇基調を回復しよう。
1
本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。
2016 年 6 月 24 日(金)
週刊株式アウトルック
2.注目テーマ① J-REIT
西尾 浩一郎
図表1. 東証REIT指数は10年国債利回りと逆相関
2,200
(pt)
(%)
2,000

J-REITは、「利回り商品」としての人気が高く、特
に超低金利環境下においてはJ-REITからもたら
されるインカムゲインは魅力的(図表2)。また、低
金利下では借入環境の改善期待も高まり易い。

一方、ファンダメンタルズに目を転じると、空室率
は低下し、募集賃料は増加するなど東京都心部
のオフィス市況は概ね良好な状況にある。日銀
によるREIT買い入れも考慮すれば下値不安は
小さいといえよう。弊社では、東証REIT指数のタ
ーゲットとして、今後3ヵ月程度で2,000pt、12ヵ月
程度で2,300ptと予想している。

投資部門別売買動向をみると、海外投資家は日
銀が緩和策を打ち出せばこれを好感しJ-REITを
大幅に買い越す傾向がある(図表3)。直近5月
は、4ヵ月振りに売り越しとなったが、これは4月の
日銀金融政策決定会合で事前の期待感の高ま
りに対して、追加緩和が見送られたことを失望し
たものと考えられる。また、イギリスのEU離脱を巡
る懸念などで、海外投資家がリスク資産のウェイ
トを減らしている可能性もあろう。

海外投資家が買い越しに転じるかは、7月の金
融政策決定会合がカギを握る。一方、国内金融
機関は5月に買い越しに転じた。金融機関は3月
期末にかけて益出しの目的から一旦REITを売
却したものとみられるが、低金利による運用難か
ら今後は買いが優勢になると考えられる。国内勢
の“買い”、海外投資家の“売り”が続けば、物色
面では、大型ではなく、GLP(3281)、ケネディ商
(3453)、INV(8963)、ケネディオフィ(8972)、JHR
(8985)などの中小型が選好される可能性が高ま
るのではないか。
-0.2
0.2
1,600
0.4
1,400
0.6
1,200
0.8
1,000
800
1月29日に日銀が追加緩和策として「マイナス金
利」を導入したことで、国内金利は一段と低下し
た。そうした中、東証REIT指数と10年国債利回り
の推移をみると、逆相関の関係にあることがわか
る(図表1)。
0.0
東証REIT指数(左軸)
1,800

新発10年物国債利回り(右逆軸)
1.0
13/1 13/7 14/1 14/7 15/1 15/7 16/1 (年/月)
出所: QUICKよりSMBC日興証券作成
図表2. J-REITは「利回り商品」としての人気高い
5.0 (%)
4.5
東証REIT指数加重平均予想分配金利回り(QUICK算出)
4.0
3.5
3.0
2.5
2.0
1.5
東証1部加重平均予想配当利回り(日経算出)
1.0
13/1
13/7
14/1
14/7
15/1
15/7
16/1
(年/月)
出所: QUICKよりSMBC日興証券作成
図表3. 主な投資部門別売買動向の推移
1,200
1,000
(億円)
③
海外投資家
投資信託
金融機関
①
800
②
600
400
200
0
-200
-400
-600
-800
①13年4月4日:異次元緩和導入
②14年10月31日:異次元緩和の拡大
③16年1月29日:マイナス金利政策導入
13/1 13/5 13/9 14/1 14/5 14/9 15/1 15/5 15/9 16/1 16/5
(年/月)
出所: QUICKよりSMBC日興証券作成
2
本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。
2016 年 6 月 24 日(金)
週刊株式アウトルック
3.注目テーマ② ESG投資
石田 卓也
図表1. ESG投資残高は欧米中心に急拡大

2015年9月にGPIF(年金積立金管理運用独立
行政法人)がPRI(国連責任投資原則)への署名
を発表したことをきっかけに、ESG投資に注目が
集まっている。

そ も そ も ESG 投 資 と は Environment ( 環 境 ) 、
Social(社会)、Governance(ガバナンス)の3つの
観点を考慮した投資手法のことを指す。2006年
のPRI公表の際に初めて使われ、これ以降、欧
米を中心に広がり、2014年の世界のESG投資残
高は約21兆ドルとなった(図表1)。これは世界の
資産運用残高全体の約3割となっている。

