BladeCenter HS23 ネットワーク・チーミング設定手順

BladeCenter HS23 ネットワーク・チーミング設定手順 BladeCenter
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BladeCenter HS23 で Windows Server 2008 R2 SP1 を導入した際のネットワーク・チーミングの設定手
順についてご案内いたします。
BladeCenter HS23 は、1Gb イーサネット x2、10Gb イーサネット x2 を搭載しております。(10Gb x2 に
ついては、使用できないモデルがあります)
ネットワーク・アダプター同士をチーミング構成することで、ネットワークの冗長性を高めることができま
す。
VLAN にも対応しておりますが、チーミングで作成した仮想アダプターごとに最大 4VLAN までとなります。
このガイドでは BladeCenter HS23 に標準搭載されている、1Gb オンボードネットワークアダプタ x2 を
使用したネットワーク・チーミングの手順について記載しております。
なお、チーミング・ユーティリティ(OneCommand NIC Teaming and VLAN Manager Utility)は、ネットワー
ク・アダプターのドライバー・パッケージに含まれており、
ドライバーをインストールする際に併せて導入されております。
Windows Server 2008 R2 SP1 の導入手順につきましては、以下のガイドを参考にしてください。
IBM BladeCenter HS23 (7875) - Windows Server 2008 R2 SP1 導入ガイド
http://www.ibm.com/jp/domino04/pc/support/Sylphd07.nsf/jtechinfo/SYJ0-03089C7
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※構成のポイント 1
現在、10Gb イーサネットを使用した Windows Server 2008 のチーミング環境で Failback に 10~20 秒
の時間を要するという情報が公開されております。
詳細につきましては、以下の情報を参考にしてください。
Fail Back with Emulex Teaming Software for Windows - IBM BladeCenter HS23, Type 7875, any model
http://www-947.ibm.com/support/entry/myportal/docdisplay?lndocid=MIGR-5090998
※構成のポイント 2
チーミング・ユーティリティ(OneCommandNIC Teaming and VLAN Manager)を導入する前提として
Microsoft .NET Framework 4 が必要となります。事前に入手およびインストールをお願いします。
※構成のポイント 3
NIC の Firmware およびドライバーは最新版のパッケージをご利用いただくことを推奨しております。
詳細につきましては、以下の情報を参照いただきますようお願いいたします。
xSeries ファームウェアの更新・ベストプラクティス - サーバー
http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=pcd1syj0-02abf1c
最新版のパッケージは Fix Central より入手いただくことが可能です。
Fix Central
http://www-933.ibm.com/support/fixcentral/
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今回は以下の構成・環境にて確認しております。
BladeCenter HS23(7875)
uEFI バージョン:1.32
IMM バージョン:1.85
オンボード NIC Firmware バージョン:4.2.433.3
オンボード NIC Driver バージョン:4.2.390.6
※上記バージョンより新しいバージョンが公開されている場合、最新のバージョンを適用いただくことを
お奨めします。
※注意
以下のオプションを搭載している場合、下記の制限事項がございますので予めご注意ください。
・イーサネット拡張カード(CIOv) for BladeCenter
・Qlogic イーサネット&8Gb ファイバーチャネル拡張カード(CFFh)
・2/4 イーサネット拡張カード(CFFh)
・OneCommand NIC Teaming and VLAN Manager Utility では、チーム構成内に Emulex 製のアダプタ
ーを含める必要があります。
・OneCommand NIC Teaming and VLAN Manager Utility では、Primary NIC として Emulex 製のアダプ
ターのみ指定することができます。
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以下よりチーミングの設定手順となります。
1.
エクスプローラーから、Program Files から Emulex - NIC Teaming フォルダを開きます。
2.
フォルダ内の stop_ocmsvc.bat をクリックします。
Emulex SvcMgr サービスが停止することを確認します。
3.
スタートメニューから OneCommand NIC Teaming and VLAN Manager をクリックします。
4.
OneCommand NIC Teaming and VLAN Manager Utility が起動します。
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5.
画面右側ペインの"Create Team"タブを選択します。
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6.
"Team Specification"の設定を行います。
"Team name"、"Team Type"、"Reactivation Delay"を設定します。
今回の手順では、"Team name"、"Reactivation Delay"は標準設定を使用しています。
"Team Type"は【Failover】を選択しています。
※Failover を選択することで、"Automatic Failback Enabled"の設定が可能です。不要な場合、チェック
を外します。
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7.
①画面左側のペインから、Team に追加するネットワーク・ポートを選択します。
②矢印(>)をクリックすることで Team Members に追加できます。
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8.
ネットワーク・ポートを Team Members に追加しました。
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9.
同様の手順で別のネットワーク・ポートを Team Members に追加します。
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10.
Team Members にネットワーク・ポートが追加されたことを確認してから画面下方にある "Create
Team"をクリックします。
11.
以下のようなメッセージが表示され、Team が構成されます。
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12.
画面左側のペインに"Teams"が作成されることを確認します。
13.
エクスプローラーから、Program Files から Emulex - NIC Teaming フォルダを開きます。
フォルダ内の start_ocmsvc.bat をクリックします。
Emulex SvcMgr サービスが起動することを確認します。
14.
作成した仮想アダプターに IP アドレスを割り当てます。
。
14
※補足
各オンボード NIC とスイッチ・モジュールの物理的位置関係は以下のとおりです。
1Gb イーサネット
PCI バス 22,デバイス 0、機能 4 ⇒スイッチ・モジュール・ベイ 1 と接続
PCI バス 22,デバイス 0、機能 5 ⇒スイッチ・モジュール・ベイ 2 と接続
10Gb イーサネット
PCI バス 22,デバイス 0、機能 0 ⇒スイッチ・モジュール・ベイ 7 と接続
PCI バス 22,デバイス 0、機能 1 ⇒スイッチ・モジュール・ベイ 9 と接続
~位置関係の確認方法~
1.
スタート ボタンをクリック後、管理ツール⇒サーバーマネージャーと選択し、サーバーマネージャーを
起動します。
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2.
ネットワーク接続の表示をクリックします。
3.
ネットワーク接続が表示されます。
4.
確認するアダプタのプロパティをクリックします。
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5.
構成ボタンをクリックします。
6.
表示される項目の中から場所に記載されている情報を確認します。
PCI バス 22,デバイス 0、機能 4 ですので、1Gb イーサネットのポートで、スイッチ・モジュール・ベイ 1
と接続すると判断できます。
以上です。
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