Page 1 創価教育研究第2号 いかなる指導・学習上の参考書も部分的に

創 価教育研 究第2号
解析論考
戸田城外著 『推理式指導読方』
川
島
清
〈序 〉
い か な る指 導 ・学 習 上 の参 考 書 も部 分 的 に秀 で た と ころ は あ る。 しか し全 て が 全 て他 に 勝 る
もの と出会 う機 会 は そ うな い。 も し、 そ の よ うな 「書 」 が 存在 し、 そ れ が世 に埋 もれ 日の 目 を
見 ぬ とな っ た ら、発 掘 して充 分 に検 証 す る の は 後 人 の 責務 と言 わ ね ば な らな い。 ま た 、 そ の よ
うな 「書」 に 出会 う幸運 は 、 それ を社 会 に 顕 し、真 に社 会 を 変 革 した とき 、初 め て 「幸運 」 と
して の意 味 を 持っ 。『推 理 式指 導 読 方 』との 出 会 い は、以 上 の よ うな衝 撃 と使 命 を識 者 に 与 え る。
昭和13(1938)年
日本小 学 館 よ り、戸 田城 外 著 『推 理 式 指 導 読 方 』 は世 に 出 た。 こ れ は 山 田
高 正 との 共 著 『推 理 式 読 方 指 導 』(1)が 戸 田城 外 の単 著 とな り、名 称 も 『推 理 式 指 導 読 方 』(2)
と改 め 、刊 行 され た もの で あ る。
本 書 は 、教 科 書 準 拠版 の小 学 生 向 け 国 語 参 考 書 で あ る。 に もか か わ らず 、他 に類 を 見 な い く
項 目秩序 の体 系性 〉 〈解 説 の合 理 的 明解 さ 〉〈 本 文 と項 目相 互 の 関連 性 〉 を備 え て い る。 古 今
を 通 じて群 を 抜 くこれ らの 方法 と教 育哲 学 は 、大 学 受 験 国 語 参 考 書 を も凌 駕す るま で に 秀 逸 し、
「
解 りづ らい 」 「
使 い 物 に な らな い 」 等 の 国 語 参 考 書 の壁 を見 事 に打 ち破 る。
そ の 上 、 単 に く解 り易 さ〉 の み を優 先 させ る こ とに と どま らず 、 国語 に科 学 的 な 〈 文 章観 〉
を 導 入 して い る。
旧弊 で非 科 学 的 な 国 語 教育 の横 行 して い た 昭 和 初期 に 、 本 書 が著 され た こ と 自体 、 ひ とつ の
驚 異 とい っ て よい。 そ れ を裏 付 け る か の よ うに 、 初版 か ら数 え て6年 後 の昭 和14年2月
までで
既に、 「
改版24版 」 を重 ね 当時 の ベ ス トセ ラー とな った 。
しか し、時 が経 ち 、 絶 大 な支 持 を受 け な が ら も、 この 書 は 世 に埋 もれ た。 よ っ て 、今 こ こに
本 書 を発 掘 す る。
本論 で は 『推理 式指 導読 方 』 巻 十 一 、 六年 生 前 期用 を テ キ ス トと し、本 書 の核 とも な る 「項
目秩 序 の体 系 性 」 と、 そ れ を成 立 させ て い る く 文 章観 〉 に っ い て論 じて みた い。
KiyoshiKawashima(育
英 短 期 大 学 講 師)
一55一
解析論考戸 田城外著 『推理式指導読方』
1.推
理 式 指'導読 方
項 目概 説
《項 目一 覧 表① 》
c
d
e
f
新 読 単
出 替 語
文 文 の
字 字 解
釈
a
b
文
章
の
解
釈
文
段
の
研
究
語
'法
O
O
0
0
杉式深斗 三
9 h
鑑
類 反 賞
語 対
語
0
0
1
j
k
挿
絵
の
研
究
内 詑
容推憶
問
理 題
問
題
○ ○ O
○
○
○
1
1.吉 野 山
0
2.見 渡 せ ば
0
3.京 都
0
0
○
4.源 氏 物 語
0
0
○ ○ ○ ○
O
○
0
○
○
0
○ ○
O
0
○
O
0
○ ○ ○
0
O
○ 詩
○
o
0
O
Q
○
馳
○
0
○ ○ ○ O
○ ○
O
¶
O
0
○ ○
○ ○
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○
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○ O
歌
亀
○ ○
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○
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辱
・
m
n
O
P
歴 地
史 理
人
物
宗
教
○ ○
○
i
田
0
q
nq
O
0
0
npq
O
備
そ
の
他
の
説
明
古今和歌集
o
0
○ ○ ○ ○ ○ ○
O
毒考文および参考文に相当する項 目
q
考
本文が和歌であるため文段は成立しない。
よって文段の研究なし。
桃山御陵
西陣織りと友禅染め
京都御所・
二篠離宮
源氏物語
Q
oq
0
○
○
曹
O
○
0
動植物
5.法 隆寺
6.玉 月 の 太陽
iop
・
臨
9
胃
初皇の自然と太陽を題材にした詩であるため
歴史・
地理・
人物・
宗教に関しての説明なし。
凸
0
0
○
0
○ ○
0
o
Q
O
○ ○ ○ ○
0
n
O
n
n
○ ○ ○ ○ O
o
o
n
,
,
7.姉
噸
一
科学
聾唖学筏
8.電 話 の 発 明
9,瀬 戸内 海
10.日
本 海海 戦
○ ○ ○ ○
○
O
○ ○ ○ ○ ○ O
O
一
o
《項 目一 覧 表② 》
b
a
C
d
f
e
杉式探芽
9
i
」
詩
O
k
参考文および参考文に相 当する項目
1
h
鑑 挿
新 読 単 文 文 語
出 替 語 章 段 法 類 反 賞 絵
の
文 文 の の の
語 対
字 字 解 解 研
語
研
釈 釈 究
究
q
内
容
推
理
問
題
記
億 m
問
題 歴
史
n
o
地
理
人
物
Q
Q
○
甲
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○
O
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○ ○ ○
O
○
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○
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O
Q
○ ○
O
O
○
Q
○
O
0
q
0
○
0
○
Q
○ O
O
O
○ ○
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O
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O
O
O
詩
○ O
O
○ ○ ○
0
○
O
0
○
0
曹
i
考
邑
○
1L皇 國の姿
.備
そ
の
宗
他
教
の
説
明
日本 の古名
P
P
O
古事記
12.古 事 記 の話
O
,
■
文学
13.松 坂 の 一 夜
14.北
海道
15.我 は 海 の子
Q
・
○ ○
雪
○ ○
nO
16.間
宮林 蔵
○
0
○
O
○ ○
O
○
17.樺
太 の旅
0
0
0
0
○ ○
O
O
の さまざま
O
0
○
O
○
0
O
○ ○
O
岳 に登る
0
O
O
0
0
O
0
○
O
○ ○
○
0
0
一
O
○
O
鱒
O
曹
8
O
動植物
その他
氷山
竜巻
,
*文 章の研究
詩の内容そのものについての解釈を目的として
いるため歴史 ・
人物 ・
宗教の説明なし。
本文が事異関係を客観的に追う
鑑
賞はなし
形のものなので
.内容が樺太探検 に終始するので宗
教的説明はなし.
,
動植物
18.雲
19.燕
俳
20,虫
の声
,
一
○
O
甲
響
O
○ ○
一
O
○ ○
0
O
○
i
嘗
會
0
○
"
,
曹
○
n
0
○
i
蜜
補 足的な説明なしに内容が了解できる説明 文
の代表としてあげられており、内容も雲の様 子
についてであるので歴史・
人物・
宗教の説明な
高山植物
釦 の概 の粥 なので搬
甲
曹
0
句
一56一
説 明 なし.
人伽 鰍 の
創価教育研究第2号
《項 目一 覧 表 ③ 》
b
a
c
d
新 読 単 文
出 替 語 章
文 文 の の
字 字 解 解
釈 釈
f
e
彩式探球
9
i
k
j
1
参考文および参考文に相当する項 目
h
文 語
鑑 挿 内 記
段 法 類 反 賞 絵 容 億
の
の 推 問 m
n
語 対
研
研 理 題
語
究 問
歴 地
究
史 理
題
q
0
人
物
P
そ
宗
教
の
1也
の
O
O
O
○ ○
O
O
○
一
○ ○ ○
○
n
○
胃
甲
in
○
n
in
0
0
畠
22.欧
州航路
b
0
0
0
○
0
○
0
○
Q
23.月
光の 曲
0
0
0
0
○
O
○
O
O
○ ○ ○
q
24.月
の世界
O
○
O
O
O
○
0
○
○ ○ ○
i
i
弓
0
詩
0
¶
9
O
考
説
明
植物
2L十 和田紀行
備
描写的紀行文であるため人物・
宗教の説明なし。
気候
動植物
月光の曲
曾
25,秋
9
正
,
「
一
0
,
0
0
0
0
臨
一
脚
一
鑑賞のなかに1解釈する場合は…」という説明あり。
記臆問題 中に各節を解釈する問題がついている。
秋
の風景を題材としているので歴史・
地理 ・
人物 ・
宗教の説明なし.
,
26.鉄
眼 の 一 切経
○
0
○ ○
0
○
O
○
一
○
27.空
中戦
0
○
0
0
○ ○
O
O
O
28.日
本刀
○
O
O
O
○
O
0
○
0
噛
25
25
28
28
26
26
27
26
23
19
合計
○ o
○
no
`
O
○
一
哨
0
0
q
q
q
28
28
21
22
19
O
幽
一
12
軍用機
動極物
日本刀
波
髭切の太刀
およぎ兼光
18
〔/28)
注:○→内容が相 当するもの(項目名は相違する場合あり)
abc-・相 当す る項 目に説 明 が含 まれ る
《項 目一 覧 表 表記 説 明》
℃
「
○」
独 立項 目(一 覧 表a∼qの
項 目名 あ るい はそ れ に相 当す る項 目名 が あ り
そ こ に そ の項 目内容 が 説 明 され て い る も の)
混合 項 目(項 目内容 が独 立 して お らず 他 項 目に含 まれ る も の)
枠 内にある
rabc…
」
例:歴 史 事 項 が宗 教 説 明 に含 まれ て い た り、歴 史 ・地 理 等 の事 項 が 挿 絵
の 背 景 をな す た め 、挿 絵研 究 の 項 目に含 ま れ て い た り等。
「
備考 」
項 目1,m問
各 課 の 項 目上 の 特 徴 を説 明。 特 に 欠如 項 目の 理 由 を示 す 。
の
「た て 二 重 線 」・
a∼1ま
で は 本 文 解釈 の 項 目で あ り、m∼qま
で は 背 景 ・資料 説 明
の 項 目 とな るた め、 二 重 線 に よっ て 一応 区 別 した 。 た だ し二者 に相 関 性
が ない とい う意 味 で は な い 。
文 法 研 究」
◇ 文 法項 目は省 く。著 者 の 真 髄 が この 項 目にか く され て い るた め重 要 で あ り、 後 に 「
と して 論 じた い 。
一57一
解析論考 戸田城外著 『推理 式指導読方』
i項
①
目一 覧 表 概 説
く項 目記 載 状 況 〉
項 目記 載 状 況(本 文 解 釈)
項 目a∼jま
での 記 載 状 況 を明 らか にす る。(項 目一 覧表 、合 計 参 照)
全28課
中
%
項 目名
記載課数
1
2
3
4
5
6
7
8
項 目a「 新 出 文 字 」
25課
89.2%
項 目b「 読 替 文 字 」
25課
89.20/0
項 目c「 単 語 の解 釈 」
28課
1000/0
項 目d「 文 章 の解 釈 」
28課
1000/0
項 目e「 文 段 の研 究 」
26課
92.80/0
項 目fr語
26課
92.8%
法」
9
27課
96.4%
項 目h「 形 式 探 求(反 対 語)」
26課
92.8%
項 目ir鑑
23課
82.10/0
19課
67.80/o
項 目gr形
式 探 求(類 語)」
賞」
01
項 目1「 挿 絵 の研 究 」
a∼j10項
「5,e文
目 の 平 均 記 載 数 、28課
中25,3課
段 の研 究 」の 混 合 項 目2課
実 際 、 以 上 の2課(項
、90.3%。
を 除 い て も 、平 均 記 載 数28課
目一 覧 表 参 照)は
、各 課 の
中25.1課
、89,6%と
「
鑑 賞 」 の 中で 〈文 段 の 説 明 〉が され て い る
の で実 質 的 に は 両課 と も 「
文 段 研 究 」 は 存 在 す る 。(以 下 の ② 欠 損 項 目の 理 由 参 照)ゆ
ー タ と して は 先 述 の 平 均 記 載 数28課
中 、25,3課
、90,3%が
さ て 、 こ の 平 均 値 を 下 げ て い る の は 「9,i鑑
で あ る 。 「9.i鑑
な る。
え に 、デ
正 しい 。
賞 」(23/28)と
「10,j挿
絵 の 研 究 」(19/28)
賞 」 は以 下 の 「
欠 損 項 目 の 理 由 」 で 詳 説 す る が 、 鑑 賞 説 明 す る 必 要 の な い5
課 が 省 か れ た だ け で あ る 。よ っ て 、必 要 性 が あ る 課 に は ほ と ん ど解 説 を 施 して い る 。ま た 、「10.
」 挿 絵 の 研 究 」に お い て も 挿 絵 の な い と こ ろ や 説 明 す る 必 要 性 の な い も の は 当 然 省 か れ て い る 。
こ れ も各 課 の 需 要 に 応 じて 説 明 さ れ て い る 。
以 上 の こ と か ら 、 平 均 記 載 数28課
中25,3課
て 、 そ の 必 要 度 か らみ れ ば 限 り な く100%に
②
欠損 項 目の 理 由
「5・,e文 段 の研 究 」 は 「2課
、90.3%と
い うデ ー タ も 単 な る 数 値 の 範 疇 を こ え
近 い と い え よ う。
見 渡 せ ば」 と 「20課
虫 の声 」 の2課 に 欠 損 が み られ る。
前者 は 歌 の解 説 、後 者 は俳 句 の解 説 、よ って 二 者 とも文 段 は存 在 し ない ので 、文 段 解 釈 は 不 要 。
ま た 「11課 皇 國 の 姿」 「25課 秋(詩)」 の 両 者 は 「
文 段 の研 究 」が 独 立 した 項 目 と して は 存 在
しな い が 、 「i鑑 賞 」 の な か に 含 ま れ て お り、 文 段解 説 は 明 らか に記 載 され て い る。
「6,f語
法 」は 、「20課
虫の 声(俳 句)」 と 「25課 秋(詩)」 の2課 に欠 損 が み られ る(56
頁 一57頁 「項 目一 覧表 」参 照)。 この2課 に は 「語 法 」 の項 目 もな けれ ば 、そ れ に相 当す る解 説
もな い。 しか し二者 と も短 詩 型 文 学 のた め本 文 が短 く、テ ー マ と関 連 す る語 法 機 能 を も っ た重
要 な語 が見 あ た らな い。 本 参 考 書 にお い て 、語 法 は 、テ ー マ と密 接 な 関連 を もっ 語 か ら抽 出 さ
れ て い る。(『育 英短 大 紀 要 』20号 参 照)よ
「7,g形
っ て必 要 性 が な い と判 断 され 、 解 説 は 不 要 とな る。
式探 求(類 語)」 は 「25課 秋(詩)」
一58一
の1課 のみ に欠 損 が み られ る。 欠 損 理 由 は
創価教育研 究第2号
先述の 「
語 法 」 と同 様 。
「8.h形
式 探 求(反 対 語)」 は 「2課
見 渡 せ ば(歌)」
と 「25課 秋(詩)」 の2課
に欠 損
が み られ る。 欠 損 理 由 は 先 述 の 「
語 法 」 と同 様 。
但 し、 こ こで 誤 解 を さけ るた め に 特 に 注 記 して お きた い こ とは、 先 に説 明 したf、g、hの
項 目の 欠 損 理 由 は、 課 内 容 が 短 詩 型 文 学 だ か ら と言 うの で は な く、 あ くま で も 「本文 が 短 く、
解 説 対 象 とな る重 要 語 が 見 当 た らな い た めで あ る」 とい うこ とで あ る。 当 然 、 そ の よ うな重 要
語 が 短 詩 型 文 学 の課 にあ れ ば 、 そ れ に応 じたf、g、hの
「9,i鑑
賞 」 は 「8課
項 目は設 け られ解 説 は され て い る。
電 話 の発 明 」 「16課 間 宮 林蔵 」 「21課 十 和 田紀 行 」 「24課 月
の世 界 」 「26課 鉄 眼 の一 切 経 」 の5課 に欠 損 が み られ る。
8課 、24課 は 、そ の 題名 か ら もわ か る よ うに科 学 的 エ ッセ イ に類 す る もの で 、鑑 賞 を施 す 必
要 性 は ない とい って よい 。「18課 雲 の さま ざま 」も この ジ ャ ンル の ひ とつ と して認 識 され るが 、
内容 的 に文 学 性 が 強 く、 鑑 賞 の 余 地 は 充 分 に あ る ので 鑑 賞 項 目は存 在 して い る。
また 、16課 は 、人 物 評 伝 で あ り、 事 実 関 係 の 客 観 的 描 写 に終 始 して い るた め 芸 術性 は 低 く深
み は ない 。 よ って あ えて 鑑 賞 をす る必 然 性 は 認 め られ ない 。
21課 、26課 も以 前 に鑑 賞 の 仕 方 が 示 され 自習 を期 待 す る も ので あ った り、 ま た は 、 歴 史 的 経
緯 を主 眼 とす る も の な ので 鑑 賞 説 明 は 不 適 と考 え られ る。
「10,j挿 絵 の研 究 」 は9課
に欠 損 が み られ るが 、挿 絵 の ない 課 や 本 文 との 関係 か ら説 明 の
必 要 性 の ない もの は省 か れ て い る。
③
項 目記 載 状 況(参 考 文)
全28課 中
%
項目名
記載課数
↓■謬
1
41ー
9ム
イー5
4
イー5
21課
75.0%
地理 説 明(n)
22課
78.5%
入物 説 明(o)
19課
67.80/0
宗 教 説 明(p)
12課
42.80/o
3
歴 史説 明(m)
農∪
7
課
課 課
8 1
2
1上 -■
[0
11∼13の 説 明 が全 て あ る課
11∼14の 説 明 が全 て あ る課
11∼14が1項
目に融 合 して い る課
7.lo/0
し くは2の 課
10。7%
課
6
0σ
11∼14が 全 く説 明 され て い な い課
11,(m)∼14.(p)は
39.Oo/,
課
3
8
11∼14の 説 明 が1も
64.20/0
21.4%
独 立 項 目 ・融 合 項 目 ・無 項 目 と多 岐 にわ た るた め 、項 目名 を避 け 、
全 て ま とめ て 「説 明 」 と した。 だ か ら とい っ てm∼pま
で の項 目枠 そ の もの が 存 在 しな い の で
は な く、課 内 容 に応 じて独 立 項 目に な っ た り、融 合 項 目に な っ た り、 あ るい は項 目名 を表 記 せ
ず に説 明 した りして い る。
別 の 言 い 方 をす れ ば 、あ る課 は そ の必 要 性 に あ わせ てm∼pの4項
あ る課 は そ の 内 容 の狭 さか ら4項 目中2項
目全 て を取 り上 げ 、ま た 、
目の み を取 り上 げ 、 あ る課 は理 解 の しや す さ をは か
るた め に、 と りあげ た項 目をす べ て ま とめ て い る。 っ ま り、m∼pの
項 目を基 軸 と して 、 そ こ
か ら選 択 ・抽 出 され て い る。 この こ とは ほ とん どの課 に4項 目の いず れ か の説 明が 、 そ れ も複
一59一
解析論考戸 田城外著 『推理式指導読 方』
数 入 って い る こ とか ら も、 うか が い 知 る こ とが で き る。 ま た 上 の 表 に示 され て い な い 項 目qは
m∼pが
要 素 と して含 ま れ る 参 考 文 だ が 、 混 乱 を避 け るた め にあ え て 上 記項 目の み に 焦 点 を絞
った 。
時 として 、 課 内 容 の 特 色 か ら、 全 く別 の 視 点 の 参 考 資 料 が 記 され て い る よ うに 思 え て も 、実
は4項
目の 大 半 は説 明 され る。(56頁 一57頁
さ て 次 に 、15∼19の
「
項 目一 覧 表 」 参 照)
項 目 の 説 明 に 移 りた い 。
15.歴 史 ・地 理 ・人 物 、 三者 の 説 明 は 全 体 の64%だ
が 、 説 明 す る と不 自然 に な る詩 並 び に説
明 不 要 な科 学 的 エ ッセ イ を全 体 か らひ く と82%に ま で の ぼ る。 この こ とか ら本 文 が 不 要 と しな
い 限 り、ほ とん どの 参 考 文 は 、 歴 史 ・地 理 ・人 物 の 視 点 を備 え る とい うこ とが わ か る。 さ らに
項 目qの 大 半 も 、 この 三 者 の 関 連 派 生 した 内 容 とい って よい 。 もっ とも三 者 には 空 間 軸 と時 間
軸 が あ るの だ か ら、 当然 とい えば い え るの だ が 。
16.こ この パ ー セ ンテ ー ジ を下 げて い るの は 「
宗 教 説 明 」 で あ る。15、16の 二 者 を比 較 して
も らえれ ば 解 る。 しか し、 い か に戦 前 とはい え、 公 立 小 学 校 教 科 書 で 宗 教 説 明 を必 要 とす る課
が70%も80%も
あ る ほ うが 不 思 議 で 、 こ の数 値 は妥 当 と言 え るだ ろ う。 だ が 、 本 参 考 書 に現 象
や 歴 史 と共 に 、 あ る一 定 の宗 教 性 を意 識 す る姿 勢 が み られ る こ とは 確 か で あ る。 そ れ を裏 付 け
る もの と して 、第1課
「
吉 野 山」、 第3課
「
京 都 」、第5課
「
法 隆 寺 」 等 にお け る膨 大 な宗 教 説
明 が あ が る。 これ は単 な る補 足 説 明 の域 を脱 した 、単 な るパ ー セ ンテ ー ジの 数 値 を越 えた 重 要
な意 味 を もっ とい え よ う。 世 界 の本 質 に関 わ る宗 教 の荘 重 さを意 識 させ る説 明 とな って い る。
17,該
当課 名 は 、9課
「
瀬 戸 内 海 」、20課
「虫 の声 」 以 上2課 。 当然 両 者 と も参 考 資 料 と し
て の不 足 は な い。 以 上 の二 者 は 、 ゲ シ ュ タル ト的 理 解 が必 要 と され るた め、 分 析 的 な手 法 は用
いず 、融 合 化 して説 明 され てい る。
18,該
当課 名 は 、19課
セ イ)以 上3課 。m∼pの
「燕 岳 に登 る」、21課
「
五 月 の太 陽」(詩)、7課
「
姉 」、25課
「
秋 」(詩)以
は初 夏 の 自然 と太 陽 、25課 は秋 の風 物 をテ ー マ と した 詩 で 、参 考 内容 を あ ま り必
要 とす る もの で は な い。7課
m∼pが
「月 の 世 界 」(科 学 的 エ ッ
項 目が各 課 の要 請 に応 じて抽 出 、結 合 され る。
19,純 粋 な意 味 で の該 当課 名 は 、6課
上3課 。6課
「
十 和 田紀 行 」、24課
も特 別 、補 足的 な説 明 な しに理 解 で き る 内容 。 他15、18、27課
は
要 素 と して含 まれ る項 目qに 説 明 が あ り、完 全 に説 明無 記 載 とは言 い難 い。
最 後 に〈本 文解 釈>1∼10項
目 と〈参 考 文>11∼14項
目 との 関連 性 並 び に特 色 をみ た い。 以
上 の 二者 に は 混在 化 や 一 体化 は ほ とん ど見 られ な い。 表 内 で 二重 線 を 引 い た の もそ こ に理 由 が
あ る。 後者 の く参考 文 〉は本 文 の 内容 に適 応 す る た め11∼14項 目全 て揃 う必 要 性 もな く、 ま た
各 々 切 り離 して 独 立化 す る とか え っ て不 自然 に な る もの もあ る。
しか し、1∼10項
目の く本 文 解 釈 〉 は 「
挿 絵 の研 究 」 「
鑑 賞 」以外 一 っ と して欠 くこ との で き
ぬ 内容 で あ る。 ま た 、項 目が混 在 化 や一 体化 す る と、整 理 して理 解 で きず 漠 然 と した不 明 瞭 な
イ メー ジ を も ちやす い。 且 つ 、 段 階 的把 握 が 困難 に な る。 これ を学 ぶ側 か ら考 え る と、 い った
い どの段 階 が 理 解 で き て い て 、 ど こが 不 足 して い るの か解 りづ ら くな る。
さ らに どの 点 に力 を入 れ て 学 ぶ べ き か も解 らな い。 ゆ え に、1∼10項
目は本 参考 書 の よ うな
段 階 性 と明 瞭 性 を持 た ね ば な らな い。 も しそ れ を怠 った な ら、 「国語 は解 りづ らい 」 「
何 を学 ん
だ らい い のか 」 等 の 疑 問 が 生 ま れ て 来 る。 しか し逆 に、 〈参 考 文 〉 に以 上 の よ うな項 目の 独 立
一60一
創価教育研究第2号
性 と段 階 性 が は っ き り導 入 され す ぎ る と本 文 が生 きた も の に な らず 、 コマ 割 り した映 像 を見 る
よ うな不 自然 さが 感 得 され る こ とに な る。 だ が反 面 、独 立 性 が全 くな くな っ た場 合 、分 析 的 な
理 解 が で き な くな り、漠 と した 、 と り とめ もな い感 を受 け る こ と もま た事 実 で あ る。
よ って 、 〈本 文 解 釈 〉は段 階 的 に説 明 され る こ とが適 性 で 、 〈参 考 文 〉は あ る種 、項 目の独
立性 を保 ち な が ら も他 と混 合 す る流 動 性 を持 つ こ とが適 当 で あ ろ う。
以 上 の条 件 に 『推 理 式』 は 充分 適 応 す る と言 う よ り、む しろ 『推 理 式』 が この 条件 を備 え て
い る と言 え る。
ii.項 目秩 序(文 章 観)概 説
こ こで は項 目全 体 の 秩 序 とそ の 特 色 を論 じて み た い。
〈a.新
出 文 字 、b.読
位 で あ る"語"に
替 文 字 、c,単
語 の 解釈 〉 この 三 項 目は 本 文 を構 成 す る最 小 限 の 単
焦 点 を あて 解 説 して い る。 最 小 限 の 単位 を対 象 と して い る ので く ミ ク ロ の視
点 に よ る解 釈 〉が こ こ に発 生 す る。 次 に 、 〈d,文
が拡 大 され 、 〈e.文
章 の 解 釈 〉 の項 目で は、 語 か ら文 へ と視 点
段(各 段 落 並 び に全 体)の 研 究 〉 にお い て 、 それ は部 分 か ら全 体 像 にま
で至 り〈マ ク ロ の視 点 の解 釈 〉 が成 立 す る。
さ らに 〈f.語
法 、g,類
語 、h,反
対 語 〉 の項 目で は 、文 段 を構1成す る語 や 文 の種 類 、形
式 、活 用 法(語 法 例)、 発 想 法(類 似 発 想 、対 立発 想)等 が 記 され 、〈マ ク ロ の視 点 の充 実 〉が
図 られ て い る。a∼hま
で の項 目秩 序 を ここ に ま とめ る と、 〈 ミクPか
らマ ク ロへ 、マ ク ロか
らそ の充 実 へ 〉 とな る 。
視点移行 の図式
♂
読者〕
(骨格)
一
、
本文
へ
○・
レ
》
)
→
本文
も
鴇
藷
塞
、
一
蓉
文段
作者
語 去・形式 探究
㌧一_ノ
■ 『r
ミク ロか らマ ク ロへ の 移 行
7\
∠\
↑
平面解 釈か ら立体解 釈へ の移 行
一一
立体解釈から重層解釈への移行
}一 一 罰
次 に、 〈i.鑑
賞 〉 の項 目 は 、本 文 を媒 介 として 、 作者 と読 者 をっ な ぐ 「
鑑 賞 」 が 単 な る平
面 として の 本 文 に立 体 感 を与 え る。 本 文 の奥 に隠 れ た 作者 の意 図 と本 文 の 前 面 に位 置す る読者
の解 釈
こ の 二者 の総 体 を説 明す る鑑 賞 に は、 自ず と立 体 的 視 点 や 解 釈 が 備 わ る。
ま た 、次 の 〈j.挿
絵 の研 究 〉 に お い て も 、視 点 は文 字 を追 う平 面 的 な動 きか ら 、遠 近 法 を
取 り入 れ た 絵 画 の立 体 的 な視 野 に発 展 す る。 三次 元 的 要 素 を持 っ 絵 画 を解 釈 す る のだ か ら、 当
一61一
解析論考戸 田城外著 『推理式指導読方』
然 「視 点 の 立 体化 」 は 生 ま れ る。
よっ て 、以 上 の こ とか ら こ こに く 平 面 解 釈 か ら立 体解 釈 へ の 移 行 〉 をみ る こ とが で き る(視
点移 行 の 図 式 参 照)。 こ こ ま で の項 目で必 然 的 な理 由が な い 限 り、項 目の欠 損 ・混 在 ・混 乱 は な
く、整 然 と し段 階性 を 保 っ て い る。
最 後 に 〈m.歴
史 、n.地
理 、o,人
物 、p,宗
教 〉 の 参 考 項 目に っ い て 述 べ た い 。 これ ら
の 参考 文 は 、本文 の背 後 に流 れ る 「
縦 軸 と して の歴 史 」 と 「
横 軸 と して の地 理 」、 この 両 者 の接
点 の 上 に位 置 す る 「人 物 」、 さ らに は それ らの奥 底 に存 在 す る 「
基 軸 と して の 宗教 」 を捉 え 、多
層化 し、重 層 化 して 、 三 層 と も四 層 と も五 層 と も思 われ る構 造 を形 成 して い る(歴 史 と地 理 を
別 次 元 とす れ ば 四層 と考 え る こ と もで き る し、 ま た 、本 文 と切 り離 され た 参 考 文 な どあ り得 ぬ
訳 だ か ら、 二者 の結 合 性 を考 慮 し、解 説 され て い る本 文 の部 分 を も数 に入 れ る と五 層 と捉 え る
こ とが可 能 で あ る)。
いず れ に して も、参 考 文 は そ の もの 自体 が 多重 構 造 を持 ち 、秩 序 化 され た 一 っ の 世界 観 を有
して い る。 そ して 、全 課 中 の7割 近 くを 、 〈i.鑑
賞 〉 に よ っ て本 文 開示 し、 この 内 奥 に止 ま
らず 、 〈
参 考 文 〉 で そ の 背 後 ま で よ り深 く追 求 し、 「
背 景 」 自体 の深 部 を も 次 々 と多層 に わ た っ
て解 説 して ゆ く。 こ の こ とは 、 多 角 的視 点や 重 層 性 に乏 しい他 の 参考 書 と較 べ る と、 荘厳 とい
っ て も いい く らい の迫 力 を もっ 。
しか し、 こ の 多重 構 造 も、 時 に は各 層 が結 合 して一 層 型 に変 容 す る と思 わ れ る もの も あ る。
が 、 それ は項 目 と して独 立 して い な い だ け で 、各 層 の必 要 な視 点 は そ の層 の 中 に集 中 して い る
(56頁 一57頁
「
項 目一 覧表 」9課 、20課 、
、59頁
「
③ 項 目記 載 状 況 」、 参 照)。 二層 、 三層 に集 中
した場 合 も 同様 。
ま た時 に は 、 あ る層 が省 かれ 単 層 ・少 層型 に な る場 合 も あ る が 、 それ は課 の需 要 に応 じて不
必 要 な参 考 内容 を除 き 、合 理 化 した結 果 で あ る。
よ っ て一 層 を省 く一 と言 うよ り も、 む しろ 「
多 層 の抽 斗 」 か ら必 要 な資 料 だ け を選 択 して取
り出 した とい うほ うが正 確 で あ ろ う。 例 え ば 、宗 教 性 や 人 物 とは無 関係 な科 学 的 エ ッセ イ が記
され て い る課 に 、そ れ らの説 明 を施 す の は無 意 味 とい うよ り、む し ろ、嫌 み に な る。(項 目一 覧
表24「 月 の世 界 」参 照)ゆ え に 、 「多層 の抽 斗 」 か ら 「
科 学 的 エ ッセ イ 」 に必 要 な文 献 の み が 自
動 的 に 引 き 出 され 参 考 資料 と して記 載 され る(56頁
