平成28 年度 裁判所職員(一般職)本試験(基礎能力試験) 講評

平成 28 年度 裁判所職員(一般職)本試験(基礎能力試験) 講評
№
科目
出題内容
正解
正答率※
講評
文章理解
1
(現代文)
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
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28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
※
内容把握
1
A 【文章理解】
現代文:内容把握2問,文章整序2問,空欄補充1問の構成は昨年と同様であった。内容把握問題の誤肢の1つのパタ
内容把握
2
C ーンである,本文に書いていないことが選択肢に含まれるものが多く,明らかに選択肢が誤りであると判断できるもの
であった。文章整序は,昨年1問非常に難しいものがあったが,本年は「それは」
「このように」といった指示語に着
空欄補充
3
A
目をして確実なつながりを見出せれば,正答できたと思われる。空欄補充は,B,C,Dに入る語句の選択が難しいが,
文章整序
2
C AとE,Fの確定は容易であり,ここが確定できると選択肢が自ずと限定できるため,B,C,Dの部分で時間を使わ
ずに読み進めていけるとたいへん効率的に解答が導けたであろう。
文章整序
5
A 英 文:構成は例年同様,内容把握2問,空欄補充3問であった。扱われる英文も例年同様身近な話題のみで,時事的
文章理解
内容把握
2
A な背景知識が必要になる問題はなかった。内容把握は肢が英文で並びが問題文と異なるものもあるが,難解な言い換え
(英文)
もなく,日本語の肢よりかえって解きやすい。基本を押さえておけばしっかり得点できる。空欄補充も特別に難しい文
空欄補充
1
A 法知識は必要ないが,用法の紛らわしい前置詞を一度復習しておくと安全である。
【数的処理】
内容把握
4
A
判断推理:対応関係,試合,真偽,順序関係,推理,位相,展開図,平面図形の分割・構成から 10 題が出題された。
空欄補充
5
A 昨年と違い図形の出題が多かった。また,ここ数年は他の試験ではあまりみないような問題も出題されていたが,今年
は一般的な問題の出題が増えて取り組みやすかっただろう。№11 の対応関係は確定するものが少ないことから,選択肢
空欄補充
3
A から確実にいえるものを探すことになる。№12 のトーナメントは条件から確定できることが多いために解きやすかっ
数的処理
対応関係
4
A た。№13 の真偽はうそつきの人数から矛盾するものを探していくことで解ける。№14 の折り返しの順序関係も条件か
(判断推理)
ら確定することが多いことから,解きやすかった。№15 のカードの数字を推理する問題は数も少ないことから条件に当
試合
(トーナメント) 1
A てはまる組合せが少ないために,解きやすい。№16 の時間についての順序関係も典型的な内容で条件を丁寧に整理して
いけば解答を導くことができただろう。№17 は位相の考え方で解くことになるが,6が接する面にこないように考えて
真偽
3
A
いけば当てはまる面は決まってくる。№18 のパズルの問題もわかりやすい形であり,難しくはない。№19 の立体の展
順序関係
2
A 開図は矢印が向いている線と方向に着目していくことになる。№20 の塗り分けは図3で与えられた位相図をうまく利用
したい。
推理
5
B 数的推理:図形の計量,濃度,場合の数,数列,比・割合から6題が出題された。昨年と違い数的推理からの出題は少
順序関係
3
A なかった。また,判断推理と同様に一般的な問題の出題が増えて解きやすかったと思われる。ここ数年は確率からの出
題が多かったが,今年は出題されていない。№21 の直径を求める問題は円の直径を1辺とする三角形と相似な三角形を
位相
5
A 見つけることができれば早く解ける。№22 の濃度の問題は最後のすべてを混ぜ合わせる前のBの濃度を考えて解いてい
くことになる。№23 の場合の数は地道に書き出せば解ける。№24 の記数法の数列は5進法ということが与えられてい
平面図形の分割・構成
3
B
て,易しい問題であった。№25 の比の計算は合格者数と不合格者数の和が受験者数であることから合格者数と不合格者
展開図
1
B 数の比を求めることになる。№26 の正方形の面積を求める問題は4辺となることを考慮して,方程式を解いていくこと
になる。
位相
4
B 資料解釈:実数と割合の表の1題が出題された。ここ数年は複数の選択肢から正しいものの個数を選ぶ問題が多かった
