新 規 事 業 採 択 時 評 価 項 目 調 書

様式ー2 番号 -
新 規 事 業 採 択 時 評 価 項 目 調 書
事
業
名
農山漁村地域整備交付金 農地整備事業(耕作放棄地型) 戸田地区
事
業
場
所
周防大島町 大字 戸田 地内
事
業
主
体
山口県
財源・負担割合
事業方法
● 国庫補助
14
○ 単独
● 国 55 % ● 県 25、30 % ● 市町 14、19 % ● その他 1 %
1
事業期間
事
平成28年度~平成32年度
総事業費
(内用地補償費)
800
(
38
百万円
百万円)
業
概
要
事業目的
本地区は温暖多照な地域特性を利用した柑橘の栽培が盛んな地域であるが、土地基盤が未整備
で生産性が低く耕作放棄地が発生している。
このため、用水路や農道等の整備が可能な「農地整備事業(耕作放棄地型)」を導入すること
により、生産性を向上させ耕作放棄地を解消するとともに、付加価値の高い品種の導入拡大を進
め収益性を向上させ、持続可能な経営構造を確立する。
受益面積 A=20.4ha
事業内容
社会的評価
○用水路工 L=6.7km
○農道工 L=3.0km
○鳥獣被害防止柵 L=11.0km
○簡易整備 A=20.4ha
県では、平成27年3月に策定した「やまぐち農林水産業活力創出行動計画(以下「行動計
画」)」に基づいて、中心経営体への農地集積や全国に誇れるブランド品目の生産拡大を推進す
ることとしており、本事業の目的や事業内容は行動計画の方針と合致している。
(1)
社
会
当地区の
社会経済情勢
経
2
済
本地区は、周防大島町の南西に位置し、瀬戸内海に面する温暖な気候を利用した大島みかんの
一大産地である。しかしながら現状は、農道は未整備で狭く、農業用水は下流から運搬してお
り、また園地内も未整備であることから生産性が悪く営農に多大な労力を要している。近年では
過疎・高齢化による離農が進み、特産であるみかんの栽培面積・収穫量・販売農家数は年々減少
し、荒廃園地は増加の傾向にある。
このため、担い手の確保・育成による「人づくり」と道水路等の整備による「土地づくり」の
一体的な推進が急務となっている。
評
状
価
況
の
視
必要性
本地区の耕作放棄地を解消し柑きつ生産を再生するためには、担い手への農地集積・集約化や
付加価値の高い品種の導入拡大等の推進を通じて、地域の農業構造を抜本的に改革する必要があ
る。
適時性
高齢化が進み、耕作放棄地が増加している本地区では、意欲的な中心経営体へ樹園地を集積
し、効率的で安定的な経営を出来る環境を整備することが急務となっている。また、貿易自由化
の動きなど近年の農業情勢に対応するためにも、高付加価値の品種導入は喫緊の課題である。
点
【地元の推進体制等の状況】
周防大島町においては、経営体育成基盤整備 推進調整協議会を設立しており、事業実施に向
けた支援等を行っている。
事業計画の熟
度、地元の推進
体制等の状況及
び地元の意向
【地元の意向】
○早期整備
【総費用総便益比の算定】
区分
(2)
主な項目
業
費用対効果
分析
69,188 千円
②品質向上効果
229,237 千円
③営農経費節減効果
432,864 千円
⑦農業労働環境改善効果
⑧国産農産物安定供給効果
の
投
総費用
(C)
資
果
-13,328 千円
199,799 千円
0 千円
38,519 千円
8,963 千円
総便益(①+②+③+④+⑤+⑥+⑦+⑧)
965,242 千円
①当該事業による費用
533,813 千円
②その他費用
257,488 千円 関連事業費+資産価額+再整備費
総費用(①+②)
791,301 千円
総費用総便益比(B/C)
効
備 考
①作物生産効果
④維持管理費節減効果
総便益
⑤営農に係る走行経費節減効果
(B)
⑥耕作放棄防止効果
事
数値
1.21
【費用対効果分析手法】
○土地改良の効果算定マニュアル【改訂】(平成26年9月:農林水産省農村振興局)
2
評
【+ 要因】
価
○農地の持つ多面的機能の保全
貨幣価値化
困難な便益
の
視
【- 要因】
○生態系への影響
点
(3)
コスト縮減
コ替
ス案
ト等
縮の
減可
・能
代 性 代 替 案
【コスト縮減の検討状況】
○特になし。
【代替案の検討状況】
○生産基盤の整備及びその他支援事業を行うことにより耕作放棄地を解消し、地域農業の振興を
図る事業は本事業のみである。
【環境への影響事項:動植物、地形・地質、歴史文化、景観等の状況】
○農道の整備により、植物の生息環境の影響が危惧される。
○事業の実施により棚田景観の影響が危惧される。
(4)
環境への影響と対策
(5)
地域の立地特性
【環境への配慮】
○路肩を現況の植生で被覆し、在来種の早期回復を図る。
○発生石材を法面に利用し、景観が損なわれないように配慮する。
○農業振興地域
○特定農山村地域
○過疎地域
○半島振興対策実施地域