層 型 は19、21、24の3課
、59頁
一57頁
「
項 目一 覧 表 」 一 も し くは 二層 の少
「
③ 項 目記 載 状 況 」、 参 照)。 ま た 、表 現 美 に重 点 を置 く詩 、補
足 的 な説 明 な しに 内容 が理 解 出 来 る散 文(文 言)等 は 、あ えて 文 献 資 料 を取 り出す 必 要 は ない 。
よ っ て 、そ れ らの課 は無 記 載 とな る。 項 目一 覧 表 、項 目記 載 状 況 ③ 参 照 、参 考 説 明無 記 載 の課
は6課
・25課(詩)、7課(補
足 の い らな い文)以 上3課 、!5課 ・18課 ・27課 は項 目qに 説 明 が
あ る。
総 論 す る と一 も し くは 二層 の少 層 型 は全 体 の1割 弱 、 参 考 文(m∼p)が
無 記 載 の 課 は約2
割 に止 ま って い る。 確 か に小 学 校 の教 材 で あ るた め、 宗 教 的 説 明 を要 す る課 は少 な く 、 これ が
あ る の は全 体 の4割 で あ る。しか し、m∼pの
い ず れ か で 三 層 以 上 の重 層 説 明 を してい る課 は、
7割 に及 び 、 参 考 内容 の形 態 を ほ ぼ決 定 して い る とい って よい 。
以 上 の こ とか らm∼pの
参 考 項 目は 、本 参 考 書 の 背 後 、 い や む し ろ 内部 に重 層 的 構 造 を も っ
て潜 み 、各 課 の本 文 の特 色 、特 質 に適 応 して 様 々 に取 り出 され 、 融 合 し表 出 す る。 そ れ は、 ま
る で精 緻 に組 織 化 され た 肉体 の 中 に存 在 し 、千 変 万 化す る重 層 構 造 を も った 生命 の よ うに。
よ って 、こ こに
く立 体 解 釈 か ら重 層 解 釈 へ の移 行 〉 を 捉 え る こ とが で き る。(視 点 移 行 の 図
式 参 照)
一62一
創 価教 育研究第2号
以 上 述 べ て き た項 目の全 体 像 を 明 らか にす る。
〈 ミク ロか らマ ク ロへ 、平 面(マ
ク ロ)か ら立 体へ 、 立 体 か ら重 層 へ 〉、 言 い 換 え る と 〈点
的理 解 か ら線 的理 解 、線 的 理 解 か ら面 的理 解 、 面 的理 解 か ら立 体 的理 解 、 立 体 的理 解 か ら多 重
層 の理 解 へ 〉 とい う秩 序 に な り、こ こ に は 、〈一 次 元 → 二 次 元 → 三 次 元 → 多 次 元 〉 とい う
数 学 的世 界 観 が構築 され て い る。
名 著 『推 理 式指 導算 術 』 を世 に著 し、数 学 者 と して名 声 の 高 か っ た 著者 な らで は の 秩 序 世 界
で あ る。
さ らに 、 この 秩序 は 、 単 に項 目を羅 列 す るだ け に止 ま る他 の 国 語 参 考 書 に は み られ ない 特 徴
で あ り、 以 上 述 べ た よ うな ひ とっ の 明確 な 世 界観(文
章観)が
確 立 され て い る。 そ して 、 こ の
世 界観 こそ 、 著者 が 自序 に示 した 「文 章観 」 で あ り、 この 参 考 書 の 他 に秀 で た独 自な 特 徴 のひ
とっ なの で あ る。 視 点 と解 釈 が拡 大 され 重 層 化 す る世 界観 は 、 グ ロー バ ル化 され た 言 語 解 釈 と
言 え よ う。
資 料1推 理 式 指 導 読 方 「自序 」
世 間 に流 布 され て ゐ る小 學 國 語 讃 本 参 考 書 の敷 は枚 墨 の邊 も ない 程 實 に多 種 多 様 で あ るが 、 眞
に 國語 教 育 の 本 質 に根 ざ し、 確 固 た る文 章 観 の上 に立 脚 し て 、 しか も見 童 の 號 達 過 程 に適 慮 し
た る参 考 書 は皆 無 と稔 して も よい 程 で あ る。
余 が 昭和 八 年 四月 微 力 を顧 み ず 本 書 第 一 版 を公 刊 せ る動 機 も 此庭 に存 した ので あ る が 、爾 來
以 外 に 多 くの判 を重 ね 、大 方 の要 求 を恭 う した の で あつ た が 、今 日又 教 科 書 の改 訂 と 共 に董
の訣 黒占を改 め推 敲 を加 へ て 、本 書 を世 に贈 る に 當 り、 と くに本 書 編 纂 上 留 意 せ る黒占を記 して序
に か へ た い と思ふ 。
、
参 考 書 の債 値 を 教 師 の 代 用 の位 置 に 迄 引 上 げ ん とす る意 圖 の も とに 、 軍 語 ・文 章 ・
文
段研 究 ・語 法 ・鑑 賞 ・参 考 文 ・問題 等各 般 に 亙 り十分 な る説 明 と検 討 を加 へ た。
、
殊 に見 童 の推 理 的方 面 を考 慮 し、文 章組 立 上 の理 解 と文 章 観 の確 立 に力 をそ ㌧ぎ 、 そ
の 文 段研 究 に 一新 生 命 を 開拓 した。(別 記 「
文 段 の研 究 にっ い て 」 参 照)
、
、
軍 語 の 解繹 を あ らゆ る場 合 に精 通 せ しめ ん が 爲 に特 に各 課 に語 法 の一 項 を設 け た。
参 考 文 は 文 章理 解 の深 化 とそ の 補助 的 役 割 を 果す た め に 、や 墨專 門的 に又 出 來 る 限 り
其 の 文 の原 糠 を も示 して あ る。
、
問 題 の 取扱 ひ は 之 を 内容 推 理 問 題 と、 記 憶 問 題 に分 ち 、 前者 は見 童 の推 理 力 養 成 を 主
とし、 後 者 は 純 然 た る形 式 的記 憶 力 の 酒養 に 重 黒占を置 い た 。
、
猶 本 書 に小 學 國 語讃 本 を 中 心 とせ る平 易 な る國 文 法 を記 述 した の は 、 一般 見 童 の 作 文
に際 し、假 名 文 字使 用 の不 正 確 な る を 痛感 し、これ が 現 在 國語 教 育 の大 な る鉄 陥 で あ る。
假 名 遣 ひ の 習 慣 的 使 用 に よ る習 得 法 を根 本 的 に矯 正 せ ん と した もの で あ る。 ま た 各 説 明
の後 に 、入試 問 題 との 連 絡 の 一 項 を設 けた の は、 最 近 の 傾 向 と して 、 國 文 法 を 取 り扱 っ
た 問題 が 多 く なっ た た め、 實 例 を墨 げて 説 明 した ので あ るか ら、 殊 に そ こは 注 意 して 護
ん で欲 しい 。
、
形 式 探 求 の類 語 及 び 反 封 語 は、 出 來 る だ け重 要 な もの をや ㌻廣 範 園 に 亙 っ て 選 ん で お
い た。 「
反 封 謡 は 、い は ゆ る 「
封 語 」な る も の と匪別 す べ きで あ るが 、こyで は そ れ も 「
反
封 語 」として 取 り上 げ て お い た。
一63一
解析論考 戸田城 外著 『
推 理式指導読方』
希 くば本 書 使 用 者 諸 彦 の 叱 正 を得 て 、 將 來 盆 々本 書 の完 壁 を期 した い と、念 願 して止 ま ぬ もの
で あ る。
昭 和 十 三 年 四月
著 者
1,〈
比
較
表
識
〉
※ 『推 理 式 指 導 読 方 』 を略 して 『推 理 式 』 と表 記 す る。
こ の章 で は 、『推理 式 』 と他 の 参考 書 との 比 較 表 を作 成 し、 そ れ を も とに 論 考 す る 。
比 較 表 は 、以 下 の四 点 を基 準 と した 。
表1〈
全体 比 較 表>
65頁 一67頁 参 照 。
表III〈数 値 比 較 表>
68頁 参 照。 表Hは
、表1〈 全 体 比 較 表 〉に お け る数 値 比 較 の箇 所 のみ を抜 き 出 し、
再 編集 した表 で あ る。 項 目a∼hは
語 数 、項 目m∼qは
説 明 して い る項 目数 。
表皿 〈
数 値 外 比較 表>
68-69頁
参 照。 表 皿 は 、表1〈
全 体 比較 表 〉の 中 の 文字 比較 の箇 所(項
目dej)を
取 り出 し、 再編 成 した表 。 こ こで い う 「
文 字 比 較 」 とは 当該 項 目の特 徴 を説 明 し、 参
考 書 同 士 を文 字説 明 に よっ て比 較 す る こ と を意 味 す る。
表IV〈 独 立 項 目比 較表>
70頁 参 照。 表IVは 、 当該 参 考 書 に<a∼q>の
項 目(同 一 内容 で項 目名 が 異 な る も
の も含 む)が 独 立 して存 在 す る か否 か 、 あ るい は他 項 目に含 まれ て い る か を一 覧 す る
表 で あ る。
① 枠 内 に 「○ 」 とあ る もの は 、 「
独 立 項 目が存 在 す る」 こ とを意 味 す る。
②枠 内 に 「な し」 と記 され て い る もの は 、独 立項 目は な く、本 文 の行 の横 に 注 釈 と
して記 され てい た り、頭 ・脚 注 と して付 され て い るか 、又 は 、全 く説 明 の な い こ
とを示 す 。
③枠 内 に 「な し、abc…
」 等 が記 され て い る もの は 、独 立項 目は無 く、 そ の 記 号
の つ い た項 目内 に含 まれ る こ と を示 す 。
④ 枠 内 に 「○ 、abc…
」 等 が記 され て い る もの は 、 大 半 の課 に独 立 項 目が 存 在 す
るが 、仮 りに な く とも記 号 を記 した別 項 目に含 まれ た形 で 解 説 が あ る こ とを示 す 。
⑤ 枠 内 に 「○ 、1、2、3…
」 等 が記 され て い る もの は 、 全10課 中 に独 立 項 目の あ
る課数 を示 す 。
〈
表 〉 作成 上 の凡 例
一 、表 内 の数 値
項 目abの
mnopqの
数 値 は掲 載 語 数 。 項 目cfghの
数 値 は 、説 明 され て い る語 の 総 数 。 項 目
数 値 は 、全 説 明 項 目数 。(表IV〈 独 立 項 目比 較表 〉 は これ に該 当 しな い)
一64一
創 価教 育研 究第2号
一 、表 内 の説 明文
項 目別 に各 参 考 書 の解 説 特 徴 を記 す 。
一 、 〈a∼q>の
項 目基 準
一 般 的 な参 考 書 で各 々部 分 的 に解 説 す る項 目の ほ ぼ 総 体 で あ り
、popularizeさ れ た
<a∼q>を
基 準 と した。
但 し、i「 挿 絵 の説 明 」 と参 考 文p「 宗 教 」 は戦 前 の 参考 書 の項 目特 徴 で あ る。
本 章 で は 、第 二 次 世 界 大 戦 前 の参 考 書 を比 較 対 象 と して い る もの が 多数 あ る た め 、 あ
えて こ の項 目を取 り入 れ た 。 結 果 的 に項 目<a∼q>は
『推 理 式』 のそ れ とほ ぼ一 致す
る。
一、データ採取課数
公 平 を期 す た め、 最 も課 数 が 少 な い 参 考 書(「授 業 の た め の教 科 書 研 究 新 国 語6」)の10
課 を基 準 と した 。10課 のデ ー タで も圧 倒 的 な数 値 差 が発 生 す る。(表1の
一 、 独 立 項 目の 有 無
<a∼q>の
数 値 参 照)
独 立 項 目が 無 く とも、 そ の 内 容 に相 当す る説 明や 、付 随 項 目が あれ ば逐
次 カ ウ ン ト した 。
一
、比較参考書説明
国 立 国会 図 書 館 に所 蔵 され て い る書 籍 並 び に市 販 の 書 籍 を用 い た。 『推 理 式 』 以 前 、
同 年 ・近 年 ・現 代 の代 表 的 参 考 書 をそ の対 象 と した 。(参 考 文 献 記 載)尚
、指 導 書 系 参
考 書 と学 習 系 参 考 書 の 各 々 か らデ ー タ を採 った 。
表1《 全 体 比 較 表① 》
a
b
新
出
漠
字
読
替
漠
字
C
d
e
語
意
説
明
文
章
の
説
明
本
文
説の
明流
れ
の
f
gh
i
」
語
対
法 類 義
鑑
賞
挿
絵
の
説
明
義 籍
語
参考文
m
n
歴 地
史 理
o
q
P
人 宗
物 教
文
法
推
理
式
指
導
読
方
・
34
◎観 明が見開きペー
ジか2ページ以内で納
まるように書 かれてい
るの でまとまって理解
34 613 される。
◎本
文と対応す るように解
説 されていて秩 序だっ
ているのです ぐ理解で
▼
小
象藁
授蘂
36
36
393
小
馨婁
要墾
0
0
23
各 文の 流れ、段 落の
流 れ等 が同じページ
に並 列して書 かれ て
いるので、ひとめで
全 体の流 れが理 解
できる。
曽
説明 自体は詳 しく量も
多いが 、
一 文を部分
的にしか説 明しておら
ず 、まとまった理解 が
得にくい。
大 ざっぱであ り、また本 文
との対 応 が不 明 なの で全
体 像を一 括 して捉 え ること
が できない 。段 落 のテー マ
に反 す る内容 が 入 っている
こともある。しか し一 段 ごと
'に時
・
場 所 ・人物 ・主 題 ・
節
という項 目を叢 げて 詳 しく
項 目数 がたいへ ん多
く、一文についての説
明も酵しい。しか し文
が全て書 かれ ていない
ので本文との対 応を見
るとき不便 である。
項 目自体が設 けられて
いない課 が半数 。書か
れてあったとしても極め
て簡単で、段落 同士の
つながりが解りにくい。
の
一
245 331 157
一 一一一
一65一
10
0
7
0
0
0
かな り詳しくわ か りや す く
書 か れ ていて 、作 品 の奥
行きや 広 がりまで理 解 で
きるよう説 明 してある 。特
に語 りロ調 にな って いる
もの が 多い ので鑑 賞 文
の硬 さが や わ らげ られ 親
しみが 持 てる。子供 たち
が 読 む のに抵 抗 がな くど
んμん侮 鼎 慢黒 に月1宍
あ 27
り
44
23
27
29
全体 的に量が 少な く鑑
賞 としての広が りや 深
みに欠 ける。本文 の構
造を見極め るような視
点 は与えられておら
ず 、読 み深めるための
参考 にはならない。
あ 12
り
16
7
8
30
あ 12
り
16
7
8
6
純粋 に本文 自体 の鑑
賞だといえるところは
少ない。本 文の構造 に
ついて踏み込 んだ説
明をしていない。
解析 論考 戸田城 外著 『推理 式指導読方』
《全 体 比 較 表 ② 》
a
b
糞
o
d
文
章
の
説
明
読 語
替 意
漢 説
字 明
新
出
漠
享
34
34
6灌3
鋭 明が見開きページか2ペー
ジ以内で納まるように書かれ
ているのでまとまって理解さ
れる。また本文 と対 応するよ
うに解 説されていて秩序だっ
ているのですぐ理解できる。
e
f
れ本
の文
説の
明流
i
gh
語 類 対
法 義 義
籍 言
吾
」
挿 m
絵
の
歴
説 史
明
鑑
賞
かなり詳しくわかりやすく
書かれ
各文 の流れ 、段落の 流
ていて、作品の奥行きや広がり
れ等 が同じページに並
まで理解できるよう脱明してあ
列して書かれ ているの
る。特に晒り口測になっているも
でひ とめ で全 体の流れ 245 331 157 のが多いので甦賞文の硬さがや
躾
わらげられ親し
みが持てる。子
が理解 できる。
あ 27
り
参考文
q
o
n
P
文
地 人 宗 法
理 物 教
44
23
27
29
たちが読むのに抵抗がなく.
どんどん作晶世界に引き込まれ
「,「
攣
91
58
本 文 自体 が説明を必要
とするものについては
設 け詳しく言
13 項 目を多く
及 している。そうでない
もの につ いては全 く説
ロ員《ξ十,h
9
17
本文 と対 応させて書い
てある。ほとんどの文
の解釈 をしている。詳
細な説明 になってい
る。
137 58
295
なし
書墓
79
馨
教光
イ科 村
ド書 図
ガ書
教
科東
書京
ガ書
イ籍
ド
1
89
9
84
本文 との対応 はある
が 、説明 がまとめて書
かれ ていない。そのた
め一 文の表現を即座 に
理解 できない。
形 式段落 ・
意 味段落 の両 方
でまとめられ説明が詳 しいも
のが 一課,意 味段薄のみに
簡単 な題 がついているもの
が一螺 、項 目はないが文 中
で触れているものが 二謀 。そ
の椒 ナ贈H日か1.
本文と対応しているが説明
が 数ペー ジにわたるため 、ひ
とめ で全体の 流れを氾握 で
きない。各行の内容もまとめ
られ ていないので文どうしの
つながりが解りづらく、脈絡も
け【去日1ナrl、
説明が おおまか であ
り、また本文 との対応も
不明確である。
,
43
0
0
3
44
20
73
34
22
本文説 明が細 かす ぎ理
解しにくいうえ、全体の
流れが別 紙に書かれ て 120 49
いるので、すべてを一
括 して理解 できない 。
20
鑑賞を必要 とするもの
については詳 しい説 明
がなされ ている。その他
のものは 言及なし。
鑑 賞としてまとめられて
いるところはない。文 章
の 説明の中 で部分 的
にある程 度。まとまりが
ない。
内 容を簡略 化しす ぎて
いて鑑賞 としての深み
や広 がりに乏しい。
鑑賞 としてまとめられ
ているところはない。文
章 の説 明の 中で部分
的にある程度 。まとまり
がない。
な
し
0
1
4
0
2
な
し
3
3
4
0
1
な
し
o
0
0
0
0
な
し
0
0
0
0
0
《全 体 比 較 表③ 》
b
o
読
替
漢
字
語
意
説
明
8
噴
目
書
名
新
出
漢
字
本小
常指学
科導国
用書語
尋訪
54
21
138
d
文
章
の
説
明
ほ とん どが和 歌 の 解釈 。
それ 以 外 のものに つい て
は ない に等しい。
「
e
本
の文
鋭の
明流
れ
形式が統一されておらずバラバ
ラ。文にまで説明が及ぶが、詳し
いものや簡単なもの等かなりば
らっきがある。特徴としては、段
薦の内審が登場人物ごとにまと
められるなど、
テーマを設けて脱
明しているものがいくっかある。
f
言
吾
法
0
i
gh
類 対
義 義
語 語
0
磯
計179
21
0
o
34
51
43
薙
o
0
29
藷意 説明と同じ項 目に混在
しているため、まとめて理解
することができない。しかも
『椎理式』が補足説 明を入
れ つつも,本文に対応した
形で解釈しているのに対し、
本書 ではこうした対 応が守
られないため、本分をその
まま理 解するには向いてい
ないと書 える.
同一人物が書いているにもかか
わらず、形式に一貫性がなく、細
かいものから簡酪化されているも
のまで幅がある。詳網なものに
ついては、文が羅列されている
だけなので非常に児づらい。また
文段と鑑賞を兼ねたようなものが
縛粋な文章の解釈ではなく.鑑
賞を兼ねたものとなっているた
め、
判然としない印象をうける。
また『
推理式」
が網足脱明を入
れつつも本文に対応した形で解
釈を施しているのに対し、
本婁で
はそうした対応が守られていな
いため、本文をそのまま理解す
るには向いていないと欝える。
肥述が あるものは全体 の半
分以下 。各文の説 明はなさ
れているが 、段落の説 明が
一切ない。また各文ごとに余
分な脱明があり、すっきりと
明快に全体の流 れを把握す
ることが難 しい。よって一 目で
全体像を理解するの が困難
マ零
鉱ス
0
0
Irn
の
歴
説 史
明
n
o
q
P
文
地 人 宗 法
理 物 教
0
あ
り
フ
4
15
24
0
0
鑑震はないと書ってよい。教
材に対する筆者 の個人的な
見解の 中に鑑 賞の要素が多
少含まれているものの、本文
への理解を深める働きはは
なはだ不十 分であるといって
H、
あ
り
9
28
5
39
0
) あ. 15
り
13
13
33
0
0
15
0
0
どがまったくわからず 、本文
の 流れを説 明しているとは 書
1.、
あく
ナ
ρ1.、.
嚢
国岩
言
吾波
教講
育座
ほとんど無 いといってよ ∼3躇あ げているのみ
。それ
い。あるの は和 歌の解
す らない段落もいくっかあ
釈のみ 。
る。よって段落ごとの関係な
参 考文
文 の主題 が示され るの
み。内容 を深く掘り下
げているようなところは
ない。鑑 賞としては 不
十 分。
一段にっき中心 となる諾を1
奎撃
鑑
賞
」
絵
挿
21
鑑賞としての独立項 目
はない。「教材観」のな
かでかで軽 くふれられ
ているのみ。
脇識
誘潔麟欝宏
には十分だとは言えない。
一 皿
一66-'
0
0
o
部 分に 対す る鑑賞 が、全
体 の鑑 賞 と別 々に書 か れ
て いるの で、ある部 分が
全体 の 中でどうい う位置
にあるか が分 りず らく、ま
とめて 理解 す ることが む
ず か しい 。1
あ
り
6
創価教育研究第2号
《全 体 比 較 表④ 》
一一
馨1
着
b
新
出
漢
字
読
替
漢
宇
##
0
些
畠
隷
国岩
語波
教講
育座
0
0
ll
##
d
C
文
章
の
説
明
語意 説明と文章 の説 明
が 混合合併 され た形 で
説 明されていて見づ ら
190 い。
裕
意
説
明
29
純粋な文章の解釈ではなく
、鑑
賞を兼ねたものとなっているた
め、判然としない印象をうける。
また9推理弍』
が補足脱明を入
れつつも本文に対応した形で解
釈を施しているのに対し、本書で
はそうした対応が守られていな
いため、
本文をそのまま理解す
るに怯向いていないと言える。
語 意説 明と文章の説 明
が混合合 併された形で
説 明されていて見 づら
190 い。
0
書盟
語尋
の読常
真本小
髄取学
扱国
.一
0
0
3
なし
f
gh
i
言吾 類 対
法 義 義
言
吾 言
吾
鑑
賞
e
文
の章
説の
明流
れ
段落を 「
要 点 」の項 農で 説明 して
い る。文字 通りr要点 」の みで 本
文 全体 の流 れ の微 妙さや 、段落
相 互の 関遣 性を十 分 に理 解する
ことは 難しい。これ 以外 に脱 明は
ほ とん どなく、ま れに禰 足 があ る
がr璽 点」と分断 され るの でまとま
りがない 。本 文 把握 に充 実度 を
1盆ぐ月,hで.と1.、.
0
記述があるものは全体の半分以
下。各文の説明はなされている
が、段落の説明が一切ない。ま
た各文ごとに余分な説明があり、
すっきりと明快に全体の流れを担
握することが難しい。よって一目
で全体像を理解するのが囲簸で
ある。
0
段落 を「
要 点 」の 項 目で脱 明して
いる。文宇 通 り「要 点」の み で本
文 全 体の 流れ の微 妙 さや 、段落
相互 の関 連性 を十分 に理 解す る
ことは難 しい 。これ 以外 に説 明 は
ほとん 薯なく、まれに補 足 があ る
が 「要 点」と分 断されるの でまとま
りがない 。本文 把握 に充 実度 を
霧 ぐ月.、
【マ'士1,、
記述があるものは3課のみ。各
段落ごとに1,2語で要旨が記さ
れているものと.文ごとに要旨を
記し、それを段落ごとにまとめて
いるものの2種顛。各段落で改行
刷るなどのビジュァル化がなされ
ていないので見づらい。
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
2課 のみ。簡 単な表 現
法や 文調 、韻 文、リズ
ムなどの説明しかな
い。鑑 賞としては不十
分。
部 分 に対 する鑑 賞 が 、全
体 の 鑑 賞と別 々に書 か れ
て いるの で、ある部分 が
全 体 の 中で どうい う位置
に あるか が分 りず らく、ま
とめて 理解 することが む
ず か しい。1
2課 のみ 。簡単な表現
法 や文調 、韻 文 、リズ
ムなどの説明 しかな
い。鑑 賞としては不 十
分。
2,3行 簡単なコメントがあるの
み6真瑳な姿塾でこの鑑賞を畳
け止めようとするとき、その内審
はあまりにも無責任なものに感
じられる。本文とはまったく関係
ない筆者の語りかけなどは、か
えって嫌味になってしまってい
j
参考文
q
挿 m n o
P
絵
文
の
研 歴 地 人 宗 法
史
理
物
教
究
な
し
3
0
0
1
0
あ
り
6
0
15
0
0
な
し
3
0
0
1
0
あ
り
2
2
2
0
0
曹
《全 体 比 較 表⑤ 》
}一 皿
一一回
皿}
℃
b
新
出
漢
字
就
替
漢
字
C
d
e
語
意
説
明
文
章
の
説
明
文
の章
説の
明流
れ
f
i
gh
類 対
語
法 麟 義
膳 籍
1課 のみ場面割をしている
が,まとめなどはしていない.
ほぼ本文 の流れについての
脱明はないと暫ってよい。
西
0
漿,
0
なし
0
0
0
0
ク馨
新授
国業
研躇の
究教た
科め
書の
0
0
なし
0
国
驕
・
腕
み
の
授
粟
… ㎜… … …
0
}
0
一 皿
なし
0
一
一..醐
一
一
一 一.一
教 材 が説 明 文 の場 合 は必
ず 記されて いるが 、文 学
的 文章 で 段落 説 明が ある
もの は一 つ。全 体を通 じて
君 えることだが 、課 に よっ
て執 箪者 が 異 なるため 、
形 式に 一貫 性 がな い。説
明 の群 細 さにも幅 があ る.
半 数 の2螺 の み存 在 。ひ と
つ は意 味 段落 ごとに分 け
ら翫 、その 要 旨 がま とめ ら
れ ている。もうひとつは 時
間 の流 れ のみ を追 って い
て、まとめ は ない。あま り
にも簡略 化 され す ぎてい
て、文 から形式 段 落 、形式
段 落か ら意 味 段 落へ の 関
蓮性 が まった くわ が らな
一
一67一
鑑
賞
非常 に詳しく
量 も多い。鑑 賓
が本 書のメインとなってい る
か らであろう。文 学作品では
はいけいとなる作者の基本
的思想 にまで言及している。
内容 はほぼ場面ごとに分 け
られ、流れもつかみやすい。
しかし説明が長 すぎて読者
のぼうで再 度まとめ直さなけ
ればならないという欠点があ
説明文は意味段落ごとに
詳しく言及している。段落
間の関係性が明熊されて
0
0
0
参考文
j
q
挿 m
n
o
P
絵
の
歴
地
人
宗
研
究 史 理 物 教
文
法
な
し
な
踊麟 錘 綴畢宅・し
2
0
3
0
o
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
は意 味 段落 ごとにテーマ
を 設 け(描写 か ら内 面をさ
ぐ'るかノ
ノ、子・
あ.lr沿うτ
0
0
0
場 面ごとに細 か くまとめ ら
れて いて、それ ぞれ に見
出 しが 付け られ ているの
で流 れが つか み やす い。
内容 は 群 しいが 、量 が 多
い。
な
し
解析論考戸 田城 外著 『推理 式指導読方』
表1《 数 値 比 較 表 》
弘惨 扉
名
一
一
劃 劃 壷郵 法
憾 証議謹劃劃 劃 劃 剥
1.・ 翻 講 諭 一_..、L鯉
」漣 」』
」些 」1・31二 逆 」』]1一 一翼一L璽L』]「JL-21i
・ 小学齢 渤 骸
、」 副
逼]」
圃 一 δr-7Lユ
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3小 軸 語淋 の飴 磯i」
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一
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一一一
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・[4--L璽 」--t-『'動
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一
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軸 驕鉢 と鞭 巻11→
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麺]:こ二 二劉 「6TL至]ユ1"竃[塑]L至
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軸 語読本縮 参籍-『 ⊥ 垣 」二 互]「'""""'i25-「6-一 一}'.'計
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一
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一
一
…一
一
一
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一
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一
ユ!」L⊃]一
」
」
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こ二 聾 』
膚
溶
二]「i
こII:Q]…"
二 亘」…
二至]〔 亘][コ 」L二Jiコ
」1
表 皿 《数 値 外 比較 ① 》
d
推理式
指導読方
i
e
文章 の 説 明
本文の流れの説明
説 明が見開きページか2ページ以内で納
まるように書 かれているためまとまって
理 解される。本文と対応するように解説
されていて秩序だっているのですぐ理解
各文の流れ 、段 落の流 れ等が同じページ
に並列して書かれているのでひとめで全
体の流れが理解できる。
鑑賞
かなり詳しくわかりやすく書かれていて、作品の奥
行きや広がりまで理解 できるよう臨 明してある。特
に語り口調になうているものが多いので、鑑賞文
の硬さがやわらげられ親しみが待てるG子供たち
が読むのに挺抗がなく、どんどん作 品世界に引き
,9..9
小学国語
読 本の教授
大ざっぱであり、また本文との対応が不明なので
説 明自体は詳しく量 も多いが、一文を部
全体像を一揺して捉えることができない。段落 の
分 的にしか取 り上げておらず、まとまった テーマに反する内容が入っていることもある。
しか
理 解が得にくい。
し一段 ごとに時 ・
場所・
人物 ・
主題・
節といった項 目
をあげて群しく説明している場合もある。
量が少なく、鑑賞 としての奥 行きや深み
に欠ける。本文の構造 を見極めるような
視 点は与えられておらず 、読 み深めるた
めの参考にはならない。
小学国語
読 本綜 合
研究
項 屋数 がたい へん多 く、一文につ いての説 明
も詳しい 。しかしぶ んがす べて書 かれていな
い ので本 文との 対応 を見 るときに不 便であ
項 目自体が設けられていない誤 が半
数。あったとしても極めて簡単で、段落同
士のっなが りがわかりにくい。
純粋 に本文 自体の 鑑賞だといえるところ
は少ない。本文の構造について踏み込
んだ説明をしていない。
光村図書
学習指導書
本 文自体が説 明を必要とす るものについ
ては項 目を多く設 け詳しく言 及している。
そうでないものはまったく説明がない。
形 式段 落 ・
意味 段落でそれ ぞれまとめられ詳
しい説明が なされているもの が一課 、意味 段
落 のみ で分けられ 簡単 な題 がつ いているもの
が一齋 」…
…がは 鱒田司
なL
鑑 賞を必要とするものについては詳しく
述べ られている。その ほかのものは言及
なし。
猫 灘 撫 懸舗 鹸ど
本 文と対 応させ て書 いてある。が 、数 ページ に
わ たって説 明しているため、ひとめで全 体の流
れ を把握 できない。各 行の 内容もまとめられ て
いないため 文同 士のつなが りが解 りづらく、
よって文賑 もはっきし
∫しない.
鑑賞としてまとめられているところはな
い。文章の説明の 中に部分 的に含まれる
程度。まとまりがない。
'、
東京書籍
学習指導書
光村図書
教科書ガ イド
東 京書籍
教科ガイド
な って いる 。
なし
説明が大まかで、本文との対応も不明
で話る.
内容を簡略化しすぎていて、鑑賞として
の深みや広がりに乏しい。
本 文との対応はあるが。説明がまとめて 本文説明が細かすぎて理解しにくいうえ、 鑑 賞としてまとめられているところはな
い。文章の説明の 中に部分 的に含まれる
書 かれていない。そのため一分の表現を 全 体の流れが別紙に書 かれているので
程 度。まとまりがない。
まとめて理解できない。
すべ てを一括して理解できない。
一68一
創価教育研 究第2号
《数値 外 比較 ② 》
一 一一.一 一一 一..一.一
d
e
j
文章 の説 明
本文の流れの説明
鑑賞
ほとんどが和歌 の解釈。それ以外のものにつ
いてはないに等しい。
形式が統一されておらずバラバラ。文にまで説
明が及ぶが、詳しいものや簡単なもの等かなり
ばらつきがある。特徴としては、段落の内容が
登場人物ごとにまとめられるなど、
テーマを設け
τ鱒B日Lでいる≠1のゐ{い
ぐつがある.
