宮崎県消防操法大会

宮崎県消防操法大会
操法実施要領等の解説
【小型ポンプ積載車操法】
。
宮
崎
県
(公財)宮崎県消防協会
目
次
Ⅰ
出場隊の編成等
1
Ⅱ
使用機械器具
2
Ⅲ
共通事項
3
1
消防操法の種別
2
用語の定義
3
水利の位置、種類
4
操法開始要領
5
報告要領等
6
火点の標識
7
退場要領
8
審査班長、審査副班長の操法進行の合図
9
操法実施上の基本的事項
Ⅳ
小型ポンプ積載車操法
1
積載車各部の名称
9
2
積載車操法の定位
11
3
積載車操法実施要領
(1)
待機
12
(2)
集合
14
(3)
点呼、開始報告、想定付与
16
(4)
乗車
18
(5)
下車
20
(6)
第1線延長
22
(7)
放水中止
40
(8)
収納
44
(9)
身体・服装の点検、点検報告
46
(10)
4
終了報告、解散
48
経路説明図
(1)
1・2番員の経路図
50
(2)
収納経路図
51
5
延長体系図
52
6
各審査表
53
Ⅴ
参考資料
1
宮崎県消防操法大会統一事項
61
2
宮崎県消防操法大会審査統一事項
65
Ⅰ
1
出場隊の編成等
出場者の資格
消防団員として在席している者で、出場隊の所属部に属する者
2
指揮者の階級
班長以上の階級の者
3
出場隊の服装
(1)
消防団員服制基準(昭和25年2月4日国家公安委員会告示第1号)に定める活動
服等
ア
出場隊の服装は、「第35回宮崎県消防操法大会実施要綱」の定めを遵守し、努
めて質素なものとすること。
イ
新しい活動服で襟の部分までボタンがある場合は、第1ボタンをはずしてもよい。
(2)
ヘルメット及び手袋を着用
(3)
靴は、操法に支障のないもの
(4)
(1)~(3)について出場隊ごとに斉一を期すること。
※
活動服等の支給年次の相違によるデザイン、色調の相違は、事前申告がなさ
れていれば斉一とみなす。
(5)
次に定めるゼッケンを付けること。(指揮者~吸管補助員)
ア
大きさ(基準)
横
25㎝
縦
24㎝
生地は白色、黄色及び橙色のいずれか一色とする。
ウ
文字及び数字(アラビア数字)は、黒色とする。
エ
ゼッケンには、文字以外のものは一切表示しないこと。
オ
取付け方法は、問わない。
(6)
イ
階級章は付けなくて良い。
- 1 -
Ⅱ
1
使用機械器具
ポンプ、車両及び機材
各部で使用しているポンプ、車両及び機材を持ち込むこと。
※
送水圧力計を一定以上あがらないようセットするなどの工作はしないこと。
疑わしい場合は、競技終了後に試験を実施して失格等の措置。
2
ホース
消防用ホースで次の規格を満たすもの
(1)
使用圧力
1.3MPA(13㎏/㎠)以上
(2)
内
径
65㎜
(3)
長
さ
20m(金具部分を除く布部の長さ)以上
【参考】
消防用ホース適合確認品の合格表示
2013年までの表示マーク
検
消防用ホース
2014年以降の表示マーク
自主表示(事業者) + 品質評価適合表示
消防用ホースと結合
金具の装着部
3
筒
先
(1)
規
(2)
プレイパイプの長さ
4
認定適合表示
格
23型以下の可変式ノズル
60㎝以上
とび口
長
さ
1.5m以上
- 2 -
Ⅲ
共通事項
操法は、「消防操法の基準」(昭和47年5月11日消防庁告示第2号)並びに「消防
訓練礼式の基準」(昭和40年7月31日消防庁告示第1号)によるほか次の要領により
行う。
1
消防操法の実施内容
(1)
手びろめによる二重巻ホース1線延長(ホース3本)とする。
(2)
とび口操作及び水出しを付加する。
(3)
収納は省略する。
(4)
注水方向変換は省略する。
2
用語の定義
用
語
用
語
の
説
前後左右
車両等の進行方向(火点側)を基準とする。
第1ホース
