1 教育課程編成・実施の方針

教育課程編成・実施の方針
(1) 本学の教育課程編成・実施の方針
高知学園短期大学では、平和と友愛の精神を柱とし、自由と規律を尊び、真理を深め、創
造性と情操を培い、広い教養と社会性を身につけた専門的職業人を育成するために適切な教
育課程を編成し、学生が「学位授与の方針」にかなう知識の習得、能力や資質の獲得が可能
な質の高い教育を実施する。
(2) 各学科・各専攻の教育課程編成・実施の方針
①生活科学学科
生活科学学科では、食・栄養・健康に関する幅広い知識と実践的な技術を備え、社会で活
躍できる栄養士を養成するための教育課程を編成し、特に以下に掲げる目標を達成するため
の教育を実施する。
1. 栄養士として実践に役立つ専門知識と実験・実習を通して実務能力を1年次から体系
的に習得する。
2. 給食管理実習・栄養教育実習などの学外実習を通して実践力を養う。
②幼児保育学科
幼児保育学科では、
幼稚園教諭と保育士、
保育教諭を養成するための教育課程を基本とし、
特に以下に掲げる目標を達成するための教育を実施する。
1. 幼児保育学の基礎理論および技能から応用的・実践的な理論および技能への発展性と
一貫性を理解する。
2. 教育実習・保育実習を通して専門理論および技能を正しく活用した保育実践力を養う。
③医療衛生学科医療検査専攻
実践力をもった専門的職業人である臨床検査技師を養成するために、次のようなカリキュ
ラムを編成し、実施する。
1. 基礎分野および基礎専門分野の講義・実習をとおして、広い視野から医療従事者に必
要な基礎的知識と技術を習得する。
2. 臨床検査の専門領域の講義・実習をとおして、臨床検査技師に必要な専門的知識と技
術を習得する。
3. 臨地実習では臨床検査の現場に身を置き、検査の日常業務を体験することによって、
臨床検査技師としての役割と責任を自覚し、実践技術の習得およびコミュニケーショ
ン力を養う。
4. 専門的な講義・演習をとおして総合的な病態解析能力を身につけ、医療および公衆衛
生の向上に貢献できる専門的医療人としての能力を養う。
④医療衛生学科歯科衛生専攻
建学の精神に基づき深い教養と良識のある歯科衛生士を育成するために、基礎分野(教
養)
・専門基礎・専門・臨床の分野をクロスさせ、歯科医療の高度化と多様なニーズに対応す
るための知識と技能を習得する教育課程を編成している。
1. 豊かな人間性、コミュニケーション力を養うための教養教育を行う。
2. 全人的視点からの口腔の健康支援ができるための専門教育を行う。
1
3. 2年生前期から3年生にかけてライフステージに対応するために保育園・幼稚園・小
学校・中学校・高等学校、特別支援学校・障害者支援施設・老人保健施設等で臨地実
習および歯科医院での臨床実習を実施する。
4. 3年生後期には、総合講義で3年間の学習の総まとめを行い、課題研究では、情報科
学を活かし課題探求能力とプレゼンテーション力を高める。
5. 歯科衛生士として求められる知識と技能を習得できる教育を行う。
⑤看護学科
看護学科では、看護師と養護教諭を養成するための教育課程を基本とし、“人間”“健康”
“生活”
“環境”
“看護”を主要概念として位置づけ、学習成果に示される5つの能力を有す
る看護職者の育成を目指して教育課程の編成を行っている。
1. 1年次は人間性を豊かにするための【教養教育科目】と、さらに人間の理解に必要な
【基礎分野】
【専門基礎分野】を中心に編成する。また、看護の基本となる「看護学概
論」や「看護援助方法論」
「人間関係論」を設定する。
2. 2年次は主に【専門分野】として〈成人看護学〉
〈老年看護学〉
〈小児看護学〉
〈母性看
護学〉
〈精神看護学〉を設定し、
「基礎看護実習」
「成人看護実習」
「母性看護実習」で
編成する。さらに高齢化社会に対応した人材育成をめざし、
「高次脳機能障害論」
「高
次脳機能障害のケア」の科目を設定する。
3. 3年次はより広い視点で物事を捉えられるよう、また実習での体験と講義を関連付け
て学びを深められるよう、
【専門基礎分野】に「看護と政策」
「医療と経済」
「看護と福
祉」などを設ける。また、これまでに修得した看護知識・技術を土台として学ぶこと
ができる科目として【統合分野】に「在宅看護学」
「看護研究」
「看護管理論」
「災害看
護学」
「看護技術評価」
「総合看護実習」を設定する。
⑥専攻科応用生命科学専攻
1. 修了研究として各研究分野の研究テーマに取り組むことにより、今まで学習した理論、
技術、知識を用いた課題探求能力を習得し、修了研究の発表を通じて、コミュニケー
ション・プレゼンテーション能力などを得られる教育を行う。
2. 高度な医療技術者であるとともに応用力のある人材を養成するため、医療分野の基礎
から臨床までの幅広いカリキュラムを構成し、保健医療分野の専門的職業人として備
えるべき素養と臨床現場の求める実践能力を習得できる教育を行う。
⑦専攻科地域看護学専攻
専攻科地域看護学専攻では、保健師を養成するための教育課程を基本とし、公衆衛生看護
に関する基本的知識を、講義、演習、実習と段階的・系統的に応用し実践力を獲得する。加
えて、修了研究を単位設定し、論理的思考や表現力を身につけ、専門職としての自己教育力
を強化する。
2