看護部通信 2016年 6月 2016 年は診療報酬改定年度、看護関連では「身体疾患をもつ認知症に対する認知症ケアの評価」が新設され ました。「認知症ケア加算1」を目指しリハビリテーション病棟で “認知症ケアチーム”を立ち上げて病棟ス タッフと連携した活動が始まっています。こうした改定をきっかけに看護部だけでなく院内の体制を見直しす ることで病院の質向上に繋がります。 そんな中、今月はチーム医療に欠かせない医療相談連携室からの看護部通信です。連携室が中心となって取 り組んでいる「加算」を紹介してくれました。ぜひ、職員全員で共有して患者さんの社会復帰に向けて連携し ていきましょう。 看護管理室 連携室の取り組み 医療相談連携室 A・O 私たち連携室の業務は、院外の施設や病院の入院依頼、リハセンからの退院や転院あるい は外来受診などの連絡・調整を行っています。また、それぞれの担当病棟では医師・看護師 と情報を共有しながら、患者さんとその家族へ社会資源の情報提供や様々な相談に応じてい ます。 2016 年度診療報酬改定の中から、連携室に特に関わる「退院支援加算」について紹介し ます。前年までの「退院調整加算」から名称が変わり、療養病棟(リハセンは 5 病棟)のみ の対象から回復期リハ病棟(4 病棟)でも算定可能となりました。療養病棟は 1,200 点、リ ハ病棟は 600 点と報酬が上がった分算定要件および施設基準は厳しくなりました。 ※カッコ内は以前の要件 ①退院困難患者の抽出は、3 日以内に実施する。(7 日以内) ②入院早期の患者・家族との面談は、7 日以内に実施する。(できるだけ早期に) ③多職種によるカンファレンスは、7 日以内に実施する。(日数制限はなし) ④退院調整部門の設置は、専従 1 名(看護師 or 社会福祉士:以前と同様) ⑤病棟への退院支援職員の配置 ⑥医療機関の連携:連携医療機関等(20 か所以上)の職員と定期的な面会を年 3 回以上実施 ⑦介護支援専門員との連携 すべては患者さんが安心して地域に戻り、生き生きと暮らせるように 援助するための基準です。 リハセンでは、今まで実施していることですが、入院時の関わりだけでは なく医療機関やケアマネージャー等との顔の見える連携を今まで以上に密 に行う必要性が出てきました。多職種連携が強みのリハセンをさらにバー ジョンアップしていきたいと思います。 秋田県立リハビリテーション・精神医療センター
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