放口に結合するホース
第2、第3ホース
第1ホースから順次延長するホース
明
第1線
ポンプ車、小型ポンプの進行方向右側及び小型ポンプ積載車
の左側に延長されたホース
第2線
ポンプ車左側に延長されたホース
待機線
隊員が入場後に機械器具の点検を行い服装を整え待機する線
集合線
操作の前後に隊員を集合させる線
伝令停止線
伝達員が「放水始め」又は「放水止め」を伝達する線
放水停止線
火点の標識(標的)を倒すための線
機関員
ポンプ操作を行う者の総称(ポンプ車4番員、小型ポンプ3
番員、積載車3番員)
- 3 -
3
水利の種類、位置
(1)
水利は、防火水そうとする。
(2)
水利の位置はポンプ左側後方
4
操法開始要領
(1)
操法実施隊員は、報告受領者の「出場準備」の合図により、待機線上に「整列休
め」の姿勢で待機する。
(2)
5
審査班長の「操法開始」の合図により操法を開始する。
報告要領等
(1)
報告受領者
消防操法種別ごとに、(公財)宮崎県消防協会会長が指名する者とする。
(2)
報告要領
ア
操法開始の場合
指揮者は、集合指揮位置で点呼をとった後、報告受領者に対し、「○市町村消防
団、第○分団、第○部、ただいまから小型ポンプ積載車操法を開始します。」と報
告する。
イ
操法終了の場合
指揮者は、各隊員から点検報告を受領した後、報告受領者に対し、「○市町村消
防団、第○分団、第○部、小型ポンプ積載車操法を終了しました。」と報告する。
6
火点の標識
有効放水測定装置付標的(別図)とする。
7
退場要領
指揮者は、「わかれ」の号令後、速やかに「撤収」と指示をする。(各隊員はすばや
く車両等の撤収を行う。)
- 4 -
8
審査班長、審査副班長の操法進行の合図
(1)
操法開始合図
待機線上にいる指揮者の延長線(報告受領者が開始報告を受ける位置との交差地
点付近)上で、審査班長が口頭により直接開始の意思確認を行い、準備がよければ
『白旗を正面水平から真上』に振り「操法開始!」と合図する。
(2)
放水中止合図
2番員が、定位についた後『約10秒後』に審査副班長が『赤旗を正面水平から
真下』に振り「放水中止!」と合図する。
(3)
排水止め合図
ノズルを上向きで開いた時点から『約10秒後』に、審査副班長が1番員の概ね
前方にいたり『赤旗を正面斜め前方』に振り「排水止め!」と合図する。
(4)
収納合図
「排水止め!」より、『約10秒後』に審査副班長が『赤旗を水平横から真下』
に振り「収納!」と合図する。
9
操法実施上の基本的事項
(1)
全般的事項
ア
操法は、安全を確保するとともに迅速確実に行うこと。
イ
送水圧力は0.4MPa(4㎏/㎠)以下とすること。
※1
計器の振れについては振れの中心で圧力を確認
※2
真空時及び筒先閉鎖時、一時的にゲージが圧力0.4MPa(4㎏/㎠)
を超えてもよい。(統一事項
ウ
ポンプ等共通31)
指揮者及び隊員の動作は、原則としてかけ足とし、動作及び操作の区切りは、節
度正しく行うこと。
エ
隊員は、使用機械器具に精通するとともに、これの愛護に心掛け、操法実施前後
には、任務分担に基づき機械器具の点検を行うこと。
オ
吸管補助員を1名つけること。なお、吸管補助員の操作は次のとおりとする。
(ア) 防火水そうに投入された吸管を押さえ込む等の操作をしてもかまわない。
- 5 -
(イ) まくら木取り付けのため、隊員が吸管に手をかけた時点で吸管を持ち上げても
よい。
(ウ) 機関員が「おさめ」で第1ホースを離脱したら、めす金具にカップリング装着
すること。
(エ) 隊員が指揮者の「おさめ」の号令により集合線に集まる際に支障にならないよ
うに吸管を水そうから出し、移動すること。
(2)
指揮者について
ア
