Frf / 論文内容要旨 ( 乙 ) C h a r a c t e r i s t i c so fc o l o r e c t a lt u m o u r si na s y m p t o m a t i c p a t i e n t s withn e g a t i v ei m m u n o c h e m i c a lf a e c a lo c c u l tb l o o dt e s t r e s u l t s (無症状患者における免疫学的使潜血反応陰性大腸腫療の特徴) Molecular a n dC l i n i c a lO n c o l o g y( 第 3巻 年掲載) 第 9号 1 0 1 9 1 0 2 4頁 内科学(消化器内科学分野)(横浜市北部病院) 若村 2 0 1 5 邦彦 ( 0 ( 0 免疫学的便潜血反応検査( i F O B T)は、簡単で侵襲のない検査である。 また、大腸癌( C R C)による死亡率を減少させるエピデンスが多数報告さ RCのスクリーニングとして広く用いられている。しかし、 i F O B T れており、 C に反応しない C RCや前癌病変は存在する。一般的に i F O B Tが陰性なら、大 腸内視鏡を受ける機会が少ないため、 i F O B Tに反応しない大腸病変の特徴 についての報告は少ない。そこで、無症状患者における i F O B T陰性の大腸 腫蕩性病変の発生率と特徴を調査することにした。 本研究では、 2 0 0 1年 1 2月から 2 0 1 2年 8月までの聞に、昭和大学横浜 市北部病院の人間ドックで i F O B Tをうけた 1 1 0 4 4名の被験者を対象とした。 そのうち、 2年以内に大腸内視鏡検査を受けた 9 1 9名を i F O B T陽性群と i F O B T陰性群のグループに分け、両群の内視鏡検査所見や病理組織所見を 比較検討した。 i F O B T陽性群は 2 7 6名 、i F O B T陰性群は 6 4 3名であった。腫蕩性病変は、 i F O B T陰性群の 3 1 8名( 4 9 .3%)および i F O B T陽性群の 2 1 3名( 7 7 .2%) で観察された。平均腫蕩径は i F O B T陽性群( 5 .81±6.54mm)よりも i F O B T 陰性群(4 .3 6± 3 .9 6 凹 ) で 有 意 に 小 さ か っ た ( 尺0 . 0 0 1) 。 A dvanced neoplasia ( l O m m以上、粘膜内癌、管状線毛腺腫のうち 1項目でも該当す るもの: AN )は、 i F O B T陰性群の 4 0名( 6 .22%)および i F O B T陽性群の 5 2名( 1 8 .8%)で観察された。浸潤癌は i F O B T陰性群の 1名( 0 .16%) および i F O B T群の 1 0名( 3 .62%)で観察された。病変発見率は、全腫蕩、 粘膜内癌、および浸潤癌のいずれも i F O B T陽性群よりも i F O B T陰性で有意 .0 0 1 。 ) N on-AN ( l O m m未満の腺腫)の数は i F O B T陽性群 に低かった(尺 0 で4 7 0個 、 i F O B T陰性群では 3 3 8個だった。 Non-ANの比率は i F O B T陽性群 ( 8 1 .7%)よりも i F O B T陰性( 9 1 .6%)で有意に高かった ( P < O .0 0 1 。 ) AN の数は i F O B T陰性群では 4 3個(浸潤癌: 1個、粘膜内癌: 6個 、 l O m m以 1個、腺管繊毛腺臆: 1 5個)で、 i F O B T陽性群では 7 2個(浸 上の腺腫: 2 1個、粘膜内癌: 1 9個 、 l O m m以上の腺腫: 3 1個、腺管繊毛腺腫: 潤癌: 1 司 / 1 1個)であった。浸潤癌の割合と ANの割合は、 i F O B T陽性群よりも i F O B T 陰性群で、有意に低かった( P く0 .0 0 1)。病変の局在に関して、右半結腸の F O B T陽性群より i F O B T陰性で高くなる傾向があったが、両群間に 割合が i F O B T陽性 有意差はなかった。病変の形態に関して、隆起型腫蕩の割合は i F O B T陰性で有意に低かった ( P く0 .0 0 1 。 ) 群よりも i i F O B T による大腸癌スクリーニングは、臨床的に重要である。しかし、 R C の死亡率および、権患率を減少させるために不可欠 大腸内視鏡検査は C である。 む む
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