平成28年6月17日 島根県薬事衛生課 担当:糸川、坂本 TEL:0852-22-6530 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)患者の発生について 1 概要 大田市内の病院から県央保健所に、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)患者の届出がありました。島根 県内での届出は、感染症法に基づく届出が開始された平成25年以降で、2例目となります。 2 患者 住 所:大田市内在住 年齢・性別:80歳代、女性 症 状:発熱(38℃)、腹痛、おう吐、下痢、血小板減少、白血球数減少 ※現在、患者は入院中です。 3 経過 6月 7日 畑で農作業中にマダニに咬まれた マダニの一例 13日 発熱、食欲不振 15日 大田市内の診療所受診 白血球・血小板減少のため大田市内の病院へ紹介 16日 大田市内の病院受診 検体を保健環境科学研究所へ送付し検査 17日 SFTSウイルス検出、病院より発生届け 4 SFTSについて フタトゲチマダニ(成虫) (1)原因と症状 ・SFTSウイルスに感染することにより引き起こされる感染症であり、ウイルスを保有している マダニに咬まれることで感染することが知られています。 ・主な症状は発熱、消化器症状(嘔吐・下痢)、重症化し死亡することもあります。感染後6日か ら2週間で発症します。 (2)国内発生状況 ・中四国、九州で多く報告され、マダニの活動が活発になる春から秋にかけて報告が多い。 年\月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 合計 H28 年 2 - 3 1 9 1 H27 年 1 - - 5 7 15 5 10 6 5 3 3 60 H26 年 1 1 2 3 7 12 11 7 12 1 1 3 61 5 5 6 6 7 7 3 2 2 5 48 H25 年 16 *平成28年第23週現在。本症例を含みません。 【県民への呼びかけ】 マダニに咬まれないように注意しましょう。 春から秋にかけて、マダニの活動が活発になります。森林、草むら、やぶ等に入る場合には、十分に 注意することが必要です。 1 草むらや、やぶなどに入る場合には長袖、長ズボンを着用し、肌の露出を少なくする。 2 野外活動後はマダニに咬まれていないか確認し、シャワー等で身体をよく洗い、服を着替える。 3 吸血中のマダニに気付いたら、医療機関で処置してもらう。 4 マダニに咬まれた後に、発熱、食欲低下、嘔吐等の症状があった場合には、早めに医療機関を受診 してください。 プライバシーを尊重した対応をお願いします。
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