ランチョンセミナー2 - 第20回日本在宅ケア学会学術集会

第20回日本在宅ケア学会学術集会
ランチョンセミナーⅡのご案内
日
時
2015年7月18日(土) 12:00~12:50
会
場
一橋大学一橋講堂
*学会参加登録(事前or当日)が必要です。
*9時~11時30分 ランチョンセミナー券配布いたします。
セミナー券がなくなり次第受付終了となります。
〒101-8439東京都千代田区一ツ橋2-1-2
学術総合センター内(裏面地図参照)
座
長
聖路加国際病院
看護管理室・QIセンター
池亀
俊美先生
「 慢性心不全のQOL向上を目指して
-ASVの可能性を探る- 」
講
師
聖路加国際病院
心血管センター循環器内科
西畑 庸介先生
共催:帝人在宅医療株式会社
抄
録
本邦における主要死因別死亡率は心疾患が悪性新生物に次ぐ第2位で、平成7年以降、増加の一途をたどって
いる。生活習慣の欧米化による虚血性心疾患の増加、高齢化による高血圧や弁膜疾患の増加といった疾病構造
の変化に加え、近年の循環器医療の発展に伴う急性期死亡の減少が慢性心不全患者の増加に繋がっている。
心不全は癌と違い急性増悪を繰り返し病状が進行していく。その治療は薬物療法のみでは不十分で、減塩、
血圧・体重管理といった日常生活管理が非常に重要であるが、高齢化社会においては家族を含め、そのケアに
あたる人手が足りていないという問題もある。いかにして増え続ける心不全患者に対応すべきか、現代社会が抱
える大きな問題であるが、解決への一つの糸口としてASV(Adaptive Servo Ventilation)を含めた在宅心不全
ケアが重要と考える。
ASVとは主に在宅で使用するマスク型人工呼吸器の一種で、患者の呼吸パターンを自動認識し適切な圧力を
かけて呼吸をサポートする機器である。近年、単なる症状の緩和のみならず、酸素化や血行動態の改善、交感神
経活性の抑制といった多面的な効果が報告され、入退院を繰り返す患者に対しては再入院の予防を含め予後改
善効果にも期待がもたれている。
本セミナーでは心不全治療の現状、ASVの多面的作用や心不全増悪時におけるASVの効果、在宅心不全管理
における重要事項について解説したい。