ESGを考慮した投資とは何だろうか。環境・社会・
ガバナンスといっても漠然としたものが多い。共通
したキーワードとなるのが「持続可能」であろう。

ESG各要素の例をあげると、環境(E)では、気候
変動が大きなテーマとなっている。近年では、ポ
ートフォリオの脱炭素化を掲げる運用機関もみら
れる。社会(S)では、サプライチェーンでの児童
労働や強制労働がないかなどの人権問題や、テ
ロ支援国との取引がないか、一方で武器、タバコ、
アルコールなどは持続可能でないビジネスとみ
なされる。また、従業員のワークライフバランスな
ども考慮される。ガバナンス(G)はコーポレートガ
バナンス・コードなど株主との対話を重視し企業
価値の向上に努めているか、独立取締役などの
管理体制、そしてESG情報など非財務情報の開
示がされているかなどが重視されやすい。

これらのESG要素を考慮することで、投資家は短
期・中期的に、財務諸表だけでは分析できない
隠れたリスクを回避できる可能性があろう。また、
ESGに優れた企業は「持続可能」な成長が期待
できるため、長期にわたって投資家に収益をもた
らすことになろう。PRIの署名数が年々増加して
いることを考えると(図表2)、今後はESGを考慮し
ない企業は投資対象とされにくくなるだろう。

図表3ではESG情報の開示が進んでおり、かつ
財務パフォーマンスが高い(ROEが高い)と思わ
れる銘柄をあげた。
(10億ドル)
25,000
21,358
20,000
2012年
2014年
15,000
10,000
13,608
13,261
8,758
6,572
5,000
3,740
589 945
134 180
40 53
0
Europe
United
States
Canada Australia/
NZ
Asia
Total
出所: Global Sustainable Investment ReviewよりSMBC日興証券作成
図表2. PRI署名機関数と運用資産規模の推移
(兆ドル)
70
1,600
運用資産の規模
(左軸)
※データは各年4月時点の値
60
1,400
1,200
50
1,000
署名機関数
(右軸)
40
800
30
600
20
400
10
200
0
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
0
(年)
出所: PRIよりSMBC日興証券作成
図表3. 主なESG関連銘柄
コード
銘柄略称
1928
2502
4204
4503
4911
5332
5333
6301
6326
6645
6752
7261
7751
9437
9735
積水ハウス
アサヒ
積水化
アステラス薬
資生堂
TOTO
ガイシ
コマツ
クボタ
オムロン
パナソニック
マツダ
キヤノン
NTTドコモ
セコム
6/23
ESG開示
終値(円)
スコア
1,803.5
49.6
3,384.0
48.8
1,323.0
48.3
1,613.0
60.3
2,675.5
49.6
4,235.0
53.3
2,273.0
47.9
1,890.0
49.6
1,466.0
51.2
3,705.0
48.8
956.5
55.0
1,773.0
52.9
3,128.0
55.8
2,714.0
51.7
7,772.0
64.0
3期平均
ROE( % )
8.7
8.3
10.4
11.0
8.5
14.0
11.1
10.7
14.0
11.7
10.1
19.7
8.1
8.7
9.8
自己資本
比率( % )
52.1
46.2
55.9
70.0
48.4
51.5
57.1
58.0
45.0
65.1
30.5
37.4
67.0
73.5
53.1
注:東証1部上場企業の内、時価総額5,000億円以上、直近決算期の自
己資本比率が30%以上、直近3期平均ROEが8%以上でESG開示ス
コアが高い15銘柄を銘柄コード順に並べた。データは6/21時点
出所:Bloomberg、QUICKよりSMBC日興証券作成
3
本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。
2016 年 6 月 24 日(金)
週刊株式アウトルック
4.ドル円相場
龍 翔太
【ドル円相場の推移と来週の見通し】
(円/ドル)
122

この1週間は、英国民投票を前に概ね104
円台での小動き推移も、23日の海外時間
以降は乱高下。EU残留期待から107円近
くまで上昇後、24日には離脱観測の急浮
上から一時99.02円まで下落。

