三つの渇愛から苦が生ずる

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末期がんの医師・僧侶が病床から贈る
消ろ
古典のこごば巽澤蝋:
自己執着こそが苦であると総括
話をします。エロスはまさに欲愛
インを飲みながら順番にエロスの
だと言います。
るフィロソホス︵愛智者・哲学者︶
る
されたお釈迦様は、次に苦が生ず
綻轆離藤鰯藤蕊謁
であり、シンポジウムという言葉
革
評蕊騨蕊蕊騨蕊蕊蕊蕊
内斑
蕊
して生存の渇愛である﹁有愛﹂に
よって人は生きて、死の渇愛であ
る﹁無有愛﹂によって死にます。
りん
で表現しました。﹁性の欲動﹂です。
生殖・生存・死の繰り返しが﹁輪
ね
さらに﹁生存の欲動﹂、そして晩
ら生殖・生存・死の三つは、現代
科学における生物の三要素なので
す。
人間の設計図である遺伝子に、
学用語として多く使われています。
など現代も﹁欠乏﹂を意味する医
は、白血球減少症︵ロイコペニァ︶
教でいう﹁渇愛﹂と精神分析でい
たのはお釈迦様だったのです。仏
﹁死の欲動﹂の三つを最初に言っ
実は、﹁性の欲動﹂﹁生存の欲動﹂
ナトスという言葉を用いました。
ているのです。
配によって、輪廻という苦が生じ
けるのは遺伝子です。遺伝子の支
ては死ぬ繰り返しの間、存続し続
ャでソクラテス達のシンポジウム
お釈迦様が、もしも古代ギリシ
ぶれたときに、ペニアが夜這いし
そして、豊富の神ポロスが酔いつ
う﹁欲動﹂は、どちらも本能的な
はら↑〃
て妊んだ子がエロスなのだそうで
しみの原因である﹂と話したこと
に参加していたら、﹁エロスは苦
うあいむう
でしょう。
零
§
恩
漁
説かれました。欲愛は生殖の渇愛、
…
廻﹂という苦です。そして、これ
簿胤遥率誠諏蕊冒獅
爵 蕊
愚
年には﹁死の欲動﹂として死神タ
、、.
苦
苦が
が生生
ずず
ァ る仏陀仏陀
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三つの渇愛
愛から
だと言います。ペニアという言葉
、
の元来の意味は.緒に飲む﹂と
る原因を説かれました。
思い通りにしたいという欲求か
鞭婦
いま
を説かれました。その最初は﹁欲
愛﹂です。欲愛は、カーマという
ぼんど
梵語の漢訳で、男女の性欲です。
お釈迦様とほぼ同じ時代、古代
鳥
生殖・生存・死の渇愛が書かれて
ギリジ・ャで性愛に関するシンポジ
率
蕊鍵
蕊蕊鍵蕊灘溌騨蕊
鱗篝
蹴鈍ジ
蕊
: 《
灘議誤
年10月に最も進んだステージのすい臓がんが発見され、
瀬
欲望という意味の言葉です。
あい
鰹
鴬
…
入院・緩和ケアも行なう普門院診療所を建設、内科医
鶏驚
罰
篝
“
溌蕊蕊
詩】
鴬
h
議蕊鍵蕊
瀞
蕊
ウムが行なわれました・プラトン・
Q1
鵜
業後、国立がんセンターで研究所室長・病院内科医と
123
臣
いるのでしょう。そして、生まれ
11
蕊
鵜
繩
蕊
…
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忠
鍵
~
鶴
§
鵜
錨
…
企
霊率
罵
…
悪
魚
蕊謹
§
著﹃シンポジウム︵饗宴︶﹄では、
二日酔いの人たちが集まって、ワ
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蕊
たなか.まさひろ/1946年、栃木県益子町の西明寺に
蕊
す。だからエロスは、父親と母親
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お釈迦様は、欲愛・有愛・無有
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の間を行ったり来たりする、満足
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愛の三つの渇愛から苦が生ずると
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と不満足の間を行ったり来たりす
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円田
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しのちの苦しみがえ
﹄
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q凝評連載④
週刊淑鵬