議会制民主主義を 技術の力で支えていく人。 募集。

参議院
House of Councillors,The National Diet of Japan
議会制民主主義を
技術の力で支えていく人。
募集。
○参議院の活動を電気設備の技術でサポートしています。
私たちは、参議院における電気設備の技術職員として、国会施設の機能・性能の維持向上に取り組んでいま
す。
国会施設における電気設備には、施設内に安定した電力を供給する受変電設備・非常用発電設備、国会の審議
を広く世の中に発信するテレビ審議中継設備、業務に不可欠な情報・通信設備、本会議場における議案の採決に
おいて議員の投票結果を集計するなど重要な役割を担う押しボタンによる投票設備、等々があります。
このような国会運営を支える様々な設備を常に最良の状態に維持し続けるため、日々業務を続けているのが
電気設備の技術職員です。
第一委員会室における音響操作
本会議場におけるペンダント灯点検
Q&A
Q 業務内容について教えてください。
A 電気施設課は参議院内における電気設備及び情報通信設備を所管しています。電気設備・情報通信設備のプロフェッショナ
ル集団です。主な業務には以下のようなものがあります。
1.電気設備の新設・改修計画の企画・立案 2.計画に基づいた財務省への予算要求 3.設計(CADによる作図)
、積
算(工事費の算出)
、発注資料作成(事務局内調整)4.工事監督、完成検査 5.設備機器の保全点検等
Q 採用後の配属先はどこになりますか?
A 採用後は、電気施設課の電気設備・情報通信設備の保全監督担当の部署に配属となり、電気設備・情報通信設備に直に触れ
ながら、業務を学びます。メーカー技術者との打合せや、設備故障時の緊急対応を通して、エンジニアとしてスキルアップを
していきます。その後、本人の適正に合わせて設計部門等にも従事してもらうことになります。
Q 電気施設課の求める人材像を教えてください。
A 参議院事務局は様々な場面で参議院議員の活動を補佐しています。電気施設関係に携わる電気施設課職員は、電気設備の技
術変化にも適応できるよう絶えず研鑽を積みながら電気施設の管理運営に当たることになります。インフラストラクチャーの
管理運営面で議会運営の円滑化を図ることを使命とし、次の人材を求めています。
・技術力の向上に不可欠な好奇心旺盛な人
・プロジェクトを成功に導くための積極性と協調性のある人
・各種法令、基準等の規制がある中、解決策を見つけ出せる冷静な判断のできる人。
・最後まで物事を完結する意志をもつ、責任感のある人。
施設機能を支える技術職員
参 事
K.I
管理部電気施設課
課長補佐
平成5年入局
現在の仕事について
電気施設課の施設を維持する部門には、大きく分けて
二つのグループがあります。強電系と弱電系と呼んでい
ますが、私は強電系の設計業務に携わっています。強電
系では、主に以下のような設備に係る整備及び維持管理
業務を担当しています。
①参議院内に電気を供給する受変電設備
②太陽光発電や非常用ガスタービン等の発電設備
③議事堂内のシャンデリアを始めとした照明設備
④無停電電源装置や直流電源装置などの電力貯蔵設備
電気施設課における施設の設計、整備及び維持管理業
務は、日頃のメンテナンスを踏まえた設備の企画、計画
及び予算要求から始まります。年間の限られた予算の中
で最大限の効果を発揮するべく、入念なる計画の策定を
行います。次に行うことは設計図の作成です。私を含め
て数名で案件毎に分担し、本院の電力設備図面を作り上
げています。CADを用いての作図のため、図面のやり
とりや作成は随分効率的なものとなっていますが、それ
でも施工方法や運用方法を想定した各種検討の上、設計
を行うことは大変な作業であるとともにやりがいを感じ
るものです。そして、出来上がった図面を基に積算とい
う適正な工事費の算出をし、工事の発注となります。
最近は、議事堂内の照明器具の省エネ化やBCP(業
務継続計画)に沿った防災設備改修を行っています。