文 の主題が示されるのみ 。内容を深く掘
り下げているようなところはない。鑑賞 と
しては不十分。
小学 国語 』 ほ とんど無 いといって よい。あるの は和歌
の解 釈 のみ 。
読本 と教壇
一段につき中心となる語を1∼3語 あげているの
鑑賞1まないと言ってよい。教材に対する筆者の個
人的な見解の中に鑑賞の要素が 多少含 まれてい
るものの、本文への理解を深める働 きははなは
が不十4÷で瓶る月,、
っで上い.
6
小学 国語
読本指 導書
尋常課 用
生活学習 小
学国語読 本
の授業
岩波請座 国
語教育
尋 常小学 国
語 読本補習
参 考書
み。それすらない段落もいく
つかある。よって段落
ごとの関係などがまったくわからず、本文の流れ
寄説明しているとは言いがたい.
語意説明 と同じ項 目に混在しているため、まとめ
て理解することができない。しかも『推理式』
が補
足説明を入れつつも、本文に対応した形で解釈し
ているのに対し、本書ではこうした対応が守られな
いため、本分をそのまま理解するには向いていな
同一人物が書 いているにもかかわらず、形式に
一貫性がなく、細かいものから簡略化されてい
るものまで幅がある。詳細なものについてrま、文
が羅列されているだけなので非常に見づらい。
また文段と鑑賞を兼ねたようなものがいくっかあ
るが、一 目で理解できないので全体の流れを説
日
日
「
串るlrI士
十4¥ナ
聲月士言テかい.
鑑賞 としての独 立項 目は ない。r教材観 」の
なかでか で軽くふ れ られ ているの み。
純粋な文章の解釈ではなく、鑑 賞を兼ねたもの と
なっているため、判然としない印象をうける。また
『推理式』が補 足説明を入れつつも本文に対応 し
た形で解釈 を旛しているのに対し、本書 ではそう
した対応が守られていないため、本文をそのまま
理解するには向いていないと言える。
記述があるもの は全体の半分以下。各文の説明
はなされているが、段落の説明が一切ない。また
各文ごとに余分な説明があり、すっきりと明快 に
全体の流れを}9握することが難しい。よって一目
で全体像穿理鯉ずるのが閑郵で急る.
部 分 に対する鑑賞 が 、全体 の鑑 賞と別 々に
書 かれ ているので、ある部分が 全 体の 中で
どういう位 置にあるか が分 りず らく、まとめ て
琿 鯉す るこキが♂}ずかLい.1
籍意 説明 と文章 の説 明が 混合 合併 された
形で説 明され ていて見 づらい 。
段落を「
要点」の項 目で説明している。文字通り「
要点」のみで本文全体の流れの徴妙さや、段落
相互の関 運性を十分に理解することは難しい 。
これ以外に説明はほとんどなく、まれに補足があ
るが、「要点」
と分断されるのでまとまりがない。
本文枳.繹に充実庶を婁くといってよい.
2課 のみ。簡単な表現 法や文調 、韻
文 、リズムなどの説明しかな い。鑑 賞と
しては不十分。
《数 値 外 比 較③ 》
d
e
文章 の説明
尋 常小学 国
語読 本取扱
の真髄
西郷 竹彦教
科書ハンド
ブツク
授 業のため
の新 国語教
科 書研究
なし
なし
本文の流れの説明
鑑賞
記述 があるもの は3課 のみ 。各 段落 ごとに
1,2諾 で要 旨が 記されて いるもの と、文ごと
に要 旨を紀し、そ れを段落ごとにまとめて い
るものの2種 類。各段 落で改行 刷るなどのビ
ジュアル 化がなされ ていないので見 づらい 。
2,3行 簡 単なコメントがあるのみ 。真 摯な姿
勢でこの 鑑賞 を受 け止め ようとす るとき、その
内容 はあまりにも無 責任 なもの に感 じられ
る。本 文とは まったく関係 ない筆 者の 語りか
けむメけ 六、聖【ア 協1劇一力}㍗ア1重 【てい
1課 のみ 場面 割をしているが 、まとめな どは
していない。ほぼ本 文の 流れにつ いての説
明は ないと言って よい。
非 常に詳 しく量 も多 い。鑑 賞が 本 書の メイン
とな っているからで あろう。文学 作 品では は
いけいとなる作者 の基本 的 思想 にまで言及
している。内容 は ほぼ場 面 ごとに分け られ、
流 れもつかみ やす い。しか し醗 明が 長す ぎて
識 者 のほうで頁 澄まキめ虞 ホなけれ ぽならな
教材が説明文の場合は必ず記されている
説明文は意味段落ごとに詳しい区言及して
が 、文学 的文 章で段 落説明 があるもの は一
っ。全体を通 じて言えることだが 、課 によっ
て執筆 者が異 なるため 、形 式に一 貫性が な
い一鱒,鴫の誰細 六に≠1膓が為る.
なし
j
い る。段落 間の 関係 性が明 記されていて、
全 体の 流れ がつか みや すい。文学 的文 章で
は意味 段落 ごとにテ ーマを設け(描写 から内
面 をさぐる、など)それに沿 って解 脱され てい
■1
国語 ・
読み
の授業
一…n.一
なし
半 数 の2課 のみ 存在 。ひ とっ は意味 段落 ご
とに分けられ.そ の要 旨がまとめられ てい
る。もうひ とつ は時間 の流れ のみを追ってい
て 、まとめ はない。あま りにも簡略化 されす
ぎていて 、文 から形 式段落 、形 式段 落か ら
意 味 段落へ の関 蓮性が まったくわか らない.
固闇"..一一一一 一
一69一
場 面ごとに細 かくまとめ られてい て、それ ぞれ
に見 出しが 付けられているので 流れ がつか
み やすい 。内 容は 詳しいが 、量 が 多い 。
解析 論考戸 田城外著 『推理式指導読方』
表N《 独 立 項 目比 較 表 ① 》
… 一..一..
推理式
指導読方
a
新
出
漢
字
b
読
替
漢
字
0
O
C
d
悦語 悦文
凋意 埆章
、
○
○
f
e
なし
小学国讃読本
の綜合研究
なし なし なd し
光村図書
学習指導書
なし なし
東京書籍
学習指導書
光村 図書
教科書ガイド
あすとろ出版
教 科書 ガイド
○
O
0
3
h
法
類
義
語
対
義
語
鑑
賞
○
○
○
O
鍍鑛語
○
鬼
小学 国語読
本 の教授
9
なし
e
なし
d
O
○
O
o
0
1
0
5
0
3
なし なし なし
0
1
なし なし
0
O
i
肴文
j
m
n
o
蝶
歴
史
地
理
人
物
○
、
魚n
黛
冑
o
P
宗
教
鳳
q
備考
科
学
○
a∼jまでは 全てまとめ られて秩 序
だっている。が 、k∼oは 他項 目に
含まれているものが 多い。
1∼oの独立項目はないが教材観や
教材研究の項目に混じって記されて
O
なし なし なし なし なし いる。また歴史は歴史どうし、地理は
O
o
O
dnp
○
0
2
なし なcし
なし
地理どうしというようにまとめて脱明
されておらず、項 目内で混在レてい
O
mA
P
O
C
o
mn
○
d文章 の解 釈の なか に単語 や歴
史事 項の説 明 が混 在している。
c単梧の解釈のなかで地理的要繁 が
○
なし なし 挙げられられ説明 がなされている。
O
なし なし 義語 」は全課 にあるわ けで はな
独立項 目f「語法 」・g「
類 語」・h「
対
O
○
O
O
○
○
なし なし なし
○
○
小学国語饒本指
導書尋常科用
O
O
O
小学国語読
本と教壇
○
○
○
なし
なし
O
なし なし なし なし
く、全 体で1∼2箇 所程 度。
c単語 の解釈 の なかで語法 の説
0
なし
C
○
○
O
なし
ac
なし
C
なし
o
○
なし なし なし なし なし 明がなされている。類 語 ・反 対語
なし
の項 目もこの中 にある。
なしの項 目は他 項 目に含まれ て
なし なし なし なし なし なし なし いた り、本 文の 上下 に注の ような
形であるものが 多い。
○
O
なし なし なし
o
○
○
なし
O
なし なし なし
O
o
○
なし
j
0
O
○
なし
m
○
○
なし
a・b漢字 とc諾 句 が 混在 。M∼qはc
に含 ま れる ことが 多 い。
m∼pは す べて独 立してい る。
《独立 項 目比 較 表 ② 》
生活学習小学国
誘訣本の指導
岩 波講座 国
語 教育
尋常小学国語読
本補習参考書
a
b
新
出
漢
字
読
替
漢
字
O
○
o
d
悦語 悦文
現意 現章
f
e
9
。妻 語
法
鑛
類
義
語
れ
h
対
義
語
i
鑑
賞
参考文
」
曙
m
n
o
P
q
歴
史
地
理
人
物
宗
教
科
学
o
O
O
○
なし ない。J鑑賞はd文章に含 まれること
備考
e流れの説明は全課にあるわ けでは
なし なし
O
o
o
なし なし なし
○
O
O
o
O
なし なし なし
0
○
O
O
○
なし なし なし
o
なし
O
O
なし なし なし
O
○
○
O
な
と
が名い.
m・o・qはj・dに
O
なし
含 ま れ る。
O
c・dは同項 目内 に混在 。
O
なし
尋常小学国語読
本取扱の真髄
なし なし なし
西郷竹彦教科書
ハンドブック
なし なし なし なし
o
なし なし なし
授薬のための新
国語教科書研究
なし なし なし なし
O
なし なし なし
国語 ・
読みの
授業
なし なし なし なし
O
なし なし なし
ド
○
なし なし
o
一
○
o
○
なし
○
な
し
旨
○
な
し
叢
○
なし
○
なし
o
なし なし い。
○
なし
なし
i
一70-一
なし なし
なし
○
なし なし なし なし
m∼qはi鑑 賞 中に含 まれ ること
が 多い。
mは 艦 賞に含まれ ることが 多
1
創 価教育研 究第2号
〈数 値 比 較 〉概説
※ 『推 理 式 指 導読 方』 を 略 して 『推 理式 』 と記 す 。
※表H〈 数 値 比較 表 〉(68頁)参
表Hは
表1(全
体 比較 表)の
照
中 で数 値 で比 較 で き る もの を掲 げ た。
こ こで 着 目 して ほ しい項 目は 、c「 語 意 説 明 」f「 語 法 」g「 類 義 語 」h「 対 義 語 」 で あ る 。
他 もそ うで あ るが 、特 に この 点 につ い て 、『推 理 式』 と 「
他 の 参考 書 」 とで は格 段 の差 が あ る こ
とが わ か る。
c「 語 意説 明 」 で み る と1,『 推 理 式 』613語 に 対 して2,「 小 学 国 語 読 本 の 教 授 」393語 。 説
明語 数 の 差 は220語 。f「 語 法 」で は 前者245語 に対 し後 者10語 、説 明語 数 差235語 。g「 類 義 語 」
で は 前者331語 に対 し後 者7語 。 説 明語 数 差324語 。h「 対 義 語 」 で は前 者157語 に対 し後 者0。
説 明 語数 差157語 。 た か だ か10課 程 度 で これ だ け の差 が発 生 す る。
そ の うえ後 者 は 、他 の 参考 書 の 中 で も最 も数 値 が 高 い もの の 一 つ で あ る。 とす れ ば 、 そ れ 以
外 は言 うに及 ば な い で あ ろ う。 そ こに は 、500、600語 等 の 説 明 語数 の 差 を確 認 で き る。
次に 「
他 の 参考 書 」の 数 値 に 対 して 『推 理 式 』 の数 値 の 倍 率 を見 て み た い。 「
他 の参 考 書 の 中
で数 値 が 高 い 項 目」 と 『推理 式 』 との比 較(倍
表Ia《
〈項 目c,語
率)を 以 下 に記 す。
他 参考 書 の 数 値 の 高 い 項 目に対 す る 『推 理 式』 の 倍 率 》
意 説 明〉
当該 参 考 書 に 対 す る
参考 書名
1,推
説明語数
「
推理式」の倍率
理式指導読方
613
2,小
学 国語 読 本 の 教授
393
1.5
6,光
村 図書教科書ガイ ド
295
2.0
8,小
学 国語 読 本 指 導 書 尋 常 科 用 巻11
138
4.4
125
4.9
84
7.2
43
14.2
12.尋 常小 学 国 語読 本補 習 参 考 書
7.あ
す とろ 出 版 教 科 書 ガ イ ド
10.生 活 学 習 小 学 国 語 読 本 の 指 導
〈項 目f.語
法 〉
参考 書名
説明語数
当該 参 考 書 に対 す る
「
推理式」の倍率
1.推
理式指導読方
245
7.あ
す と ろ出 版 教 科 書 ガ イ ド
120
2,0
6,光
村図書教科書ガイ ド
73
3,3
4,光
村図書学習指導書
43
5,6
一71一
解析論考 戸田城 外著 『推理式指導読方』
〈項 目g、 類 義 語 〉
当該 参 考 書 に 対す る
説 明語数
参考 書名
「
推 理 式 」 の倍 率
1.推
理式指導読方
7,あ
す とろ 出 版 教 科 書 ガ イ ド
49
6.7
5,東
京書籍学習指導書
44
7.5
6.光
村図書教科書ガイ ド
34
9.7
〈項 目h.対
331
義語 〉
当該 参 考 書 に 対 す る
参考書名
説明語数
「
推 理 式」 の 倍 率
157
1,推
理式指導読方
6,光
村 図書 教 科 書 ガイ ド
22
7.1
7,あ
す と ろ 出版 教 科 書 ガイ ド
20
7.8
5,東
京書籍学習指導 書
20
7.8
以 上 の 表 を 見 る と 『推 理 式 』 は 、 「当 該 の 参 考 書 」 と較 べ 、 「2,小
意 説 明 を 除 い て 、 全 て2倍
以 上 と な っ て い る 。 た だ し 、2倍
倍 数 で あ る か ら桁 が 違 う。 ひ ど い も の で は 、c,語
そ の他 の
表Ib《
※
「10,生 活 学 習 小 学 国 語 読 本 の 指
にま で の ぼ る。
「
数 値 の 低 い 項 目 」 と な る と言 葉 を失 う。600倍
a、 並 び に 以 下 の 表IIb(倍
と い っ て も ほ と ん どが 百 単 位 で の
意説 明の
導 」 に 対 す る14,2倍 。 当然 、 これ も 二 者 の 差 は570語
学国語読本の教授 」の語
、300倍 等 が 軒 並 み 表 わ れ る 。 表H
率)を 参 照 し て い た だ き た い 。
他 参 考 書 の 数 値 の 低 い 項 目 に 対 す る 『推 理 式 』 の 倍 率 》
比 較 参 考 書 の 説 明語 数 が 「0」 で あ る揚 合 、倍 率 は算 定 不 可 能 で あ るが 、 あ え て 「0」 と し、 「
推
理 式 」 との 倍 率 を想 定 した 。 当該 参 考 書 の 説 明 欠 如 の 状 況 を 数 値 で 明 らか にす る た め 、 以 上 の 措
置 を と った 。
〈項 目c.語
意 説明〉
当該 参 考 書 に 対 す る
参考書名
説 明語数
「推 理 式」 の 倍 率
613
1,推
理式指導読方
3,小
学 国語 読 本 の綜 合 研 究
23
26.6
9,小
学 国語 読 本 と教壇 巻11
21
29.1
5,東
京 書 籍 学 習 指 導書
17
36.0
4.光
村 図 書 学 習指 導 書
13
47.1
3
204,3
15.授 業 の た め の 新 国語 教 科 書研 究
0(1)
613.0
他15と 同 様 説 明語 数0計3冊
0(1)
613.0
13,尋 常 小 学 国語 読 本 取扱 の 真髄
一72一
創価教 育研究第2号
〈項 目f.語
法〉
説明語数
参考書名
当該 参 考 書 に対 す る
「
推理式」の倍率
1.推
理 式指 導 読 方
2.小
学 国語 読 本 の教 授
5.東
京 書 籍 学習 指 導書
3
81.6
3,小
学 国語 読 本 の 綜合 研 究
0(1)
245.0
他3と
同 じ く説 明語 数0計8冊
0(1)
245.0
〈項 目g.類
245
24.5
10
義語〉
説明語数
参考書名
当該 参 考書 に 対す る
「
推 理 式 」 の倍 率
331
1、 推 理 式 指 導 読 方
7
47.2
12.尋 常 小 学 国 語 読 本 補 習 参 考 書
0(1)
331.0
他12と 同 じ く説 明 語 数0計10冊
0(1)
331.0
2,小
学 国語 読 本 の 教授
〈項 目h.対
義語 〉
参考書名
1,推
説 明語数
当該 参 考 書 に 対 す る
「
推 理式」の倍率
157
理式指導読方
2,小
学 国 語 読 本 の教 授
0(1)
他2と
同 じく説 明 語 数0計11冊
0(1)
157.0
157.0
「
数 値 の 低 い 項 目」 に つ い て は 、 特 別 説 明 す る こ と も な い だ ろ う。 デ ー タ が 全 て を も の 語 っ
て い る 。 こ の 表 に お け る 数 値 差 と倍 率 は 壮 観 と い っ て も よ い 。
最 後 に 、c.f.g.hの
トー タ ル で 比 較 し倍 率 を 捉 え て み る と以 下 の こ と が 言 え る 。
先 ほ ど 別 の 角 度 か らふ れ た が 、 『推 理 式 』 は 、2,「
点 でL5倍
と 最 も 倍 率 が 低 い(71頁 表IIaの
義 語47.2倍
、 対 義 語 に 至 っ て は 、157倍
も 、語 意 説 明 に お い て2,0倍
項 目c参
小 学 国 語 読 本 の 教 授 」に 対 し 語 意 説 明 の
照)。 し か し 、他 の 項 目 で は 語 法24.5倍
、類
と な って い る。 ま た 、 「
光 村 図 書 教 科 書 ガ イ ド」 を み て
と 倍 率 は 低 い が 、 語 法 は3.3倍
、対 義 語 は7,1倍 、類 義 語 に 至 っ て は
9,7倍 と な っ て い る 。 こ れ も 先 述 した が 百 単 位 で の 倍 数 な の で 、 語 数 差 は 、 語 意 説 明 が318語
語 法 は172語
、対 義 語 は135語 、 類 義 語 は297語
、
と な る 。10課 に お け る 『推 理 式 』 と の 説 明 語 数 の
差 が こ こ ま で 顕 在 化 す る 。 以 上 はc,f,g.hの
項 目 の み の デ ー タ で あ る か らm-・qま
での
「
参 考 項 目 」を 入 れ て 倍 率 を 算 定 す る と、『推 理 式 』の 優 位 性 は 確 実 と な る と言 わ ざ る を 得 な い 。
以 上 の よ うに 、 た と え 局 部 的 に 率 の 低 い 項 目 が あ っ た と し て も 、c,f.g。hの
c∼qの
み な らず
トー タ ル で み た 場 合 、ほ と ん ど他 を 寄 せ 付 け ぬ ほ どの 倍 率 を 『推 理 式 』は 誇 っ て い る 。
一73一
解析論考戸 田城外著 『推理式指導読方』
に もか か
り
③
へ
で
入 え
に 言
匁 ら ね.
ども
の
雲
知ら な いけれ ども.
む かず
.
下 の 千 本
.あ ざ
日 に見 えるだ けは どこ皇 で
も屡 でむ り虫 ず。
け り■ 豚嘆 の脅面を表は †瓢
め のま へ, ナぐ をば 。
一
那九十 六代 り天 溢 ,御名 拙
耳
ゴダ イ ゴ テン 泊 .多 考文 多烈 .
ノウ
◆
鍬 躍 の 宴
張 ぢせ紛ひし
.
#ま ゐり †る。 争蹴 す鴇 。
金輯 王寺
.御
礁
,
誉
だ 塗弩な い。・
う そを 云はな い。
参瑚 文を ごらん なさ い湘
嬢 羅螺甜
滋嚢
北の方のそちど橘嘉 にな
た喚 で笹 ばナ 。
天血,●恐后 の郷携 所。
亡 て四つ て來 る ζと はあ る
簿舐羅撰
ゴ
ホ
シ ,ン
ウ
マ
ジ
・
天昼 ,.
巌后 ﹂是 太后 の魯釦
遊ぱ ずζ とり
獅 心の贋繰 9御 心 の出㌔
︾し 陵か, 巾し δげ ると
な々 となb に。、
志讐φ にな ド
い。、
漉 ずま い表
庶脇 を 迭 .嶺燦
亭 ンじガ 汐し
ヨ.くれ
ナツし タテ
ツれば 、
.
﹁
ギ
が め て, こ ﹂でば 吉野 よガ
北 に6 海る京 翻 の都は 鼠足
ホ ツパ ウ Oナ
奪 氏 の乎 に蒋ち てゐ るの
ンを ノゾみ て 利
で,モれ を回 復し た いと御
望 み遊ば され て娼経 のと貸}
涼都 の方 をな がめ あれ た四.
.
害 野 にあ る天台宗 の聯 。
キンリ ンワ ウ●昭
文妙 鰍。
欝露 難卿
籔
窪 ー
野 時 代
吉 、
水 紳
.
期
御
.
察 し轟 れに
)
Gぞ 雪 ろ
心
北方 の天を 薯
みて
ま し ま す
み さ 、 ぎ
か へらじと か
ねて恐 へば
◆
鵡が め見渡 ナ こど。な が め。
みは らし。
谷 の琶が ヅρの山 の﹁
中廷 廻潭
鐵 叡鷺 還 宗号 吃㊧ 類 占じ 囎 し
,ρμイ ,.ンジ
欝紛ポρ
事 艮σ 飼 紹
蘇"甥 蒲 瞥 翫・
シモρ セ γボ
ソ
金輪一
薫寺 の本 箆o 分一
塚文 参
ザ ワ ウ ダ ウ 無。
ハら せク マひ だ開 な班 ぱし たあ とであ る
し ア トなり と と
いふ ことだ。
,
ぞ1 窪膿 を猛 める 語。
おわ か郭 の消も ♪。
ベツリ の ニン 宴昌 讐曾。 .
暫 文2
ダイ ク 7の ミ 窺艮 鋭王 の ことα 奮[
ヤ
' 照。
,
ナ ちさ せタ マ 載に士 けて お逃げ 燵ぽ す◎
させ給 あ1敬 隔。
ふ
.
り
糞
館嘆 魏難 翻蓋 を逸 跡 な り 露 ぞ.ぞ
響 シノジ γグ
ウ
勤抑 と してあ が め粍 ふ之 ぶ
田 の花 が添山 災 遭セう つて
・
ゐる のを慾 くか ら見 ると,
ハ ナ O ク モ 白 婁が たな び いてゐ るやう
に見 える。 撚花 0潭山 喰 い
てぬ る形容 。
見ゆな限わは9
楓 ¢ゆけ9
,
裾
全の あ髄 り
宮
7 ソ グ
冒 ジ γ 0 ク 曹 0人 のつく つた俳 句●
ラ け .て 説 ー な つて.
バ ウ
卦 ヲカ こ聖 シ 而朝 の忠 臣。 償湊 の人 尊 .
多 考文 多照.
テ ル・,
ぷ .・ら
上義
る
後提醐 天皇
と
て 。ヒ
テ ウ
、
け
.
古 ・
人 の 句
行
七,
.イ
ク モヰ の サク
ラ
ギ .
.■
塔 王
O
る ら 逆
て お
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拘
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塁 非 の翰
か氏
し . 泳
⊃凄し や古野
・
O の
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錘「と吉 しeた
ζ・1こ
,水云 水 と
とと
わ
一74一
大
茎
紛
ふ
宮
鼠
落
ち
ζ★
イ ハパ シる オ
L﹁.'●'
;
宮.
それ ぞ れ の
挙 ず
「
推 理 式 」(資 料A一 ①)の よ うに 、語 句 は 語 句 だ け で説 明 した ほ うが整 理 され た形 で頭
郎
一
一
章申 れ
望 ふ 光
右 走 る 音
輝 蕪ll
つ
谷 を 6た て把.タ 昌を へだ て
る田腹
騰濱 サヅ プ ク
ん酸 しoO
z
かP
・
1こ
と
讐
ま
野
如 意 翰。
艶
繋懲
つ
く
り
に
な
つ
水
セ
,ウ
古
くs)β 阿'因tS
(資料A
び両
た天
か ま天
Pり 当
御陛
歌
皇
の給の
'。下
こふ行
・'の て釣幸
はか
へば よ
とふ院 を笹
.:レ ▼
せ り
疏川{甲'tC".M'。
学 習 で得 た知 識 を発 展 させ る に は よ りよ い と
る の で 、 後 々 応 用 が き く。 こ ち ら の ほ う が 、
れ ているの
りに並 べ
この よ うな説 明 の長 所 と して 、語 句 ・
文 章 な どが本 文 に 出 て くる と
い た りす
読 本 指 導書 尋 常科 用 」 の よ うに語 意 ・文 章 ・漢 字 の説 明 が混 在 し
け は{
Pサ ゆ
.クろ
ラカ
なギ
リ」
'の谷
子 ど も 自 らが作 文 をす る な どの応 用 の場 面 に つ な が
要 素 に対 す る理 解 が本 文 の範 疇 を超 え
小学 国語
②)、 「
(資 料A一
語 読 本 補 習 参 考 書 」 の よ うに語 意 説 明 に文 章 説 明 が混 じっ て い た
に 、
げ ら れ る だ ろ う。 し か し 、 そ の た め
順 を追 っ て理 解 して い け る とい う点 が
って い る もの で も 、「
尋常小 学国
占め る。比 較 的 多 数 の語 を
参考 書 が3分 の2を
か っ た りす
.り上 げ て い る語 数 が非 常 に 少 な
らず 、 語 意 を ま っ た く説 明 して い な か っ た り、
取 扱
る こ と は 、 本 文 を読 み解 く上 で欠 かせ な い要 素 で あ る。
語 を理解
比 す わ る
較〕
〔
語意説 明
実 際 の資 料 を とお して 、『推
に の っ と り、
る だ ろ う。
資料A①
推 理 式 ・指 導 読 方
創価教育研 究第2号
資 料A一 ②
資料A一 ③
尋常小学 国語読本補 習参考書
小学 国語読本指導書尋 常科用
囲、内 澤上の最色 。
五、西 樺盈 冨 澹 とそ の景逸。
ゐハ、内瀞欝 捉のゑ認凝地。
鋸
わみ
'
・殿 む凸 が§ 。・鑓 日小さい
・懸 匙 % ・襲 -漂寄 建
○潟 蔽 の偶経 ミ れ・碧 せホ 海。£ 髄海が陸災 迭
乙 .新出文 字
ん蔵 ◎撃 ¶驚 。撃
擁 。騰馨 出穿 そ れ覧
らばつ・書 δ 凝 きはまる嘉 の通・路誓 在 、。。芽
鰭瓢句
欝 警
山
一
・
五
一75一
る所を智 → な私 つてし圭 所が響 ない。・あざやか蔽 つきりし
野
言 え よ う。
貫
常一 冑
ある。
﹁旬﹂ ク。形聲文字。乙と ロとの合字。 本義 は書晴 の屈曲して節 を松す こと。故 に口漏。`は脅特 で
﹁跡﹂ アト湖形聾丈字。人 の歩 いた足あと。故に足焔。又髭饒に つく つて、
.述とも書 き同意戦に用ひ
形聲 丈字 。競文 に、吉凶之忌也と注してみる。吉凶 に卦しての憩 の戒 である。赦 に恭
る。帖鴨じて炭 く無形 の蹴甲
粟 ・行錫 ・名聞 噂道理 。故例等 の襲とする。亦 は普特 である。
暴 ﹂ キソ究
に幽入をゆるさない義 である。
加 噂鱒じ て廣 くイ マシメ ・注度の義とし、叉、 天子 の居出 の義とする。侍御の臣でなけ "ば みだり
の義に用 ひる。
﹁贋﹂ フ モト。
層形馨文字 。山林 を守 る官丈。又、 一翫には山足 にある林。放に林を書 く。今 は7毛ト
見島に生れ、明治六年九月東 京に政す。歌人)の ﹁し01ぷ草﹂ からと つ覚ものである。
﹁かすみの奥
﹁古野 山かす みの奥は知 らねども見ゆる限りは櫃 な駐け参﹂ この欧 は、八磁知紀 (
冤政十 一年九月鹿
にしらねども﹂は、﹁赤 がすみ のかかつて見え ない奥 の方はどうだかわ から ないが﹂ の意。
しく。直接 に.
﹁ま のあ窪り﹂ 眼の岱 りの意 。ω眼 に見 ろほとbで。目の徽⋮
に。目前 に。眼前に.㈹ うちつけ に。毅
﹁村上義光﹂ ムラカ ミヨシテ〆,護良剃王 の御身 がはbと 陰つて、撒王堂で悪死しセ入。*基侮懇七
〔文 章 説 明 比 較 〕
ば あ る。 整 理 され てい な い の で 、 とて も見 に く く、文 章 の説 明 だ け を ま とめて 読 み た い とき に
文 章 説 明 は 、前 出の 〔
語 意 説 明〕 で 記 した よ うに、 語 意 や 漢 字 と混 在 して い る こ とが しば し
は不 便 で あ る。 そ の他 問題 点 は 〔
語 意 説 明 〕 で述 べ た とお り。
い る もの もあ る。(資 料B一 ②)文 章 そ の もの を理 解 した い とき に、 これ ほ ど都 合 の悪 い もの は
他 の ケー ス と して 、「
岩 波講 座 国 語 教 育 」の よ うに 、文 章 説 明 自体 に参 考 文 の要 素 が 混 入 して
ない 。『推 理 式 』が 、補 足 説 明 を入 れ っ っ も、本 文 に 対応 した形 で解 釈 をま とめ て い る の に 対 し
適 切 で あ る とい え る。
(資料B一 ①)、 同 書 でぼ そ う した対 応 が守 られ て い ない た め 、本 文 をそ の ま ま 理解 す るに は 不
な く、部 分 で しか説 明 され て い な い 。(資 料B一 ③)
ま た近 年 の 参考 書 で は 、本 文 に脚 注 を付 け る形 で 説 明 して い る も の も あ る が 、一 文 全 体 で は
そ の他 、 文 章 説 明 自体 が され て い な い 参考 書 も多 く、本 文 理 解 に 重 要 な要 素 を欠 い て い る と
解析論考 戸田城外著 『推理式 指導読 方』
資料B一 ①
推 理 式 ・指 導 読 方
賞
野
山
の
﹂
解
緯
吉 次院 に住 し海 勤 王俗o
盆 考文 診 屈サ
さ ぐり も と め て行 くとo
た づね さ が し て行 くとo
い つぱ いに な つて ゐ る9
昭憲 皇 太 后
海り
明 治 天坐 の皇后 。
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御 名萸 子 。
大 正 三年 四 月十 一日崩 御,
御 年∴ハ十 五 裁。 ・
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チ 昌ウ ソ ウ
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し め つ てゐ る やう であ るo
う ち 誼意 味 を強 め る換 頭語
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りは
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全肉花 の雲 に色ま・
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控う見 るが如 し。
吉野 水分 剃吐
金 嶺 紳 、
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碧 年 、 さく ね んo
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(八田知紀 の作)
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も か・
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しく 喚 い た 花
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﹁陵 の吻に 絶 えて柵 のなか ーーせば 詐 の心1
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︹それ に﹂ ても .毎 聯務は 必ず晩 くも ので あ る。 ⋮ .
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︹幸 にして "匡畳 い"-・
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やか に啖糠 いてゐる 己 輪 鍵的 の美し さ が浮 き 幽 し て
ゐる.新 厩今 集能瞬 法師 の ﹁幽 爆 の櫛 の夕辞 奈 て見わ
ば 人報 の鍍 に花ぞ散 りけ る﹂ の齢 し い構 麗 さが し 、に
花に 酔 ηた こ 覧うが
く。 騨 ののどけ さが ,
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︹花 が散 つて、始め て人 の心 が票
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る, 二の心も も怯、 肥蚤 の多 くには 少し 理鰭 がむ つか
さい野來の堰憐な霧に、聯の串掘をしみぐ
し いか畜1。れな いが,あ る羅 度 の理脅 に止め て よいで
の喜 4だけ 取ら, 無強 、+砂 に愉 しく 繍じ 得ら 軸る筈
あら う。モ薪 ら のも い章な 聯の軍 花だ けを 到象 とし て
な い◎ 棒 にそ の花期 が蝋べ肺 散 1ー厭 の 湖⋮いも のだ け
に,泌 に人 の心陵拠花 に尚 か つて高揚 ナ る 。﹁花 を 鯨
であ心.
ね﹂﹁花 に浮か 孔﹂ のやう 仁,花 と いへば 爆 を鷺 操 す
る位 、聯 の人 の心 は悉く墨 に注 が餌 る。 ⋮年 の中 鍛 も
-
一籍は拝 坊的 な散文 とみ てよ いであ ら うが、郵 つ
・
晩 葎に紅 い,花 か ら繰 へ界か ら夏 へ穐 し 移 ら 弓
︹し かし,白 然ほし ばら く もと 冥ま つて ゐ な い. .