指揮位置は、常に指揮に便利で、かつ、各隊員を掌握出来る位置であること。
イ
各隊員の動作及び操作を十分に監視し、必要により指示命令を与えること。
ウ
号令は、明りょうで、指示・命令は、簡明適切であること
(3)
指揮者及び隊員について
ア
操作の姿勢については、次により行うこと。
(ア) 低い姿勢で操作を行うときは、折りひざ又はこれに準じた姿勢をとること。
(イ) 立った姿勢で操作を行うときは、足を1歩開くか又は踏み出した姿勢をとるこ
と。
イ
他の隊員の任務に属する操作を行ってはならない。
ウ
延長ホース(第1ホース、第2ホース)に、送水に
著しい障害を及ぼすようなよじれ(例図参照)がある
場合は、「放水始め」の伝達を行う前に修正しなけれ
ばならない。
エ
(4)
事故防止を図るため、必要なときは臨時の処置を行うこと。
各操作要領
ア
筒先を背負う要領
右手でノズル付近(回転部分以外)を、左手は背負いひもの中央を持ち、右手を
頭上に左手を右腋下にして頭及び左腕を背負いひもにくぐらせ、ノズルが右肩に元
金具が左腰の近くにくるようにする。
イ
筒先をおろす要領
左手で筒先の取手近くのプレイパイプを握り、元金具を腹部から頭上へ移動し、
背負いひもを右手で持って頭をくぐらせ、右手はノズル付近(回転部分以外)を持
ち、左手はプレイパイプの中央部に持ち替える(収納時は除く)。
ウ
筒先の結合と離脱要領
(ア) 筒先の結合
- 6 -
ホースのおす金具がやや上を向くように左足先でホース金具部付近を押さえ、
おす金具に筒先を合わせ、筒先を回し、又は押しつけて結合し、これを確認する。
(イ) 筒先の離脱
筒先を離脱するには、右手でノズルをもち、左足ぎわに筒先をたて、右足でホ
ースをまたぎ、左足先でホース金具部付近を押さえ、筒先を回し、又は離脱環を
引く。
エ
ホースの搬送要領
右手でめす金具部を、左手でめす金具の反対側を保持し、めす金具が上部斜め前
方になるよう左肩上に乗せ、左手でめす金具部を保持する。
オ
ホースの展張要領
右足先でめす金具近くを押さえ、右手でおす金具を確実に保持し、左手はホース
に添えて(親指は上から押さえてもよい)展張方向を定め、前方へ転がして展張す
る。
カ
ホースの結合
ホースを結合するには、ホース金具部のおす金具がやや上を向くように右足先で
ホース金具部付近を押さえた後、ホース金具部のめす金具を両手に持ってホースの
おす金具に合わせ、結合環を回し、又はめす金具を押しつけて結合した後、はかま
部を両手で引いて結合を確認する。
キ
基本注水姿勢
右手は取手、左手はプレイパイプ上部を握り、握った右手を右腰に当てるように
し仰角おおむね30度(標的注水中は除く。)で保持し、体形は左足を1歩前、ひ
ざをやや曲げると同時に体重を前方に置き、右足は放水の反動力を押さえるため、
まっすぐ伸ばし前傾姿勢をとる。
ク
とび口の構え方
左手はとび口柄の中央部、右手で柄の後端おおむね10㎝を残した位置を握り、
握った右手を右腰部にあて、左腕を水平に伸ばす。また、左ひざはやや曲げると同
時に体重を前方におき、右足はまっすぐ伸ばした前傾姿勢をとる。
ケ
伝達経路
火点側とポンプ側との間の隊員の移動経路(伝達経路等)は、おおむねホースに
沿って(概ね1m以内に体があればよい)最短距離を進むこととする。
※
ホースに沿う区間は、第2結合部から火点側余裕ホースの水利側地点の間
でホースに沿えばよい。
(5)
その他
ア
操法実施要領中「……にいたり」とは、基本の姿勢から足を1歩開くか又は踏み
- 7 -
出した姿勢をいい、また、「……停止し」とは、基本の姿勢を意味するものである
こと。
イ
ホース延長に際し、搬送に便利な位置に、又は展張に便利な位置にホースを搬送
する場合は、ホースを両手でかかえてもよいものとする。
