子育てワンストップにおける 手続イメージ(児童手当)

資料3
子育てワンストップにおける
手続イメージ(児童手当)
子育てワンストップサービス
検討タスクフォース事務局
現状の把握
1
制度の概要
手続き例





児童手当・特例給付
児童手当・特例給付
児童手当・特例給付
児童手当・特例給付
児童手当・特例給付
認定請求
額改定認定請求・届出
現況届
受給事由消滅届
氏名・住所等変更届



必要書類例


認定請求書
健康保険証
課税証明書(その年の1月1日において住所地の
市町村の区域内に住所を有しなかった場合)
住民票(受給者の住所地の市町村の区域外に
住所を有する児童がいる場合)
支給口座番号が確認できるもの(通帳のコピー
等)
2
自治体へのヒアリング(児童手当の現況届に係る事務コストについて)
項目
人口規模
A市
・約 50 万人
B市
C市
・約 50 万人
・約 40 万人
D市
・約 20 万人
児童手当受給資格者
・約 30,000 人(平成 20 年)
・約 35,000 人(平成 20 年 5 月)
・約 21,000 人(平成 20 年、現況
届発送数)
・約 7,500 人(平成 20 年)
・27,000 人(推計。所得制限は
考慮していない)
児童手当受給者
・約 29,600 人(平成 20 年)
・約 25,000 人(平成 20 年 5 月)
・約 20,000 人(平成 20 年)
(現況未届者、現況届により却
下となった件数: 約 1,000 件)
・約 7,500 人(平成 20 年)
・郵送している
・郵送している
・郵送している
・約 25,000 通(平成 20 年)
・約 21,000 通(平成 20 年)
・約 7,500 通(平成 20 年)
・窓口、郵送
・窓口、郵送、電子申請・届出
・窓口、郵送
受給者への現況届用紙
・郵送している
の郵送
郵送している場合、その
・約 28,700 通(平成 20 年)
数
現況届の提出方法
・窓口、郵送
現況届用紙の発送に要
する費用(印刷費、郵送
うち、人件費関係
費、委託費、人件費な
・職員 3 人、パート 3 人
ど)
・約 20 時間
・合計約 310 万円
うち、封入委託:約 5 万円
・合計約 215 万円
印刷費 :約 90 万円
うち、人件費:約 27 万円(約 4 人
出力費 :約 85 万円
×0.5 ヶ月)
郵送料 :約 130 万円
印刷費:約 20 万円
※職員 2 名、パート 2 名(約 1 ヶ
郵送費:約 168 万円
月間、他業務と兼務)は含まない。
・合計約 110 万円
うち、人件費関係
・職員 1 人(0.5 ヶ月)、臨時
職員 3 人
・合計約 154 万円
現況届の受領・処理に うち、人件費関係
要する費用(人件費な ・職員 3 人、パート 4 人、バ
ど)
イト 1名
・約 900 時間
・合計約 120 万円
うち、受付業務委託 約 120 万円 ・合計約 220 万円
※職員 2 名、パート 2 名(約 4 ヶ うち、人件費:約 4 人×4 ヶ月
月間、他業務と兼務)は含まない。
・合計約 130 万円
うち、人件費関係
・職員 1 人(2 ヶ月)、臨時職
員6人
・合計約 250 万円
「2008年度 特別テーマ評価検討委員会報告書」出典
3
自治体へのヒアリング(児童手当を子育てワンストップサービスの対象とした場合の要望・課題について)
要望・課題等
○今は紙ベースでの処理が前提となっているが、オンライン化に合わせ様式(例示)も見
直して欲しい
様式には、審査欄を設けて児童年齢の区分や認定結果、支給開始年月日などを記載することとなっているが、
システム(台帳)で管理すれば足りると思われ、申請書には不要だと感じている(H市)
○申請手続の期限(転出・出生から15日以内)から、支給できない期間が生じる場
