シニア専門人材バンクシステム構築事業業務委託仕様書 平成28年6月15日 商工観光労働部雇用労働政策課 1 目 的 高齢化や労働力人口の減少が進行する中、高年齢者の人手不足分野や現役世代を 支える分野での就業の促進は、①高年齢者の生活の安定、生きがいの向上、健康の 維持・増進、②企業の人手不足の解消、③社会・経済の維持・発展等のために、ま すます重要であることから、これまでに培った知識や技術を有する高年齢者と、そ うした人材を求める企業とのマッチングを支援する仕組みをつくり、生涯現役に向 けた取組を促進する。 2 委託業務の内容 みやざきシニア人材バンクシステムの構築 長年培った知識・技術等を持ち就業を希望する高年齢者とそうした人材を求める 求人企業を登録するシステムを構築する。 3 シニア専門人材バンクサイトの仕様 (1)ホームページのコンセプト ア 高年齢者が利用し易いシステムであること。 イ 専門的な知識や技術等を有する高年齢者と、そうした高年齢者人材を求める 企業とのマッチングを促進するための工夫を凝らすこと。 (2)トップページ ア 長年培った知識・技術等を持ち就業を希望する高年齢者と、そうした人材を 求める企業の人材確保を総合的に支援するページであることを明記すること。 イ 本県職員が高年齢者の就業機会拡大等に関する情報を投稿できるようにする こと。 ウ 求職者、企業それぞれが必要な情報を得やすいよう、関連する情報を分かり やすく分類し、項目を文字とアイコンで表示すること。 -1- (3)高年齢者がバンク登録、仕事検索を行うページ ア 高年齢者にも分かりやすいページとし、登録にあたっては、氏名、住所、生 年月日等の基本情報のほか、有する資格(専門知識・技術等)、経験した仕事 内容、希望する働き方(正規、パート・アルバイト、派遣、シルバー人材セン ター等)の情報を登録できること。 イ 新規登録時に求職者IDとパスワードを設定し、高年齢者みずから登録内容 の閲覧と更新ができること。また、高年齢者本人及び本県職員とIDを有する 団体以外は基本情報の閲覧は不可とすること。 ウ 業種、分野、職種、勤務地、働き方等の条件で仕事を検索し、該当する仕事 に対して、リクエストを送信できること。 エ 採用予定等の新着情報を分かり易く表示すること。 (4)企業がバンク登録、人材検索を行うページ ア 登録にあたっては、事業所名、所在地、業種、登録担当者等の基本情報のほ か、求める専門人材、人物像等についての情報を登録できること。また、採用 予定情報について、別途追加できるようにすること。 イ 新規登録時に企業IDとパスワードを付与し、企業みずから登録内容の閲覧 と更新ができること。 ウ 人材検索の条件として、職種、専門知識・技術・能力、働き方等を検索でき るようにすること。 ※( 3 )( 4 ) い ず れ に つ い て も本 県 職 員 及 び I D を 有す る 団 体 に よ る一 括 登録 を 可 能とすること。 (5)高年齢者と企業の情報を閲覧し、マッチングを支援するページ ア 本県職員及びIDを有する団体のみ、利用可能とすること。 イ リクエストや、マッチングが可能と思われる情報を容易に把握できること。 ウ マッチング状況の登録と閲覧ができること。 エ 登録情報の追加・変更・削除ができること。 -2- 【マッチングの流れ】 ① IDを有する団体窓口、もしくはホームページ上で、基本情報等を登録。 ② 登録企業・登録人材の検索、詳細情報の閲覧。 ③ IDを有する団体窓口もしくはホームページ上でマッチングのリクエストを送 信。 ④ ③を受け取ったIDを有する団体で面接日等の連絡調整を行い、高年齢者、 企業それぞれに連絡。マッチング支援完了。 (6)労働法制に関するページ ア 高齢者が働く際に必要となる関係法令の概要を説明すること。 イ 本県職員が労働相談事例や労働法制に関する情報等を投稿できるようにする こと。 (7)その他独自の提案 上記(1)~(6)以外に、マッチング支援に資する独自の企画があれば、別 途提案すること。 4 共通の仕様 (1)ホームページについて ア 全体のデザインや企画について、どの世代の県民でも利用しやすく、得たい 情報が見つけやすい構成とすること。 イ 本県ならでは(みやざき犬のイラストや日本のひなた宮崎県ロゴの使用等) のデザインを考慮すること。 ウ サイトのアクセシビリティについては、「宮崎県ホームページバリアフリー 化 の 手 引 き 書 」( http://m-bfree.pref.miyazaki.lg.jp/tebiki/) を 参 考 に 適 切 な 配 慮 を 行 うこと。 (2)ホームページ管理機能の作成について ア 本県職員やIDを有する団体が情報更新や新たなページ等を作成できるよう 管理画面を作成すること。その際、専門的な知識のない職員でも扱えるよう操 作性や操作手順に配慮すること。 イ 管理運営マニュアルを作成すること。 ウ IDを有する団体に配付する運用マニュアルを作成すること。 