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︺
旨ゐ
る。
る.
駅 やか に胤卿らか な奪 の感 発は この睡Wに よ つ て齎 さ れ
とす る街然 の見爪色 が、巧 みに腐 さルて ゐる。携 山暦の胸
る。
内
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酵一さを個 い で ゐ る 檀胃か幽9ー
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こ の 一課を 襯ん で、 凶月と いふも の 43肖 鶴 を麺し ての
感個 を縫 のか に でも掴ま せる ことが出 來れ ぽモ れで足 り
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確〃であ る.
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も
翻 である.
② !ート の龍方 の指 導 であり .
(ご) そ海 ら藏 蝕 に廼 大滅 せら犯 て.賞 に牲然 左 る緕獅
一九
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月
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節 } 四
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一76一
二, これは こ れはと ば かb 花 の吉野 山
と いひ し古人 の句,
・我を あざ む かす。
冒﹁ 吉 野 の町 に入 れば戯 王堂 あり4 堂煎 凶木 の極
あ る所は0 大塔富 の肯 野を 落ち させ給 ふ時、﹂
刎
離 の宴 を張 ヨせ給 ひし 跡なb と そ。
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四、 璽
こ 、に て唱雲弁 の糎 映砦 にけ ゐに 讐かり そ め
五、 花 に魁 てよしや害 野 のよし 水 のム。
ξ ら のも と
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㈲ 櫻 町花 の奨 しく喫,融れてゐる この花 の屯 の齋 鐸の古水脇で9
・支ねむウ につけ縦すぐ室くらも とを谷川 の姐圏な流喰る永の噌
が智 いて來 る、 か∼したにかた い身 の上も今値艶饗もないこと
である。 .
. .
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(その盟念な)御心の与ちを餌跳し中 雷吉
左
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を望 みて崩鋤 あ万 し御 心挙を 察し 奉れ ば、
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貌う に禁じ難 し。
.
女 撃 0解 "
節 一,
資料B一 ②
岩波講座国語教育
創 価教育研 究第2号
資 料B一 ③
教科書 ガイ ド
2
ど
一お
。
0 沢の責
き
の
璽 逗 す套 じい騨 りの音
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る情 景。
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き
と
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・憲・の養どけ水 が、勢皿いよく 谷鰐を流 れ
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の
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ど
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(
初め∼52べージ6行}
き
生
き
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作
・春 がきた ことを知 った作者 の唇ぴ。
景・ の
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の し
生 さ
沢鳴りの膏 が表す、春のお匠ずれをとらえる。ξ
る
沢鴨り の音を聞 いている作 者の気持 ちを
続 みとろ。
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鳴 ろ
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惰 春 水
奮がとけて、春がや ってきた二と.
口D 林の場面
⑧馨 面
第二運 はね起きる枝.やがて来る響
渓晦りの膏ぽ聞いて、鐸君陪
ー
﹁ 何を知 ,たの小な?
出て 人の額にぶつかる・
・木々 の強 い生命力◎
凸
それ ら肺木 の技。
固 い芽のたま 腿きび しい冬 をたえ てき
た* の芽。
・山す その林 をいうど る、呉 しい春を待
白1 こぶし の花
{緑i木 の葉
ち望む 気持ち.
軌寳雫奮 飯 齢騒 賛籍 蟄.
婦
藷 鍵嚢 ジ
鵜勅
賢
ゆる
織み かけた欝 の下から
一つ 一つ木 の技 がはね 起きる
それら は固 い芽 のたま をつけ
春の情景 を慧像 する作者の気持ち を読みとる。零
早くも
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⑦ はね起薯 枝襲 してい薯 の叢 みと吃 ⋮
③
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こぶし の白 い花も ひらくだ ろう
④ 捜議 ・
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繍團闘 圏
こ ご 山
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さ う
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雪
ま と を
じ 谷 あ
い に つ
水iあ
め
音iふ
て
はiれ
て
を 人れか える表貌方 法.
﹁この沢 鳴り の音は
{
蓼
とく り退し、
・、音 は﹂﹁水音 は﹂ 叢﹃
リズ ムをとと
回
のえ、 強頓し ている.
見たも の、実際 に近く
で見たも のを表 現して
O 篤 二連 の蔚半は、.目で
不
警麟留
います6
・技をむ ちにた とえ、技 の
人の額を 打 つ
● たとえ の表現。⋮・
; !ー⋮ 部
しなや かさ、力 強さを表
その中 に
嫉門W写 に色 付くだ ろう
現 して いろ。
見える惰 景を想 像したも
O第 二連 の後半は .還くに
のです。
・﹁だろう ﹂のく り返し,
て、とう とう春 が来 たこ とを知り、 そ
・女の干も 雇を待 つて いた。 つばめ を見
つぼめが きた
︹黛 ージ9行∼終わり︺
重ね含 わさ ろ。
の喜び をみんな に知らせよ うと思 つた.
←明 るくみず みず し い感 動o
つば めがき たことを 知らせ る女 の子 の気
第三運
0
し
女 の子 の喜び
作
者 の嘉ぴ
⑧①爾 團国
γ
り
ぱ
持ちを 読みと る。
つ
め
が
き
ま
朝早 く 投 業 の始め に
、
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が凹
7の?人
生
一人の☆の 子が尋を撃 げゐ
か
・縁と白 の対比.
φ
の
ど最
ん抜
ψ
写の
錦
こ
i
讐 と53∫先
ゐζか
分 ら
0 第三連 は、人 物のこ と
回
、 ●,
ばで詩 の結びと する表
﹂ を つけ て、会 括
現です。
・﹁1
文であ ること をは っきり
させて いろ。
蕩
一
耳壬
LP寝心
轄講 0
轟 墾{
あす と ろ出 版
〔本 文 の 流 れ の 説 明 比 較 〕
〔
本 文 の流 れ の説 明 〕 は各 参考 書 に よっ て 最 も差 の で る項 目で あ っ た。
『推 理 式 』(資 料C一 ①)に っ い て 見 て み る と、本 項 目は 、詩 や 俳 句 や 和 歌 な ど説 明 の し よ うが
ない 課 を除 い て 全 課 に 存在 して い る。 形 式 は 統 一 され て い て 、一 文 ご とに 内容 が ま とめ られ 、
そ れ を さ らに 段 落 の 要 旨 と して ま とめ て い る。説 明 に過 不 足 な く、各 々 の段 落 の 関係 も明確 で
あ る。 表 記 も 、適 度 な 間 隔 が あ り、秩 序 を持 って構 成 され て い る た め た いぺ ん見 や す く、一 度
に本 文 の 全 体 像 を掴
囲 の指 定 も して い るの で 、本 文 との対 応 を確 認 す るの が容 易 で あ る。 以 上 の よ うに 、『推 理 式 』
で は 本 文 の 流 れ を理 解 す る の にベ ス トな説 明 が され て い る。
この こ とを 踏 ま え た うえ で 、 そ の他 の参 考 書 の 「
本 文 の流 れ の説 明」が どの よ うにな っ て い る
か を見 て い く こ とに し よ う。
まず 、 比較 対象 と して取 り上 げ た参 考 書 の な か に は 、説 明 自体 が 全 くない もの や(西 郷 竹 彦
教 科 書 ハ ン ドブ ック)、全 課 の半 分 以 下 に しか な い もの が数 冊 あ った(「 岩 波 講 座 国 語 教 育 」 「
小
学 国 語読 本 と教 壇 」「
授 業 の た め の 新 国 語 教 科 書研 究 」 「
国 語 ・読 み の授 業 」 「
尋常小学国語読本
取扱 の真 髄 」)。流れ の説 明 は本 文 の全 体 像 を掴
書 物 は 、 参考 書 と して機 能 して い ない とい っ て も過 言 で は な いだ ろ う。
記 述 が あ る もの の 中 で も、 問 題 点 は多 い 。
圧 倒 的 に 多 い の が 、資 料C一 ② 、C一 ③ の よ うに簡 略 化 しす ぎて い る参 考 書 で あ る。 各 段 落
の 要 旨を ご く短 くま とめて い るが 、 これ で は段 落 相 互 の 関係 を理 解 す るの は 難 しい 。 ま た 、 中
には 資料C一 ④ の よ うに段 落 ご との改 行 をお こ な わず ビジ ュア ライ ズ され て い な い 参 考 書 も あ
一77
解析 論考戸 田城外著 『推理式指導読方』
り、 よ り一 層 本 文 の全 体 像 が見 え に く くな っ て い る。 そ れ で は 単純 に見 や す けれ ば い い の か と
い う と、一 概 にそ うと も言 え ず 、資 料C一 ⑤ の よ うに 段 落 の キ ー ワ ー ドを抜 き 出 した だ け で は 、
ほ とん ど参 考 に もな らな い。 資 料C一 ⑥ もこれ に似 て い て 、筆 者 の 心情 の移 り変 わ りが示 され
て い る もの の 、本 文 の ま とめが キー ワー ドを 挙 げ る だ け に な っ て い る の で 、段 落 間 の 関係 は も
ち ろ ん筆 者 の 心情 と本 文 の 関連 性 も不 明確 で あ る。
これ に比 べ て 『推 理 式 』 は 、簡 潔 で あ りな が ら も中 心 内容 が もれ な く盛 り込 まれ る よ う細 心
の 注意 が払 われ 、的 確 な表 現 に よ っ て ま とめ られ 、子 供 が 自 ら学 ぶ 際 の よ りよ い手 本 とな っ て
い る。
以 上 の よ うな過 度 に簡 略 化 され てい る参 考 書 が あれ ば 、逆 に ま とま りが な く、理 解 の妨 げ と
な っ て い る も の もあ る。 資 料C一 ⑦ の よ うに 、文 に ま で説 明 が及 ん でい て内 容 も比 較 的 詳 細 で
あ っ て も、段 落 と文 の説 明 が 『推 理 式 』 の よ うに 上 下段 に分 け られ てお らず 、 同列 に並 ん で い
て ビジ ュ ア ラ イ ズ され て い ない た め 、一 目で 全 体 像 を把 握 す る こ とが難 しい。(この 点 にっ い て 、
先 に述 べ た資 料C一 ④ も あ わせ て比 較 す る と、『推 理 式 』が い か に視 覚 的 な工 夫 を凝 らす こ とに
よ っ て学 習 効 果 を上 げ よ う とし てい るか が 明確 に な る だ ろ う。)そ の うえ 、こ の説 明 の 中 に は鑑
賞 の要 素 が含 まれ て い る ので 、 余 計 に煩 雑 な印 象 を うけ る。 ま た 同書 は 同 じ項 目内で 段 落 ご と
の ま とめ を 図 式化 して い るが 、 内容 のま とめ で は な くキ ー ワー ドを羅 列 して い るだ け な の で 、
本 文 理 解 に役 立っ とは言 い難 い 。 そ れ どこ ろ か 、説 明 が 二段 階 に分 か れ て い るた め、 全 て を包
括 して理 解 す る こ とが 困 難 で あ る。(注:同
書 は 段 落 を節 と呼 ん で い る)。
そ の他 、資 料C一 ⑧ な ども一 見 み や す く、 わ か りや す くま とめて い る よ うで あ るが 、各 文 の
内容 が ま とめ られ て い るだ けで 、段 落 の ま とめ が一 切 な く、 また 到 底 要 旨 と は言 えな い 余 分 な
説 明 が 多 々 あ っ て 、す っ き りと明 快 に全 体 の流 れ を把 握 す る こ とが 難 しい。
ま た 、 これ は複 数 の参 考 書 にっ い て 言 え る こ とで あ る が 、説 明 の形 式 が 課 に よ って バ ラバ ラ
で 統一 され て お らず 、簡 略 化 され す ぎて い た り、 ま とま りが ない ほ どに詳 細 で あ った りす る。
こ の よ うに形 式 に一 貫 性 が ない と、本 文 に対 す る ア プ ロー チ の仕 方 の原則 が 身 にっ か ず 、応 用
で は な く基 礎 を 固 め る段 階 にお い て は 、読 者 に十 分 な学 習 効 果 を提 供 す る こ とが 不 可 能 に な っ
て しま う。
そ ん な な か で 、光 村 図 書 の学 習 指 導 書 は(資 料C一 ⑨)は
、段 落 が 適 切 に ま と め られ 、相 互
の 関係 性 も 明確 で あ り、見 た 目 もす っ き り と整 理 され て い て比 較 的 よい説 明 とな って い る。 し
か し、 これ も 文 の説 明 まで は して お らず 、段 落 中 の構 成 は 明 らか で はな い。
以 上 見 て き た とお り、 「
本 文 の流 れ の説 明」は文 章 の全 体 像 を掴
か か わ らず 、 比較 対 象 とした 全 て の参 考 書 にお い て何 らか の 問題 が あ り、本 文 理 解 の 十 分 な補
助 とは な り得 て い ない こ とが 明 らか に な った 。 これ ら と比 較 す れ ば 『推 理 式 』 が い か に本 文 の
正 確 な理 解 に 重 点 を置 き 、そ の 目的 に適 うよ う緻 密 な計 算 の も とに構 成 され て い るか 一 目瞭 然
と して理 解 され る で あ ろ う。 ま た 、本 文 の全 体 像 、っ ま り骨 格 を し っか り理 解 す る とい うこ と
は子 ども 自身 の文 章 作 成 の際 大 い に役 立 っ 。 この よ うに 、『推 理 式 』は 常 に 基本 を 正確 にっ か む
こ と と、 それ を応 用 ・発 展 させ る こ とを 同時 に満 たす よ うな参 考 書 な の で あ る。
一78一
創価教育研究第2号
推 理 式 ・指 導 読 方
、節 一 亡
野
四
、'
,
七 、 よ.
し 野 山 み さ 、 ぎ 近 く な b ね ち ん 散 ち く 毛花
も }ちし めb乖 る
の
研
究
八, ﹂
吉 野酔 こぞ のしをり の進 か へてま だ見 沿方 の
段
.
六
.
轟
(二置 罵行i
舅貰二行)
琶
v
(
三翼唱
昌冊ー 七穏)
誉
行←
(・
糞 ・占
(
署
に天豊の釦心事セ藁し奉るζとo 、
の垂
⋮
簸総羅 鷺
鱒
晒
⋮
︾ 簿 瀧
鯵 胡
競墓
㌃ が営筆丈牌o餌只.
呂諏快
.
﹁限∬ ﹄に"
ρい七
,
① よし"山の琶匝国天匿 の凋瑳 ︽なつたのでござ い玄せ5,
ちらぐ と倣つて案る艮 の色 も涙 にしめつてゐる や㌦ な題 しい
届じが数しますG
(みさ Lぎ近く の樫 の色 に, 細の御む事を蝦し ていっ鴇 頑でん .
めつぼくなつてゐ ることでせ5から.)
.
.
臼 O蝕ー ヨ ロ適
紛 ・吉野山 の屡を去年見駒し たそ⑩齢しるし て髭えた癒をか へて
今年はまだ 今 コで に 見たことのな い方 の花 をたつねて 見ませ
5.(西行広師 の作 )
.
千憲
糊
晦難 難蠣 、
警ず ー ー ー ー ー
、
.』
』
資 料C一 ②
資 料C一 ③
花 を窪 つね ん ・
文
御 陵附 近 の協⋮のさ まo
ガ
、
琶 両 {薪 鋳 鉾 楚 .ひ証 塁 れ。上。、
、
一後醍醐天坐柳磯
}楠木正行と如鴬ね寺 について.
.
醍 醐天 皇 の御 製 を偲 び食 つ るこ と9
藏玉窒と璽その附近にある金輪王寺と吉水稗耽とについて後
丁量 ー ー ー
.由の光景をよんだ却歌と感じ。
全山侵の花に包坐れ海吉野
. 第 一節 害野紳宮騒から坂遺ヒのぼる。
・
楠 木 正行 と幽 O寺 にり い て。9.
天 皇 の郡 心審 セ療 し 奉 る
.
ζと 。
昭慧盛 太 后御 嶺邦 の折 の掬 歌。
後 醍開 天 憂 のみ さ ﹂ぎ の位 砒 。
茜'面
筆
・
一
国 語 ・読 み の 授 業
尋常小学国語読本補習参考書
第 一段
鰯二殴
一
第四舗7 算五晦 下の千本の眺望o
邸
顛 娠嬢 寺 の位 置 。
,
礁 魏
ー 聾
茎
笹
筆
面
藝
蟹
餌.而
第
四
双
第
五
段・
』
館
六
破
』一'r-{
露
・.七取
一
八
郎
段
亀
写 への意味 づけが 就み取 り Kく い部 分があ る ので、 指導 にあ た っては十分 な配 慮が 必 要 で あ ろ
う9
(二) 作晶 の構成
こ の作 品は、 序章 の次 から 八つの小 見照 しに分 けて轡 かれ ている が、大 きく 四 つに分け るζと
が できる。
ー、 序章と ﹁
早 春﹂ ・
;⋮物 語 の背 景と ノリ ナとかあ ち ゃんの 日々 の暮 ら し
2、 ﹁*﹂る円容 的に ほ秋 の部 分) ﹁また早春 ﹂コ艮﹂:⋮・
戦 争 に巻 き 込まれ て いく ノリォ の 一象
の深 い悲し み
5、 ﹁八月六 日﹂ ﹁お盆 の夜 (八月十 五 日)
﹂ ⋮⋮ 原爆 の 儀牲 にな った かあち ゃんと 、 じ いち ゃん
4、 ﹁
ま た秋﹂ ﹁
冬﹂ ﹁また、 八 月の六 日がく る﹂ ・
⋮;父 の死と 大きく な った ノリオ
、﹁
,
'
眞 野 豊 吉 著
轟ハ學 冬用
川はすず し い音を たて て、.さ らさ らと やす まず 流れ て いるー
(三) 作 最の牙析
-.序章 -
▼
欝霧補 習 滲 考 書
山
,
四 .吉 野山奥 の千 本の景色 と膚野 の由家 o
一79一
資 料c一 ①
,
解析論考戸 田城外著 『推理式指 導読 方』
り
炉
﹁
一
⋮
∼
第 三謀
9
上
海
噛
畠
門、 好 い 題●
材 だ れ、 今 ま で.
出 な.
17 れ ば な ち な い 散 材 で あ つセ の に ど う レ 拠 も の
歌 材 だ よ ひ
﹂
・
レ
・
,か 中等 華 燦 の引 本、
に
・
も 田 て ゐ なか つ価。 蒐 に甥 支 那 材 料 と レて は是 蝶二取 らな
か ね
.
★ ﹁森へ﹂ のガイド
﹁森へ﹂娃こんな内容
の原生 林を
動
森 の世界 の命 を感 じた.
や
人 でお と
て
(口者の気掩ちV
筆者 の几聞きした ものを思 いう かべな がら 、筆者 の気持
ね 5 いと 組 み 立 て
を 逓じ て
留
{
ρ由
ちの変化を焼み取ろう.
(
筆嶺が見閏管したものV
・ハクト ウワシ
・サケ
・ザトウ クジ ラ
鵬
り れ ば な ら 直
文 珍
.
し
よ
う
か
い
考えよ う。
むユ木
・巨
らゆ
・樹諏
,
舗命を。じ
}議
鉾
さは
.
簗
う。そして.それ らの表理がどんな効 果をあげて いる かを
○それぞれの場面で、筆者 の心 の始 きを護み取ろう。
じの
ム
○森や樹趣が人局のよう に表現 されている毬分を探してみよ
○森 の動物や木々 の様子を想像 しなが ら、ゆ つくり読もう。
ガイド・これが盆 れほ
勘 \
⋮爺
り
江こ
お の
く
鱒囲勉
.
,
,
第 一笛 は 位 置 、
箪 二 飾 樵 租 異 第 ≒ 節 政 市 温、
第 四 緬 城 支 瓢 人 町(
第 五 筋 厭 潅 の 険傭
趨
ど こが 由 か っ て,
御、
及 び 貿 鴻﹁第 山ハ愉Wは 工 攣吊の 翻四異 .
}
嶋
上
の 「
入
●
一
﹂
簸 婁
0
小摩鄙 訴額*と職撞.
古 野 榊宮
蜜
作
品
の
舞F
台岳
「
みよう 。
○この作品 の中 から、自分 が気にλ った表現や文章を潔 して
蹟 婆 が読める
新 (O) 観 み (
●V
特 ハ← ,前 (★)
ワ凶
も角
ぐぐぱド いハニ こ
O O森
の命 が呼 び か け て く る
O
ぬヘヅム ごオ すケむ あらカ
0人 閏 の 前 に姿 を 現 す
.
'
"。
⑬ロ ク ジ ラ が潮 を ふ く
ノ'
洞
5
② ロ 砂 は ま に乗 り 上 げ る
O
ゲ
らザん
ロ び つしり とお いし げ る 樹林
O
ゆうじ
の
つ
O ロ タ暮 れ のよ う に 暗 い
O
ゐヂリ
へ
り むロ
ロ 技 から 垂 れ 下 が る
O
ぢゆ
ロ 胸 がど き ど き す る
触 考
㍗'
;
O ロ 北 に広 が る 氷 河
層 O
い もゆ
こらとリ
ロ 生き 物 のよ う に呼 吸し て いる
かム ニモリ
げつ ニリ
⑬ 口古 い動 物 の 骨
O
もな しせ ち
ロ厳 し い自 然
口r 、
;
⑰ ロ視 界 が 闇 け る
掴 'ご齢
㊨ ロ木 が 年 老 いて たお れ る
■
ひ ムを さよ お
0木 の 幹 の よ に落 ち る
コ
どしん いノ
さりん まが
㊥ ロ疑 問 の 表 現 を 探 す
O
O
ガロゼ
ゆう
チつ
ト
④ 0財 宝 の あ り か を表 す
O
ちニ し
ゐ
ロ障 子 に あ な を 空け る
O
けざケ ロゐ
ヤぱ
ぷニ み
O 幼 い妹 が、 お か し の 箱 を開 け る
q
ケ
ヒ
ギ
もらるつ
コ
つ
しぴサ
ゐ
口山 頂 が キ、れ いに写 って いる 写真
σ
ほど つつひ でう
ロ窓 にタ 日が 映 って い る
0
0
ちザ
リ み
ロ潮 が満 ち る
●
しデかバ ずマらヨ
う
ロ 社会 の風 潮
○
弐
掌 孕 カ
ロ乳 を 吸 う 子 犬
り O
ユヒ
ン
け
ドノ
でヨ ハゐしりう
D厳 し い武 道 の練 習
,
,
一80一
LJ
」
㌧
F「
「
一
ρ
教科書 ガイ ド
光村図書
一
肝
村上機党の慕
下9ーア準
私はこのやω名飼を甦兜するのに、可なり留しんだ。輿蹟に闘する尉有名副盃部をあ硫索ら、+七八にも
O
尋 常小学国語読本取扱の真髄
小学 国語読本 と教壇
楠
上0
3千牢
中ω千本
察俗の慕
奥の千木
FLトLllLi
資料C一 ④
資 料c一 ⑤
資 料C一 ⑥
創 価教 育研究第2号
3
文
竃
第 一勧噛吉野の花、全胆的印敢o
﹁
吉野肉かすみ の奥 は﹂ のハ剛知紀の歌にて.全山花の舞に包まれたる吉野山を金照的直槻的に
一
演菟
櫻 の最初O
第二節、吉野騨宮廓より下の千本まで、
(イ) 煽W
樹多き坂趙O
(胴) 吉 野 紳盲 に 廟 づ〇
花 の吉野幽 ﹁見渡す限りすべ て花なり﹂古 人 の句。
(ハ) 村 上義 光 の鉱㎝を乏 ぷ ら ふり
(,)・
識 の千本。
1
﹁砂漠に桃む﹂ の構成 と要旨
このL
文章の書きだし には、統者の ﹁砂漠﹂ への概含を崩す効 果
があ る◎ 筆考 の著作 ﹁
汐 漢を縁に﹂ では .さ まざまな砂漠 の分 頑
のしかたが紹介され ている.例えば、 ﹁
用 量による分け方﹂ ﹁成因
.による分け方﹂﹁土畏による分け 方﹂﹁気候 によ る分け方﹂がある。
率文では砂砂漠 ・土砂漠 ・岩石砂漢 。熱 暑砂湊 .寒冷砂 漠が紹介
されて いる。 このよ うに砂湊 についての話愚提示を してから問題
提起の乱ほ落⋮につな いで いるoそ の絡︻
の段瀧凹で事例を 挙ぼ↓
,結詮を
述べた後、続 者に呼びかける 文が纏く彬成とな っている。筆考は、
砂漢にど のような考 えで桃 んだ のかをは っきゆと 述べて いるゆ
文掌は 、はじめ -なか ・ま とめ ・むすび の説明 文の差本型で寅
か れでいる。叙述に基づ いてその掃成を述 べると後の表 のよう に
る告
また、敦科書 P46 ﹁学 暫の窓﹂にあ るように、各形式段苗 では
理さ
◎
る
を生かし、 適切
,
れば 野 莱や
えす
が でき
果物
を持
砂 漠 で 鳥童 物 を作 るこ と
⑮
、
は 負橿 不足とい う
現 代の
課 題に つ ながる。 関心
つ てほ しい¢
なか
なか
ヨ
2
,
夷す
る点
O闘題提 起
O工
知悪
1
う 。
習
。
れる
を
見
な 衰法 の
俵続 的
り
入
○工夫す 為
点 2
現代 の按
術 を取
②工夫
さえ
す
、
れば 砂 漢を
貌的
縁
な
豊か な鳥地にできるの では
ない か亭
⑤砂 湊の 農 地と しての 利点 。
,
強い区差しと 乾燥 した熱
、
き ば
風対簗さ え
で れ
作樹
を青 てること ができ る。
④砂湊に住な人々 の伝
艮法に隠され た知 葱.
、
⑤オアシスの 轟団 では
士塀
による
と植 物の葉
熱風
による 強烈
光対 。
紫
オアシスか ﹁
えて いる。
対策
な日
、
り
を引 い で与
ぜで 仕切
ら
永
⑥あ
.
⑦現 代の 技帝 を
取 り
入 れ よ
。
り
効 果
的 なも の に
す る
⑥目の 粗い ネッ ト
や 色のつ い
。
たビニル で置 う
、
舌 桜颯 かん がい 法で
⑨
阪られ
た水
を 物
擢 の 筏元 にむだな
く える 。
与
9
.
説明 文は、筆考が最も 伝えたい 一つのことを読者 に説 明するた
めに書 かれて いる。分 かりやすく伝えるために筋道 を立てて文章
にして いる,要冒と は、鯵者 が最も伝えた いこと である、この説
P43
③◎M
⑬段落 冒頭の 一文である。⑤ ②⑩段覆 は、現代技 術につ
いて説明しており、右 の 一文の&に、それぞれ各技術 の騨し い
に、保水 剤を使う こと であるー
さ らに、貴璽な水が できるだけ作物の根 の周 11からにげ ないよう
ま た、少な い水 を有効 に僅 うため に考 えられたものに 、﹁点濱か
んが い法﹂がある ー P4 2
例 えば 、目のあ らいネ ットを作初の上 にかぶせたり.色のついた
ビ ニルでおおう こと であ 苓ー P42
点 の内容を詳 しく説明している◎
③ 段凸
爵日頭 の 工Xであるワ本段落 では ,この後に、三 つの利
砂地 の砂漠に関し ていう と、通 気がよ い、水はけが よい、耕しや
す いなど,農地と して の利点がいく つかある! P39
沿 づて確かめ てみる.
の内寄を脱朋する .という表現上の工夫 について,本文の叙述に
取 り上げられて いる、段蘂の始めに穴事な こと を述べ、後で、そ
教漏
料書P 妬 ﹁孕習 の懲﹂の ﹁鮭去一の裏現 の工夫 をとらえる﹂で
2 叙 述の分析と表現 上の特 色
り まとま つて表現され るようになる。
湊 で作 物を作る ことは 現代の課豚である。﹂
これは要旨 の 一例 であ る。享敗を少なく闘隈す れば、畏旨がよ
の妓術を 生かし、適切 な管 理さえすれば、砂漢は決 して不毛な土
明 文の要旨 は、﹁砂浜に住 む人たち の伝統 的な農法 のちえ に現代
直射
均 でな く、お いし い野菜 や崇物をとる ことが でき る。そして、砂
。
た
⑪エ ジプ トのサハ ラ
砂
。
を
蕨 行っ た
防風樹を 植え
日
光 や気 温低下に 爾え てビ
ニルハ ウスを作り、 作物 の
栽 をし た。
培
⑬太 殴エ ネ ルギ ーが 豊 富だ
と、 植物 の生長が 早い。 順
に 生長 した。
嗣
さ れたメロンは, 全
郭
⑭収 穫
ド 甘い 物ば かりだった。
、
え
⑫強 い風
対 饒が優先躁 屈と 考
漢で実
一
を 鍵 うことにょ り,
⑩係 水 剤
水を
鉱 ︽κ ろ回数を
減 ら+ ㌔
嚢1
最 初の 甲文に ﹁大事 なこと﹂が提示され .その後内容が鋭明 され
,
。
い
結論
○現代 の媒 琿
﹁
ていると いう分かり やす い書き方にな qでいる。
.
3
甲
O工 夫点 1・ 2を
利用 した 、 エ ジ
プの
ト サハ ラ砂
湊で の 実験 。
脚
の
要
点
し て不 ⑮伝 続的 な農法の知恵 に現代
○砂 漢砿 決
毛な 土地 では な
の 技術
な管
¶
段蕊
第三節 吉野町の中の史蹟o
八胃﹁
.
﹁
なか
め
そ
と
lll
髪
①
乾 が 砂
(イ) 藏 王堂 ﹁
堂前四本 の極﹂ に、村上義光,大塔宮の追懐の情が湧く。
山
二〇
■
,
まと
むす び
○
(ロ) 金輪王寺跡 蔵王堂より少し低いところ、谷に臨んだところにある。與樹 の中に,
﹁吉野行
野
巻九
な11丑堤 の楓はタロに映じて杖な やかに咲績 一
L
が梗 であ る剛 こ﹂
一81一
示
話
題
提
一
養
蕗
窪
の
1
宮趾﹂ の碑門
演立つてゐるO
よし
もり
(ハ) 吉水疎齢開 や、古びた紳吐乃
第一 古
小母四旛綬*綜合班究
嘉
円" と い へば 、 轟 はも う な かば ゼ あ O。
"O鞍 冷與 い廻
陣 O井の謹
雄
研の
々霜
遡簡Oηぶ
桝ー-磐 く駒
と羅の鰍戴ヰ.
感fる璽
0 0のど廿8
"汝 すみ医 ・血〃ぼ ﹂・琶ル ぽ6ぴ
履 一属 勢 釘花
e 花 淋般 つて 、 始 めて 人 の心 が躍 蔚 く6
しみぐ
●
し か し、 白 飴 は しば 8
3︽も と 虻ま つて ゐな い。
﹁
ホ身0吊咲 盈 艶ら亦乎恥鯉﹁
醗組ら
﹁.
