社会と情報 テレビ学習メモ 第4回 情報を活用する [アナログからディジタルへ] 何でもディジタル 社会と情報監修・講師 鈴木 祐 情報が重要な役割を果たす現在の高度情報社会は、コンピュータによって支え られています。そのコンピュータの登場とともに活躍するようになったのがディ ジタルという言葉ですが、皆さんはアナログとディジタルの違いを説明できます か? 今回は、高度情報社会を生き抜くためにアナログとディジタルの世界を しっかり理解していきましょう。 学習前に 調べておこう アナログ、ディジタル、AD 変換、文字コード、2 進法 ディジタルの力 ◦アナログ(Analog)は連続する量で表すこと、ディジタル(Digital)はとびとびの値(離 散的な数値)で表ことをいう。 ◦アナログデータをコンピュータで扱えるディジタルデータに変換することを AD 変換 ▼ (Analog to Digital conversion)という。AD 変換は、標本化(サンプリング)→ 量子化 → 符号化(コード化)というステップを踏んで行われる。 ◦音の場合標本化とは、アナログデータをある一定の時間間隔で区切り、区間ごとの値を取り 出すこと。 ◦量子化とは、標本化で取り出した値を、とびとびの値(離散的な数値)に置き換えること。 ◦符号化とは、量子化で数値化した値を、コンピュータが扱える「0 と 1 の組み合わせ」に 置き換えること。 ◦ディジタルデータは、コンピュータを使うことで容易に加工編集することができる。 文字もディジタル ◦私たちが日常使っているメールや SNS の文字には、1 つ 1 つに対応する数値が割り当てら れている。これを「文字コード」という。 ◦私たちが使っている JIS8 ビットコードの英語のアルファベットは、大文字、小文字、記号 など、それぞれ 8 桁の数値が割り当てられている。日本語の場合は、漢字やひらがな・カ タカナなど種類が多いため、16 桁の数値が割り当てられている。 ◦コンピュータ機器同士で使っている文字コードが合致しない場合、文字化けが発生すること がある。 −7− 高校講座・学習メモ 社会と情報 4 何でもディジタル 2進法って? ◦コンピュータは、オンとオフの 2 種類の電気信号で処理をしている。電気が流れているオ ンの状態を 1、電気が流れていないオフの状態を 0 で表わしている。 ◦ 0 と 1 の 2 種類の記号で、すべての数値を表わす方法を 2 進法という。コンピュータは、 すべての情報を 0 と 1 の組み合わせで扱っている。また、私たちが普段使っている 0 から 9 まで 10 種類の記号で表わす方法を 10 進法という。 自分の身の回りにある情報機器で使われている、情報量の単位を確認してみよう。 パソコンやスマートフォンの記憶装置(データを保存する場所)には、保存できる情報の量 (容量)が決まっている。 家電量販店の広告やパンフレットの仕様を参考にして、情報量の単位を探してみよう。 一般的な記憶装置の容量は、パソコンの場合は、128GB ~ 1TB、スマートフォンなら 8GB ~ 128GB 程度です。 また、ディジタルカメラ等で使う記憶媒体(SD カード等)にも容量が決まっています。 SD カードの場合は、2GB ~ 64GB まで存在する。(2016 年 4 月現在、SDXC 規格の場合 ▼ は 512GB まで存在する。) 今後も、記憶装置の容量は日々増えていくでしょう。最新情報をチェックして、技術の進歩 を感じてみましょう。 −8− 高校講座・学習メモ
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