展示物、美術品、お客様の商品・備品に原則触らない

(特別管理事項-怠るな-6)展示物、美術品、お客様の商品・備品に原則触らない
文化財や美術品等の「無二の宝」は弁償のしようもない貴重な品であり、紛失や破損は社会
問題に発展しかねないので、作業員は無論のこと、社員であっても原則的には手を触れない
こと。
また、骨董品やアンチーク家具、高額の貴金属商品等も同様である。
それらに直接手を触れる作業で無くとも、近くで作業する際に、誤って作業員や作業用具が
接触し破損させることもあるので、事前に安全な場所に移動しておくよう計画すること。
①施主側展示資料(特に文化財など)を取り扱う作業は禁止する。
パーツ類の取り付け等でやむをえず資料に触れる際は、取り扱い上の注意事項を確認
し、学芸員の立ち会いと指導の下で実施する。
②展示資料のある場所での単独作業を禁止する。(軽微な作業も含む。)
極力、展示室内での作業を少なくするよう計画し、同室内での作業には学芸員の立ち
会いを求める。
③貴重な図書(原本)の借用を禁止する。
レプリカ制作で貴重な図書の借用(持ち出し)を必要とする際は、施主側の手で写しを
取ってもらい、それを借用することとし、貴重な図書の原本は絶対に借用しない。
④絵画などの展示物への養生にも注意する。
博覧会展示ブースで、展示してある絵画上部での作業の際、埃・キズを防ぐためにマ
スキングフィルム付のポリフィルム製養生材を作家の確認の上で設置したが、施工後
養生を剥がしたところ、養生材が付着しとれなくなったという事例が発生した。
このようなトラブルを再発させないためには、1)作品を事前に移動してもらう等の措
置、や 2)施主側の手で養生を行ってもらう、など事前の施工計画を入念に行う必要
がある。
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