ユ
荊
毎が{﹂海 ﹁}擢の腕藤0勉
閉 紙
穐 澱
ロら
のあ
4ろ(川"4嗣、措てて
庁く暴を慌しむ心が、そろく
尉 に せま つて 挙 る◎
二三四五笛 、五箇 底鹸顧ー
じ
め
ば
以上何れも盲叩
朝 の悲弛な輿蹟であるOしかし既の申忙も﹁堂前四本 の櫻﹂﹁震跡 の櫻﹂﹁花に寝 て﹂
1
一
二臨o粛
も のー
(三)全 山又六{
四に 更に一
一ヱ八段に分 かれしそ の巾・心を赴す
),
三
¢
(
㈲
教員用指導書
光村図書
描く。
O㈹
尽い巾
}働 伴 た軸 る も の11 拠 で あ 石。
一
鰯` 縣幡亀 厩06
4 馳鈍`や臓 の町肖`
亀
。し,っと,"か.やうに
[
附
活 学 習 ・小 学 国 語 読 本 の 指 導
岩波講座国語 教育
一撫羅野
個
一郁に二醒﹂琵hか伊蓼
(り亀為もり乙
溺" 貢嚇 考人"
小均唾 露` 顛`
セらゆ
鎚 な い。
舞
予償噸
か う な つて 11、 と ても う ㌻ にじ qし
%し て為 ら
瞬ら 出`
^健の覇
一97臨
酸酸郡の口禦一nか∴"{顛︽ム "π
睡とんど
一⑰詫 にして曳 裡架花は必叢 ︽柘鐸 ある。
﹂
一
1
砺
(二)
資 料C一 ⑦
資 料C一 ⑧
資 料C一 ⑨
解析論考戸 田城外著 『推理式指導読方』
〔形 式探 求 比較 〕
『推 理 式』 と同 じ年 代 に 出版 され た 参 考 書 の 中 で 類 義語 ・対 義 語 に つ い て 触 れ て い る書 は ほ
とん どな い。 あ る と して も、一 冊 全 体 を 通 して 数 え る程 度 で 、 あ え て 取 り上 げ て 学 習 対 象 とす
る よ うな意 図 は ま っ た く見 うけ られ な い 。 現 代 の もの で も、 指 導 参 考 書 に は ほ とん ど記 載 は な
く、 学 習 参考 書 で 多少 取 り扱 っ て い る の み で あ る。 取 り扱 って い る とい っ て も、 資 料D一 ② の
よ うに 「語 意説 明 」 な どの他 項 目内 で 必 要 に 迫 られ て 説 明 して い るだ けで 、 独 立 項 目が 設 け ら
れ て い る もの は な い。 全 書 を 通 じて 「類 義 語 ・対 義 語 」 を独 立 項 目 として 取 り上 げ 、 明 確 に学
習 対 象 と して 意識 させ る もの は 『推 理 式 』 の み で あ る。
しか し、 語 句 を中 心 と して 同 内 容 ・対 立 内 容 を見 分 け る こ とは、 本 文 の 構 造 を捉 え る上 で非
常 に重 要 で あ り、 そ の た め に 「類 義 語 ・対 義 語 」 を正 確 に識 別 す る こ とは 必 要 不 可 欠 で あ る と
い え る。 そ して もち ろ ん この よ うな 学 習 は 、 作 文 の 際 に確 実 に役 立 って く るだ ろ う。
『推 理 式 』 は こ うした こ と を踏 ま えて 「
類 義 語 ・対 義 語 」 を独 立 項 目 として 取 り上 げ て い る
のだ と思 わ れ る。 しか も取 り上 げ られ て い る語 は み な 本 文 構 造 の 中 心 をなす とい っ て よい 。(資
料D一 ① 参 照)形 式 探 求 の 語 と吉 野 山 のテ ー マ は密 接 に関 連 す る。 常 識 か ら考 えた ら、形 式探
求 と して は 十 分 す ぎ る ほ どの 内 容 で あ る のだ 。だ が これ も、あ くまで 子 どもの 理 解 を第 一 と し、
ま た理 解 だ け に と どま らず 、 文 章 作 成 ま で を も見 据 え た戸 田 の視 点 か らす れ ば 、至 極 当然 の こ
とだ っ た の か も しれ な い。
資 料D一 ①
ト
圃
趨、、ず
詣 で ー﹂﹂参 拝 ・参 詣 して
團
形式探 求
︻類語︼
、
㍑哩誌
、
句- 俳句・
発句 ・
ー
護 面窟同圓 固 圖
口囹
下る
,
1、 光 景l I有 様 ・様 子 司2 、 下車I l降 軍 一
﹁
﹁
一
5
7、 付近 、 斐重
降
\
圏圏
去 年 ・昨
登る
巴
・、團 ⊥ 脚 [
園 剛
⋮
・、團黒
杁、 こぞ ー
團関圏
、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
、
櫻の眺望 (
現象の華やかさ) と
歴史性 (
現象 の奥の精神性)
⋮
櫻の眺盟
歴史的眺望
歴史事
, , ー o ﹂
劉
'︻反対 語︼
/
ノ
﹁
紳製ll掬 歌
・
、
慮薗
、,
・
,耐 唱
灘
5
7 、
黒
一82一
圏
推 理 式 ・指 導読 方
創価教育研究第2号
光村図書 教 科書ガイ ド
資 料D一 ②
〆、
甲
⑤ 琢﹃森 へ﹄ が分 か る
V冤 に 入 った部 分を 選 び .そ の理 由も 述 べ て. み ん なに し ょ
うか いし よう 。そ し て、 こ の文 章 の昧 わ いや 、 そ れに つ い
口そば だて る(酬圓∪ (
﹁耳を そばだ て る﹂の形で )よ く聞 こう と
Q剛剛
○ 小さ な音 にも耳 をそば だて て⋮ ⋮
し て注意 を集 中す る, 面 聞 き耳 を立 てる
團
そ っと道を ゆず ってや れば いいのだ ,
口ゆず る ∩圏 ∪自 分 のも のを人 にわた す 。
爾
圏
Q國
Q國
視 界が 開け 、森 の中を 流れ る川 に出 ました 。
見 る こと ので き るはん 囲 。爵 見通 し ・視 野
北極圖 の ツンド ラで見 た ⋮⋮
一定 のはん 囲。
Ω糊り ぼ くは 地面 に体 をふせ ⋮ ⋮
くo
口ふせ る Q劇 ∪ 下に 向 ける 。う ら 返 す。 表 側を 下 に向 け て置
けん
口圏
㊧
0視界
① (﹁
し ずん だ﹂の 形で)音 や色 が、地味で 暗 い。
團
② 液体 の中 を底 に 向か って落 ち る。 闘 うく ・う かぶ
口 しずむ 圏
書 と して の役 割 を十 分 に果 た して い る とは言 え な い だ ろ う。
て のお たがい の酸じ 方に ついて 謡し合 お う。 (P22 ・上1)
解答例 (気 に入 った部 分﹀
い つの問 に か、 ま る で、 自 分が ク マ の目 に な って、
こ の森 を なが め て いる みた い な ので す 。心 が静 ま る
.
川や湖 など の向 こう側 の岸 。向 こう岸 。
一83一
に つれ 、 森は 、少 しず つぼ く に やさ し くな ってく る
よ うでし た。 (P15 ・2)
{
③太 陽や 月が、水 平線 や地平線 にかく れる。 翻 のぼ る
︿
理由)
囲
Q濁 ∪層
水 の流 れは 、⋮ 黒くし ずん で見 えま した 。
れる
④ 悲し い、
ゆ うう つな気分 にひた る 。圃 う か れる ・
晴
ぬいがん
口 対岸
初 め は ﹁人間 の目 ﹂ で森 を 見 て いた 筆者 が 、 い つの
㊧
間 に か森 に住 む ク マのよ う な目 で 森を 兇 る よ う にな
る 。そ う する と森 の方も 、 気昧 の悪 い 、こ わ い森 で
し
は な く、 やさ し い森 にな ってく る 。筆 者 の視点 の変
化 によ って、 気持 ち も変 化 する と こ ろが お も しろ い
と 思 った 。
『推 理 式 』 と同年 代 の参 考 書 で語 法 を取 り上 げ て い る の は 「
実 力 成 長 小 学 国 語 読 本 の教 授 」 一
〔
言吾法 比 較 〕
冊 で あ り、 同書 の 中 で もわず か!0語 にっ い て説 明 され てい る だ け で あ る。 近 年 の も の で も全 く
取 り上 げて い な い参 考 書 が何 冊 か あ っ た(「 西 郷 竹 彦 教 科 書 ハ ン ドブ ッ ク」 「
授業 のための新国
語 教 科 書 研 究 」 「国 語 ・読 み の授 業」)。仮 に 取 り上 げ て い て もそ の説 明 の仕 方 は様 々 な の で 、分
類 しな が ら見 て い っ て み よ う。
まず 、資 料E一 ② だ が 、意 味 の違 い にっ い て説 明 して い る もの の 、例 文 は教 科 書 本 文 か ら抜
き 出 した一 文 だ け で 、全 て の意 味 にっ い て使 用例 が あ げ られ て い な い。 具 体 例 が 示 され た ほ う
が理 解 しや す い し、記 憶 に も残 りや す くな る と思 われ る の で 、 こ の タイ プ の説 明 で は不 十 分 な
感 じを受 け る。
逆 に 、資 料E一 ③ の よ うに例 文 だ け が載 っ て い て 、意 味 の説 明 が な い も の も あ る。 これ が ひ
合 も多 い。 こ の よ うに例 だ け で意 味 が説 明 され て い な い と、参 考 書 内 だ けで はそ れ ぞ れ の違 い
ど くな っ たか た ち が資 料E一 ④ で 、使 用 例 は あ るが文 に な っ て い る とは 限 らず 、単 語 だ け の場
が わ か らず 、 明確 に理 解 す る た め に は子 ど もが 自 ら調 べ 直 さな くて は な らな い。 これ で は 参 考
解 析論考戸 田城外著 『推理式指導読方』
ま た 、 こ の ほか に 、資 料E一 ⑤ の よ うに 、 教科 書 の本 文 に傍 線 を 引 き 、 そ こ に意 味 と例 文 を
載 せ る形 で 説 明 して い る参 考 書 も あ る。 こち らは意 味 の違 い が わ か り、例 文 が あ る ぶ ん 先 の 二
者 よ りも 良い よ うな気 もす るが 、取 扱 語 数 が 少 な く、何 よ り見 づ らい。
そ の点 『推 理 式 』(資 料E一 ①)は 例 文 が あ げ られ 、 そ のす べ て に意 味 の 説 明 が っ い て い る。
形 式 も整 理 され て い て 非 常 に見 や す く、取 り上 げ られ て い る語 数 も 多 い。
発展的な領域の 〔
語 法 〕 が こ こ ま で充 実 して い る とい う とこ ろ に 、『推 理 式 』が 応 用 ・実 践 ま
で確 実 に視 野 に入 れ て 編 集 され て い る とい う こ とが は っ き り と窺 え る。 学 習 の 目的 が た だ の イ
ン プ ッ トだ け に あ るの で は な く 、学 んだ こ とを実 際 に役 立 て て い くこ とに あ る とい う考 え が 、
常 にそ の 土 台 に存 在 し てい るの で あ る。
推 理 式 ・指 導 読 方
資 料E一 ①
1
9
一
﹁少 し も 。 ﹂
﹁も つ と 。﹂
問 範 一 だ
樗 照 果}宅
﹁た し かに 。﹂
﹁とう とうご
﹁
ます ま す 。﹂
●
●
﹁開化 す る。﹂
﹁
開 通 す る 。﹂
﹁開 運す る 。﹂
﹁
き もち が よ く な る。﹂
﹁
櫻 の花 。﹂
﹁
草 木 の花 。㎞
﹁
熱中 す る 。﹂
﹁
う る は し い。﹂
﹁
最 も 人気 のあ る人 。﹂
﹁
墜 落 す る。﹂
﹁
脱・
走す る。﹂
﹁
没する。
﹂
﹁
滴 り 落 つ。﹂
﹁もれ る ﹂
﹁
落 第 す る。﹂
﹁
理解 す る 。
﹂
﹁
お とろ へる 。
﹂
﹁劣 る 。﹂
﹁
木 か ら離 れ る 。﹂
O
意味 の違 い
語法
■
■
1、見 ゆ る限 り は 掻 なり け り 。
は但しこの限りにあらず。
o
●
﹁
眺 め が広 くな って。﹂
零
﹁
限 り ﹂ に ついて。
3 、
一
一
一
一
一
し■
ρ
す
る
い
る
2、 限 りな き 天地 。
4、 月 は 西山 に 落 ち る。
3、軒から雨だれが落ちる。
2、 猿 も 樹か ら 落 ち る。
-、大塔 宮吉野を落 ちさせ給ふ。
﹁
暫 ち ﹂に つい て。
5、座 中 の花 。
4、花 の都 コ
3 、 議 論 に花 を 咲 かす 。
2、 う ち の庭 に は美 し い花 が たく さ ん咲 いて いま す。
- 、これはこれはとばかり花 の吉野山コ
﹁
花 ﹂に つい て.﹂
5、子の薬を飲むと胸が開けます、
4、 い よ いよ 運 が開 け て 来 た。
3、来年は此 の地方にも鉄道が闘けます。
2、其 の国は今ではなかなか開けて来た。
1、 眺 望 いよ いよ開 け て 見渡 す 限 り 楼な り。
﹁
開 け て﹂ に ついて 。
3 、 い よ いよ そ れ に相 違 な け れば す て て は置 け ま せ ん。
2 、 いよ いよ 出粟 上 つた。
- 、眺 望 いよ い よ閉 け て。
﹁いよ い よ﹂ に つい て。
2 、此 の文 の意 味は 更 に 解 らな い。
1 、更 に進 め ば眺 望 いよ い よ開 け て 見渡 す 限 りす べ て 櫻 なり 。
﹁
更 に ﹂に つい て。
4 、私 が 生 き て いる 限 りそ ん な こと は さ せ ま せん。-
一
5、今度の試験 で落ちた者が級に三名居りまナ。
6、
解 はど う も臆 に落 ち ま せん 。
7、 あ の人 は近 頃 評 判 が落 ち た。
8、 彼 の
紅 い椿の花が 一輪落ちた。
これは見本より品が落ちますね。
、
9
10.
、
一84一
文例
創価教育研究第2号
ド
し ト
§
きりは、ぼ くの顔 や体 を、し っとりとぬらしま
∪すう っと巨大 な黒いかげが現れ:・
⋮
した 。
露
まユほい
口巨大 ∩側岡)非常 に大き いさま。
ロ淵
Q理 海水.
毎
湘をふき ながら通 り過ぎて いったのです。
もな
ほリ
ロ海原 (圃回∪広々と広が った海 ●
虜
Q馨
1
)だれかが通 ったように草のしげ みがわれ;⋮・
地面も 岩も倒木も⋮⋮
をぼく
口倒木 Q口U たおれている木6
㊧
匿
び っしりと繰のコケにおおわれて いるのです。
口おおわれるΩ題 )物がかぶさる、見えなくなる。
㊧
(園轡
﹂
高 し由 や北極 ・南極など の雪が氷のかた室リ
(酬交﹂ぼ くは クマの道をたどり.森 にλ ってゆく こ
とに決めまし.た●
口たどる(圓囲∪① 壇かめながら巡む.②逃にそ って逸む。
口氷 河
とな って、低 い方 へ効 いて いくもの。
最役 の氷河期が終わり ⋮⋮
が った のです .
Q蘭U氷河期 が終わリ、地表 が現れ、⋮森ができ お
(園囲∪地球の衰面.土地 の衰面.口 地上 ・地面
§
れていた時 代.
Q醤
はるかな北に広がる氷河まで 純いて いま†。
り
ずがコ
自 氷河期Q團∪地 球上の気候が寒 く、大部分が氷 河におおわ
ロ睦
ん
口気
・
Q因0 気持ち.気分.
.
筐
ときどき.気味の患 い大木を見かけました,
小さな音にも耳をそばだてて⋮⋮
下に向け る.うら返 す.表側を 下に向け て置
の
る哩 = まし
ハ︿しず ん
えました .
,
教 員用指導書
光村図書
@ ◎ 広 い海原 にいるはず のクジ ラが⋮⋮
いてくる8
ま
口おし寄 せる∩圓圖∪ たくさんのも のが. 一度に勢 いよ く近づ・
㊧
すき まがないさま・
露 0森 は.おお いかぶさるようにせま って いました.
(国囲∪非常 に大 きな水8
ー輪
Q醤 見 上げ るよ うな鼠木 や:⋮・
③ 強く求 める,
(凧文U深い轟冊の木 々がおし 寄 るはま'
口 せまる(麟團∪① きょり が近 くな る,② 時閏や日が近づく,
口巨木
口ぴ っしリQ8
口おいしげる Q脳0 草木がたく さん蛋えて、枝や葉 をよ く広
げる.
﹁
じゆ
び つしり とおいしげ る樹林が・
⋮:
匿
(﹁耳をそば だてる﹂の形でVよく聞こうと
臼そばだてる∩萄
§
して注意を集中する。臼 聞き耳を立てる
Q 旨﹁森 へ﹂ 力分か る
く喝
Q則図)ぼ くは地面に体をふせ:⋮・
○ 北極田のツンドラで 見た・
三二
∩麟〇 一定のはん囲.
@
裡 昇︽剛け、
Ω日 ∪見ることので きるはん 囲。口 見通し ・視野
Q㊥
れは、
④湿し い、φ。
?つつな気分に ひた る.0 うか れる・
哨
れる
の
とりがゐ
R
]対岸 QH円 }川や湖などの向こう儲の岸.向二う幽門
.
㊧
`口しずむΩ 日)① (﹁しず んだ﹂の形で )音や色が、紬毫て暗 い.
②液体 の中を底 に向 か って薙ちる.団 .
うく ・うか ぶ
③太陽や月が、水平錬や紬平線にかくれる.5 のぼ る
図観昇
蒲
けム
ロ田
口ふせる㊧
㊧
▼気 に入 った部分 を選び、 その理由も述 べて、みんな にし ょ
.
口しげ みQ園 ∪草や木 がたくさん生えて いる所.
測
口ゆずる(国圖∪自分のものを人にわたす,
§
そ っと過をゆず ってやれば いいのだ。
うか いしょう。そ して、ヒ の文 章の昧わ いや、そ れについ
初 めは ︹人 両の目﹂ で森 を見て いた筆 者が、 いつの
澗にか轟に住 むク マのよ うな目で森を 見るよう にな
(理由﹀
ようでした。(P柘 ・2)
につれ、森 は、少しず つぼぐに やさしくな ってくる
この森をなが めて いるみた■いな のです.心が静 まる
いつの問にか、 ま るで、,自分が クマの目になって、
(気にλ った部分﹀
て のおたがい の感 じ方 について話し合おう。(P22 ・上 ー)
9
解答例
﹁
る.そうす ると森の方も 、気味 の悪 い、こわ い森 で
し
はなく、やさ しい森にな ってくる。筆者 の視点 の変
と思 った。
化 によ って、 気持ちも変化 すると ころがおもし ろい
資料
客と会う時刻。人に会いに行く。
計算が合う。目が合う。団が体に合う、
.好みに合う.
飼⋮
に合わない仕事。駅で落ちムロう。
■異字同國 の漠字の用法
*昭和四4
,七年、第八十回国語審畿会で資将として配付され
たものロここでは、霧 提出以外のものを幾つか章げる,
あう
合・
T
会・
了
空 く ・空 ける il席 が空 く 。空 き箱 。 家を 空 ける 。
明 く ・明 ける ll 背 の明 い た服 。夜 が 明け る 。
あ く ・あ け る
圃く ・閲ける1 幕が潤ぐ。店を駆ける。窓を閉ける。
あらわす ・あらわれる
表す ・表れる1 言葉に表す.喜びを顔に表す.喜びの衷れ。
現す ・現れるーー姿を現す。太隅が現れる。怪獣が現れる。
うつす ・う つる
写す ・写るーー﹂
惜類を写す。風景を文章に写す。写真を写丁。
映す ・映るIiスクリーンに映す.暁に姿が映る。着物がよく
映る。
①糸偏9目 ②コウ(
紅蜂}べに(口紅︾③
あざやかな索い色・くれないす化控に筐う
べに。
①石粥14画 ②ジ(
磁気)③磁石・敷を引
きつける性買。やきもの。
哩か い)
治 める)
1
か れ目 。
たま
玉- 遣にきず。目の玉。玉を磨く。
球ー ⊥竃気 の球c球を投げる。
つく
付く ・付けるIl嬰が瀕に付く.昧方に付く。付け加える。
着く ・着けるll席に着く。東京に葡く。紛を岸に茄ける。
とる
取る- 手に取る。汚れを取る。資惜を取る。連織を取る。
探るーー血を採る。会議で決を採る。商校の卒茱生を採る。
のぼる
上る- 一億円に上る。川を上る。坂を上る。上り列車。
登るーー田に豆る。木に登る,演喧に登る。
はやい
早い1 時期が早い。気が早い.早く起きる。早変わり。早口。
速いー﹂ 流れが速い。球が速い。テンポが運い。車 の連さ。
まざる・まじる ・まぜる
交ざる ◎交じる ・交ぜるー1麻が交ざっている。漢字仮名交じ
り文。交ぜ織り。
混ざる ・混じる ・滉ぜるi 酒に水が混ざる。異物が混じる。
篠音が混じる。絵 の具を醍ぜる。
わかれる
.
分かれる1 道が二つに分かれる。童見が分かれる。醗敗の分
お
﹁
,
▽次 の ( )に漢字を啓 こう。
・朝食 に ( )切りの食バンを負べた。
・見学させてもら った工場に、お礼 ( )
を番 いた。
・うさぎ の生 ( )を醐べる。
・時酎を ( )理に幽したす
厚 状 態 修
O前学年
別れる1 幼いときに両親と別れる。友と駅頭で別れる。家族
と別れて住む。
② なみ (帳並 木 ) なら べ る
なら びに ︹
並 びに )③ なら ぶ ・な
① 一師 8 圃
な らぶ
ら ぺるロな らび に ・そ れとと もに。 なみ ・
昏通 。
②ツ文墓③ い。
た。票 童
たウ ・いた い ・い
いため る
た み。な やむ ・苦 しむ ・心 のいた み ・な や
み, ひどく ・と ても ・ひじょ うに。
①し 漏 7画 ② ラン (
乱雑 )み だれ る み
だす ③ 乱れる ・すじ みちが なくな る。 い
② ノウ ︹
納入 Vお さめ る
くさ ・戦争 σむ やみや たら に ・みだ りに 。
③ おさ める ・さし出 す9中 に入 れ
①糸 酪 10目
さま る
る ・受け 入れる 。し享 う 9と りこむ 馴
治 (
おさ
修 へ
おさ 修める)
問 (
とん 問屋V
暖 ︹
あたた
負 (
お 負う)
●読み替え
納
し
舌
痛 ①いヂ
醤
たむ
並
うむ ・うまれる
生む ・生まれる1 新配録を生む。傑作を生む。京都生亥れ.
産む ・産まれるー 耶を産む。予定日に産まれる。
型lI L
型 には まる . 一九 九 〇年 型。 血液 型 躍
形ー-1自由 形 。跡 形も な く。
かた
漢字
紅
①衣鵠13圏 ②うら{
厘根廉V③裏穂・侵
①脅 紀図敢
●新出漢 字溜累方(
用倒}
1 は盤吊に提禺したしの
①薦字の庫隊
裏
うりうち ・内萬 。
警稽舗騨%骸罐 と
碑説勒
用心のために蔑けた所ゐ
共
イ
お
③ おり る ・くだ る ・高 い所 か
② コウ ︹
降水 量) おり る
①轟 8画 ②キョウ百 供vそなえる
とも ③そなえる ▽悼や仏に物をささげ
るoさし出す ・さしあげる。事穂を話すo
つさしたがうこと.またその人・とも。ど
も ・護款を表す言粟c
ふる
① 昼部 10百
ら 低 い所 へ行く ,
陣 る ・天から 蕩ち てくる。
ろす
降
磁
①潅褐10面 ②シン(
計鏡紺)はり︹
滑金V
③銑・壁い触 担気くて先のとがったもの。
激 に負け てした がう, 時があ とに なる.
針
85一
粟,
教科書ガ イ
光村図書
資 料E一 ②
資 料E一 ③
解析 論考 戸田城外 著 『推理式指導読方』
資 料E一 ④
,
.字
9,
囮
︹國 匿ゲ
教科響 12∼旧 ぺー ジ
囎野
ー・選
だ ・鷲が す
い・
ら
ニんニご るほ
くざ
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ロむ
アヒく
山 腹 。 腹 郎 。 腹 心 の却 下 . 立 版 す ろ。
威 譲
田
囮腹腹腹腹腹震腹腹服販腹腹
麗 野臨
國 画留
⑱㊥ ④ 北 の 春 / け や き の空 / 五 月
﹂
﹂し
疑 疑疑疑 疑疑疑 疑疑疑 疑疑
圃回 日醤糸
疑同を詩つ。半信嗣駿だ。容疑者。
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ジユウ
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回 北の響
たくさ んの水 が(勢 いよ
●載科書12ページ
のわを
沢鳴 り 谷 川を流れ るはげし い水音 ,
︽流れ ろ音の縁 子。
コ
ココ
ごう ごうと
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馨 かけた 壌 とけ蛤めな
﹁
する
ごま って・あ わてる・
、
②教科書15ページ
歩 ぐのが速 い撮子。
②
春 の情 景を想 像す ろ作者 の気 特ちを 読みと る.
は ね起きろ 技が表 して いる ものを読 みと る。
オ ・言
あし
足ぼ や
③
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つぱめが きた ことを知ち せる★ の子の気特 ちを読
第三運 。。め。きた
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みとる。
徳 ちに待 った審が 、北国 にもよう やくお
の子が、 つばめ がき たこ とを告げます。
教 員用指導書
東京書籍
新
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綬
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国
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きびし い冬が終わ り、泰 のおとずれ を感
じ て喜 ぷ作 者に、 や11り春 を祷 っていた女
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ここで の意 味は②。
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囲
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露 攣 鐸蕩 。
㎜ 呼呼呼呼呼呼呼呼
曲
①服 の下 のは じ。② 山 のふも と。
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﹁北の㌦とあるから、
寒い地方に采る春實
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つた った梼なのれ。
溝 匂劃1
`;・ 艶
囮
國 團欝 ・露 .麗 翻
*すそ
うトる く
㊥
`
ユわな
す 亡まじ い沢嶋り の音
沢廠り の音が表ナ、 春 のおとず 払をと らえる。
︹初め∼1
2べージ6行)
沢 鳴り の音を聞 いて いる作者 の気持ち を遊み とる.
はね起 きる枝 、やか て釆る 響
①
第二運
︹12ページ7行∼13ぺージ8行)
雪 の下か らはね起き ろ枝 吻様子を とらえ る.
冒
⋮
㎜
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間
}
⋮
厨
7■}
⋮
罰
渦
㎜
㎜
㎜
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04
■
●
記宰
、
は
、
見出しを
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、
○書かれていろ 話題ごとに
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冬が
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そ れ の 内 容に ふ さ わ しい 書 き オ
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目
主に
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事
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主
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筆者が
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たか
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、
そして
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経務が憧ロ
に
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解明
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← イン タ ビュ ー 記事.III
、
ツルの移動の経路
まつ て く る●
し亀
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児島
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年
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ツルが. 冬をこすために 集
説﹂
この 調
は信
通 織
アメ リカ
﹁
論
や意見をしょ
、 ツル怯
過ぎて春になると
はんしょく池のある北の方
として自 分の 感想
図
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劉
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,
隠
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葛
㎜
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罰
一
・
盟
膳
置
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隠
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考
1
⋮
、
読みとっ たこと をも とに 筆
え て み よ う。
者が聞き手に 答える形の座 談会
・ わたりの調査方法
が うっ た え た かっ た こ と
・ わたりの緑子
・ 筆者
5
⑳
一
墜.
、
き
と
手役を決めて聞
.○筆者役
﹂
。
をし
座談会
てみよう
⋮ツル のわ た
聞き 手︻
り の綴 査の
方法につい て うか がい ます。
、
最近は
剛冊き
噺星を
手二 使っ
人工
、
て
調 べて いるとい うこ とです が
入工衛 星を 使 う前 は・㌔
轟し
の
、
こ や首輪 を付
までは
筆者
れ
足檜
け て調べ ていま した魯 し かし、 こ
の 方法で 11⋮. そこで、 蝿に 送信
、
を
機 付⋮
け しか し ⋮こ の方 法は
なかなか 実現 でき ませ んでし た。
き 三 なぜ、 実現 で
き なかっ た
聞手
の ですか。
﹁ρ
どんな話題を 取り よげ て、新聞を作 ったり座談会をしたり したか。
5
・武士が矢を劉
・品物を届け る
・紅茶を翻
・卵を割剃
瑚
頒
凶
コ ﹃ 冠﹁
ノ
レづ サ ウぢ ウ
'£準甜勧紅
f舜再身射射
囲⋮
國鴛
囮解
鵬 聖o
.
張庖
以段、特に注記はしない.
.す
遇 餅 留 遵町榔 彊 暴 騨
硝.
鷺
・版 画 を 刷 る
藷
=学年下の
●
・ね ぎ を 刻 む
難圏園 麟 騨園 漢字 圃 園 園園醐圏
◇ 効作を表す漠字
瀞
す
◆ 自 然環挽 保護 のほかの事 例に ついて、同 じようにしてまと めてみよう。
(偶) 二 噂闇 かけ て亥事 壱と る﹂
を引 いたことば の意味 のちが
圏圏■■ 国園ことば 鰯 隅圃薩階 園
◇ ,
1
¶
いを 考 ・
κよ ・つ。
﹁一阻円かけてEてた寮﹂
﹁愛やす﹂の摩.
{ .何 十 日も か け て 、 何 千 キ ロも 移 動
する。
﹁
時・
所,
方向の(
⋮からV康
﹂の奪.
.夏 の終 わ ワ から 秋 に か け て、 日本
(
例}、繋京から大阪にかけての ﹁幣﹂
に台 風 が来 る。
10
15
薗 騨た
●
一
⑫教科書 13べー ジ
お それな いこと。臨 だ いた ん.
不顔
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①
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竈…
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頭字の上の取字は
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◇
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脚
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教 科書 ガ イ ド
あす と ろ出 版
作品 の ま」さhゲ磯」
わ え るよ う に16
一
の
17北
資 料E・ 一
一
⑤
創価教育研究第2号
〔鑑 賞 比 較 〕
鑑 賞 は どの 年代 に お い て も、 指 導 参 考 書 は 詳 細 で 、 学 習 参 考 書 は 簡 略 化 され て い る とい う傾
向 が 見 られ る 。
古 い もの か ら見 て み る と、指 導 参 考 書 は 資 料F一 ② 、F一 ③ の よ うに説 明 量 が 比 較 的 多 い 。
しか し資 料F一 ② は説 明 が 全 体 と部 分 の 二 箇 所 に分 か れ て い て 本 文 全 体 をま とめて理 解 す る の
が 難 し く、 資 料F一 ③ は筆 者 の 個 人 的 見 解 の なか に鑑 賞 が含 ま れ て い る よ うな か た ち で 分 か り
づ らい。学 習 参 考 書 の方 は ど うか とい う と、「
尋 常小 学 国語 読 本 補 習 参 考 書 」な どは 簡 単 な 表 現
法(韻 律 な ど)の 説 明 以 外 に鑑 賞 が 存在 しな い とい う有 様 で あ る。
次 に 近年 の 参考 書 で あ るが 、 こ ち らは 指 導 用 の もの は よ りい っ そ う詳 細 に な る傾 向 が あ り、
資 料F一 ④ 、F一 ⑤ の よ うに複 数 ペ ー ジ にわ た って 延 々 と説 明 が繰 り広 げ られ る。場 面 ご とに
十 分 な説 明 が施 され て い るが 、 非 常 に量 が 多 い に もか か わ らず 、 本 文 全 体 を通 じた 「ま とめ」
が な い の で 、 全 体像 を掴
⑥ の よ うに頭 注 の 中 で と ころ ど こ ろ部 分 的 な 説 明 が され て い るの み だ った り、 資 料F一 ⑦ の よ
うにあ っ さ り と流 す 程 度 の ご く ご く簡 単 な 記 述 が あ った りす るだ け で 、 独 立 項 目は もち ろ ん 、
そ れ ら し くま とま っ た と ころ もな い 。鑑 賞 と呼 ぶ には あ ま りに も不 十 分 で 、 子 ど もが 自 ら学 習
す る際 に 、適 当な説 明 は 存 在 しな い とい っ て よい 。
これ に 対 して 、 『推 理 式 』(資 料F一 ①)で
は、 本 文 全 体 を見 通 し、 内 容 の 奥 に 踏 み 込 ん で 本
文 の 世 界観 を 捉 え る よ うな 鑑 賞 が 、 独 立 項 目 と して 取 り上 げ られ 、 子 どもに 対 して 本 文 の 味 わ
い 方 を明確 に 指 導 して い る。 す べ て を教 員 に預 けて しま うの で は な く、 子 ど もの 学 習 意 欲 を尊
重 し、 そ れ に 応 え て い こ う とす る姿 勢 が は っ き り と見 て 取 れ るの で あ る。
最 後 に 、『推 理 式 』は鑑 賞 に 限 っ て語 り 口調 で あ り、取 り組 み づ らい この 項 目に 対す る拒 否 意
識 を和 らげ 、 心 に 染 み 入 る よ うな手 法 を採 って い る。 鑑 賞 の 長 ・短 を理 解 した 説 明形 態 を こ こ
に見 る こ とが で き よ う。
一87一
解析論考戸 田城外著 『推理式指導 読方』
簿
づ葉
笹
盲
野
山
にだ んー
吉
上 の柔
を勢
一
,奥 の千木 に玉 噸盲野の
害野 の花 にわけて入るやう 孜鼠梓を些 妥 、雁史 をしのびて涙
羅 憤 に涙し、さら に中 の柔
て作肯と 籍
、揃朝、筏 醍辮
が諦 田花 の慶り の古 野山を訪 匹て,花を腕め て費 の人 の花ヒ ほめた 有名な歌や碑句 を鰻ぴ幽 し、また名研薙 蹄を 批
・吉 野に秘め ら袋
花と搬染 を惣ふ文 で,頭 右人芒
文掌 のかたちも文離文 でありま すが決し てふるめかし いか たちではあぴ歪 せん 。薪通の記礁丈 とも 云へますが、歌や俳
させうとζうなど仲 六すぐ札 た世 音方をし てゐます◎
文が文蹄 文でむると ζうが,吉 欝朝真輿をし のぶに敗 処を"げ てゐること淫見逃 しては いけま せん。
句 をも ととして紀行文 風に棄と めてあ動ま寸 。かう云ふ書違方 も発えて澱 いて綴 り方の時礁珊 丁るとよ いでせう。
殊 にあ
た慨災 O木 で阿んだ方 が、・蒋 響し い感じが亥 を いふ謹
ぞ すが 匠んとうに ζの捕 ,
史甥と云 ふ人 拠 ﹁抵欝上o も軍警 に侮し,肯野拠 ﹂と云ふ伺がわ p嚢ずが.官野山 は花 の典し 弩をよんだ獣 の*
あ の煽 浸と擾花 の喚 盤跨る吉野 山が・吉野 と雲くと何 かしら胸に物雌し い感 じを禰ず の陰,吉断朝 の窯 輿があるか らで
ナ・鑛
讃 む より噛南耕 の哀 史を つ港
です・はじめにあ る歌の 宛 ゆる限りに櫻 なPけり﹂と昭 憲温太盾彿歌 の 設 りくろ花も うち七めbた る﹂を比岐し てご
らん瓶冨い・よく わかるで せう。ζ の二 つの伺に代衷 さ匙てゐる思想 がこの躁り全阻を代 表し てゐ ると云あ ことがよく わ
かレ史†ね。
しかもζの課 で溢宏ナ ベ窪捨, 百 千* と云はれ る吉 野の襖を 量 ゆる限り膝梗なゆ けロ、 2 菖怯こ匹はとば かD花
の吉斯 画﹂と云 ふ風に融や向 に代畿 させ ﹁ま のあた り見 るが如し﹂,﹁我をあざむかや﹂簿 の煙 い無 句 で儲ん で幽百官を盤
響 に喜 の謬 種類の皿薯 と花の壁化㌃煽べて,モれ最 に托して﹁
庵泥 象 轟 年ξ がつた方の花と見よ5
したよ り奴 県七あげ てゐる ζと です 。
.