エ 新規ID登録を本県職員(システム管理者)が設定できるようにすること。 オ 各ページへのアクセス解析ができるようにすること。 (3)サイトの動作を保証するOSとブラウザ サイト閲覧者の端末環境は様々なOSとブラウザを想定しているが、対応可能 なOSとブラウザについて提案すること。 (4)セキュリティ対策について ア ホームページ管理機能及び個人情報を取扱うページは、県職員とIDを有す る団体しかアクセスできないようIPアドレス等でアクセス制限を行うこと。 イ パスワード等の重要な情報は暗号化すること。 ウ アクセス記録や操作記録等の情報をシステム管理者が閲覧できること。 -3- エ 不 正 なユ ー ザー に よる 利 用お よ び盗 聴 等を 防 ぎ、 本県職員やIDを有する団体 の利用者(以下、利用者) の使用権限を管理することが可能であること。また、 利 用 者 お よ び 利 用 者 の 端 末 環 境 が 代 わ っ た 際 の 管 理 設 定 手 続き を シ ス テ ム 管 理 者 のみ可能なものとすること。 オ システムは、独立行政法人情報処理推進機構「安全なウェブサイトの作り方」 (最新版)に基づき、脆弱性を排除すること。 カ システムは、最新の情報等を元にセキュリティ対策が実施されていること。 キ システムのアプリケーション及びシステム構築で採用したソフトウェア等の 脆弱性が発見された場合、速やかに対応すること。 (5)サーバ機器について サーバ機器は、本県のサーバ統合基盤を利用すること。本県のサーバ統合基盤 の仕様等は、「宮崎県サーバ統合基盤提供業務サービス仕様書(利用者向け)」を 参照し、「2 .3シ ステム 担当課 とサー バ統合 基盤の 役割 分担」のシステム担当 課の役割について受託者で実施すること。 5 構築体制 (1)管理体制 ア 受託者は、契約後速やかに作業計画書を作成し、本県の承認を得ること。 イ 受託者は、業務の進捗状況に関して、随時、本県へ報告し、その内容につい て承認又は指示を受けること。 ウ 受託者は、業務の内容及び範囲について、本県と十分打合せを行い、業務の 目的を達すること。なお、打合せの内容は、記録し、随時、本県へ提出するこ と。 (2)開発体制 ア 開発に必要なハードウェア・ソフトウェアについては、全て受託者にて用意 すること。 イ 受託業務に関する一部業務の再委託を行う場合は、委託先会社及び委託業務 を記載した開発体制図を委託者に提出すること。 (3)テスト 本県が指定する期日までにテスト計画書、テスト実施計画書、テスト実施要領 及びテスト結果が記された成績表を作成し、提出すること。 (4)職員研修 受託者は、本県職員を対象に管理運営マニュアル及び運用マニュアルに基づき、 操作研修を実施すること。 6 運用保守 (1)運用 ア 本県職員からの問い合わせ対応 イ 月間報告書の提出 ウ 軽微なシステム改修 運用開始後に県民等から出た意見のうち反映することが望ましいもので、軽 微なプログラム改修で対応できるものについては、県と協議した上で、臨機応 -4- 変に対応できること。 (2)保守 ア セキュリティホールへの対応(セキュリティパッチ)と、システムの安定稼働 に向けた対応を行うこと。 イ システム監視・障害対応 ※ 運用保守の内容は次年度以降も同様とする。 7 成果品 (1)ウェブサイトシステム (2)成果報告書 (3)本県職員用管理運用マニュアル (4)IDを有する団体用管理運用マニュアル (5)運用テスト報告書 8 委託期間 契約締結日から平成29年3月31日まで 9 特記事項 (1)機密保持等 ア 受託業務の実施において、本県の個人情報保護条例及びセキュリティポリシーに従うこ と。 イ すべての作業において、本業務に係るデータ及び情報システムの取扱いには細心の注意 をもって管理すること。また、本県が指示する場所以外へデータ等を持ち出す場合は、担 当職員の許可を得ること。 ウ 委託業務の処理上知り得た情報を第三者に開示又は漏洩しないこと。また、そのために 必要な措置を講じること。 エ 本県及び受託者は、相互に本契約の履行過程において知り得た相手方の機密を他に漏洩 せず、また、本契約の目的の範囲を超えて利用しないものとする。ただし、本県が法令等、 官公署の要求、その他公益的見地に基づいて、必要最小限の範囲で開示する場合を除く。 (2)著作権等 委託業務の成果品は、他者の知的所有権への配慮がなされていること。 (3)保守要件 ア 委託業務の成果品の瑕疵に対して、納入後 1 年間無償補修ができる体制を用意すること。 イ 委託業務の成果品に係る問題で、操作説明書等により判別がつかない事象や障害等が発 生した場合、本県の要請に応じて問題解決に協力すること。 (4)その他 本仕様書に記載されていない事項について疑義が生じた場合、双方協議の上、対応につい て決定するものとする。 -5-
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