平成28年度河東中学校授業診断がスタートしました。本年度の授業診断テーマは『終末段階 の充実』です。なぜ終末段階なのか?次のような仮説をたてました。 仮説1:終末段階があるということは、適切な授業設計がなされている。 仮説2:終末段階の生徒の参加、集中度が高いということは、生徒の学ぶ意欲や課題意識が 連続しており、よりよい展開段階の学習活動や課題意識をもたせる導入段階があっ たことが予想される。 仮説3:終末段階の工夫を通して生徒が『わかった、できた』と自己の伸びを実感できる 以上を検証し、終末段階からよりよい展開段階、導入段階の在り方を模索することを通して授 業づくりのヒントを全教師で共有していきたいと考えます。 6月1日(水)管野教諭(国語)3年3組 ○終末段階の10分間、生徒の参加集中度は高く持続している。 ・全員が黒板を注目→終末段階前に小集団による学びの確かめあいの活動があり ・学習プリントと板書がきちんと対応されている→生徒が学習をまとめやすい ○学習のまとめが具体的で丁寧である ・本時の学習内容が網羅されたまとめ ・最後に確認のための問題出題→生徒にとって学びの確認の場となっている 終末段階前の生徒による学習の振り返りは有効である 6月1日(水)鬼束教諭(英語)3年5組 ○終末段階の10分間、生徒の参加集中度は高く持続している。 ・Q&Aシート、学びを振り返る英作文の出題等、やることが満載で生徒は手を抜く暇なし ・生徒は自分の頭の中で主体的に思考している→これもアクティブラーニング? ・英作文出題により終わり5分前からさらに生徒の参加集中度UP ○生徒はノートを十分に活用して学習している ・学習内容がきちんと整理されている ○最後に確認のための問題出題→生徒にとって学びの確認の場となっている ※教師の指導力UP!生徒Kの変容は? 終末段階での豊富なツール活用は学びの振り返りに有効である 6月1日(水)小笠原講師(理科)3年2組 ○学習のねらいをもう少し焦点化させることで、具体的なまとめにつなげることができる ・本時は等速直線運動の意味の理解をめざすのか、そこから距離を求める技能をめざすのか ○板書にすでにまとめが( )抜きで文章化されていた。その有効性は? ○終末段階前の、教師と生徒との問答を整理していくことで、終末段階で生徒がじっくり考 えを持つ時間の確保が可能になる。 ○生徒と生徒との関係は良好である。 ・思考をゆさぶる発問が可能ではないか(仮説・逆説・否定の発問等) ・仮説→もし~なら、距離は? 逆説→等速直接運動とはAという考えよりもBの考え方が正 しいよね? 否定→雨の速度と等速度直接運動は無関係ですよね? ・生徒自身が学びをまとめる工夫は可能か? 発問が授業を創り、終末段階を創るツールとなるかも?
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