と人 の心を そ∼る書き方な どは心にく い穏上乎 では あρ虫せんか騨
︻挿 緬 の 研究 ︼
つしロぴザワロ
つレプヒわび
金輪里寺 (金巌 由寺) り*猛。 かっ て元 以の費 大塔宮誕良親 玉が吉野鞭後 の酒郷と開 か" ・忠臣甘 上璃光 に物の其 ㌃
O金給王議 詑凱:(二貰塀眞)
鳳ひしも,又憲朝 五十絵年行 在所となレ しも託 所 であ つたo
這準三年賦捷 の磯 ふ所となレ伽 臨は境失 し、現在のも のは豊 臣齊古 の建立 にか ﹂る。奈良 渠大 寺の大佛殿 にっぐ亙火
なる木紐藁 で.特溺雌 釜 伽となつてゐる。喬 の古野怪 耽概と喚霞 萱 、需時市剤巌 の隷 蓋 り顔であ
るo
にムの
ネの
ムひのサ
0幾画恥
醐実由
昼塔 鳳﹁曲
隅⋮⋮ (
血二頁靭翼)
コロづ ひ
盲野山如意輪 婦槻暫鴬 の豊 伐塔焔由 にある。山にょ つて粉の宙木 にか こ吏れた圓形撮 であろ。延元 四年八月十山ハロ後
しぴかひコ
酪醐天盛は賊麓 の乎にあ る京都 の室を兇 まれ,左獅 争に法蘂
天瑠を ,宕 御孚に抑側を 持π" て、崩︹
抑あらせられ・
拠.
ので、逝勅 によ つて此鳩 に寮郡 を望⋮
ん で北肉に郵ね・
窮・
つたのであ る。
)
紹嶽紐太后 の御 駄を鐸﹄、碑濡 翼と合ぜ て天星の抑心を盛 し簸れば、げ になそれ夢喜叡 みである。
0 串の千*撫花 の眺⋮⋮(瞠蕩
一昼
リノ
レほ
ノ の歌はそ のま ﹂ 此のながめを賃 ひつく し
﹁青野山かずみ の奥 は知らねどあ 見ゆる隈b は拠なりけゆ﹂と蹄コんだセ
八凝
知
範
つレチ
づ
ロ
ロ
ヒ
て妙セ僻 てぬ る。 駐級せる絵 ・杉 の膝と組映 じ.南朝五+簸年 の朕 舞と鞘ぴ,人 の心き て"うに勤 かナもめがある9
郎 一 頻 拾 o恥 助
第 一 四
要
月
叙鮫的仔 粥文とも,銭妖的感想玄とも いふ飛愈交章で
ある.糖七の ﹁
窟代の凱し.巻八の ﹁
晩欣﹂た どと孤尭
弥
上
女蛮・
の巾・
心が懸旧
にある こと隈いふまでもな い。即ちこ
と セ嘘つ営qと滑 へておく帯郷がある.
の襖 をΦ心として動く嚢 んの心がモこに揃青隅 さ仙てゐ
ロ
る。最初 の二節ほ大臓 に於て橿を待 つ心か ら見 尤表 現
月
たる栂が猴か"てな少、そ
も♪シる ん 四累Φの幡⋮
購 ほ ,同 じ" 山小で も 地山
万に よ つ て多
な から う か◎
の 衡雑 の中 心と し, 咋 の衆 徹 と す る 我 力 の心 だ か らで は
一六
一皿
心なきも のとして感ぜざるを得ないのである。
この頃の天魯といふものにも影響きれで,とかく聯を静
癒い花にあ二が黙を持 つ鍍六11木入ほ, }方や ㌧不定な
融
済蔚 かぬ心のあ巾た¥しさがある。幽K
といふ頬る壽倫ゐ
そこ、に絶頂を見出すで畠らう。しかも璽そ こには常 に
れに浮か勲る人心が描か"てゐろ。琳の美、騨の典は几
である.第三Uβ第四静に鰻
で,第 一遍籍は序 であり㍗笛﹁
二節にそのや も叢槻 的な描嘉
叙 蓬 をなしてゐる.それだけに程産に於て高次的だと
そ"は宙串概が囚
趣陰あ るが.そ熱よ鞠毛 一肝窓観的な感悪胡納が文表 現
いへよう.
四準の移 りかはりといふζと,ー
女県 の鵬調 を九すも の饗ある. こ、に ﹁四乃﹄といふ葱
" を鋤げて,詐 の個性を燐分発面的 に実現しよう・
、
した
のがこの女章で海り,とれによつて畜といふも のに封す
る立船的な鑑貫眼せ啓含,我 幽日・
不人が穽に斜して持つ
感傭 紺を把促せしめようとす るもので畠る。かくの如
第﹃ 囚
くして 一萩景文も亦圏無的た感鰍溺緒の陶冶材であるζ
小學圏門
醒
刷
識*綜合班憶 伽九
第 駕障に讃つて花 の散づた後 の山
禰ガ備かれてゐる。縮
かれてゐるものは,郭ののどけさである。覆といふ花や
北 地方 ヤ、北 國 地方 や , 北 悔廼 や, 困 國九 州 の南 部 など
少 の駕 郷 が 為リ , 又聾 性 が あ る。 こ の 丈 ば大 憾 に 於 て繭
かた封象から ︺樽して、﹁すみ茄﹂﹁凌んぼ ﹂﹂ のやうな
で は ,事 砕 の異 な るも のが 多 か らう 。 し か し ,も う こ の
東 批畿 中固 あ た り を擬 鵬Ψと し て次 し た の であ るか ら, 京
しかも, 菰の落耕⋮
い力心ば決して露;フ喪く績くも ので
地味な野軍の可憐な花を封歌とする儘 滑いた饗慰叡心で
嫁ない,やがで木ルの楕が朗出て、花 から叢葉 へ測 たと
の持 つ春 秋 に淵 ﹂
丁る ヤ L縦一準 的 な恐 的 を 驚ハつ てお く 乙と
秘 級 の艶 噺 に於 て 陰, 睾 う か う し た交 章 に よ って 旧 本人
おる6
移り行く自然,そしに人生の若 やかな希騰^感ぜら鵡る
にレ 淀 =融 侃君 撃 と レ て洛︻ーモ の郷 土 を 考 塊曝ず るζ と に
が , 瞬民 的臓 甜胴陶 冶 の ト訓
か ら いつ ても 十n瑚 であ る と とも
が, 一労岬
又出訥
り月
紅くも のに樹ず 一
43滞Pい真振順の心が勧一
く。
の
爵山小人 泥一
け かも 知 " な い.四 浄 の審 し隔い へ一
は享 ろ 難
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かう し た歌 絆 の 取撫 洗.火 切 な こと であ る し ゐ を 凝 1
0な
よ つて ,各 螂惑 の特雛 ︻
佐 費.は つ霞 サ幌 へざ せ る しと が 、
宥く糖の椴み を、早くら叢墾 の畷 に蕪ずるの駄,恐らく
淑11を以て餌とする、そ の蝦に行巣 の絶頂があるやうで
あ る が ,覗 々 はも う そ の域 に 行く 雅 を か ζ 争、 そ ・
つく
夏 3・繍 じ よ う とし て わ る。 そ れ も や拭 1
1短 い握 と い ふ も
一88一
①
資 料F
推理 式 ・指 導 読 方
資 料F一 ②
岩波講座国語教育
創価教育研究第2号
小 学 国 語 読 本 と教 壇
資 料F一 ③
倣 材
一
小學娘踏領本と敬鐘
一
鮒
固
二 胤馨 栗 、勢賀博ま 31葦 ら軸たも9 に出てゐ菟 多少かにつτに・
9り
,
官 野山 てそのし をヶ の逝か へてセ亥見 覇労 の花を穴つれ ん (花にを陰る)
将︼
幣
あ 教甘依、竈常小學葉
h
数
が、大同渉異だ。少くとも二+簸年以前じ取搬つ郭のだから、勘らの至ら煎いことは棚に上砕て、まとま
も①つ唐趣い磯材だと渚 へてゐ乳ゆだ つ九.姦 力装 譲牢0霧頭にあもはれたωを見ると,瞥とやかく
考へ弛ωがにつかしいo今泓の滑 へたま﹂をいつてみようp寳斯山と囲けば、乖しもまつ擬か職想するや
うに、花の吉野を背戴として、それと懐い閥係ωある離王箆、戴王髭が出來で、害野02町が出來仁のだ。
そω轡野の町から害野朝醗代の行六の記事になつてゐる。かしこくも後爬醐天出⋮
のこ製に崩騨あらせられ
た哀輿が、こω文 の中心をなしτゐるやうに思ふ。楠木疋行と忠鱈宗憾のことが魯いてあるがも要するに
これも晋騨哀輿の一簸である、さうした土増、さラした粟蹟ω伎在してゐる所を、心ある人の紀行磯に帯
いた文である.下のチ木ω花ざかりの頃、いはば癌ω眞盛に,哀劃の圏い吉野朝時代の輿蹟を紛う此ωで
ある。モの割比.
のあま6
9にかけになれてゐるのでb﹁花もあ依れと喚匂ふ﹂
といふ隈宥の感に、脚むしらる
る鑑がし牝のであら多o
ることである。第 一襖を彿紳木といつてゐる・
し
や
や まなし § 沢賢治)
b
て いる 。そ こ に こ の作 品 のお も し ろさ .味 わ い. 美と いう も のが あ ると 需 ってい い で し ょう 。
.
團
光村 ・下
O富沢賢浩にと っての ﹁
驚﹂
﹁
やまなし﹂牒.もう長く教科宙に田ている教材 ですから、みなさんもζの教材についての教材研究 や突
︿
小さな谷川の底を写した、二枚 の青い幻灯 です.
﹀と いうことばで始ま って、 一が五月.二がト 一
一
月とい
践詫鍛など [つか二つ鳳跣まれていると思 います.
う二つの場面があ って、最後を (
私の幻幻は、これでおしま いであります.
Vでくく っているという構成で
す,
この ﹁
青い幻灯で写し岡された世界﹂ についてですが,宮沢賢治の詩の中には、脊 い幻灯の光、﹁
青い光し
をも って使 われている ことがわかり雲す・もちろん、作品の世界に
という のが、非常 に特 別蹴意柴をも って使われています。世界の様々の現象 が青 い光 によ って照らし出さ
れ、モこに世界 のあるべき姿ー 本質が写し出されるとい った発想があウます.賢治 の作品をいろいろ見 て
みますと、﹁
育﹂という色彩が大事な泰
・・
賦赤 と か 無と か の色 も 出 て く るの です け れ ど 、﹁青 ﹂に は、賢 治 の世 界 の 象 徴と も言 え るほ ど大 事 な 意味 が あ
賢 治 は 、 ﹁私 に、 ひ と り の修 羅な のだ ﹂ と言 いま す, ﹃修 羅 ﹂ と いう の は、 仏 にも な れ な い鬼 畜 に もな れ な
りま す .
い、その中間にあ って矛盾をかかえて生きている姿です。色 では ﹁
冑 黒﹂のー ﹁
青﹂と いう救いの色と
﹁
黒﹂という地獄 へ落ちていく死のイメ;ジをも った色ー 二つの色が矛盾をも って 一つにた っている、そ
れを ﹁
修置 と言 い、﹁
賓黒い修鼠な のだ ﹂という實 い方をするのです,そういう ふうに、穽常 に色彩に深 い
です か ら、 ︿青 い幻灯 です Vと いう さり げ な い こと ば に も意 採 があ る 。そ ん な ︿青 い幻 灯﹀ で 照ら し 出 され
意味 が こ め ら■
れて い る のが賢 治 の作 ロmです .
こ のさ し絵
(勧 憩的 なも の にな って いま す が )が 青 い、青 黒 い、青 い、 青白 い ⋮ ⋮ と い った憩 じ の色 を選
た世 界 な のだ 、 と いう こと を 頭 にお い て読 ん で い って も ら いた い と思 います ,
んだ のも .そ う いう こと な の です .そ し て ﹁黒 ﹂ば 死 の 影、 コ亦﹂ は菜 と か 否し み と か病 と か の苦 悩 を衷 し て
口越鞠質 を使う換 特の ﹁異質 な比醜﹂
いる場 合 が 多 い のです , そ う いう 色 彩観 が 、 こ の作 品 世 界 の・
叩に あ る ので す。
さ て青 白 い水 の底 で、 (叫クラ ム ボ ソは 笑 ったよ 、﹂Vと あ りま す. (ク ヲ ムボ ン﹀と い 5 のは 作老 の岸 った こ
せん .(でも 笑 った Vと か (ほ ねた ﹀と か い うと ころ を み ると 、何 か 生きも の であ る ら し いこ と は想 像 で き ま
とに で、 た ぶ ん エ スベ ラ γト 請だ ろ うと いう 人 もあ りま すが . 何 をさ し て い るか 、 意 柴 はち エ っと わ か り ま
(か ぶ か ぶ笑 う V (は ね て笑
す . カ タカ ナ で書 か れ て、 ク ラ ム ーボ ソと いう よ う に、 はず みが あ る よう な名 焼 で す から 、 何 かそ のよ う な
生 き も のの イ メー ジを 描 いてく だ さ れば い いと 思 いま ・
丁。 そ し て、笑 う の でも
︿上 の方 や横 の方 は ﹀と あ り ま し て、︿な め ら かな 天 井 を﹀ と いう 比喩 が 使 われ てい ます . です か ら 、話考
う V も ので す.
が 水 の底 に い て. 子が に たち と同 じ 昼 の位 置 か ら こ の世 界 を 見 て語 って いる のだ と 言 え ます 。 下 か ら見 る か
そ の資 自 い水 り中 で 、底 から 見 た世 界 は 、︿冑 く 暗 く鋼 のよ う﹀だ と た とえ て いま す. 水 の色 を 金属 質 の鋼
ら 、 水面 が く天 井 Vと いう こ と にな る の です .
でた とえ て い ると こ ろ に、賢も治しのし比つ喰うのし独 自性 が あ り ます . ﹁異ヤ質ヤなも比し喩 ﹂と 、私 は名 づ け て いる の です け れ
ど .た と えば へ水 のあ わ が水 銀 の よう に 光 って いる ﹀と か 、(銀 の色 の臨 Vと いう よう な鉱 物 質 の比 喰が 多 い
蒐、
﹂
、 、、
のです . (日 光 の黄 金 Vと か 、(あわ や 小 さ なご み か ら は、真 っす ぐな かげ の確 が Vと か 、(鉄 色 に変 に底 光 り
9
一89一
瓢にあゐ年の夏体に,宙野出を一巡した。陳々なず大峰登由03白衣ω行君をまれに見かけないのではな
思 つた 。
いが、梁鎮の漸〃に砿夏輩坐ひて、訪ふ人のまれな委だ2 ㌃ 案内蔚がいふ,
﹁
古針山0
ー誠れ壷つ六肇です
よしと 。私 にひ そ かに ﹁よ い時 に来 た﹂ とし みぐ
つちノ、思ふに,我が國民忽惣の危槌ともいふ64き箇研が、國喫の上にも兄烹てゐる・そのはじめは大
化警 の前で函.
O。黄に融盲野朝砕代である、磯には明流藷 の舘、弐には支郵聖 焚ω直前であつたかと
るだに容易でない。しかしこω時仁山{
ら て、楠木馬あい,赫川民あり、北畠氏あり.朔
怨あ。中でも,北轍氏 ,足利筑の乎足となつて働い尭もωゆ夢かつ光古脚朝時代ω人心は、泓どもω今の
心では,轍摯
に花に
池氏あつて、他杢なる國規謹葱を 芳 に顕鵡し距。か へりみろと、潤民忽惣山爾旗蝸ガ,此ω時代聾 明
に印架される詩はない。萱し轡錘思想ω ⋮大試隷時期ではないかε思ふ。さう考 へて華ると、努
喚いて、年々に人はこω山に集る。さうして害野紳富・
獣望愛・
吉水卵鮭・
如意輪尋 ・
後醍醐天膿のみさLぎ
に簡でて、懐古の徳に漫る。モ⑳臨に人ルの心じ冴慈 るものは餌だらう。某 幽鳥として宿く蓼 佼省
寄 瀦く⑳は,町の人が棲叢 馨
ではあるまいか◇古野山は永選に囲鎚懲想φ駈義實であゐ、則賂続本から硫いてはならない敦君であるu
吉野の櫻 寳野揚
出来喪かといふことから醗かねばならぬo
拠 o落奨は決して夙餌竃の下に匡たかぬ。穐に鮒ナ費 あ 馳敷が何 から來たか。モれには青野の町が何紋
害野の町ω中心をかしてをる萢王織現身勧請したのは、役の肴客小角である。小角が大峰山を開いて、
西 郷 竹 彦教 科 書 ハ ン ドブ ック
資 料F一 ④ 一1
解析 論考戸 田城 外著 『推理式指導読方』
資料F一 ④ 一2
やまなし
西 郷 竹 彦 教 科 書 ハ ン ドブ ッ ク
も
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も
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セ
も
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ほ
も
も
う
国 語 ・読み の授 業
も
も
し て﹀ と か、 ︿ぎ ら ぎら す る 鉄砲 だ 密 の よう な﹀ と か、 (コ ソバ ス のよ う に 黒 く と が って いる ﹀ と か です .
ら
も っと言えぱ、十 二月の樋面で、︿水晶のつぶや金蟹母のかけらVというのは実際に拡物ですが、月 の光 を
ロ
(
ラムネのピ ソの月光﹀と、ヲムネのピンの色にたとえています.そして水面、天井では、︿
波が青白い舟を
ら
父さんのかにが臼を のばしている微子を ︿
凌眼鏡のような閃方の目﹀、そして最後 のところに、天井 の波 は
燃やしたり消したりしている﹀と、水を火 でたとえています,こういう異質な比喩が非常に多いのです.お
も
︿いよいよ冑自いほのおをゆらゆらと上げ﹀
、それぶ ︿
金嗣石の粉を厭いているようVだと、また硬質の此喩
が使われています。こういうふうに、比喰表現だけを取り上げても.たいへん独特 な、異質な比喰であ るこ
とがわかります.
0現識は見えるー しかしその捜源は?
こ の没 界 に、 ホ の 上 から 水 面下 の水 の疵 を のぞ き こ ん だ ので は なく て 、水 の中 に視 点 が あ って 、 モ こか ら
眺 め られ て い る世 界 で す. そ し て、 こ こ で (笑 った ﹀ ︿か ぶ か ぶ笑 ったV (はね て笑 った ﹀ ︿か ぶ かぶ 笑 った﹀
と 、 例 るい 笑 い のイ メ ージ が く り返 され て い ま す. そ し て 、 ︿﹁な ぜ ク ラ ムボ ンは 笑 った の・﹂V (州知 ら な
い.﹂Vと あり ま す .賢 治 の世 界 の中 で は、 ﹁な ぜ ﹂と か ﹁知 ら な い﹂と いう こ とば が く り返 さ れ ます , 六ペ ー
ぐ
ジ に いき ます と .今 度 は ︿﹁クラ ムボ ソは死 ん だ よ、﹂﹀︿﹁ク ラ ムポ ソ瞳澱 さ れ た よ,﹂﹀会 ク ラ ムポ ソは死 ん で
し ま うたよ⋮ ⋮ .﹂﹀ (﹁
穀 さ れ たよ .﹂﹀と く り 返 され て イ メー ジ が急 憂 しま す . 明 る いイ メ ージ か ら、 バ ・と
︿﹁分 か らな い .﹂﹀ と 答 え ます .
死 の イ みー ジ へ七 い きな り変 わ って いき 窪 す .そ して ま た ︿﹁⋮ ⋮な ぜ 殺さ れ た .﹂﹀と問 いか け、く ウ 返 し て
賢治 の世界 と いう の は、 イ メ ージ が読 者 の 目 に写 る よう な 、非 常 に 細 か いと ζ うま で 描 かれ て いま す . た
と えば 、 あわ つぶ が (水 銀 の よう に光 って 、 なな め に上 の方 へ﹀ 動 く, 水 が ゆ るや か に流 れ て いま す か ら、
1
﹁
.
川はすずしい音なたてて隔
,さらさらとやすまず臨れているー
(三) 作 晶の分折
ー. 序皐
﹁チ ・チ ・ゆ れ る 川 氏﹂
﹁茶 わ ん の かけ ら﹂ と. 期 の イ メ ー ジを に っ
﹁町 に ず れ を いく、 いな か び た ひ とす じ の流 れだ け れ ど 、;⋮ 。﹂と いう 雲き 田 し で始 ま ウ、 ﹁す
ず し い音 ﹂ ﹁さ ら さ ら と﹂
き り と 浮 か びあ が ら せ て い る。
﹁か あ ち 亭 ん の生 ま れ るも っとま え、 い や、 ;⋮ ら っとき のた 丸 窪 も な く ⋮
次 に、 ノリ オ と 塀 の密 接 さが 琵 ら れ る。 し か し、 こ こで 撒 まだ ノ リオ の イ メー ジは 、 は っき り
し な い。 む し ろ、
赤んぼの!リ才に川のにおいをかいだー
・
こ の中 に人間の生きる営みを眺めなが髭 れ つづけて いる川のイメージ淋強く印象 づ け ら れ
る。
﹁あ ったか い﹂背中 にお んぶされた幼いノリオが、 ﹁川のにおい﹂をか いで いる。 ﹁
ほ っぺ丸
2、早春 ー
の上 のなみだ のあとに、⋮ ⋮﹂から、泣いてもかまってやれな いかあちゃんの忙しさが憩じとれ
るが、 ﹁あ ったか いかあち ぞんのせなか の中﹂ や、 ﹁
川のにおい﹂ ﹁土く さい、 春のにお い﹂な
ノリ オ のと う ち ゃ ん は、 い って しま ったー
どからかあち ゃんに守られ、自然の中ですくすくと胃 つノリオの幸せな姿が浮かんでくる。
ノリ才の小さい足を、 とうち ゃんは ﹁いっときもおし いとい5ように﹂さすり観ける。 この言
O、﹁*﹂ (駁) ー
いノボリ﹄ ﹁くら い惇車琶
﹁
貨物列連
など のことぽが駿争に狩りだされるとうち 聖んとの珊
川 と、 /り 才 と、 かあ ち ぞん の ﹁迫 い か け っこ﹂-iー
凶
一90一
業 の中 に、 ノリオと の別れのつらさが読みとれる. また. ﹁ススギの銀 いろの旗 の波﹄ ﹁ま っ自
﹁日にやけたほそ い手﹂で ﹁
き つくきつく﹂ ノリ才をだいているかあち ゃんのたまらないほど
れの淋 しさ、悲 しさを強めている。
の不安な気持ちと、 ﹁赤}ンボ﹂が 川の上を ﹁すいす い﹂飛んでいく省由さと対照をなし、とう
-
ちゃんのいない悲しみが、 一層強調される。
川とノリオの直嬢的なかかわウが登描する。ここでは自然形象 である ﹁川﹂が擬人化きれ てい
4、ま た皐尋
る。 これは、語り手が幼いノリオの心理を川の声と いうかたちで.表現したものだ ろう自
川に誘われ、川 におびえる 1り才と、 いつも欽いの手をさしのべるかあちゃんが、擬人法.倒
置 法﹁擬態語など の衷現方泌を用いてたくみに厳き出されている。食種砥配給制になり、 かあち
ぐんは次第にやつれてき たが、幼いノリオにほわかるはずもな い。 ノリナは、かあち ゃんに守ら
れた ﹃
小さい神さ玄﹂であ ウ、 ﹁金いろの光に つつ重れた、 しあわせな二才 の神さま﹂である"
一
B凶﹂が飛来してぎた中でt
重た、 ノリォは、かあち ぞんにと っても生きが いとしての ﹁
神さま﹂と読 めるのではないだろう
か。
﹁
訪空こう のくらやみ﹂ の中で、外 へ出池いと泣きたてるノリォをなだ めようとするかあち ぞ
5,コ !
ん。空擾の不安と恐怖感が ﹁と っき んと っきん﹂と陶を高ならせる。 飛行機婁を見て、 ﹁B29{
以後 三ページ鑑賞が続く
了o
17
な な めに 上 へ上 って いく 、 と いう ふ う に、 非常 に描 写が 細 や か です . 七ペ ー ジ の く光 のあ み が 、底 の白 い岩
の上 で、美 しく ゆ らゆ ら のぴ た り 縮 んだ り し まし た ,あ わ や小 さ な ごみ か ら 吐、 ま っす ぐ な かげ の擁 が、 な
・
な め に水 の中 に謡 んで 立 ち まし た 。﹀と いう 撒写 も 、 た い へん鮮 や か で、鮮 明 で.細 や か で、 は りき り し て い
ます 。
﹁な ぜ笑 う の か﹂ と 聞 かれ る と .
つま り 、現 象 は まざ ま ざと 目 に 見 える け れど も 、 現象 の奥 に ﹁な ぜな のか ﹂と 問 う と、 な ぜと 砿答 え られ
な いと い う間 題 が で でき ます ひ ﹁笑 って る﹂ と 答 え て いるけ れ ども , じ ゃあ
﹁
根 源 的 壮問 い﹂ に 対 し て 鳳 、 な か な か 答 え ら れ ま せ
一
さ て ﹂ と、 わ け を笹 え る こと が でき な い、そ う いうも のと して 魯 かれ て いる ので す, 人 冊 に 死 は っき も の
です が 、 で はな ぜ 亮 ぬか 、 と言 わ れ ると 、 そ う いう
ん。
・
イ メ ージ は非 常 に 激し く 移 り、 動 き、 変 わ って いき ます . 笑 い のイ メー ジ が 死 のイ メ ージ へ. モ し て ま
た 、 にわ か に匡 っと 明 るく な り 霊す , ﹁に わ か に﹂ と か、 ﹁急 に﹂ と か 、 ﹁い きな り ﹂ ﹁ぱ っと ﹂ と か いう こと
ば があ って、 イ メー ジが 急 蛮 し重 す ,た と えば 、 八べ ージ で 、 魚が ︿今 皮 は ゆ っく り落 ち着 いて、 ひ れ も尾
っ てる の.﹂﹀ と 貧 う と ︿﹁う
ヱ 鴻とノけ
も 動 かさ ず 、 ただ 水 にだ け 流 さ れな が ら、 お ロを輪 の よう に円 くし てや ってき ま した . そ のか げ 陰、 黒 く前
(﹁お 魚 は ⋮・:.﹂﹀と 言 い かけ て 、 ︿に わ かに 天井 に白 いあ わ が 立 って:・⋮ いき な り V そ れ が 飛 び ζ ん で く
か に底 の光 のあ みの 上 をす べ り まし た Vと いうと こ ろ に、 と ても ゆ る や か な励 き です 、 そ う か と 思 う と .
悪 いこ とを し て るん だ よ. 取 って るん だ よ .﹂∀ と いう 答 え に 、 重 ね て (最
﹁な に か﹂と いう形 でし か 言 え
そ の前 に、 お勲 に つ いて ︿﹁お 魚 は、 な ぜ ああ 行 ったり 来 た りす る の.﹂﹀ ﹁な ぜ﹂ と 聞 い て います . ︿﹁何 か
る 、 と いう よ う に、 (にわ か に) ︿いき な りV と な りてい ます . こ んな イ メ ージ の特 徴 が あ ウま す。
ん .﹂﹀と 答 え 厭す るけ れ ど 、・な に か は っき りし ま せ ん. ﹁何 か悪 いこと ﹂ 1
な い. こん な や りと り が くり 簿 しな さ れ て います , イ メ ージ の急 変 と 、 そ の根漂 を な に か 一歩 つ っこん で 稠 ・
以 後 三 ペ ー ジ 鑑 賞 が 続 く
いか げ ると 、 そ の問 いに 対ナ る 酵え 凄 苓鍔 であ る 、と のう よ う なこ と が くり 返 さ厄 て いるか でナ .ら よ5 ど
資 料F一 ⑤
創価教育研究第2号
あす と ろ 出版
たち、風 や塁の嫌子を鶴 みと苔。
そ璽 を見上げた
T {
建 鷲麗 け卸謬 まつ
た
⋮
⋮ い⋮ ← 村じ・うの人もポ多 と。壽 けて
あきれた奪
鍮 の表現・
O 窪の ﹁ポカンとあ けた﹂ 鱒
自 どミ
。鷲牌 、
へ
①
暴 の信 の攣
村 人の反応.ーあ つけ にとられた。
島 や虫の不安。(けや、、がなく ては、そ
けやき をなくした月
やきのよにう かんで いた.
Lていた。風は技をゆらし.雲13"
角や虫はけやき仁嶺.
をっ︽り生活
⋮ こで生き ていけな い。)
. ・訊や雲 をひきつけて いたけやさはな い.
⋮⑤
月の気持 ち.
■
,⊥ 固 ⋮
悶 園 ,
関 から見えて いた様 予を言 っている.
'のぼつてきた月が、 けやき の・
爪の被の
のことを知らなか ウた← のんびり や,
・﹁き ょう顔 を出﹂﹂て、 それまでけ やき
⋮
や気 持ちをとら.
鳶 . ⋮、
ゐりしたりi
.
てい石.
や、いろ いろなものと共 にできあが つ
.﹁けやき があるから堂だ った﹂1 空 の
凪景は、﹁空﹂だけでなく、木 や山や家
もう堂 ではないのだと いう気 脅ち.
・けやさ のない空は、ただ のから つぼ◎
月 のつぶやきから、その気 持ちを競みヒろβlT ・おどろき. 委
℃
の害
月の・嚢
無歯
厩
輪鐵 に
肇 琴聾
"難 鷲拷 日
凝 ψ盈欝
やきをおしむ 月の様子
・
﹂
回 塁ー 臥 酵 ー ⋮
○ 箪三連 ・第 酉遠 は.
と つぶやき を、作者 の
想像でえ がいています
0擬人法。
⋮
・﹁月 ﹂ を 人 に た と え て い
﹁
・
⋮・
﹀
⋮⋮ .
⋮ー.
﹁ε⋮
⑦
の
に
けやき があ るからよ か ったのに
団ー
けや5 があろからよ かつた のに
けやき がゐるから憲 だ った のに
⋮
月 のつぶやき瑠庄くり ごと。
さ。無念さ.
・どう †ろ.こ とも できな い作膏 のさびし
身
いられな い、月 のさびし い気持ちo
るわ けではな い。 でも つぶ やかず には
・つぶ やき艇け てもけ やきがもど つてく
.