ウ
放水中止に伴って、エンジン回転が上昇した場合は、適宜スロットル・バルブを
操作して調整すること。
エ
待機線、集合線、伝令停止線及び放水停止線は表示する。
オ
破壊地点
1番員の左側2mに並行する地点とする。
(別図)
- 8 -
1 小型ポンプ積載車各部の名称等
(1)
小型ポンプ積載車各部の名称
- 9 -
(2)
積載品
名
称
規
格
数
ホース
65mm×20m(金具部分を除く布部の長さ)以上の
3本
消防用ホース
吸管
75mm 以上×6m 以上
筒先
23型以下の可変式ノズル付
プレイパイプの長さは60cm 以上
車輪止め
2本
1対
まくら木
とび口
1本
1個
1.5m 以上
1本
吸管ひかえ綱 10mm×吸管の長さに2mを加えた長さ以上
- 10 -
1本
2
ポンプ操法の定位
- 11 -
実施項目
待
機
細項目
-
区
分
-
指 揮 者
待機線上に1番員の右1.5mの位置で、「整列休め」の姿勢で待機する。
各 隊 員
待機線上に一列横隊の隊形で、2番員が積載車の中央になるよう整列し、その後
「整列休め」の姿勢で待機する。
- 12 -
統
一
事
項
1
解
説
・
「整列休め」の姿勢で待機
「整列休め」時は、隊員の両足かかとが待機線上にあること。
2
自発的整とん
1番員は、基準員以外の操作員を待機線に入れるため、小声で「○番まえ」
「○番あと」と指示してもよい。1番員は整とんが完了したと判断したら「よ
し」と小声で合図して頭を正面に向け姿勢を正し、他の隊員は1番員の合図で
一斉に手をおろし姿勢を正す。
質
疑
審
査
ポ
イ
ン
ト
第3 不正、不適切行為及び罰則等
3 準備位置集合後の事前準備行為
(1) 失格とする行為の事例
ア 車両を使用した「乗車」「下車」の事前練習
イ 吸管、ホース等を使用した事前練習
ウ 伝令停止線よりも火点側に立ち入った事前練習
エ 小型ポンプ等のポンプ始動
(2) 減点とする行為の事例等
ア 減点とする行為の事例
(ア) 待機線から集合線への「集まれ」の事前練習
(イ) 車両を使用しない「乗車」「下車」の事前練習(歩測等)
(ウ) 吸管、ホース等を使用しない事前練習(歩測等)
(エ) 操法実施準備完了後の意図的な遅延行為
イ 減点する点数
1人又は1回につき5点
- 13 -
実施項目
集
合
細項目
-
区
分
-
指 揮 者
合図により基本の姿勢をとり、集合指揮位置(集合線上の3番員のかかと中央から左
斜め前方5m)の方向に半ば左向けを行い、かけ足行進の要領で発進し、集合指揮位
置で左向け止まれの要領で停止し、「集まれ」と号令し、各隊員を集合させる。
各 隊 員
指揮者の「集まれ」の号令で基本の姿勢をとり、かけ足行進の要領で発進し、集合
線上に2番員が積載車の中央となるように一列横隊の隊形で、2番員を基準に自主整
頓を行い(整頓要領は、各隊員とも右手を腰にあてて、ひじを側方に張り(1番員は
除く)、頭を2番員は前方、1番員は左、3番員は右に向けて整頓する。)、集合す
る。
【集合線の足の例示図】
- 14 -
統
一
事
項
共通事項
2 集合線上に整頓する場合には、1番員が小声で合図してもよい。
3 放水停止線等について「停止線等の足の例示図」のとおりとする。
※ 左ページを参照
1
解
説
「合図」
審査班長の「操法開始」の合図
2 かけ足行進の要領
(1) 両手を腰に上げ自然にふり、そのまま一歩踏み出したのちかけ足に移る。
(2) 歩幅は概ね80㎝、1分間の速度は概ね180歩
3 集合線の足の位置
かかと部が線上にあればよい。かかと部が丸まっている場合は、上から見た
状態でかかと部が線上にあればよい。
・
質
疑
審
査
ポ
イ
ン
ト
5
自発的整とん