国民投票で英EU離脱派の勝利を受けたリ
スク回避色の強まりから、ドルは一段安の
可能性がある。その際は95.00円処が下値
目途となろう。

ただ、①市場では離脱の可能性もある程度
意識されてきたこと、②主要中央銀行によ
る流動性供給期待、③政府日銀によるドル
買い介入への警戒等から、リスク回避局面
は長くは続かないと考えている。来週は、
28~29日のEU首脳会議にかけてキャメロン
英首相をはじめとした各国首脳および金融
当局の発言が注目される。
<来週の予想レンジ:95.00~104.00円>
120
118
116
114
112
110
108
104.00円
106
104
102
100
98
96
95.00円
94
1/1 1/19
2016年
2/4
2/22
3/9
3/25 4/12 4/28 5/16
6/1
6/17
(月/日)
出所: BloombergよりSMBC日興証券作成
5.米国株式
河田 剛
【米ブローカー・ディーラー(投資銀行)の負債残高】
(兆ドル)
5
(%)
35
名目GDP比(右軸)
負債残高(左軸)

英国のEU離脱(Brexit)がほぼ確定したた
め、来週にかけての米国株市場は荒れ模
様となろう。

ただ、金融市場と実体経済が大きなダメー
ジを受けるのは、金融機関、家計等の債務
が過剰で、資産価格の下落が金融市場の
機 能 不 全 に つながるケースである。しか
し、リーマンショックの中心となった米国の
ブローカー・ディーラー(投資銀行)の負債
残高はリーマンショック前に比べ大幅に減
少 し 、 名 目 GDP 比 で も 低 下 し て い る ( 図
表)。また、家計の負債残高の名目GDP比
も2007 年 末 のピーク99.4%から2015 年 末
80.9%(2000年代初めの水準)に低下して
いる。短期金融市場に対する流動性供給
については、各国中央銀行が万全の体制
を敷いており、本格的な弱気相場入りする
可能性は低い。比較的短期間で悪材料を
消化するものとみられる。
30
4
25
3
20
15
2
10
1
5
0
1995
2000
2005
0
2015 (年)
2010
出所: FRB “Financial Accounts of the United States”よりSMBC日興証券作成
4
本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。
2016 年 6 月 24 日(金)
週刊株式アウトルック
6.投資部門別売買動向
石田 卓也
6月第3週の投資部門別売買動向(現物・先物)

海外投資家が▲6,014億円と5月1週目並の高水準で3週連続の売り越し。英国のEU離脱を巡る国民投票を
前に持ち高整理が進んでいた様子。

事業法人が3,540億円と活発な自社株買いで高水準の買い越し額となった。

個人は2,418億円と3週連続の買い越し。日経平均16,000円割れの水準で個人投資家の押し目買いがかさん
だ。

信託銀行が▲214億円と2週ぶりの売り越し。
【日経平均株価と主な投資部門別売買動向(現物・先物合計)の推移】
20,000
(円)
(億円)
22,000
事業法人(左軸)
信託銀行(左軸)
15,000
21,000
海外投資家(左軸)
10,000
20,000
個人(左軸)
日経平均株価(右軸)
19,000
5,000
18,000
0
17,000
▲ 5,000
16,000
▲ 10,000
15,000
14,000
▲ 15,000
12/19
2015年
1/23
2016年
2/27
4/2
5/7
6/11 (月/日)
注: 売買動向は2015年12月第3週から2016年6月第3週まで、株価は2016年6月23日までのデータ。現物は二市場一・二部等。先物は日経225、
225mini、TOPIX先物、ミニTOPIX、JPX日経400の合計
出所: QUICKよりSMBC日興証券作成
5
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2016 年 6 月 24 日(金)
週刊株式アウトルック
7.個人投資家の買付動向
菊池 祐一
【買付代金上位10銘柄(6/17~6/23、銘柄コード順)】
コード
銘柄名
市場
業種
6/16終値
(円)
6/23終値
(円)
騰落率
(%)
1357
日経ダブ
東証
ETF
3,450.0
3,100.0
-10.1
1570
日経レバ
東証
ETF
9,560.0
10,570.0
10.6
4528
小野薬
東証1部
医薬品
4,404.0
4,378.0
-0.6
4565
そーせい
マザーズ
医薬品
15,440.0
15,700.0
1.7
東証1部
医薬品
6,100.0
5,950.0
-2.5
4587 ペプチド
4589
アキュセラ
マザーズ
医薬品
1,118.0
1,817.0
62.5
6758
ソニー
東証1部
電気機器
2,879.5
3,017.0
4.8
7203
トヨタ
東証1部
輸送用機器
5,281.0
5,737.0
8.6
7717
Vテクノロジー
東証1部
精密機器
8,700.0
9,720.0
11.7
8306
三菱UFJ
東証1部
銀行業
485.7
514.0
5.8

