Ⅱ設備(15.電気設備) ①重要項目の解説 「15.電気設備」で2回以上出題されている重要項目(H8~H27)は、下記の通り(出題問題一覧表の色分けと連動)。 (1)需要率と負荷率 ※過去に選択肢問題として5回出題有 ・需要率は、「最大需要電力」を「負荷設備容量」で除した値である。 ・負荷率は、「負荷平均需要電力」を「最大需要電力」で除した割合である。 (2)電圧の種類 ※過去に選択肢問題として4回出題有 ・交流の低圧は、600V以下である(直流の低圧は750V以下)。 ・電圧の種別のうち、7,000Vを超えるものを特別高圧という。 電圧の種類 直 流 交 流 低 圧 750V以下 600V以下 高 圧 750V超え7,000V以下 600V超え7,000V以下 特別高圧 7,000V超え 7,000V超え (3)3路スイッチ ※過去に選択肢問題として3回出題有 ・3路スイッチは、2箇所において、それぞれ電灯を点滅できるスイッチである。 (4)コージェネ ※過去に選択肢問題として3回出題有 ・コージェネレーションシステムの発電効率は、70%を超えており経済的に有利である。 (5)始動電流 ※過去に選択肢問題として3回出題有 ・かご形誘導電動機におけるコンドルファ始動及びスターデルタ始動は、始動電流を小さく抑える始動方式である。 (6)バスダクト方式 ※過去に選択肢問題として2回出題有 ・幹線に採用する配線方式において、バスダクト方式は、大容量の電力供給に適している。 配線方式 バスダクト方式 概 要 ダクト内に幹線を配線する方式 フロアダクト方式 床スラブ内に角パイプを縦横に敷き詰め、その中に幹線を配線する方式 セルラダクト方式 床スラブ型枠の波型デッキプレートの溝を利用して幹線を配線する方式 (7)進相用コンデンサ ※過去に選択肢問題として2回出題有 ・進相用コンデンサは、負荷設備の力率を改善するために用いられる。 (8)スポットネットワーク ※過去に選択肢問題として2回出題有 ・スポットネットワーク受電方式は、電力供給の信頼性に重点をおいた受電方式である。 (9)力率 ※過去に選択肢問題として2回出題有 ・力率は、交流回路に電力を供給する際の有効電力と皮相電力との比であり、電動機や放電灯の力率は、0.6~0.8である。 (10)トラッキング現象 ※過去に選択肢問題として2回出題有 ・火災原因の一つであるトラッキング現象は、コンセントに溜まったほこりが水又は湿気を含むことにより、 プラグの二極間に微弱な電流が流れる現象である。
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