1番員は、基準員以外の操作員を集合線に入れるため、小声で「○番まえ」
「○番あと」と指示してもよい。
1番員は整とんが完了したと判断したら「よし」と小声で合図して頭を正面
に向け姿勢を正し、他の隊員は1番員の合図で一斉に手をおろし姿勢を正す。
(このとき隊員の両足かかとは、集合線上にあること。)
共通事項
1 操作員が集合時や収納時に集合線に入るときに、集合線を見ながら入った
場合は減点する。(整列不整一又は整とん不適)
16 集合線に1~3番員が集合した際、2番員のみラインから外れて、1、3
4番員がライン上の場合は、ラインから外れた2番員のみ減点する。(「整
列不整一」)
17 号令に誤りがあった場合は、訂正しても減点(号令の不明確、誤り)
18 操作中の行動において極端に誇張する等の不自然な動作は減点(総合審査
で評価)
- 15 -
実施項目
点
呼
細項目
-
区
分
-
指 揮 者
各隊員が集合線に集合したならば「番号」と号令する。
各 隊 員
指揮者の「番号」の号令で1番員から順次各自の番号を呼唱する。
実施項目
開始報告
細項目
-
区
分
-
指 揮 者
集合指揮位置からかけ足行進の要領で発進し、報告受領者の前方5mの位置で停止
し、報告受領者に挙手注目の敬礼を行い、「○市町村消防団、第○分団、第○部ただ
いまから小型ポンプ積載車操法を開始します。」と報告し、挙手注目の敬礼を行った
後、回れ右をしてかけ足行進の要領で発進し、集合指揮位置で各隊員に相対して停止
する。
各 隊 員
指揮者の開始報告中は、基本の姿勢で待つ。
実施項目
想定付与
細項目
-
区
分
-
指 揮 者
「火点は前方の標的、水利は小型ポンプ積載車左側後方防火水そう、手びろめによ
る二重巻ホース一線延長」
各 隊 員
基本の姿勢で指揮者の想定を受ける。
- 16 -
統 一 事 項
解説・質疑
審査ポイント
統 一 事 項
共通事項
17 号令に誤りがあった場合は、訂正しても減点する。(「号令の
不明確、誤り」)
共通事項
1 指揮者が開始報告、終了報告した時、報告受領者は「よし」と
答える。
1 かけ足行進の要領
解 説 ・ 質 疑 (1) 両手を腰に上げ自然にふり、そのまま一歩踏み出したのちかけ
足に移る。
(2) 歩幅は概ね80㎝、1分間の速度は概ね180歩
審査ポイント
共通事項
17 号令に誤りがあった場合は、訂正しても減点する。(「号令の
不明確、誤り」)
統 一 事 項
解説・質疑
審査ポイント
- 17 -
実施項目
乗
車
細項目
-
区
分
-
指 揮 者
「乗車」と号令し、ポンプ車に正対し、各隊員の乗車を確認した後乗車する。(ポ
ンプ車正対時機は「乗車」の号令後、直ちに行うものとする。)
各 隊 員
指揮者の号令で1番員は半ば左向けをし、2番員、3番員は大きく右向けをして、
一斉に乗車する位置に前進して停止した後、3番員の「よし」の合図で乗車する。
指揮者、1番員、2番員は、車両の走行に対応できる姿勢をとる。
(乗車要領は、左右いずれの足から乗車してもよいが、乗車側によって足を合わせ
る。この場合、手すり等を握って乗車する。)
- 18 -
統
一
ポンプ車・積載車共通
1 乗車時、ドアを開けさらに移動する場合、基本の姿勢、いたりの姿勢どち
らでもよい。
事
項
解 1
説
かけ足行進要領
1番員は左に向きを変え足を引きつけた後、2番員、3番員は大きく右向け
をして足を引きつけた後、両手を握って腰に上げ、左足から前に踏み出す。
・ 2
番員ごとの要領
乗車要領は左右どちらの足からでもよいが、車両の右側、左側で合わせる。
質
疑
共通事項
17 号令に誤りがあった場合は、訂正しても減点する。(「号令の不明確、誤
審
り」)
査
ポ
イ
ン
ト