⋮
8
ツ をくり返し てい石
を考え る。
ツ
あん なに高く にのぼ っても
月 のつ孤やきに こめ られた作者 の気持ち
圏第囚運(15べージ,行∼終わり︺
③
まだ
⋮
⋮
⋮
⋮
亀
83やきを切られ去 ことへの さび
しさといかり、また、もうどうする
こともできないという むな しさ が
こめられている,
窓を麟ける9
聞 く﹂
森 へ
(
硬 い憲
て
ず
コ 頂響 頗 騒 ぞ いる畏 .
順怒にタ日が映 つているヶ
箭管晩 ・写蒼⋮写頁やテレビなどに,もとの形が環れ撫ろ、
(
佼 い方V写翼に︽きく写る多
復 い方﹀湖面に山かげ が映 る.
・映る⋮*や擬などに、・るとの形が現れ患る,
▽奮と掴に気ぞつけて規も3寄(P23 ・下10V
ミロ ろ
ニ O 湖が浅 5為li社倉の躍潮
らしを畷
コくうロリ
庫 暇
コ
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⑫乳
子犬⋮ー
簿 厳しい武追の繊習ー 時闘籔守
(う ︺ ⋮ー き ゅ う
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﹂女、い げ
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7 たくさんのあじさいの花が、 き亭うく ?イごつ
" ' 舷.
こ仰伴晶 のおもしろ さは, 年老いて鰻混た六木の幹の
上に掛く 伜率 が育 ?ていく.という光畢に⊥
承欺されてい
ξす。 一っの出物の帝 が鋳わ っτも.次の命が生烹瓶て
ユもの もト
いく 盛で・
ず、また、著者の星野道夫さんは,こ、
﹁,いった
﹁
自恭 の姿奄、感覚のすべマを使 って味わ つてい歪す.
このよう に,廟燃と宝食 ったときに琵、五嬉ウ、
戚 って
いまず9生キ事
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⇔甘申や山小、.
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拶郵ハ
レリの帯斎冊に鮭叩
しツく撃と聴わうと いつた津澱を大事 にしてほし いと毘
れることで .生と死を含んだ命 の姿と向5、
疹 い、 ξた、
命が受"靴が執 ていくことを実慈 する臓禽とした いもの 一
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○つぶやき の部分を 二寧下
分けて 、る。
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こ とで、も う元 にも どら
な いむな しさを強 めてい
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○ 二行がいつまでも く噂退
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23け
教科書 ガイ ド
資 料F一 ⑥
資 料F一 ⑦
光村図書 教科書 ガイ ド
畠
解析論考戸 田城外著 『推理式指 導読方』
〔
参 考 比較 〕
参考 文 は 、比 較 的 近 年 の参 考 書 よ りも昭 和 初 期 の もの の ほ うが充 実 して い る とい え る。
近 年 の な か で も詳 細 な も の は資 料G一 ② の よ う説 明 で あ る。 参 考 文 と して 特 別 に扱 うの で は
な く、本 文 全 体 を読 み 解 く 中で 解 説 して い くか た ち だ。 しか し、大 半 は資 料G一 ③ の よ うに脚
注 で 説 明 され て い るだ けで あ る。 本 文 に随 時 対 応 させ なが ら読 め る とい う点 で は 良 い か も しれ
な い が 、説 明 量 は ど う して も少 な くな る。 必 然 的 に内 容 も必 要最 低 限 の もの に な っ て しま い
、
発 展性 が な い。
これ に対 して 『推 理 式 』 で は参 考 文 が 完 全 に独 立 項 目 とな っ てい る ので
、 説 明 量 が圧 倒 的 に
多 い。 また 本 文 内容 にっ い て 歴 史 ・地 理 ・人 物 ・宗 教 な ど とい った 多 角 的 な 視 点 か らア プ ロー
チ され て い て 、総 合 的 な 理 解 が 得 られ る よ うに な って い る。
そ れ で は 『推 理 式 』と同 年 代 に出版 され た 参 考 書 は ど うで あ ろ うか。近 年 の もの とは違 っ て 、 ・
参 考 文 が独 立 項 目 と して取 り扱 わ れ て い る こ とが 多 い が 、 資 料G一 ④ 、G一 ⑤ を 見 て も わ か る
よ うに 、 一 っ の 事柄 にっ い て詳 細 な説 明 を して い る もの の 、取 り上 げ て い る事 柄 自体 が 非 常 に
少 な く(1課
にっ き1∼3項
あ る。『推 理 式 』(G一 ①)の
目程 度)、 『推 理 式 』 の よ うな 多角 的 ア ブn-一 チ とは程 遠 い も の が
よ うに歴 史 ・地 理 ・人 物 ・宗 教 な どの 多 角 的 視 点 を設 けて み る こ
とで 、本 文 内容 の多 様 な側 面 が 浮 か び 上 が り、 同時 にそ れ ぞ れ の フ ィール ドに位 置 づ け られ
、
本 文 に対 す る よ り深 い 理解 が 得 られ る よ うに な るの で は な い だ ろ うか。
以 上 、項 目別 に 比較 を進 め て き た が 、『推 理 式 』は そ の他 の 参考 書 に比 べ 、 どこ を とって も本
文 の本 質 を掴 む よ うな理 解 と、 文 章 作 成 へ の応 用 とい う 目的 を満 た す 、 十 分 か つ 適 切 な 説 明 が
な され て い る。 そ の根 本 に据 え られ て い るの は常 に学 ぶ 主 体 と して の 子 ど もた ち へ の 思 い な の
で あ る。
遡
推理式 ・指導読方
曇
第一 庸
考
野 .申
一, 吉 野 に つい て
(一) 地 理的研究
文
能にざ らしめ てゐ る。近瞭 駅林胱く 行は れて良賞 の古 野杉を磯 跳†る 吻
一国
●藷 剖厨鐘
﹁吉野山謬 稟 ㎡
紫 分け天 りにし会 あと書 μ
サ
大嚢 地薪 劣 蕃 農 紫 ・霧 ・紀駐 り上鴻・喜 川鐘 ルで葺 崇 あ発
甕 聖・
野葎 肇 .舜 舞 代婁 史属 磐 譲 瞳 樹四粁,一旱 本の護 と共筈 透 人霧 誓 て爆 謬
︹二)闘歴 皇的班究
後醍 醐天盤 。
﹁
歌誉よ陰も軍欝に魁し﹂と馨 れたる史
蛙 燦 喜 轟 ぬ窪
育幣張へ吐,祭帥
し三 と詠・.
莞 葵 鍔 慕 吉 、事 五凄 年鍛 叢 最 、大誓 踵轟 王姦 め響 ・小黎
多の忠護 士の哀史を貿 ,人をしてそ苔 簿 時を.輝暇せしめるものがある・
轡q聯韓宮
ゆゆす
ロノゐウ
てヴ
天昼 ,元巾 九年田十 51京都 に諏幸 せら燕稜小松 天坐 に帥器を 麟られ るまで五 十七年間 を言 ふ。
.
に じめ吉水院 に天鍛 の御球影 を影祀 し海 のを 、明清 七年吉水 沸肚とし ,非 五年 耽殿 を敗め,大 正七年現 庄 の名 蔚に改 ・
柄 したも のである"
o 士
・
霧 (
吉舞 代・ 疑 舞 も、爲 箆 の嚢 握 は誓 醗 の響 化し・蓮莞 渠 紀些 究 六年
壬 万後
藩 天謹 ひモかに憩 毒 じτ麗 醤 院の舞 吉 告琶 塞 せられ忍 ら、後皇
-蓬 二代蕊 て痙 許
⑳
層
湘遅王盆とム邸瞼門
竃寺地 噸 行 容
ぬンノワゴカ
鯉王堂 は血輪 王寺(金 峯山 寺 )の本定 でめ︾、・
縦小朔 ゆ鯛建 と晋犀れ .天ムロ家 の寺 でφる。
Φ
るo
ロゴ
盲野 血︻が慶皿
上 に礁 君﹁なるも既 の金翫炉由︻珈があ つたが獄﹁
であり .禽口野﹁
史 跡の中 心も又此塵 にあ るのである o
,';
a,巾古 0頃か ら修行燭 とし て尉名 になp,吉 野穴衆 と云 つて倫坊百 膝院 に及び、巫 々京都 に上り強訴 した ζとがあ
d, 正平 三年凪纏 の襲 ふ所 とたウ ,伽皇 ? 繍柴 し,今 の識王紫 は豊臣秀 吉が再 典しな ものであ る。特坦 保硬難砲 物
で東十9守占八佛 皿に訳 ぐ山く遮築 であ るσ
しじいサゐビ ほ
触曾噸
埜 マ ⊥
不な陸顛 童瞬馳
戯晶買で浮 土{
欺の寺 でか
のる q
5、,迅賦 中興 には動王 の軍を起 し元弘 三年羅 艮親王を迎 へて蔵 王堂 に報つ て蔵 ひ、
・ ﹃ 延元四 砿後殴 醐天塩渦
, 行布所 を此 の寺巾 に常四められ ,五十 七卑閲由口⋮
罪,朝賭 のあ つた婬であ る"
nV
疋華 三隼樒 木蔦行四帳 殴に向 かふ に際し, 騎士 の名 を轟 の描 去艇 に記し、 賞の板壁 に覧
ロ
ワずワさロ
近 らじとか ねて思 へば梓弓な き数 にいる名 をぞと じむる (太不・記岩 一一
十 六)
と計 世の句 を題し たのは有 名な踏 であ るo
ゐ
くのり
.
⑤ 吉野 水分騨 駐
a, 穣分軸 敬コ山遊 り分水 嶺に多 くあ る軌で,公 挙に興 の鮒 の人 肉に水 を分紀 ずる水分 勃をま つ、、たも りである。欝 に
飾 ︼ .口
・π
・
一五
一92一
創価教育研 究第2号
資 料G一 ②
授業のための教科書研究新国語6
一部 文学の擁みの指
題名 の鎮みか ら露 品そのぞく
﹁騎士﹂という言葉 がわ からな いかも知れない。しかし、文宇 のうえから隔 に果 Oている兵士という想像がつくこ
ω
とでし ょう,空 にう かぶ はず のない騎士がどうしてこのような迎名 が付けられたのか、空想的な、絵園的な場面が予
葱されると恩います騨笑はそんな想像をふまえて茂 み遡 めると.吸争 の中 の魂翼のすさまじさ、冷 厳さがドスンと重
時代的背景の縞拓μ
みを加えて のLかか ってきます,本文の中に ﹁空にうかぶ騎士﹂ がだんだんふくらんで出てきた晦、改めて考えなま
のもヤも モ
とめるとし て、題名続み の時はモれ程深入りしないで、作品を のぞく理度 でょいでし ょう.
ω
冒瞬の書き出し凄読んでみましょ昌
死
リヤ
作者は、﹁あ の南北戦争が始ま った・
⋮:﹂と言 って、 読 み手 が当然甫北戦争セ知 ウていると規定しています. 七か
し、 五年生はまだほとんど の子が何ん のための敬争か地球の裏側のことはわからな いと思 います。鳶と北との分かれ
がわ からないと、父と子 の溺離、父と子 の生死の瑚謹に つながりません.参考ま でに次のように簡単に述 ぺておきま
究
大地主 がア フリカの鳳人奴 れいを使 って大農場を経営し、イギリスに輪出し、 工業製品を輸入 していた,
てきた。北邸と南都 の産業 の違 い陰、園の政策のもがいとして世しく対立するようにな った.
②南部-
一するために中 央粟権をのモみ、労儲力の確保 と市場 の依大と いう点でどれい解放をま張した.これが共和 党であ
産業革 動がすす んだイギリス製 晶が安くは いってく るのを防ぐため、保護貿昌をのモんだ。国内市場 を聴
自由貿易を主張 したり、各 粥の自治 担を奪重する地方分権を のぞんだ。これが艮主党であ った。
った。
里要な廷務 の重蛋性 モつか心
麟
ヒ ロシ マ のう た
郎
も .
,
.
萄
ロば か
し てア メ リ
勿げんばく
が原爆を落と
を受け てい
山 の中 で 、 5
す。
一人称で語られていく。
わた しはそのとき、水
文体の特色
兵 だ った の
広 島 から 三
趣戦 隊
・り は な れ 一募
た の てす。
広島 の町 へ行 っ
夜 、 七 日 の午 前
カの飛行
した日
す。
三時 ご
のよ う
水兵
oD﹁海軍 陸城隊﹂を
略し た客 い方,
海軍 が.陸 上で
の戦 とう のた め
に椙成 した軍隊。
ロくなる
働原子爆弾が広島
に投 下された の
は、 一九 酉五年
八月六 日午前 八
時十 五分。
,
.
①現在 の広島県 廿
日市市。広島わ
ん の西岸 にあ る。
鉾 苧 躰
望
つと め6
つと 2蚤
キン
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②広島殊呉市 の池
名。
③昔、陸軍や海軍
に所 馬し て共器
などを製造 した
工場。
ψ
國
,
みる・
町 の空 は 、 ま だ 燃 え 続
たの
・
畠 の場面豊 ね合わ芋
駅 に 行 っ ても 、 ど こ へ行 っ ても 、 赤 んぼ う
ん で し た 。 わ た し た ち は、 遠 い親 類 を た よ って、
んを矛かりま
た が
ち
は 引 き 取 っ ても ら え ま
た 。 そ の廿 日市 へ行 っ ても 、 だ れ も 相 乎 に し て
ま かわりよ型
んだ の
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翫 臓 僕あの
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ミコ
をは いて
そ れ で 、 名 前 も 同 ℃ ヒ ・ 子 に し て、 今 ま で育 て てき ま し た 。
た
縫 職叢 鍛 饗
この㌔蕪 構囎、
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く れ る 人は あ り ま せ ん て し た
﹄何物のように預かったし
そ のう ち に、↑
型印制まで行くと ころて
累
あ のと き 、 わ た し た ち は、 そ れ ほ ど 気 に も し な いで 、 ま る
で し た 。
兵 隊 さ ん の こと を 思 う と 、 だ ま って いら れ な ー て、 放送 局 に お 願 いし た の
,
祐吝
行宝
て
le
今Σ
西に
カド ン の 電 に は ま.⋮当 た
原爆のおそろしさ
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③北部ー
冒諏
この対立が甫北戦争で、リ ンカーンがどれい解 故を宣言 し、北部 の弱利 に終わ った。しかし、黒人閻竃は今でもア
ノリ カの大きな謀西とな っている軸
ζのような考え方の相異から、父と子が南と北に別れて戦争す苓という環葵がどういう結 棊をもたらすかー
文 によつてす でに伏繊がしかれています。子どもの知餓だけで処理できない紹分は、教 箇の補 足に犠り 理廓を漂めさ
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せるようにし てみまし ょうσ
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P鵬この援士は、重要な任務についていたがら、ねむりこげているのである.見
⑦
付けられたら℃当然、じゅう穀されなりれ隊な阜 ない・
それはどんな任嚇なのか。谷底の羅O中 に
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⋮・
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ところが、そういうき欧な堵所の窺の中に、現左、北軍の五便漣
⊃,ー
⑰1
くれているのだ・⋮⋮今、たのみにならない歩L濫うボねむ っている山を⋮・.
◎
見付け6鵡たら当然 じ晒う殺されなければなちな い程 の重要な任葺i
北軍の五個運隊 (二、三子人位かVが作戦上かくれ ている のです。す っかり山に囲まれた谷の地形は、入ロさえおさ
えられると藺単に兵垣攻めにして屈服させら起る培所 なのです。北軍 の兵 の生命がこの歩し ょうの守りにかけら江て
いるのです。大礒な埴点にいて、大事な兵の生命を背 に担 っているという甚祷 の軍さを ここで十分読みとらせたいも
.
のです。だから、すらすらと筒写を衆避りして茨んでしま っては維 品の主鰹 に腰迫まれないことになうます。
,
、
の部分ではカータがどのような人閲な のか、 どう してそ の急迫 した場 にいる のか全くわかりません。
罫
教員用指 導書
東京書籍
聯
、
しかし.1
一番最初 の文章で、ドバ ンと作晶余体の山場 をも ってき ています .作品猜成 の巧みさを殊わわせる のに好適かと思い
まず.
年籔の内容
①干九世紀 の半ば頃ま でにアメリ カは、商工業 の北部、大農場の南郎馬 自営 農民の函部と 三地域 の特色 がはりきbし
彊
56
駆
ラ
53◎
650
④ 橘寓文から内面をきぐ乙
P勘から PmL 3ま では.作者がぐいぐいと力強い箪力をも って場面壱説 明し、翫み手を引張 っていきます.適り
調
入
は
広切
の
工m
し
よ
う
に
勤
め
て
文学の蔵みの書
踵專
資 料G一 ③
解析論考戸 田城外著 『推理式指導読方』
資 料G一 ④
岩波講座国語教育
小那輿頴瀕牟榛ムn
耶寛 壱九
考
海らふ凝瑚 に向 ふであらう●
盛
飛行樋 の一弧明の握跡
翼 夙師勲霧 の橘話が,冒朔 に出 τゐろが、これー1日木
の窪れ 辱滑山
定機 (グクイダ ﹁) の研究がり 、轟ソクール
λ の天掌 的な画の閃世を示し てゐる.何赦ならば,人囲
だげはし口*人の方 が邊かに先んじてゐるから
三八
小 刈 太
鍵
一 耶
グ,多
-),鷺
に考へないこと にし て,以下蓮ぺ
オー ヲ ブター)・禦
より偶 い所瑚傑航鑑
など は、こ の際陶題外とし 、又寝氣隷、雇行礁侮、寂氣
る欝 饗
行擾 等の策藻察捷捉けを袖ず ること にしてもし 寸π世記
に皇で罰 ら点ばならない盈
u凶触3
,
帥︾,先づ最初、島の溌び方な忠貫 に模儀 ﹂て,刑廓
をして飛ばうとい
ふ羽取與がレォナ
ルド・ダ・
ヴィンチに
よつて暇計されな
のが瞬麗 一四九漏
年 2 とである・
揮零小學印田駿*取晃の風儲
コ
燈+ 一
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め6董
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ヒ
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苛
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西 とゴ
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資 料G一 ⑤
創価教育研究第2号
特 に く本 文 解 釈 〉(56頁 一57頁 「
項 目一 覧 表 」、a∼iま
で の 項 目 を指 す)は 、本 文 を解 釈 す
る うえで のベ ー ス とな る もの で あ る。 こ の部 分 で の説 明 不 足 と他 項 目 との 混 乱 は 、根 を 断 ち切
られ た 植 物 の よ うに、 成 育 の進 度 を遅 らせ 、 た だ枯 れ るの を待 っ ば か り とな る。 これ を充 分 理
解 し、ま とめ られ な け れ ば 当 然 本 文 そ の も の を把 握 で き ない 。 よ って 、そ の 背 景 とな る参 考 文
も意 味 を成 さ な くな る。
また 、『推 理 式 』以 外 の 参 考 書 には 〈a∼iの
本 文 解 釈 〉 と〈rn∼qの
頻 繁 にみ られ る。 しか し、 〈59頁 一60頁 、項 目m∼pま
参 考 文 〉 との 混 在 化 が
で の記 載 状 況 〉で 説 明 した とお りく参
考 文 〉 内で の 混 在 化 は 本 文 の 内 容 に よ って は 時 に は必 要 で あ る。
以 上 、 二 者 の混 在 とな る とた だ 混 乱 を招 くばか りで あ る。 どこま で が 単 語 ・文 章 解 釈 ・鑑 賞
で 、 どこま で が 参 考 文 な の か 全 く判 然 と しな くな る。
例 え ば、 〈語 意 説 明 〉で 語 意 を記 憶 し、 自 ら文 章 解 釈 を試 み て く文 章 説 明 〉で 模 範 とな るそ
れ と照 合 し、 誤 りを正 す 。 段 落 をま と めて み て く段 落 説 明 〉 との 相 違 を学 習 す る。 こ の よ うな
段 階 的 学 習 の 発 展 が 学 力 を伸 ば して 行 く。
しか し、 この 秩 序 が 崩 れ 、 語 意 と地 理 説 明 が 混 在 化 した り、 宗 教 説 明 と語 法 が 一 体 化 して い
た ので は何 を ど う学 べ ば よい か 解 らず 、 た だ ひ た す らま る覚 えす る しか な い 。 さ ら に 、語 意 ・
文 章 説 明 もな く急 に段 落 の 解釈 か らは じま っ て 、鑑 賞 とも歴 史 説 明 ともっ か ぬ 解 釈 へ 移 る。 こ
れ で は 、礎 石 も ない と こ ろに 高 層 ビル を建 て る よ うな もの で あ り、 そ の 建 造 物 も7階
と30階
が 一 体 化 して い る よ うな 実 に 奇 妙 な もの とな る。 漠 とした く国 語 〉そ の もの が 立 ち 現 れ る。
学 習 指 導 参 考 書 が 以 上 の よ うな 状 態 で あ る か らこそ 、 そ れ に準 ず る授 業 も漠 然 と した も の と
な る。 よ って 国 語 は 算 数 に較 べ 、 「
取 り留 め が な く、 は っ き り しな い」 との烙 印 を押 さ れ る。
これ を 学 ぶ 側 か ら見 れ ば 、 「
整 理 して理 解 で き な い 」 の一 言 に 尽 き るだ ろ う。 仮 に そ の よ う
に しよ う と して も、 小 学 校6年 生 の 能 力 で は ど うま とめて よい か わ か らず 、 困 惑 して 最 終 的 に
は放 棄 す る可 能 性 が 高 い 。 国 語 嫌 い を招 く要 因 のひ とつ に な りか ね な い 。 学 習 参 考 書 で 考 えて
み れ ば 、 この 現 象 は さ らに増 幅 す る。
か ろ う じて 教 員 が 指 導 書 をま とめ る と して も、個 人 の 力 量 に偏 頗 が 生 ま れ 、 授 業 格 差 を呈 す
る こ と とな る。 決 して 国 語 に 限 った こ とで は な いが 、 科 学 的 な学 問 の 領 域 に 「い い 先 生 に 当た
っ た 、 当た ら ない 」 等 の 非 科 学 が 横 行 す る。
いず れ に して も 、 これ らの 参 考 書 は 項 目の視 点 を欠 き、 項 目秩 序 、 戸 田が 「序 」 で 述 べ て い
る文 章 観 が破 壊 され て い る。
これ に対 し 『推 理 式 』 は 、 〈 ③ 項 目記 載 状 況(参 考 文)59頁
〉で 述 べ た 通 り〈文 章 解 釈 〉 に
お け る段 階 的 秩 序 が 整 い 、 意 味 の な い 欠 損 、混 在 、 混 乱 は 皆 無 とい って よい 。
また、参考文
との混 在 化 も ほ とん どない(56頁 一57頁 、項 目一 覧表 参照)。
た だ く参 考 文 〉 内の 混 在 化 は 見 られ る。 しか し、先 述 の 通 り、 あ る程 度 の そ れ は 、 本 文 を生
き た 内容 と して理 解 す るた め に 必 要 で あ る。 とは言 って も 、 も とよ り、 分 析 的 理 解 をす るた め
の独 立 項 目は 整 って い る。 ま た 、 独 立 項 目 と非 項 目 との バ ラ ンス が 絶 妙 で ど こま で も本 文 の主
旨に 従 って い る(3)。 参 考 文 で 全 て機 械 的 に段 階 化 す る こ とが 必 要 な ので は な い。 基 本 をな す
〈本 文 解 釈 〉 の段 階 性 と、 〈参 考 文 〉 にお け る流 動 的 重 層 性 が 重 要 な の で あ る。 〈参 考 文 〉 は
本 文 に適 応 す る流 動 性 を もち な が ら、 軸 とな る重 層 的 な 枠 が 保 た れ る こ とが 、 秩 序 を維 持 しな
が ら も生 きた 理 解 を可 能 とす る もの に な る。 『推理 式』 以 外 の参 考 書 に な く、『推 理 式 』 に顕 著
に み られ る の が こ の点 な ので あ る。
一95一
解析論 考戸 田城外著 『推理式指導読方』
皿.文
の四要素
文 を 「作 り」、 「
理 解 」 し 、 「推 理 」 す る う え で 重 要 な 要 素 は
1.語
意
iii.類 義 語
血.対
義語
iv.語
法
〈「
文 法 事 項 」 も こ の 要 素 に 入 る が 、 先 述 し た とお り本 論 で は 文 法 内 容 は 割 愛 し 、 後 に 論
じ た い 。(57頁
、 項 目一 覧 表 表 記 説 明 参 照)〉
以 上 の四 点 で あ る。
i.語 意
文 の最 小 限の 単 位 は 「語 」 で あ る。 この 「語 」 が 充 分 理 解 で きな くて は 、 作 文 は 愚 か 読 解 も
適 わ な い。 実 際 、多 くの 子 供 に(子 供 の み とは 限 らない が)語 の 意 味 を質 問 す る と大 抵 の場 合
正 確 に答 え られ ない 。 だ か ら とい って 彼 らが語 を全 くイ メー ジで き ない の か とい う と、 そ うで
は な い。 突 き詰 めて 聞 か れ る と語 意 を説 明 で き な い の で あ る。 こ こ に 〈解 って い る よ うで実 は
解 らな い 〉 とい う状 態 が 表 出 す う 。
以 上 の よ うに基 本 とな る語 意 が ズ レて い た り、不 確 か なま ま だ とそ の 上 に 成 り立 っ 文 、文 脈 、
段 落 、論 旨 、趣 旨等 は全 て 漠 然 とな る。 だ か ら本 を読 ん で も 「わ か った よ うで 、で も、 わ か ら
な い 」 とい う読後 の印 象 を持 つ よ うに な る。 実 際 、 この よ うな印 象 を持 っ 子 供 は決 して少 な く
ない。
こ の こ とか ら、 作 文 力 、 読 解 力 不 足 とい う状 態 をま ね い て い る原 因 の 核 を なす もの は、 「
語
意 力 」 の低 下 と言 え る だ ろ う。 実 は これ は 最 大 の 盲 点 で あ る。
小 学 校 教 育 に お い て も、辞 書 を 引 かせ る こ とは あ ま りしな い。 語 意 の説 明 な どは な お さ ら し
ない 。 基 本 軸 をお ろ そ か に して 、 ひ たす ら文 の 解 釈 や 段 落研 究 、 テ ー マ の追 求 に躍 起 とな る。
これ で はあ き らか に本 末 が転 倒 して い る。 著 者 が 序 で 述 べ る と ころ の 「
文 章観 」 は 、 そ の 基 礎
にお いて 破 壊 され て い る とい っ て よい。
以 上 の こ とか ら 「語意 」 は 国語 教 育 に と って 不 可 欠 の 要 素 とな る。
ii.類 義 語iii,対
義語
「
文 を 理 解 し 、 文 を 作 る 」 と は 何 か 。 語 意 認 識 を 除 く と、 要 は 、 簡 明 に 言 っ て し ま え ば
「
語
と語 」 「
句 と句 」 「文 と文 」 を い か に っ な ぐ か で あ る 。 こ の 「
つ な ぎ」の 働 き をす る も の が 類 語 ・
対 立 語 と 「主 ・述 ・修 飾 関 係 ・指 示 語 ・接 続 語 等 の 文 法 事 項 」 で あ る 。 先 に 述 べ た が 後 者 は 文
法 とな る の で こ こ で は除 く。
Oii.類
義語
ま ず 、解 釈 の側 面 か ら これ を論 じて み よ う。
一 文 を読 む とき は 、 どの語 と どの語 が い か に 関連 して い る か。 瞬 時 に 、 あ る いは ゆ っ く り と
理 解 して い く。 い わ ば 、 「
係 」 の 作 業 を無 意 識 的 に行 って い る とい って よい。
英 文 を初 め て和 訳 した とき の こ とを思 い浮 か べ て み れ ば 、 それ は わか る。
次 に前 文 内 容 と後文 の どこ がっ な が る か を 捉 え て ゆ く。 語 句 が な けれ ば意 味 は発 生 しな い の
だ か ら、 これ も前 文 の語 句 か ら立 ち 現 れ る意 味 と、 後 文 の 語 句 の意 味 との共 通 点(関 連 性)を
一96一
創 価教育研 究第2号
探 して行 く作 業 で あ る。 た だ し、 そ の速 度 に は 当然個 人 差 が あ る。
確 か に読 解 は一 般 的 に は文 同士 の イ メ ー ジ で っ な い で い く よ うに思 わ れ る。 しか し 、文 のイ
メ ー ジ は 、文 を構 成 す る語 句 が な けれ ば 生 ま れ な い の で 、 文 の キー とな る語 や 句 が そ のイ メー
ジ を決 定 す る。 よっ て 、 前文 の キ ー ワ ー ドと後 文 の それ とが 関係 、 或 い は類 して い る と認 識 さ
れ れ ば脈 絡 は理 解 で き る。 けれ ど、 両者 の 関 連 性(類 似 性)を
捉 え る こ とが で き な け れ ば 、 そ
れ は破 綻 を き たす 。 っ ま り、前 後 文 の イ メ ー ジが っ な が らな い と言 うこ とに な る。 イ メー ジ の
連 鎖 は 、実 は類 義 語 ・関連 語 の連 鎖 に ほ か な らな い の で あ る。た だ そ の よ うに思 え な い 理 由 は 、
語 句 の意 味(イ メ ー ジ)の 形 は 、語 句 そ の もの の形 と異 な るの で 、 語 句 とは違 う別 の イ メー ジ
がつ な が りあ っ て い る か の よ うに錯 覚 して しま うか らで あ る。
イ メ ー ジ連 鎖 を語 句 に翻 訳 して みれ ば 、 そ れ は 全 て文 中 で キ ー とな る語句 の連 鎖 即 ち、 類 義
語 句 、 関連 語 句 の連 鎖 とな る。
文 脈 や 脈 絡 を解 剖 す る と、以 上 の こ とが 明 らか に な る。
〈文 〉〈段 落 〉〈 全体 〉は 、類 義 語 句 、関 連 語 句 の連 鎖 に よ って 理 解 され 充 分 に把 握 され る。
よっ て 、類 義 語 ・関連 語 は文 章 理 解 の核 とい って も よい。 ち な み に 類 義 語 を発 展 した もの が 関
連 語(言
い換 え語)で
あ る か ら、 そ の 点 に お い て 「
類 義 語 」 は 文 章 理解 の 心臓 部 とな る。
次 に 、作 文 の側 面 か ら考 え て み る。 これ に つ い て は解 釈 とは ベ ク トル を逆 向 き に した も の と
認 識 して も ら って か ま わ な い だ ろ う。 よっ て 詳説 は 除 く。
次 に推 理 力 と類 義 語 との 関係 に っ い て論 じた い。
か っ て 、外 山滋 比 古 氏 は 、 メ タ フ ァー こそ が 推 理 ・発 想 力 を育 成 す る と説 い た(『 か た りべ
文化 』)。未 知 な る もの を既 知 に結 び付 け て 推 理 す る。 この 結 び 付 け る働 き をす る の が メ タ フ ァ
ー で あ る。 メ タ フ ァー は 類似 表 現 で あ るか ら 、類 義語 は この 基礎 をな す もの で あ る と言 え る。
よっ て 推理 す る力 の 基 本 と位 置 づ け る こ とが で き よ う。
Oiii.対
義語(反
対 語)
文 の 関連 性 は 〈類似 〉ば か りで は な く、 そ れ と両極 を なす く対 立 〉 もあ が る。 い わ ば 大 概 の
文 は 類 似 と対 立 が 織 り成 す ア ラベ ス ク の よ うにな って い る。 特 に この 特 徴 を は っ き り確 認 で き
るの が論 文や 説 明 文 で あ る。 これ らの ジ ャ ンル は テ ー マAと 対 立す るBを 設 定 し、 二 者 の相 違
を説 明 しな が ら論 を 展 開す る場 合 が 多 い 。 ち な み に 、 論 理 学 を 代 表 す る弁 証 法 も[テ
ーゼ
〈← 〉 ア ンチ テ ー ゼ]→ ジ ンテ ー ゼ の発 展 で あ り、 対 立構 造 が 基本 の 一 っ とな る。 しか し 、全
て が この よ う な構 造 を持 っ か とい うと、 必 ず しもそ うとは い い が た い が 、対 立(対 義 語)が 文
を構 成 す る う えで 重 要 な フ ァク ター にな って い る こ とは ま ちが い な い 。 本文 を解 釈 す る とき は
類 語 の み な らず 、 対 義 語 の 連鎖 も理解 す る必 要 性 が あ る。
次 に推 理 の側 面 か らみ る と、 物 事 の道 筋 を推 理 す る論 理 学 の 手 法 に対 立概 念 は 取 り上 げ られ
て い る。 故 に 、推 理 力 をつ け る方 法 の 一 つ と して 対 義 語 は 数 え られ る。
iv.語 法
語 法 は く推 理 ・表 現 ・解 釈 〉の 力 を養 う。 あ る 「
語 」 が 様 々 な意 味 を持 ち 、様 々 な 状 況 に用
い られ る。 こ の語 を充 分 に理解 す る こ と は 、様 々 な状 況 を想 像 す る こ と にっ な が り、 ま た 、逆
に様 々 な状 況 に あ った 表 現 をす る こ と を も可 能 にす る。
さ らに解 釈 に お い て は 、そ の 「
語 や 文 」 が どの よ うな 状 況 で 使 われ て い るか が解 り、 ま た 、他
の状 況 とい か に異 な るか が 理解 で き る。 そ の点 にお い て 各 状 況 を明 らか にす るた め に も 、<語
一97一
解析論考戸 田城外著 『推理 式指 導読 方』
法 〉 に は各 々 の意 味 に適 わせ た 文 例 が不 可 欠 で あ る。
これ を ま とめ る と、 〈語 法 学 習 〉 は以 下 の力 を発 達 させ る こ とが 可 能 で あ る。
① 様 々 な状 況 に適 応 した正 確 な表 現 。
② 様 々 な状 況 の相 違 を理 解 し、解 釈 す る。
③ 語 に よっ て現 れ る状 況 か ら、他 の様 々 な状 況 を想 像 し推 理 す る。
以 上 の こ とか ら 「
語 法 学 習 」 は 、表 現 、解 釈 、推 理 の能 力 を育 成す るカ ギ とな る 。
v.解
釈 と推 理 に お け る 四要 素 の 実例
こ こで は 、解 釈 と推 理 をす る うえ で 四要 素 が どの よ うに活 用 され るの か 、 実 際 の 大 学 受 験 の
問題 で 実例 を示 した い。.(作文 に お け る四 要 素 の 実 例 も示 した い が 、これ は膨 大 な説 明 とな るの
で別 の機 会 に試 み た い と思 う。)
意 値
① 語
資料
)は 青 山 学 院 大 学 の 入試 問 題 で あ る。
A語意 ・類義 語系青 山 学院 大学 入 試
て構想 され て いる。何 にし ても、 私 には ハム レ ット劇 と いう も のが、 幻想 が幻想 を生 み出し て ゆく典型 のよ
(
高橋英夫 の文による)
う に感 じら れる。 日本 の ハム レ ット文学 の先 頭 に立 った志賀 直哉 は、 そ の幻想控 をた しか に把握 し て いた。
③ 太宰 治 の著作 を、次 のアー コかち 二 つず つ選 べ。
間 口 波線部 ㈲ ω の漢 字 の読 みを、 現代 かな つ か いによ って平仮 名 で記せ。
二重傍 線部 e口 の片仮 名を、 正し い漢 字 に改め よ。
城 の崎 にて
間二
ウ
② 小 林秀 雄
大 津順 吉
も
す 適
文4
3に出 てくる① 志賀直 哉
力
右大 臣実朝
野火
最
問三
武蔵 野夫人
ケ
本 居宣 長
イ
ア
オ
実朝
殺
ク
し
と 入 て
。 を
明智 光秀
一
の
意
味
津軽
こ
殺
」
工
、
殺﹂ の意 味とし て最 も適 切なも のを 、次 のアーオ の中 から選 べ。
嘉L算璽
キ
線
部
α1
人間 こ ﹂の劇的な るも の
ら わ 人
か め 数
じ て で
め
計
画 に'た て
し
て 入 か
を つ
人 殺 て
す'と
コ
ア
間四
行き がか りで、 罪もな い人を 殺 し てしまう こと 。
イ
相手 をだま し
おとし いれ、 殺す こと。
工
ベ。
な し 一 嘱 の意 味を 、 端的 に述 べた言 い方 が文中 にあ る がそれ は何 か。次 のア ーオ
オ
傍線 部働
かえさ れた玩具 箱
出 現かち消 滅ま での経 験
ひ っく
レ ット 以前 の ハム レ ット
の中 か ら最も ト
問五
ア
亡
愚 ・も つか ぬ書き こみ
傍 線(1)「
ウ
オ. 彼自身 の幻想 の行動 性
傍 線 部(1)の
㊦
問四
諭 き 多 傍
問題
謀 殺 」 の 語 を広 辞苑 で 引 く と 「あ ら か じ め 計 画 し て 、 人 を 殺 す こ と 」 と あ る 。
よ って
一98一
創価教育研究第2号
傍 線 部(1)「
謀 殺 」=あ
らか じめ計 画 して人 を殺 す こ と
選択肢
ア
多 人数 で よ
選択肢
イ
きわ め て 乱 、に 人 を殺 す こ と
て た か っ て 一 人 を殺 す こ と
選択肢
②
あ らか じめ計 画 して 人 を殺 す こ と
選択肢
工
行 きが か りで罪 もな い 人 を殺 す こ と
選択肢
オ
相 手 をだ ま して お と しい れ殺 す こ と
答 え は選 択 肢 ウ、 特 に 述 べ る こ と もな か ろ う。 語 意 の力 で あ る。
傍 線 部1「 謀 殺 」 の広 辞苑 の意 味 が選 択 肢 ウ にそ の ま ま 書 か れ て い る。 これ に類 した 問 題 は
他 の 私大 、セ ン タ ー 、 共 通一 次 、 国 立 二次 等 で 、様 々 み られ る。
②,類 義 語
間 五傍 線 部(2)の
問題
傍 線 部(2)「
由 な しご と」=く だ ら な く 、 た わい も な い こ と
選択肢
ア
く りか え され た玩 具箱
選択肢
イ
琴の 出 現 か ら消滅 ま で の経 験
選択肢
ウ
レ ッ ト以 前 のハ ム レ ッ ト
選択肢
㊥
選択肢
オ
愚
アもつ か ぬ書 き込 み
類語
彼 自身 の 幻想 の行 動 性
以 上 、 答 え は選 択 肢 工 。 類 語 の力 で あ る。 傍 線(2)「
由 な し ご と」 を広 辞 苑 で 引 く と 「た
わ い もな い 、 益 の な い 事 柄 」 とあ り、 「
た わ い も な い」 を さ らに広 辞 苑 で調 べ る と、 「
思 慮 分別
もな い 」 とあ る。 っ ま り、 「
愚 か」(知 恵 が た りな い:広 辞 苑)と
い うこ と。 これ を ま とめ る と
次 の よ うな類 義 語 連 鎖 が 生 ま れ 、選 択 肢 工 と直 結す る。
イi疹
線 音β(2)
lr由 な し ご と」l
ll
1「た わ い も な い こ と 」1
lll
思 慮 分 別 も ない こ とl
ll
1愚か(知 恵 が た りな い こ と)
選 択肢
ア
ひ っ く りか え され た玩 具
選択肢
イ
選択肢
ウ
廿 霊 の 出 現 か ら消滅 ま で
・
ム レ ツ ト以 前 のハ ム レ
選 択肢
工
選 択肢
オ
/P
隠1に
もつかぬ書き込 み
彼 自身 の幻想 の 行 動性
い ず れ に して も、 語 意 力 と類 語力 で あ る。 こ の よ うな解 釈 は 受 験 問題 に は頻 繁 に み られ る。
-99一
解析論 考戸田城外著 『推理式指導読方』
③
次の又を観んで、後の聞いに答えよ。
B対 義語 ・類義 語系問 題
︻こ
,
夢や 幻想 の世界を 大切 にす る心 を仮に ﹁子ども貌﹂ とでも名づ けよう か。 この子ども魂 をた っぷ り持 ってい
となく胃 った人は 、残念 ながら子 ども魂 とは無縁 にな る。策京 の餓座松 置で開 かれて いる ﹁メ ルヘン 。エキス
るかど うかは 幼時 の錘験と 関係が ある。幼 いころから 讐話や童 話に競しむ こと なく、 たくさん の篇 本を疏 むこ
]。子ども現を打ち醜けた作豪たちが、過去敗世妃にわたって子どもたちのために簸きあげた
ポ 、世界 の給 本 ・竃 話一 優には、 チ 腫ウ と共に空 を飛ぶ妖鞘 (ようせい )がい て、ガリ バーや シンデレラ がい
メル ヘン共 和国 の世界で ある。古 真縮本 の室軍と いわれるカ ナダ の才ズ ポー ン ,コレク シロンか ら出品 された
た。A[I
I
ものだ・蚕 暑 驚いたのは・
.