英国の国民投票を控えていることから、ブ
ル型・ベア型の日経平均連動ETFがランク
イン。

バイオ関連の新興市場銘柄物色の流れか
ら、小野薬(4528)、ペプチド(4587)の東証
1部銘柄も買われた模様。

ソニー(6758)は、新型ゲーム機「PSVR」の
予約が好調と報じられたことで買いを集め
た。

Vテクノロジー(7717)は、有機EL関連銘柄
として個人投資家の物色が継続している。
注: 弊社のリテール部門での国内上場銘柄の買付手口を集計。ただし、取引所外
取引およびブロックトレードのみデータから除外して集計
出所:QUICKよりSMBC日興証券作成
8.週間個別銘柄騰落状況(東証1部)
髙山 裕介
【値上がり率上位10銘柄(6/17~6/23)】
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
コード
銘柄名
3662
5445
7545
4043
8584
6104
8586
2174
6641
5202
エイチーム
東京鉄
西松屋チェ
トクヤマ
ジャックス
東芝機
日立キャピ
GCA
日新電
板硝子
業種
情報・通信
鉄鋼
小売
化学
その他金融
機械
その他金融
サービス
電気機器
ガラス土石製品
6/16終値
(円)
1,499.0
330.0
1,166.0
245.0
425.0
311.0
2,160.0
853.0
1,319.0
74.0
6/23 終値
値上がり率
(%)
(円)
2,031.0
35.5
409.0
23.9
1,428.0
22.5
298.0
21.6
499.0
17.4
365.0
17.4
2,531.0
17.2
995.0
16.6
1,534.0
16.3
86.0
16.2

日経平均は6/17~6/23の間、5.2%上昇。

エイチーム(3662):
配信中のスマホ向けゲームが好調。

東京鉄(5445):
投資ファンドが同社株を大量取得したこと
を受けて思惑買い。

西松屋チェ(7545):
17/2期業績見通しの上方修正を好感。

ネクシィーズG(4346):
子会社のブランジスタのスマホ向け新ゲー
ムが低調で失望売り。

アシックス(7936):
16/12期業績を下方修正し、一転して減益
見通しを示したことを嫌気。
【値下がり率上位10銘柄(6/17~6/23)】
コード
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
4346
6037
3778
9722
7936
7618
2193
7897
2124
7956
銘柄名
ネクシィーズG
ファーストロジ
さくら
藤田観
アシックス
PCDEPOT
COOK
ホクシン
JACR
ピジョン
業種
サービス
サービス
情報・通信
サービス
その他製品
小売
サービス
その他製品
サービス
その他製品
6/16終値
(円)
2,129.0
2,421.0
1,034.0
469.0
2,090.0
1,570.0
1,316.0
124.0
1,698.0
3,325.0
6/23 終値
値下がり率
(%)
(円)
1,542.0
-27.6
2,028.0
-16.2
890.0
-13.9
419.0
-10.7
1,911.0
-8.6
1,446.0
-7.9
1,218.0
-7.4
115.0
-7.3
1,587.0
-6.5
3,120.0
-6.2
注: 対象は東証1部銘柄
出所: QUICKよりSMBC日興証券作成
6
本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。
2016 年 6 月 24 日(金)
週刊株式アウトルック
9.テクニカル分析
石田 卓也
【日経平均の移動平均かい離率】