- 19 -
実施項目
指
揮
下
車
細項目
-
区
分
-
者
乗車後直ちに「操作始め」と号令し、3番員の「よし」の合図で下車する。
1・2番員
3番員の「よし」の合図により下車する。
3 番 員
指揮者の「操作始め」の号令により、各隊員の必要な操作の完了を確認し、サイド
ブレーキを引き(確認)「よし」と合図し下車する。
- 20 -
統
ポンプ車・積載車共通
2 下車時、火点監視は必要ない。
3 下車時の体の向きは火点側、車体側のいずれに向いてもよい。
一
事
項
4 番 員
解
「よし」の呼称の目的は、隊員と車両の安全を確認するためである。サイドブ
レーキを確認しすぐに「よし」と呼称せずにポンプレバー付近まで手を移動し、
説 ポンプレバー操作直前に「よし」と呼称して下車するのはまちがいであり、これ
らの動作が適正に行われなかった場合は減点する。
・
質
疑
共通事項
審
査
ポ
イ
ン
ト
- 21 -
実施項目
第1線延長
細項目
ホース延長
区
分
指揮者
ホース延長
下車後、積載車後方に向きを変えて発進し、筒先積載部にいたり筒先を取りはずし
筒先を背負い、さらに右手で積載ホース(第3ホース)のめす金具部を、左手でめす
金具の反対側を保持し、めす金具部が上部斜め前方になるように左肩上に乗せ、めす
金具部を左手に持ち替え右手をおろして火点方向に向きを変え、足を引きつけること
なく発進し、積載車左側を通って第1、第2ホースの延長距離を考慮して火点に向か
って前進する。
第3ホース延長地点にいたり、左手(めす金具部を持ったまま)を下げると同時に
右手でめす金具部を持ち替え、左手でめす金具の反対側を保持しめす金具が手前にな
るように肩からおろして地面に立て、展張する。
筒先結合
次いで右手はおす金具を持ったまま左足を軸に身体を右回りに反転させ、おす金具
を左足近くに置き、身体を起こして筒先を第3ホースと結合して確認し、左手でプレ
イパイプ上部を持ち、右手で取手を握ると同時にホースから左足を離して(右足を
軸)火点側へ1歩踏み込み基本注水姿勢をとる。
- 22 -
ポンプ車・積載車共通
統
24 指揮者の火点指揮位置の「1番員の斜め右前方おおむね3m」とは、1番
一
員の左右足位置に関係なく、斜め右前方、おおむね3mあればよい。
25 指揮者の火点状況監視・鎮圧状況監視は、目視でもよいものとする。
事
項
解
説
・
質
疑
共通事項
(1)下車時のドア開放は、二段操作(少し開け、後方を確認し全開する。)で
開くものとし、これらの動作が適正に行われなかった場合は減点する。(下車
要領不適)
審
査
ポ
イ
ン
ト
- 23 -
実施項目
ホース延長
細項目
区分
1 番員
1番員が第2ホースを延長し、第3ホースに結合して姿勢を正した時点で1番員に
対し「放水始め」と合図し、火点に向かっておおむね15m前進し、左上腕と腹部で
筒先を抱え込み、折りひざ又は折りひざに準じた姿勢で右手でホースをたぐり寄せ、
これを右手で持って立つと同時に右足を1歩大きく踏み出し、半円を描くように広
げ、おおむね5mの余裕ホースをとり、(後方におおむね1mの注水補助ができる場
所をつくる。)基本注水姿勢をとる。
次いで右手を筒先から離さないように滑らせながらプレイパイプの中央付近へ移動
し、筒先を右腋下と右腕で完全に抱え左手を筒先から離さず滑らせながらノズルを握
り徐々に開き、ノズルが開いたならば左手を離さないように滑らせてプレイパイプ上
部を握り、右手もプレイパイプを離さないように滑らせながら取手を握って標的に注
水する。
【放水停止線の足の例示図】
- 24 -
統
一
事
項
共通事項
4 筒先の取手等を持って走らない。
5 筒先をかつぐときは、プレイパイプ上部を持って担いでもよいが、左手は