合もある。その見直しができて、利用者に喜ばれるような仕組みになれば良い
期限ぎりぎりまで受け付ける努力はしているが、昨年度、認定請求があった4207件のうち、翌々月分以降か
ら支給開始となったものが290件あった。遅れた場合は支払えないし、時々クレームも受けている(N区)
○手続の一部は出生受付/転出転入受付の一部にあたり、切り出すことが難しいものも
あるはずなので考慮してほしい
○マイナポータルから申請できれば良いと思う。その際、公的個人認証が必要となると利
用率が上がらないと感じているため、簡素な利用方法も検討して欲しい
4
手続イメージ
(児童手当の申請・認定)
5
手続の例①: こどもが生まれたとき(出生から児童手当の申請・認定まで)
病院
•母子健康手帳
•国民健康保険証(加入者のみ)
•届出人の印鑑
出生証明
出生・申請した月の翌月分から支給される。申請が遅れると原則として遅れた月分の手当を受け取れなくなる。
(出生日が月末に近い場合で出生日の翌日から15日以内に限っては、翌月に申請しても許される)
受給資格者
出生届出
認定請求
問題点1(受給者)
添付書類の例:
窓口
母子健康手帳
国民健康保険証
(加入者のみ)
届出人の印鑑
届出人の本人確認書類
現在
多くの申請案内を渡されるため、
自分に必要な手続やその優先
順位がわかりにくい場合がある
郵送または窓口
(一部の自治体は
電子申請+郵送)
認定通知
添付書類の例:
健康保険証コピー
通帳のコピー等
郵送
自治体
その他手続のご案内
受付・受理
受付・認定
・国民健康保険の加入
・乳幼児医療費助成
・児童手当
・出産育児一時金 など
通知指示
照会
入力
地方税情報
年金給付情報
住民票情報
住民基本台帳等
認定通知書
入力
受給者台帳
通知
問題点2(自治体)
書類
複数書類
データ
既存事務
お金の流れ
受給資格者が多数に上るため、
発送に要する費用(印刷、
郵送等)や事務負担が大きい
6
手続の例①: こどもが生まれたとき(認定後の支給イメージ)
受給者
8月に生まれた場合
現在
申請した翌月分からが支給の対象となる。8月に出産し、8月中に申請すると9月分からが支給対象になり、10月に9月分のお金が振り込まれ
る。その後は10~1月の4ヶ月分の児童手当が2月に振り込まれ、次の4ヶ月分は6月に振り込まれ…を繰り返す。
支払通知
支払通知
振込先口座
支払通知
振込先口座
10,11,12,1月分を2月に支給
郵送
2,3,4,5月分を6月に支給
郵送
6
問題点3(自治体)
支給手続
受給者台帳
書類
経理システム
複数書類
データ
通知
既存事務
通知指示
照会等
受給者台帳
お金の流れ
支払指示
経理システム
支払通知書
支払指示
支払通知書
通知指示
照会等
支給手続
支給手続
通知
通知指示
照会等
受給者台帳
支払指示
経理システム
支払通知書
自治体
同一の事務が年に複数回発生するため、発送に
要する費用(印刷、郵送等)や事務負担が大きい
通知
月分以降は、現況届を提出した後で、同様に支払われる
郵送
9月分を10月に支給
振込先口座
7
手続の例①: こどもが生まれたとき
子育てワンストップ案
病院
問題点1の改善案
問題点2、3の改善案
確認
申請手続
確認
確認
マイナポータル/子育てワンストップサービス(仮称)
受付・審査・認定
検討事項1
利用者の利便性向上のためには、
他の手続についてもプッシュ通知や
ワンストップ化を検討する必要あり
認定結果等のお知らせ(プッシュ通知)、
登録先電子メールへの通知
自治体
情報連携等によって、
一部の添付書類に
ついて提出不要とする
ことができないか、
個別に精査が必要
案内
受付・受理
手続のオンライン化やプッシュ通知
によって、郵送によるやりとりを
削減できるのでは?
