第30回知多工芸展

平成27年3月4日発行
475-0928 半田市桐ヶ丘4丁目209番地の1 Tel 0569-23-7173, Fax 0569-23-7174
e-mail [email protected]
ホームページ http://www.city.handa.lg.jp/hkbutsu/bunka/gejutsu/hakubutsukan/hakubutsukan.html
第30回知多工芸展
企画展
会期:4月4日(土)~5月31日(日)
知多工芸展は、今年度で30回目を迎える伝統ある企画展です。知多半島
において陶芸、人形、ステンドグラス、染織の分野で活躍する工芸作家30名
の作品を展示します。
出品作家(敬称略)
陶芸 伊藤雄志・片岡誠・加藤義明・加藤美土里・清澤豪・鯉江廣・小出芳弘・
小西洋平・二代澤田昭邨・柴田正明・清水北條・杉江幸治・竹内孝一郎・
谷川省三・谷川仁・都築青峰・冨本敏裕・藤田徳太・水上勝夫・
水野真澄・村越風月・四代山田常山・山田孝蔵
人形 小林佳子・佐野景子・杉浦順子
ステンドグラス 平岡和弘
染織 小林佐智子・杉浦雅子・二宮祐子
二代澤田昭邨作
また、知多工芸展開催中には、下記のように『作家の茶碗による呈茶会』
や、工芸作家によるギャラリートークも開催します。第30回は左写真の陶芸
作品を制作した二代澤田昭邨先生によるギャラリートークです。
ぜひご来館ください。
昨年の水野真澄先生のギャラリートーク→
←↓昨年の呈茶会風景
作家の茶碗による
呈茶会
二代澤田昭邨先生の
ギャラリートーク
日時:5月10日(日)・17日(日)
午前10時から午後3時まで
料金:400円 協力:全知多茶道連盟
場所:日本庭園(雨天時は2階和室)
日時:5月10日(日)午後1時から
場所:博物館 2階特別展示室
木の絵画
~尾崎悌次郎作品展~
会期:2月28日(土)~3月8日(日)
天然の木を薄くスライスして”かん
なくず状”にしたものを貼り合わせて
作った「木の絵画」を展示します。
北海道の荒野
常滑市 登り窯
麻生貴美子作品展
パリジェンヌ
視線一点
すずめの暮らし
会期:3月25日(水)
~3月29日(日)
貸
館
第Ⅱ展示室で、
半田市に31輌ある山車を
順番に展示しています。
山車展示
第43回書団神融子聞会書展
4月5日(日)から6月下旬ま
で、乙川浅井山宮本車を展
示します。
期間:3月13日(金)~15日(日)
←昨年の子聞会書展
下半田
東組 山王車
解 体
昨年の静雁会書道展→
・3月15日(日)
10時から
静雁会書道展
期間:3月19日(木)~22日(日)
常設展示
第Ⅱ展示室には、明治末から大正、昭和に
かけて知多地域の山車に彫刻を数多く施した
彫常の彫刻道具と作品が展示されています。
彫常には、初代彫常(新美常次郎1876~
1956)と二代彫常(新美茂登司1912~1996)
がおり、二人は養親子にあたります。
初代彫常は明治9年に半田村に生まれ、明
治23年に14歳で名古屋の彫長(八代早瀬長
ほりつね
兵衛)に師事し、常次郎が20歳を過ぎる頃か
初代彫常
ら彫長門下で頭角を現し、明治42年には京都
(新美常次郎)
東本願寺の改築時に彫長の代理として参加
するほど腕を磨きました。明治31年に彫長のもとを離れ名古屋
で独立し、数年後に半田の前明山(現在の半田市本町)に居を
構えました。その後、初代彫常として知多
半島各地の山車の彫刻・修繕や、善光寺
(長野県)・永平寺(福井県)といった全国
の寺社仏閣をはじめ、地元知多半島の無
量寿寺(半田市)の山門・常楽寺等の彫
刻棟梁を務め、日本各地に数多くの彫刻
を残しました。その中でも、初代彫常が手
がけた知多地域の山車彫刻は膨大な数
にのぼり、明治末から昭和20年代におよ
初代彫常作「馬」
ぶ初代彫常の彫刻の歴史は、そのまま
時期の知多地域の山車彫刻の歴史と言い換えることができま
す。
二代彫常は、明治45年に初代彫常の甥とし
て生まれ、大正4年の3歳の時に初代彫常の
養子となります。幼いころから初代彫常につい
て彫刻の手伝いを始め、17歳の時には、初代
彫常が彫刻棟梁を務めた永平寺の彫刻にも
参加しました。その後身挺山久遠寺仏殿の工
事作業場で小松光重の指導をうけ、さらに日
本画家・朝見香城に師事するなど研鑽に努め
ほりつね
二代彫常
ました。昭和19年に初代彫常と作業場を別に
したのちは、東勝寺宗吾霊堂(千葉県)の鐘
(新美茂登司)
撞堂工事・浜松地方の屋台・桑名地方の祭車・知多半島の山車と
いった彫刻に参加し、大智院(知多市)・地蔵寺(知多市)・白神神
社(西尾市)等の寺社仏閣の彫刻も手がけました。二代彫常は初
代彫常が知多地域の山車彫刻に情熱を注ぐ中で育ち、その強い
影響を受け、初代彫常が残した知多地域の山車彫刻の伝統と歴
史を引き継ぎ、現代まで守り、発展させた人物です。
この二人の彫常によって、近代半
田を中心とした知多地域の山車文
化が形成され、今に至っています。
第Ⅱ展示室に展示されている小作
品にも、初代彫常・二代彫常の山車
彫刻の技の一端を覗くことができま
す。ぜひご覧ください。
二代彫常作「ひよこ」
山車の解体・
組み上げ風景を
見学できます!
組み上げ
・4月5日(日)
10時から
乙川浅井山
館蔵品展
宮本車
博物館では、
所蔵している館蔵品を
定期的に展示しています。
岩田覚太郎展~日本画・版画~(仮)
会期:6月6日(土)~7月5日(日)
岩田覚太郎氏(1902~1999)は、生前半田市で高等学
校の教員として働き、日本版画協会展などで活躍した版画家
です。
博物館には、岩田覚太郎氏が東京美
術学校在学中に描いた日本画の模写
や、代表作となる版画の作品を、ご本
人から寄贈頂き、多数収蔵していま
す。本展では、館蔵品のなかから、岩
田覚太郎氏の描いた日本画・版画の代
表作を選んで展示します。
ゴールデンデリシャス
扇面法華経冊子(扇面古写経下絵)
開館時間 10:00~18:00
入場料 無料
休館日 毎週月曜日、毎月第2火曜日
(祝日の場合は翌日)
3月の休館日
2日(月)、9日(月)、10日(火)、16日(月)、23日(月)、
30日(月)
4月の休館日
6日(月)、13日(月)、14日(火)、20日(月)、27日(月)
5月の休館日
7日(木)、11日(月)、12日(火)、18日(月)、25日(月)