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薬事情報センターに寄せられた県民・医療従事者からの相談事例
(2016 年3月)
【適正使用】
Q:アルファカルシドール、プラビックスTM、プレドニゾロン、ネキシウムTM、ピタバスタチンカ
ルシウム、リボトリールTM、ロブTM、ホスレノールTM、ポララミンTM、沈降炭酸カルシウ
ム、アローゼンTMを服用中の患者。サワシリンTMとの相互作用は?(歯科医師)
A:相互作用は問題ない。ホスレノールTMは慢性腎臓病による高リン血症に使用する。慢性腎臓病
の場合、サワシリンTMは、患者の腎機能に応じて投与量を設定する。
(Ccr:50mL/min 以上)1 回 250mg を 6~8 時間毎、(Ccr:10~50mL/min)1 回 250mg を 8~12 時間
毎、
(Ccr:10mL/min 以下)1回 250mg を 24 時間毎。
【禁忌】
Q:スタリビルドTMを服用中。ネット購入できるバリフTMという薬を飲んでよいか?(県民)
A:バリフTMは、勃起不全治療薬のレビトラTMと同成分であると記載されている。スタリビルドTM
とレビトラTMは併用禁忌であり、使用しない。
【副作用防止】
Q:タケキャブTM、クラリスロマイシン、パセトシンTM、ラックビーTMを服用中。一般用医薬品の
アレグラTMFX 錠を飲んでよいか?(県民)
A:クラリスロマイシンの P 糖蛋白質阻害により、アレグラTMFX の血中濃度が増加する。眠気など
の副作用が起こる可能性がある。
Q:2~3日前、タリオンTMを飲んで尿が出なくなり導尿した時に、風邪薬に注意するよう言われ
た。葛根湯は飲んでよいか?(県民)
A:葛根湯も排尿障害のある人は慎重投与である。
Q:アーガメイトTMゼリー、フェブリクTM、アムロジピン、ケイキサレートTMDS、トリアゾラ
ム、リマプロストアルファデクス、テプレノン、マグミットTM、アデホスコーワTM、デノタ
スTMチュアブル、ビタメジンTMを服用中の患者。歯科処置で注意が必要な薬は?(歯科医師)
A:リマプロストアルファデクスは抗血小板薬で、出血に注意。
デノタスTMチュアブルは、RANKL 阻害薬使用時の副作用の治療・予防薬である。RANKL 阻害薬
は抜歯等による顎骨壊死に注意が必要。
ケイキサレートTMDS は急性および慢性腎不全による高カリウム血症に使用する。腎不全患者へ
の処方時は、薬剤によって減量や投与間隔をあけるなどの注意が必要な場合がある。
【相互作用】
Q:骨粗鬆症でビタミン D3 製剤とビスホスホネート系薬を服用中。カルシウムの栄養補助食品を摂
取しているが、問題ないか?(県民)
A:ビタミン D3 製剤はカルシウムの吸収を良くするので、カルシウムを摂りすぎると高カルシウム
血症(けん怠感、いらいら感、嘔気、口渇感、食欲減退、意識レベルの低下等)が起こること
がある。摂取していることを医師に伝え、定期的にカルシウム値を測定する。
Q:シアリスTMを服用中。グレープフルーツジュースと相互作用はあるか?(県民)
A:グレープフルーツジュースがシアリスTMの代謝を阻害するので、シアリスTMの作用が増強し、
副作用が起こる可能性がある。グレープフルーツジュースの飲用を避ける。
Q:バイアスピリンTMを服用中。サプリメントの魚油(DHA)を摂取して問題ないか?(県民)
A:DHA(ドコサヘキサエン酸)には、血小板凝集抑制作用があるので、出血傾向に注意する。
Q:デパケンTMを服用中の患者のためカルバペネム系抗生剤が使用できない。ファロムまたはマク
ロライド系薬との相互作用は?(歯科医師)
A:ファロムTMはペネム類で、併用注意。
マクロライド系薬は、エリスロマイシンでデパケンTMの血中濃度が上昇する可能性があり、併
用注意。
Q:ツムラ葛根湯、メキシチールTM、プラバスタチン Na、ネキシウムTM(潰瘍ではない)、アルダ
クトンTMA、チラーヂンTMS、アムロジピン OD、フォリアミンTM、エビスタTM、レンドルミン
TM
を服用中の患者。フロモックスTM、ロキソニンTMとの相互作用は?(歯科医師)
A:アルダクトンTMA とロキソニンTMで降圧作用減弱、腎機能障害患者では高カリウム血症の可能
性があり併用注意。消化器症状の悪化にも注意。
Q:バイアスピリンTM、ラベプラゾール Na、アダラートTMCR、アクトスTM、ミカルディスTM、ツ
ムラ芍薬甘草湯、ベタニスTM、エクメットTM配合錠、クレストールTMを服用中の患者。ジス
ロマックTMとの相互作用は?(歯科医師)
A:クレストールTMとジスロマックTM(マクロライド系抗生剤)の併用で横紋筋融解症が起こる可
能性があり併用注意。
【妊婦・授乳婦】
Q:1ヶ月児に授乳中(ミルクと混合)
。イブTMA 錠を飲んでも問題ないか?(県民)
A:カフェインを含有するので、乳児に不眠、興奮などが起こる可能性がある。緑茶やコーヒーな
どカフェイン含有飲料等を含め、摂りすぎに注意する。カフェインを含有しないイブTMの方が
良い。