平成28年度事業計画書 平成27年度事業の本年2月末現在における実施状況は、訪問看護事業では、訪問回 数は対前年度比94.6%、収入は同じく93.9%と前年度を若干下回る水準で推移 している。また、居宅介護支援事業では、件数は対前年度比87.6%、収入は同じく 86.5%と前年度を下回っている。緊急時訪問看護については、利用者数は対前年度 比100.9%とほぼ前年度と同様となっている。 平成28年度においては、 ・平成27年度事業実績が訪問看護事業及び居宅介護支援事業がともに前年度より低下 していることから、各事業所における地域の特性や在宅ケアニーズ、他事業所による サービス提供の状況等について把握に努めるとともに、地域の状況を踏まえたサービ スを提供できる訪問看護ステーションの運営に努める。 ・医療、福祉の関係機関との連携、協力を一層推進するとともに、利用者に満足いただ ける質の高い訪問看護サービスが提供できるよう、職員の資質向上に努める。 ・訪問看護ステーション等の規模や配置について、在宅ケアの動向や看護師確保の両面 から検討を進めるとともに必要に応じた見直しを行う。 ・必要とする看護師の確保や定着を図るため、働きやすい職場環境の整備や業務の効率 化・省力化への対応を進める。 ・一般社団法人に移行したメリットを生かし、さらに安定した経営体制づくりを進め る。 以上を勘案し、次の施策を推進する。 (1) 訪問看護事業の推進について ① 安定した収益確保 質の高い訪問看護サービスを提供するためには安定した収益確保が必要である。 このため、地域の状況や利用者ニーズを踏まえるとともに、病院等関係機関との 連携を一層強化し、平成27年度実績を上回る事業の実施を目指す。 ② 地域包括ケアシステム実現に向けた介護事業所との連携 定時巡回・随時対応型訪問介護看護事業を実施する介護事業所と連携して訪問看 護を提供する。(津幡、かほく中央、かほく高松の各訪問看護ステーションとJ Aかほくとの連携) ③ICTを用いた医療・介護情報共有事業(県モデル事業) 「いしかわ診療情報共有ネットワーク」事業に訪問看護ステーションが加わり、 病院と在宅現場(かかりつけ医、訪問看護ステーション)における情報を共有し 連携を強化する。 事業の実施:津幡、野々市、能登中央、白山松任、白山松任-美川、白山鶴来、 白山ろく、能美、かほく中央、かほく高松、志賀、七尾の各訪問看護ステーショ ン(12事業所) (2) 職員研修について 引き続き事業団が実施する研修会をはじめ、県内外で実施される各種研修等に訪問 看護師を計画的に参加させる。 ①事業団企画研修(年1回) ②ブロック別研修等(能登、石川中央、加賀の3ブロック) ・テーマ別研修(年1回) ・管理者による事例検討、情報交換会(年3回) ③新任スタッフ研修 日本訪問看護振興財団「訪問看護eラーニング」の受講 ④管理者研修(年1回) ⑤皮膚・排せつケア認定看護師派遣による指導 認定看護師派遣による褥瘡、ストーマ等のケアに関する指導 ⑥県内外における研修会、後援会等への積極参加 (3) 会員等からの委託事業の推進について ①要介護認定調査委託(市町) ②結核患者服薬確認業務委託(石川県) (4) 退院連携促進事業について 各訪問看護ステーションと地域の公立病院との退院連携を促進するため、訪問看護 ステーションにおいて公立病院の看護師(病棟の退院指導者等)を受け入れし、訪問 看護について体験・研修を行う。 (5) 在宅看護実習生の受け入れについて 後継者育成の観点から、石川県立看護大学、石川県立総合看護専門学校、石川県立 田鶴浜高等学校、七尾看護専門学校、金沢看護専門学校、金沢医科大学からの在宅看 護学実習生を受け入れる。 (6) 「訪問看護及び居宅介護支援業務処理システム」活用による業務の効率化、省力化 の推進 平成27年度に導入した「訪問看護業務及び居宅介護支援業務処理システム」の活 用を一層推進し、業務の効率化・省力化を図る。 ①訪問看護記録等の電磁記録化 紙媒体による記録から電磁記録への移行(パソコンを増設し、さらに効率化を図 る) ②タブレット端末による外出先からの利用者情報閲覧、看護記録等の入力(タブレ ット端末導入による試行) ③ネットワークシステムの共有フォルダ活用による業務効率化の推進
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