支払通知のお知らせ(プッシュ通知)、
登録先電子メールへの通知
出生届出
必要情報記載・送信
(口座情報等を含む)
手続きのお知らせ(プッシュ通知)、
登録先電子メールへの通知
受給資格者・受給者
プッシュ通知により、現時点で受給
資格者が必要としている手続の情報
のみを的確にリマインドできるのでは?
出生証明
振込先口座
支給
6~9月分:10月支給
10~1月分:2月支給
2~5月分: 6月支給
検討事項2
書類
複数書類
データ
既存事務
マイナンバー
関連
お金の流れ
「郵送による連絡」と「プッシュ通知」
の二重運用による重複を最小化す
る手法について、検討する必要あり
8
現況届の提出
9
手続の例②: 毎年の確認(現況届の提出)
現在
受給者
現況届
提出手続き
受取
現況届の手続のご案内
郵送
自治体
該当者の確認
通知指示
郵送または窓口
(一部の自治体は
電子申請+郵送)
添付書類の例:
健康保険証コピー
問題点1(自治体)
受付・継続
受給者が多数に上るため、発送に要する
費用(印刷、郵送等)や事務負担が大きい
照会
照会
受給者台帳
書類
複数書類
データ
地方税情報
年金給付情報
住民票情報
通知
既存事務
お金の流れ
更新
受給者台帳
10
手続の例②: 毎年の確認(現況届後の支給イメージ)
現在
毎年現況届を提出することで、15歳に到達後の最初の年度末まで支給される。
受給者
支払通知
支払通知
振込先口座
支払通知
振込先口座
6,7,8,9月分を10月に支給
10,11,12,1月分を2月に支給
郵送
振込先口座
2,3,4,5月分を6月に支給
郵送
郵送
問題点2(自治体)
支給手続
支払指示
照会等
受給者台帳
書類
経理システム
複数書類
データ
支払通知書
通知指示
通知
既存事務
通知指示
照会等
受給者台帳
お金の流れ
支払指示
経理システム
支給手続
通知指示
照会等
通知
受給者台帳
支払指示
経理システム
支払通知書
支給手続
支払通知書
自治体
同一の事務が年に複数回発生するため、発送に
要する費用(印刷、郵送等)や事務負担が大きい
通知
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手続の例②: 毎年の確認(現況届)
子育てワンストップ案
受給者
問題点1、2の改善案
確認
提出手続き
プッシュ通知によって、郵送による
やりとりを削減できるのでは?
確認
確認
付加価値の検討
情報連携等によって、
一部の添付書類に
ついて提出不要とする
ことができないか、
個別に精査が必要
結果をプッシュ通知することによって、
郵送コストをかけることなく受給者に
安心感を与えることができるのでは?
受付・審査・継続
案内
支払通知のお知らせ(プッシュ通知)、
登録先電子メールへの通知
マイナポータル/子育てワンストップサービス(仮称)
継続・変更等のお知らせ(プッシュ通知)、
登録先電子メールへの通知
自治体
手続きのお知らせ(プッシュ通知)、
登録先電子メールへの通知
必要情報記載・送信
振込先口座
支給
6~9月分:10月支給
10~1月分:2月支給
2~5月分: 6月支給
検討事項1
書類
複数書類
データ
既存事務
マイナンバー
関連
お金の流れ
「郵送による連絡」と「プッシュ通知」
の二重運用による重複を最小化す
る手法について、検討する必要あり
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その他の検討事項
検討事項
○公務員に対する児童手当は、居住地自治体ではなく、所属庁が受付・審査・認定・支
給等の事務を行うため、ワンストップサービスとして実現するにあたり、どのように整理す
るか検討が必要。
○父母が別居している場合やDV事案(居住地を秘匿する必要あり)、児童福祉施設
の設置者が受給者となる場合等、少数事案における事務手続をワンストップサービスと
して提供することの可否についても、個別に精査・検討を行う必要がある。
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