【価格帯別売買動向】

日経平均の25日移動平均線とのかい離率は8.7%
となった。5%水準を超えると、自律反発期待が高
まる傾向があるため、今後の動向に注視したい。
(円)
18,000
(円)
25日移動平均線
日経平均の価格帯別売買動向では15,000円前
後が厚くなっている。目先はこのあたりで下げ止
まるかに注目。踏みとどまれれば、一旦反発も期
待できよう。
(兆円)
0
30
60
90
120
150
21,000
日経平均株価
(左・下軸)
75日移動平均線
20,000
17,000
19,000
16,000
18,000
17,000
15,000
(%)
10
5
14,000
0
-5
-10
-15
13,000
3/1
25日移動平均かい離率
75日移動平均かい離率
16,000
15,000
14,000
3/22
4/11
5/2
5/25
2016年
※売買代金は日経平均終値500円
ごとに合計
13,000
6/14
14/1
(月/日)
14/7
15/1
15/7
価格帯別累積東証一部
売買代金(左・上軸)
16/1
(年/月)
注:6/24時点のデータ
出所: QUICKよりSMBC日興証券作成
【日本株市場関連データ(6/23時点)】
指数
日経平均株価
25日移動平均
75日移動平均
200日移動平均
6/23
前週末比 前週末比
(%)
(円)
終値(円)
16,238.35
638.69
4.09
16,453.76
移動平均
16,603.28
乖離率
17,547.13
指数
TOPIX
6/23
前週末比 前週末比
(%)
終値(円,pt) (円,pt)
1,298.71
47.88
3.83
-1.30
JPX日経400
11,725.30
454.47
4.03
-2.19
東証2部指数
4,191.48
46.84
1.13
-7.45
2.46
東証マザーズ指数
973.74
23.41
売買高(東証1部、万株、①)
164,188
日経JASDAQ平均
2,438.63
23.38
0.97
25日移動平均
186,292
東証REIT指数
1,818.57
-0.40
-0.02
売買代金(東証1部、億円、②)
15,701
東証1部予想配当利回り(%)
25日移動平均
19,181
東証1部予想PER(倍)
売買単価(円、②/①)
956.30
2.21
14.54
1.12
東証1部PBR(倍)
 東証1部予想配当利回りが2.21%、東証REIT指数予 東証REIT指数予想分配金利回り(%)
[単位:%]
【テクニカル指標】
想分配金利回りが3.48%と高利回りの水準が続いて
94.32
いる。減配リスクの少ない銘柄には投資妙味があろ 騰落レシオ(東証1部、25日)
50.00
サイコロジカル(TOPIX)
う。
3.48
判定
―
―
ストキャスティクス(TOPIX)
58.58
―
RSI(TOPIX)
41.20
―
注:予想は東証1部配当利回り及び東証1部予想PERは日経予想、東証REIT指数予想分配金利回りはQUICK予想。配当・分配金利回りは加重平均。
テクニカル指標は一般的に、騰落レシオ:120%以上が買われ過ぎ、70%以下が売られ過ぎ、サイコロジカル:75%以上が買われ過ぎ、25%以下が売
られ過ぎ、ストキャスティクス:75%以上が買われ過ぎ、25%以下が売られ過ぎ、RSI:75%以上が買われ過ぎ25%以下が売られ過ぎと判断される
出所: QUICKよりSMBC日興証券作成
7
本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。
2016 年 6 月 24 日(金)
週刊株式アウトルック
10.来週・再来週の主なスケジュール
龍 翔太

