平成28年6月14日 広 島 労 働 局 広島東公共職業安定所における文書の誤交付について 広島労働局(局長 内田 昭宏)は、広島東公共職業安定所(所長 畑岡 陽子) において発生した個人情報漏えい事案について、以下のとおりその事実を確認の上、 必要な措置を講じましたので、概要をお知らせします。 1 概要 広島東公共職業安定所(以下「広島東所」という。)において、Bさんに交付 すべき雇用保険の失業等給付受給資格者のしおり(以下「しおり」という。)を 誤ってAさんに交付したもの。 「しおり」には、Bさんの氏名及び雇用保険被保険者番号が記載されていた。 2 事実経過 (1)平成 28 年6月7日、Aさん及びBさんが雇用保険受給資格の決定のために 来所し、受給資格の決定手続きを行った。雇用保険給付課では、Aさん及びB さんそれぞれの「しおり」を作成し、職業相談部門へ回付した。 (2)職業相談部門の職員Cは、雇用保険給付課から誘導されたAさんの求職申込 みの手続きを行う際に、同じ苗字であったBさんに交付すべき「しおり」を取 り違え、Aさんに交付した。 (3)その後、Bさんの「しおり」が見当たらずAさんの「しおり」が残っていた ことから、上司の職員Dが、Aさんの携帯電話に連絡し、交付した「しおり」 に記載されている名前の確認を依頼したところ、「Bさんの名前が記載されて いる。」との回答があり、この時点で誤交付が判明した。 (4)Aさんに対し、職員Dは、経過を説明し、謝罪を行うとともに、誤交付した 「しおり」を回収するために訪問したい旨を伝えたが、Aさんの方から持参さ れる旨の回答があった。 (5)同日、Aさんが来所され、誤交付したBさんの「しおり」を回収するととも に、所長及び業務部長が改めて経過を説明の上、謝罪を行い、了解を得た。 (6)同日、所長及び業務部長は、Bさんに対し、経過説明の上、謝罪を行い、了 解を得た。 3 発生原因 「しおり」を交付する際に、本人確認が不十分であったことによる。 4 再発防止 (1)広島東所においては、平成 28 年6月7日、緊急の幹部連絡会議を開催し、 所長から幹部職員に対して事案説明と基本動作の確認を徹底するよう指示す るとともに、幹部職員を通じて非常勤職員を含む全職員に対して事案を説明し、 基本動作の確認及び再発防止に向けた取組みを徹底するよう指示した。 また、受給資格決定時における事務処理について、「しおり」への被保険者 番号の記入は行わないこと、雇用保険給付課から職業相談部門へのしおりの回 付は行わないことの改善を行った。 (2)広島労働局では、同月7日及び8日、職業安定部において、各所における事 務処理状況の再確認を行うとともに、必要な改善策を講じるよう指示した。 また、同月8日、総務部長から各所属長に対して、基本動作の確認徹底励行 とともに、危機意識の共有等、再発防止の取組徹底を指示した。
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