数的処理
図形の計量
4
B が,5肢から正しいものを選ぶ一般的な形の出題であった。問われている内容も細かい計算が必要でないため,易しか
(数的推理)
った。
濃度
2
A 【社会科学】
政治・法学:国際機関(№28)
,法令用語(№30)
,各国の政治制度(№35)からの出題であった。国際機関はASEA
場合の数
1
A
N,TPP,EUなど代表的な機関の知識だけで解ける肢が多く,正解肢を判別することが容易である。法令用語は,
数列・規則性
2
A 初歩的な法律用語なので,裁判所職員を目指す受験生ならば必ず正解しておきたい。各国の政治制度は,アメリカ,イ
ギリス,フランス,ドイツと代表的な国の政治制度を問うオーソドックスな問題で,正解率も高かった。いずれも基本
比・割合
5
B レベルの問題ばかりなので,3問とも正解しておきたい。
図形の計量
1
A 経 済:各国の金融政策(№29),平成 27 年度一般会計当初予算(№36)からの出題である。各国の金融政策は日本銀
行,米国連邦準備制度理事会(FRB)
,欧中央銀行(ECB)と主要国の中央銀行の金融政策で,時事対策の準備が
数的処理(資料解釈) 表(構成比)
3
A できていれば正解できるものであるが,正解率は低かった。平成 27 年度一般会計当初予算については,国家予算財政
関係からの出題で,近年の裁判所事務官本試験の頻出テーマである。どちらも標準レベルの問題であるので,2問中1
社会科学(政治) 国際機関
5
B
問は正解しておきたい。なお,裁判所事務官試験では,ここ数年,国家予算等財政関係の問題が時事問題として出題さ
社会科学(経済) 金融政策
4
C れている。次年度以降も特に財政分野については注意しておきたい。
【人文科学】
社会科学(法学) 法律用語
1
A 日本史:従来,人文科学の出題の中では日本史が比較的易しい問題であったが,本年度は世界史や地理と同様に難易度
人文科学(日本史) 明治から昭和初期の政党
4
B がたいへん上がった。大学受験で日本史を選択していないと解けなかったと思う。
世界史:他の試験と比べて例年難易度が高いが,今年も例年同様,他の公務員試験では出題されないイスラーム世界に
人文科学(世界史) イスラーム世界
4
B おける詳細な問題であった。日本史と同様,大学受験で世界史を選択していないと歯が立たないものであった。
地 理:一昨年と昨年,地誌からの出題であったが,各国の地誌は教科書によって記述が大きく異なるため,正答に疑
人文科学(地理) 平野地形
2
C
義が生じる部分もあったが,本年はそうした教科書ごとの記述のぶれを警戒して,オーソドックスな平野地形の問題を
人文科学(思想) ギリシア思想
4
A 出題したと見られる。人文科学の中ではもっとも簡単で基本的な問題であったので,本問は確実に正答したい問題であ
る。
社会科学(政治) 各国の政治制度
4
A 思 想:ギリシア哲学からの出題である。昨年と同様,基本的な問題であった。まずは思想で1題を確実に正答して得
社会科学(経済) 平成 27 年度一般会計予算
2
B 点をかせぎたい。
【自然科学】
自然科学(物理) 気体の分子運動
3
C 物理から気体の分子運動論,化学から電池,生物から動物の組織,地学から日本の気象の4題が出題された。例年同様,
複数の肢について正誤や用語を答える形式であった。№37 の気体分子の運動は,化学の知識として知っている受験者も
自然科学(化学) 電池
2
B
いただろうが,Cの熱力学第1法則までは覚えていないであろう。№38 の電池の仕組みに関する問題は,電子と電流の
自然科学(生物) 動物の組織
2
C 動きを知っていれば難しくはない。№39 の動物の組織に関する問題は,あまり出題されない分野であるため,聞き慣れ
ない用語が多く難しかったであろう。№40 の日本の気象はAとCで迷った受験者が多かったと思うが,春一番などから
自然科学(地学) 日本の気象
5
B 低気圧をイメージできるようにしておきたい。
正答率(A:60%以上,B:40%以上60%未満,C:40%未満)は,LEC公務員試験 受験生応援企画『本試験無料成績診断』のデータ( 6/16 14:30 時点)に基づいて算出して
います。本成績診断のご利用方法等の詳細は,LEC公務員Web サイトの専用ページ(http://www.lec-jp.com/koumuin/juken/seiseki/)にてご案内しています。
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