印象に残っている仕事
2003 年 9 月国会議事堂に落雷がありました。この落雷
は、1936 年の竣工以来初めてで、外壁を破損するなどの
被害が発生しています。被害の復旧と同時に雷保護設備
の増強を図ることとなりましたが、国会議事堂の先端に
長い避雷針を立てるやり方は難しく、事案を担当したと
きは整備の方向性すら見えない状況でしたが、関係する
方々とともに建物の形状に合った雷保護の方法について
検討を重ねたことで、現在の技術規格に適応した形で設
備を整備することができました。整備を実施していく中
では、分からない事が多々ありましたが、様々な問題を
解決していく際に新しい知識を得られたことや、国会議
事堂という歴史ある建物の整備に直接携わることができ、
困難ではありつつも貴重な経験をさせていただいた仕事
となりました。
入局を目指す受験生へ
現在皆さんは、希望を抱き就職活動に励んでおられる
と思います。参議院電気施設課という職場は少数精鋭で
日々起こる諸問題に取り組み、技術の力によって解決す
ることで参議院議員の活動を支えています。我々技術系
の国会職員は縁の下の力持ちとしながらも、参議院議員
をはじめ会議運営部門などから、持っている技術力で施
設の安定した運用を期待されています。
参議院に興味を持っていただけたのであれば、是非一
度参議院の職員と会ってみてください。何事も好奇心の
一歩から道は開けていくと思います。
参 事 T.K
管理部電気施設課 情報設備係
平成27年入局
なぜ参議院に入局されたのですか?
実際に日本の政治が行われる現場を間近に見ながら、
技術面で国会運営を支えていくという本職に興味があり、
参議院を選びました。
現在の仕事について
参議院所管の電気設備の保全、工事の監理を行ってい
ます。その中でも情報設備係では、拡声装置や情報表示
装置などの本会議や委員会運営に関わる多くの設備の維
持管理を担っています。そうした設備を日々点検し、時
には改修工事などを行い、技術面で円滑な会議運営を支
えています。
また、少数精鋭ではありますが、複数で協力し、問題
に対処していく雰囲気があり、やりがいを持って取り組
んでいます。
職務を通じて学んだ事
入局後初めて単独で任された拡声設備の点検において、
点検終了後の運用側への設定情報確認を忘れてしまい、
実際の運用に影響してしまったことがありました。この
反省から使い手の立場に立って、常に注意を払いながら
丁寧な仕事をすることが大切であると知りました。
印象に残っている仕事
入局後初めて携わった本会議場や各委員会室の設備点
検が印象に残っています。特に本会議場の押しボタン式
投票装置や各委員会室の拡声設備などは会議が開かれる
際には事前に必ず点検します。今まで、何気なくニュー
スやテレビ中継で目にしてきた本会議・委員会は、そう
した日々の点検によって成り立っているということを強
く感じさせられました。技術面で議会運営を支えるため
に、実際の点検ではささいなことでも、常に緊張感を持
って、取り組むことができるやりがいのある仕事だと感
じています。
入局を目指す受験生へ
公務員を志す方は社会貢献について高い意識を持って
いるのではないかと思います。私は学生時代にボランテ
ィアや社会奉仕活動について興味はありましたが実行に
移すことができませんでした。今は、国家公務員として
社会に少なからず貢献できているのではないかと思って
いますが、ボランティアは就職する前に一度やっておく
べきであったと感じています。民間企業でも社会貢献活
動がより強く意識されるようになっています。一度でも
社会貢献活動に参加していれば就職活動の大きな支えに
なると思います。
近い将来皆さんと一緒に国会の中で、難題と立ち向か
える日を楽しみにしています。
―――――――――――――――――――――――――――
現場見学等のお問い合わせは、以下までご連絡ください。
東京都千代田区永田町1-7-1
参議院事務局管理部電気施設課
電話:03(3581)3111 担当:浅井(内線 74550)