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分析事例C0428 2016/06/15 2016/06/15
インドメタシンの経皮吸収評価
TOF-SIMSにより生体組織中薬効成分の分布を可視化
測定法 :TOF-SIMS
製品分野 :医薬品・化粧品
分析目的 :組成分布評価
概要
TOF-SIMSは成分を分子イオンの質量から同定するため、蛍光物質などの標識が不要であり、その影
響のないイメージング評価が可能です。また、断面イメージング評価を行うことで、深さ方向への分布評
価をすることができます。今回、マウスの皮膚にインドメタシンのゲル製剤を2時間塗布し、TOF-SIMSに
よるイメージング評価を実施しました。インドメタシンは角質層表面約5μmに高濃度に偏在しており、深
さ方向ラインプロファイル解析により徐々に浸透している様子が観察できました。
データ
■インドメタシンの定性スペクトル
1.2E5
Intensity
1.0E5
インドメタシン
158(C10H8NO)
8.0E4
312(C18H15NO2Cl)
6.0E4
218(C12H12NO3)
4.0E4
357(C19H16NO4Cl)
2.0E4
0
150
200
250
300
m/z
350
400
■皮膚断面イメージング(80μm角)
15μm
15μm
15μm
15μm
15μm
角質層
角質層
光学顕微鏡像
重ね合わせ
PO3 (79.0)
リン脂質由来
CNO (42.0)
タンパク質由来
C10H8NO (158.0)
インドメタシン由来
■ 深さラインプロファイル
最大を1に規格化
重ね合わせ
角質層
1.2
深さ方向箇所
1.0
C10H8NO (インドメタシン由来)
CNO(タンパク質由来)
0.8
0.6
インドメタシンは
角質層表面約5μmに
高濃度に偏在
0.4
0.2
0.0
0
10
20
30
40
深さ (μm)
技術協力:同志社大学 生命医科学部 池川雅哉教授
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