ピータ!ラビζ の舞台とな・たイギリス漿 聾 貧 まが、B[ 日 ︺ の
を知ったことだ。会場の一角に(原作唐ピアトリクス・ポターが八十年以上も鵠にかいた絵‡の絵と、絵の
コ
か側剰を撮った写真が何枚か並んでいた。C[HH目 一
。写真を撮 った児童文髪 履の盲田新 一さん (
立教大教
・
朝昌 翼 天戸人語﹂)
当なものを馨 、記号馨 えよ。
⇔
現 満
ら
一100一
撰Vによると、自然保護霊義壷のポターは、この潮水地方の、日比谷公函のほぼ百倍に相当する広大な土地を
團
もまた 、子ども 稿を失わ ぬもの の力わざだ ろうか 。
ー藷
縁 を守 る
萌 力 本当・話 、
。今も、ポタふ 壱 した梨 努 ・録・丘窪 は、E[ ]
いう。
て壕 る馨 雪 なもの羨 の中から馨 ・記号馨 えよ・
ま の形 で残され ている
募
噛
.
ハリネ ズミや リスや鳥が 、ポター の世界 そのまま の姿で遊 んで いま ず
の保 簑をはか ¶た
・
タ ー フピ ,トが いた
のような糞 で用いられているか。次の中から董
、と
であるピ ーダー ラビ ソトたち を描くこ とで、子ど も撹 に訴 え、モ の臼 税をピ ーダ ーラピ ワトたちの風土 を守り
モ・くり具 湘
鑑 卑 ナシ・ナル・トラストに寿 して、D[ 口 ] という。ポタ蔽 、縁警 夙土の霧
おと
抜×ため養 ・たのであ・・圃 園 圃
田さ
もモの
所A
黛擢 ゴ ヌ
ア
土 や建
のアリ スがい 腫 あ の湊 な ウサギ、 ギ
写真 とがみご とに符 合して いる
イ ・ノ ゥサギ
ウ
・し9 の
n議 と
淫
部ωは 具舘 には何を指しているか。文中の語句全 を 用い馨 えよ。
・.
二
オ
些
・
関二
ア
颪 圏 Ψ した話
める話
どもに って図かせるような話
か に プ ラ ス 内容 な の で 、 こ ち ら の 方 が 正 し い 。
が 指 す とこ ろ は あ き ら
(b・)
の 話 」 の 逆 は 、 「嘘 の 話 」 (マ イ ナ ス 内 容)と 考 え られ る が 、 傍線部
舟支白勺}こ仁よ 「本 当
一
ちた 楽 しい 話 、 プ ラ ス 内容) 〉 と い う こ と に な る 。
実 の空想的 な話 (夢 に
実 に あ る真 実 の話 〉 の意 だ か ら、そ の逆 で あ る 「お と ぎ 話 」 は く非 現
「
本 当の 話 」 とは く
「
本 当の 話 」
「
お とぎ話 」
傍線部 (b)
で 接 続 され て い る
「が 」
逆接 の接続 助詞
「
本 当 の話 」 は 、
「お と ぎ話 」 と文 末
傍線部 (b)
問三
⑤ イ
(b) の施 され た一 文 を掲 出す る。
の 問 題 。 傍線部
資料B問 三傍線部 (b)
対義語 (反対 語)
(b) お とぎ話 の よ うだ ㊥ 本 当 の話 だ 。
の で 対 立。
創価教育研究第2号
よっ て 、
人
屈 を 魁、
子 供に責
話
てきかぜ
うな話
答えは選択 肢 ウ
確 か に選 択 肢 イ には 傍 線(b)の
類 内容 が含 まれ て い る。 だ が 、 この本 文 で 、傍 線(b)は
「
本 当の 話 」 の逆 内容 と して捉 え られ て い る の で 、 「
空 想 性 ・非 現 実 性 の強 い 話 」 とな る。選 択
肢イ 「
子 ども に語 って 聞 かせ る話 」 は 、全 て 「空想 ・非 現 実 の話 」 とは 限 らな い。 現 実 的 な道
徳 の話 等 もあ る。 ゆ え に 、 「
空想 ・非 現 実 の話 」(傍 線 部b)が
そ の ま ま 書 い て あ る選 択 肢 ウが
答 え とな る。 た だ 、そ の ま ま とい っ て も 「空 想 的 」 と 「
話 」 の 対 応 だ け で あ って 、 「
非現実 」 と
「
現 実 離 れ 」 の類 義 語 連 鎖 は しっ か り把 握 しな け れ ば な らな い。
こ の 問題 は 「
お とぎ話 」 〈 一≒〉
「
本 当の 話 」 と 「
お とぎ話 」=「 空想 ・非 現 実 の話 」=「 空
想 的 で現 実 離 れ を した話 」 の対 義 語 と類 義 語 に よ って解 釈 され る。
以 上 の こ とか ら、類 義 語 だ け で は解 釈 は不 充 分 にな る こ とが わ か る。 対義 語(対 立 概 念)も
あ わせ て本 文 を捉 え る こ とが必 要。 類 義 語 、 対 義 語 、 両者 の必 要性 を示 す もの で あ る。
一101一
解析論考 戸田城外著 『推理式指導読 方』
④
、 共 通一 次試 験 の 問 題 で あ る。
資 料Cは
語法
C語 法 ・(
類 義 語 ) 系共 通 ﹂次 試 験
でも
そ う 思っ た んだ.﹂
。
﹁それは仕方 がないしゃない﹂
。
が ない よ
よ
ずる
え
かを酌
うに し て 上 向
き
ごみ を 取っ て く れ る
時
小 堀に 眼 をあ@宇`,器套
、
に 感じ ち れた
どこ か 言い
飼
に
加 減に 大 毅に 歩い て い く
﹂
。
てい る よ うに も 見え る
毎
δな
、
。
・
きじゃ
﹂
ついう實﹁方
﹁そ
ないわ
好
く
出し た 沈 黙の 中 から 明 史 は先 を 行
、
ぐ ことを思いつ き
を 踏み入れ た時のあの弾みあが
る 気待
ち だけは
凝を 迎えに行
パ ス通りから
小 道へ と足
﹁ 仕方
。
り
い
重く粘
、
き
き
靴を 引
ち
の オーバ ーの 嫉 か
背 中いっ ぱい に なに
大き
な
、
。
わかっ て し
ほ い と 彼 は 願っ た
梨は 答 えな
灰 色の オ ーバ ー の 背ゆ が 微か に 左 に傾
、 ま
無 関 心の よ うに も
た
明史
げ た.
うに 覆 が 言っ た。
く
後 ろの 二 人に は 全
よ
切り 捨 て る
た
ー
㎞
.
ー
- 怒
やり
過
、
ご そう
とし た。
鴻
・
亘
。
っ
ら
て質ねた
明史は努めて明るい声を装
えてか
息を
整
9
の
幡
ー-立
、
ぱこ う な り11 し なかっ たの に と ロ をつ い て
出
訳するのに似 た匂いはすっかり消え ている, 恨みがま
分の言葉が 婆をそん な場所 に追 い込んだのを
仙い泊
ぐ には引
き 返すことの 出来 ぬ厄介な傾 斜に身 が衆り
出 しているのも
意 議しないわ
悔いながら, しかし彼はす
君 が小
けて
来
。
話が し たい よ ﹂
}
・ な けれ
堀 さん な んか を 連 れて 来
。
た
え
命に 堪
。
かっ た
け に はい かな
'
そ うに な るの を 破 は懸
噺・・わ さ
も う} 度 追い ち
打 をか
帰 りは 遅い 2﹂
、
口は
妓 女は
ゆっ くり
、
⑳
のだ・齢
の身体に力い・ぱい考
﹂だわ盲はすぐにとけてし琴
"
・
鴨
.
小 堀は 、 明史 の目 にど う いう 人 物 とし て 映 って いる と 思わ れ るか 。 次 の① ー⑤ のうち か ち 、最 も 遮当
な も のを 一つ選 べ。
① すでに人生に疲れ、孤独で憂糎そうな資年。
② 大人として自分なワの世界を背負 って生きている青年。
重 い苦悩を背負 って,さびしく生きている青年.
自己中心的な野心家で、他人 には無関心な青年。
③ 自信にみちて、人生を大胆にわたり歩 いている青年。
④
⑤
つ退べ。
も蔓 な・で 懸
明史 が . ささ いな こと で す
寓
燈
小掘 のことを邪惟して、言いがかり彫
言・た⋮
力
くる曜ば
感情。
口に出すことが出来ないで、内攻的に深ま って行く嫉妬心。
﹂
だわ
いるも の﹂ とは 何 か。 次 の① ー ⑤
聞5 傍線部① ﹁おかしいわよ﹂と叢が言ったのはなぜか.次 の①ー⑤ のうちから、最も適当なものを
①
④
一人とり残され、動揺する心を抱きながち、喪に愛着を強める明史の姿が、切追した情景の中に
廉を連れ去る小堀の大人びたたくましさと、置き去リにされてとり乱す明史 の幼稚さとが、対比
かれん
明史と聚との純贋可憐な恋唾感憶など、たちまち引き裂いてしまう現実世界 の厳しさが、力強く
描かれている。
巣のうしろ髪を引かれるようなしぐさと、明史のあさらめきれない態疲とが呼応して、感傷的に
かれている。
小堀や畿 の非情な行動と、現代社会の冷酷な現実の状況とが、たくみに宣ねられて、象敏的に描
写実的に描か雛ている。
③
的に描かれている。
②
阻動的に描かれて いる。
①
聞7 蝕終段落の内容と表現とに対する批評として、最も適当なもの壱、次の①ー⑤ のうちから 一つ選
べ。
⑤ 自分 の願いを拒絶されたことで、ほとばしり出そうになる憤り9
④
◎
望むような解決が得られな いで、内攻して行
のう ち から 、
間e⑤ ④ ③ ② ①
⑤
巳
▼
一102一
今
﹁
,
﹁ わか らな い ﹂
、
﹁ あの 丘に 行っ て
罠畠あ
.ん鶴
んだまま甕 ることも出由
李 に 鞘 巻きはじめているものを婆
あそこに登 って二入だけの場所に身を浸せ
つい
け たか った 。 小道 の終わ り が来 る ま で、 遂 に披 女 は 口を 閣 こう と は しな か った .
思いたかった轟
﹁バ スよ .﹂
はこり の
広 い通 り に出 ると 、左 手 の畑 の中を 埃 を 捲 き上 げ て 走 って来 るパ ス が意 外 に近 く 迫 って いた 。 蛋は 明史 を
"
促す 素 振 りを 小 さく 見 せて か ら駆 け 出し た 。前 を 向 いたま ま 同 じ歩 調 で歩 いて いた 小 堀に 彼女 が追 い つく と 、
むハ
後 ろも 見ず に小 堀も 駆 け足 に な った 。 明史 は ま だ のろ のろ と 歩 い て いた。 更 が呼 ん でく れ たち 俺 も走 る .bと
。
が 出来 る だろ う 。 そう し て追 い つけ ば、 激 し い運動 の 後 の踊 る 息と 共 に今 ま で のわ だ かま り が消 しと ん であ
る いは 一緒 に笑 う こと が出 来 る かも し れな いt
明史 の耳にパスの音が伝わ っでくる。小堀の大きな背中 の横で凝 σ長い髪が右 に左に鑑れた。駆けながら
首を衡し って斑が後ろを見た,バスを見ているのか.明史を確かめたのかはわからない.明史はま躍迷 って
いた。間にA
R
うか、もう間に合わぬか、と息を詰める彼の横を激しい振動と共に鋼鉄製の車体が走り抜けた。
・バスに突き飛ばされるよう にして岐は全力で疾走しはじめた。惰性のついた パスの速度1411やかった。降り
る客はほとんどなく、停留所 に並んでいる入 々の短い列がたちまち黄色 い庫体に吸いこまれる。消える直前 鱒
ひ
サ
に擬じ向けられた畿の顔が小さく見えた。排気ガスと埃に寧は霞み、重 いエンジン音を残してバスは走り滋
し ていた。力を弛めずに破はなおも追 い絞けた。せめて窓から峯がこちらを見守 っていてくれることを願 っ
た。
]91
創 価教育研 究第2号
問五
傍線 部①の問題
傍 線 部 ① 「お か しい わ よ」 と裏 が言 っ た の は な ぜ か?そ れ は 彼 女 が 「怒 っ て い た か ら」 で あ
る 。(資 料C傍 線(f)後
文 の 「怒 り」参 照)
よっ て 、
傍線部④おか しいわ よ====魎
ゆえに
(本文)彼
女 は も う一 度 ⑤ 「お か しい わ よ 」 と言 って 追 い 打 ち をか けて 来 た 。彼 は 大 き く
息 を吸 って 彼 女 の怒 り をや り過 ごそ う とした 。
選択肢
① 明 史 が さ さい な こ とです ね て 、
② 言 い た い こ とも言 え ない で 懸 命 に而
て い る明史 が匪 っ と もな い か ら。1
③小 堀 の こ とを邪 推 して言 い が か りをつ け
るの は 男 ら し くな い か ら。
④ さ さい な こ とで 、 し ょげ こ ん で しま っ た 明 史 の 憩 廿が畦 段 と違 っ て い た か ら。1
⑤ 明 史 が屈 折 した感 情 に いつ ま で も こだ わ っ て い る こ と 一腹 が 立 って きた か ら。
答 えは選 択肢 ⑤
お か しい わ よ=怒
り=腹 が 立 って きた 《選 択 し⑤ 》
三者 を瞬 時 に イ コー ル にす る語 意(語 法)で
、 巧 み に解釈 され る問 題 で あ る。 ま た 、気 づ い
て ない 人 もい るか も知 れ な い が 、 実 は選 択 肢 そ の も のが 傍 線 部 ㊤ の 〈語 法 〉に な っ て い る。 選
択 肢 の 文 末 の 口 囲 み をつ けた 部 分 は 「お か しい わ よ」の語 が 、一 語 で 五 種 類 の 使 い 方 を す る 「
語
法 」 で あ る。
これ を正 確 に習 得 す る こ とで 、 ま ず 、数 種 の意 味 を持 つ 傍 線 の語 が そ の どれ にあ た るか 意 識
す る よ うに な り、 また 、語 法 を用 い た 各 々 の選 択 肢 の違 い も明 確 にす る こ とが で き る よ うに な
る。 穿 った 言 い方 をす れ ば 、語 法 訓 練 をす る こ とは 、常 に こ の よ うな 問題 を して い る の と同 じ
効 果 を持 っ こ とに な る。(以 下 の語 法 例 参 照)
一103一
解析論考戸 田城外著 『推理式指導読方』
[「お か し い わ よ 」 の 語 法]
傍 線 部 ① お か しい わ よ
① ② ③ ④ ⑤
明 史 が さ さい な こ とです ね
言 い た い こ と も言 え な い で 懸 命 に
て 行 く'滑
・
小 堀 の こ とを邪 推 して言 い が か りを っ け
目 史"1み
の
稽 だ か ら。
っ と も な い か ら 。1
男 ら し くない か ら。
さ さい な こ とで し ょげ こ ん で しま っ た 明 史 の態 叉'普 段 と違 って い た か ら。
明 史 が 屈 折 した感 情 に いっ ま で も こだ わ って い る こ
こ1腹
が た って 来 た か ら。1
語 意 ・類 義 語 ・対 義 語 ・語 法 が様 々 に活 用 され 〈 解釈 と推 理 〉は合 理化 され る。
⑤
類 義語 連 鎖
資 料C問
六傍 線 部(g)の
傍 線 部(g)の
問題
中 心 内容 は 「
歪 ん だ渦 」
(「歪 んだ 渦 」 のイ メー ジ)
これ と類 似 した 語 を探 す 。 す る と直 前 の文 に 「縫 れ 」 とあ る。
(糸 の 「
縫 れ 」 の イ メ ー ジ)
二者 は 類 似 して い る。
匡巫 劉 一 圃
次に、 「
縫 れ 」 の右 を見 る と 「や 」 とあ り、左 右 の語 を 同 じ類 にす る働 き を持 っ。
(本 文)本
文 こん な鎚
㊥ こだ わ りは す ぐに とけ て しま うのだ …
一 つ の こ とに こ りか た ま っ た
圃
一[璽
一104一
「こ だ わ り や 纏 れ 」 が と け る の 意
創 価教育研 究第2号
ゆえに
傍線 部 ④ 歪 ん だ 渦=纏 れ 置 こ だ わ り
とな り、類 義 語 連 鎖 が発 生
こだ わ りはす ぐに と け
(本文)
⑤ 歪 ん だ ま ま流 れ る こ と も出 来 ず に
の 身 体(歪 ん だ渦)に 力 い っ ぱい ぶ つ けた か った 。
選択肢①
気 持 ち が 食 い 違 って 、 感 情 が こ じれ て 行 く二 人 の苦 悩 。
選択肢②
三 人 の 関係 が 歪 め られ た こ とで 、 深 ま って 行 く困 惑 。
(選 択肢③)望 む よ うな鰍
が得 られ ないで ・内攻 して行 くこだわ りの騰
選択肢④
口 に出 す こ とが 出 来 ない で 、 内 攻 的 に深 ま って 行 く嫉 妬 心 。
選択肢⑤
自分 の 願 い を拒 絶 され た こ とで 、 ほ とば し り出 そ うに な る憤 り。
傍 線 部@の
中心 内 容 「
歪 んだ 渦 」 と 「こだ わ り」が イ コー ル な のだ か ら傍 線 部@の 中 心 は 「こ
だ わ り」 とい って よい 。 こ の内 容 が あ る の は選 択 肢 ③ 。 よ っ て答 え は選 択 肢 ③ 。 傍 線 部@「
歪
んだ 渦 」 は、 一 っ の こ とに こだ わ り解 決 で きず 纏 れ て しま っ てい る主 人 公 の心 の状 態 をた とえ
て い る比 喩 。
類 義 語 連 鎖 は 、推 理 、解 釈 の基 本 とい って もい い だ ろ う。
一!05一
解析論考戸 田城外著 『推理式指導読方』
r1.四 要 素 と推理 式 指 導 読 方
作 文 ・解 釈 ・推 理 に お け る 「
語 意 」 「類 義 語 」 「
対義語」 「
語 法 」 の 重 要 性 は既 に説 い た 。 で
は 、本 参 考 書 に お い て 、この 四要 素 は どの よ うに位 置 づ け られ て い る の か 明 らか に して み た い 。
こ こ で前 に述 べ た数 値 比 較 表(68頁)の
デ ー タ を掲 出 して み よ う。 そ の他 の参 考 書デ ー タ は
平 均 値 と した。(小 数 点 以 下 は 四 捨 五 入)
〈 四要 素 の解 説 記 載 状 況 〉
L
膠
解説項 目
参考図書
語意
類義語
対義語
語法
推理式指導読方
613語
331語
157語
245語
そ の他 の 参 考 書(平 均 値)
157語
28語
12語
52語
1
1
他 を抜 い て圧 倒 的 に 四要 素 が説 明 し尽 く され て い る。 以 上 の数 値 は い っ た い何 を意 味 す る の
か。 こ こ に は戸 田 が序 で記 した 「
読 解 ・推 理 ・作文 力 を発 達 させ る 」 明確 な 意 図 が 見 受 け られ
る(63-64頁
「自序 」参 照)。 そ れ と同 時 に 、四 要 素 の重 要 性 を 見抜 い て い る著 者 戸 田城 外 の 卓
越 した洞 察 力 と、着 眼 点 の鋭 さ をま あ た りに す る もの で あ る。
〈結 〉
〈 ミク ロ解 釈 か らマ ク ロ解 釈 ・マ ク ロ解 釈 か らマ ク ロの充 実 ・マ ク ロの 充実 か ら立 体解 釈 ・
立体 解 釈 か ら重 層 解 釈 へ 〉 『推 理 式指 導読 方 』項 目秩序 は 、一 次 元 か ら二次 元へ 、 二 次 元 か ら
三次 元 、 三 次 元 か ら多 次 元 へ と整 然 と発 展 して い る。 単細 胞 の 生物 が進 化 す る よ うに 、 単 純 な
理 解 は 、複 雑 多 岐 に わ た る理 解 へ と変 貌 し、 高 ま っ て行 く。
これ らの 『推 理 式』 の項 目秩 序 に則 っ て 学 ん だ場 合 、雑 然 と して 見 え る本 文 よ り 自然 に グ ロ
ーバ ル な秩 序 世 界 が 立 ち現 れ る。
ま た 、別 の角 度 か ら見 る と、本 書 の項 目は く 本文 解 釈 〉 と〈 参考 文 〉に 二大 別 され る。 前 者
に お い て は 、段 階性 と綿 密 な 関連 性 を も った 秩 序 を保 ち 、後 者 に お い て は 、流 動 性 を持 ち なが
ら も決 して 骨格 が崩 れ る こ とは な い。
以 上 の よ うな項 目の 大 系 は 、安 定 した精 巧 緻 密 な構 造 物 が 、 ま る で 呼 吸 を して い る か の よ う
に感 得 され る。
この 完 全 で巧 緻 な 『推 理 式 』 を他 の 参 考 書 と比 較 した 瞬 間 、 二 者 の違 い は鮮 明 に な る。 「推
理 式 」 は 、 読解 と作文 ・推理 に な くて は な らぬ く単 語 の解 釈 〉〈類 義 語 〉〈 対義 語 〉〈 語 法 〉
の 四要 素 に お い て 、他 の 参 考 書 を圧 倒 す る。
以 上 が 『推理 式指 導読 方 』 の 文 章観 で あ り、 国 語 教 育 が本 来 目指 さな けれ ば な らな い 、 理 想
像 で あ る。
一106一
創 価教育研究第2号
(注)
(1)戸
田城 外 ・山 田高 正 『推 理 式 読 方 指 導 』 は 、 第 五 学 年 と第 六 学 年 の 二 冊 あ り、 後 者 は、 日本 小 学館
か ら昭 和8年4A8日
に発 行 され て い る。 第 五 学 年 に つ い て は 、 同 時 期 と推 定 され る が、 出版 年 月 日
は不 明。
(2)戸
田城 外 『推理 式 指 導 読 方 』 は 、第 九巻
用 、第 十 二巻
五 年前 期 用 、 第 十 巻
五年後期用、第十一巻
六 年前期
六 年 後 期 用 の4冊 が 出版 され て お り、第 十 一 巻 は 、 改 版1版 が 昭和13年3月25目
行 され て い る 。本 論 で 使 用 した の は 、 昭和14年2E25目
に発
発 行 の 改 版32版 で あ る。 また 、 昭 和12年 頃 か
ら、 普 及 版 の 『推 理 式指 導読 方』 尋 三 、尋 四 、尋 五 、尋 六 、 各 前 期 用 、 後 期 用 も出 版 され て い る。
(3)拙
稿 『戸 田城 外 著 「推 理 式 指 導 読 方 」解 析 』(育 英 短 期 大 学紀 要 第20号 、2003年)
(参考 文 献)
戸 田城 外 『推 理式 ・指 導 読 方
巻 十 一 』(日 本 小學 館 、1938年)
坂 本 豊 『実 力 成 長 小学 国語 読 本 の 教 授
巻11』(明 治 図 書 、1936年)
国語 教 育学 会 編 『小 学 国語 読 本 の 綜 合 研 究
『小 学 国語6年
巻11』(岩 波 書 店 、1938年)
上創 造 ・学 習 指 導 書 』(光 村 図 書 出 版会 社 著 作 ・発 行 、2002年)
新 しい 国語 編 集 委 員会 ・東京 書 籍 株 式 会 社 編集 部 編 『新 しい 国 語 ・六 上
教師用指導書
(東京 書 籍 、2002年)
『教 科 書 ガイ ド ・小 学 国 語6年 上 創 造 』(光 村 図 書 出版 株 式 会社 編集 ・発 行 、2002年)
『教 科 書 ガイ ド ・新 しい 国 語 六 上 』(あ す とろ 出 版 部 、2002年)
佐 藤i徳市 ・山 内 才 冶 『小 学 国 語 読 本 指 導 書 尋 常 科 用
芦 田恵 之助 『小 学 国語 読 本 と教 壇
佐 藤 末 吉 『生 活 国 語 ・小 学 国 語 読 本 の指 導
西 尾 実 ・他 『岩 波 講座 国 語 教 育
巻11』(賢 文 館 、1936年)
巻11』(同 志 同 行社 、1938年)
巻3』(岩
巻11』(明 治 図 書 、1936年)
波 書 店 、1936年)
真 野 豊 吉 編 『尋 常 小 学 国 語 読 本 補 習 参 考 書6学
年 用 』(文 美 堂 、1912年)
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