来週は、国内では日銀短観や消費者物価指数などが発表される。日銀の金融政策を占う上で注目されよう。

海外では、EU首脳会議やISM製造業景況指数などが発表される予定。同指数は、景気の良し悪しの目安と
される50を3ヵ月連続で上回っており、不振が続いてきた米製造業の底打ちを示唆している。良好な結果とな
れば、米景気の底堅さを確認することになろう。
【来週の主なスケジュール】
発表日
国・ 地域
6月 27日 (月 )
ユーロ圏
NZ
6月 28日 (火 )
米国
ユーロ圏
日本
6月 29日 (水 )
米国
5月
5月
1-3月期
4月
6月
3-5月期
-
5月
-
5月
5月
5月
5月
6月 30日 (木 )
ユーロ圏
英国
-
日本
米国
ユーロ圏
フィリピン
メキシコ
日本
7月 1日( 金)
米国
ユーロ圏
英国
中国
7月 2日 (土 )
7月 3日 (日 )
インドネシア
タイ
ブラジル
豪州
6月
6月
-
5月
6月
6月
-
-
5月
5月
5月
5月
6月
6月
6月
6月
6月
6月
6月
-
3-5月
6月
6月
5月
-
6月
6月
6月
6月
6月
5月
-
マネーサプライM3(前年比)
貿易収支
実質 GDP( 前期比年率、 確報、 前回値は改定値)
S&P/ ケースシラー住宅価格指数( 20都市、 前年比)
コンファレンスボード消費者信頼感指数
カーニバル、ナイキ決算
EU首脳会議( ~ 29日、 ブリュ ッ セル)
小売業販売額(前年比)
石田浩二日銀審議委員が任期満了
中古住宅販売成約指数(前月比)
個人所得(前月比)
個人支出(前月比)
PCEコア・ デフレータ
( 食品・ エ ネルギ ーを除く 個人消費デフレータ、 前年比)
経済信頼感指数
全国住宅価格(前年比)
20ヵ国・地域(G20)エネルギー担当相会合(北京、~30日)
鉱工業生産指数( 前月比、 速報)
シカゴ購買部協会景況指数
消費者物価指数( 速報、 前年比)
ドゥテルテ新大統領が就任
政策金利
家計調査-実質消費支出(前年比)
有効求人倍率
失業率
全国消費者物価指数( 生鮮食品除く、 前年比)
都区部消費者物価指数(生鮮食品除く、前年比)
新車販売台数(除く軽自動車、前年比)
日銀短観 大企業製造業業況判断(現状)
日銀短観 大企業製造業業況判断(先行き)
日銀短観 大企業非製造業業況判断(現状)
日銀短観 大企業非製造業業況判断(先行き)
日銀短観 2016年度大企業全産業 設備投資計画( 前年度比)
国税庁が路線価を公表
良品計画 決算
ISM製造業景況指数
自動車販売台数(年換算)
失業率
スロバキアがEU議長国に就任
製造業PMI
製造業 PMI
非製造業PMI
消費者物価指数(前年比)
消費者物価指数(前年比)
鉱工業生産(前月比)
総選挙
市場予想 前月・ 前期・ 前年
4.6%
-
1.64億NZドル
2.92億NZドル
1.0%
0.8%
5.43%
-
93.0
92.6
-
-
▲1.9%
-
-
▲0.9%
-
▲1.5%
0.3%
0.3%
-
5.1%
0.4%
1.0%
1.7%
1.6%
-
-
-
▲0.2%
50.4
104.7
4.7%
-
-
-
▲1.8%
1.35倍
3.2%
▲0.5%
▲0.4%
-
4
2
20
-
-
-
-
51.0
1,735万台
-
-
-
50.1
-
-
-
-
-
-
0.5%
49.3
▲0.1%
-
3.75%
▲0.4%
1.34倍
3.2%
▲0.3%
▲0.5%
6.6%
6
3
22
17
▲0.9%
-
-
51.3
1,737万台
10.2%
-
50.1
50.1
53.1
3.33%
0.46%
0.1%
注:発表日は現地時間。市場予想と実績は2016年6月23日12時時点のBloombergの値を表示。スケジュールは予告なしに変更されることがあります
出所: Bloombergおよび各種報道などよりSMBC日興証券作成
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本レポートについての注意事項は巻末をご覧ください。
-
2016 年 6 月 24 日(金)
週刊株式アウトルック

再来週は、国内では黒田日銀総裁の講演や参議院選挙投開票が行われる他、景気ウォッチャー調査などが
発表される。

海外ではFOMC議事要旨や6月雇用統計などが発表される。5月の雇用減速が一時的なものか否か、今後の
利上げ時期を占う上で過去分の上方修正の有無も含めて注目される。
【再来週の主なスケジュール】
発表日
7月 4日 (月 )
7月 5日 (火 )
国・ 地域
米国
トルコ
米国
ユーロ圏
豪州
フィリピン
ロシア
7月 6日 (水 )
米国
7月 7日 (木 )
日本
米国
独
英国
メキシコ
日本
7月 8日 (金 )
米国
独
ブラジル
-
市場予想 前月・ 前期・ 前年
-
6月
5月
5月
5月
5月
-
米国市場休場(独立記念日)
消費者物価指数(前年比)
製造業受注(前月比)
小売売上高(前月比)
小売売上高(前月比)
貿易収支
政策金利
消費者物価指数(前年比)
消費者物価指数(前年比、発表日未定、~6日)
貿易収支
ISM非製造業景況指数(総合)
FOMC( 連邦公開市場委員会) 議事要旨( 6月 14~ 15日開催分)
黒田日銀総裁が講演
ADP雇用統計( 前月比)
鉱工業生産(前月比)
ハリファックス住宅価格指数(前月比)
消費者物価指数(前年比)
毎月勤労統計-現金給与総額(前年比、速報)
経常収支( 季調済)
景気ウォッチャー調査-現状判断DI
景気ウォッ チャー調査- 先行き判断DI
非農業部門雇用者数( 前月比)
民間部門雇用者数( 前月比)
失業率
貿易収支
輸出(前月比)
輸入(前月比)
IPCA(拡大消費者物価指数、前年比)
NATO(北大西洋条約機構)首脳会議(~9日、ワルシャワ)
-
6月
6月
6月
参議院選挙投開票
マネーサプライM2(前年比、発表日未定、~15日)
新規銀行融資( 発表日未定、 ~ 15日)
消費者物価指数( 前年比)
-
6月
6月
5月
6月
-
-
6月
5月
6月
6月
5月
5月
6月
6月
6月
6月
6月
5月
5月
5月
6月
-
-
6.58%
-
1.9%
-
0.0%
-
0.2%
-
- ▲15.79億豪ドル
1.75%
1.75%
1.6%
-
7.3%
-
▲374億ドル
-
52.9
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
17.3万 人
0.8%
0.6%
2.6%
0.0%
16,258億 円
43.0
47.3
3.8万 人
2.5万 人
4.7%
257億ユーロ
0.1%
▲0.3%
9.32%
-
-
-
-
-
11.8%
9,855億 元
2.0%
-
7月 9日 (土 )
日本
7月 10日 (日 )
中国
注:発表日は現地時間。市場予想と実績は2016年6月23日12時時点のBloombergの値を表示。スケジュールは予告なしに変更されることがあります
出所: Bloombergおよび各種報道などよりSMBC日興証券作成
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びその他の費用等)をお支払いいただきます。債券、株式等を募集、売出し等又は相対取引により購入する場合は、購入対価のみをお
支払いいただきます(債券の場合、購入対価に別途、経過利息をお支払いいただく場合があります。)。また、外貨建ての商品の場合、
円貨と外貨を交換、又は異なる外貨間での交換をする際には外国為替市場の動向に応じて弊社が決定した為替レートによるものとしま
す。上記手数料等のうち、消費税が課せられるものについては、消費税分を含む料率又は金額を記載しております。
リスク等について
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務・経営状況を含む。)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)、又は元
本を超過する損失を生ずるおそれ(元本超過損リスク)があります。
なお、信用取引又はデリバティブ取引等(以下「デリバティブ取引等」といいます。)を行う場合は、デリバティブ取引等の額が当該デリバ
ティブ取引等についてお客様の差入れた委託保証金又は証拠金の額(以下「委託保証金等の額」といいます。)を上回る場合があると共
に、対象となる有価証券の価格又は指標等の変動により損失の額がお客様の差入れた委託保証金等の額を上回るおそれ(元本超過
損リスク)があります。
また、店頭デリバティブ取引については、弊社が表示する金融商品の売付けの価格と買付けの価格に差がある場合があります。
上記の手数料等及びリスク等は商品毎に異なりますので、当該商品等の契約締結前交付書面や目論見書又はお客様向け資料等をよ
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品取引業協会
(2015/04/09 版)