背負いひもの中央とする。
13 ホース展張時、左手はホースに添えとなっているが、親指は上から押さえ
てもよい。
16 ホースの結合後、操作員はおす金具付近を踏んだ状態のまま発進してはい
けない。
17 ホースの展張、ホースの結合離脱、筒先の結合離脱時の足先とは、土踏ま
ずにかかってもよいものとする。結合確認は、はかま部分で行うが、親指が
金具にかかってもよい。
18 ホースに沿う場合は、おおむね1m以内に体があればよい。
19 ホース展張の際、左右にそれた場合は、ホースに沿って走らなければなら
ない。
1
解
説
・
質
疑
筒先を背負う要領
右手でノズル付近(回転部分以外)を、左手は背負いひもの中央を持ち、
右手を頭上に左手を右腋下にして頭及び左腕を背負いひもにくぐらせ、ノズ
ルが右肩に元金具が左腰の近くにくるようにする。
2 筒先をおろす要領
左手で筒先の取手近くのプレイパイプを握り、元金具を腹部から頭上へ移動
し、背負いひもを右手で持って頭をくぐらせ、右手はノズル付近(回転部分以
外)を持ち、左手はプレイパイプの中央部に持ち替える(収納時は除く)。
3 筒先の結合
ホースのおす金具がやや上を向くように左足先でホース金具部付近を押さえ
おす金具に筒先を合わせ、筒先を回し、又は押しつけて結合し、これを確認す
る。
4 ホースの搬送要領
右手でめす金具部を、左手でめす金具の反対側を保持し、めす金具が上部斜
め前方になるよう左肩上に乗せ、左手でめす金具部を保持する。
5 ホースの展張要領
右足先でめす金具近くを押さえ、右手でおす金具を確実に保持し、左手はホ
ースに添えて(親指は上から押さえてもよい)展張方向を定め、前方へ転がし
て展張する。
6 基本注水姿勢
右手は取手、左手はプレイパイプ上部を握り、握った右手を右腰に当てるよ
うにし仰角おおむね30度(標的注水中は除く。)で保持し、体形は左足を1
歩前、ひざをやや曲げると同時に体重を前方に置き、右足は放水の反動力を押
さえるため、まっすぐ伸ばし前傾姿勢をとる。(審査ポイントは次ページへ)
- 25 -
審
査
ポ
イ
ン
ト
共通事項
17 号令に誤りがあった場合は、訂正しても減点する。
(「号令の不明確、誤り」)
15 各結合要領を操法実施要領に基づき円滑に実施しない場合は減点する。
(「結合要領不適」)
20 ホース展張時は、体及び左足先を火点側に向けるものとし、これらの動作
が適正に行われなかった場合は減点する。(「展張要領不適」)
実施項目
第1線延長
細項目
筒先交替
区
分
指揮者
筒先員交替
1番員が注水部署にいたり「伝達おわり」と合図したならば「筒先員交替」と号令
し、1番員が左斜め前にいたり筒先交替の態勢になったならば、左手をプレイパイプ
を離さないように滑らせながら取手の方向に一握り下げ、1番員が左手でプレイパイ
プ上部を握ったならば左足を斜め後方に半歩下げ、左手を離すと同時に取手は右手と
腹部に確実に保持し、1番員が右手で取手を握り基本注水姿勢となって「よし」の合
図で取手から右手を離し、右足を1歩後方に引き、後方に向きを変え、かけ足行進の
要領で発進し、1番員後方付近のホースをまたぎ火点指揮位置(1番員の斜め右前方
おおむね3m)に火点に向かって停止し、火点の状況を監視する。
- 26 -
統
一
事
項
共通事項
20 伝令と復唱は、重複してはならない(合図も含む)。
21 筒先員が火点側の余裕ホースを作成する際、ホースをたぐり寄せる時は後
方(ポンプ側)を見ながらたぐり寄せてもよい。
22 筒先員が余裕ホースを取った後前進する場合は、基本注水姿勢に準じた姿
勢とする。
26 ノズル操作時、右手を中央付近に移動させ筒先を抱えるが、確実に抱える
ため中央からずれても左右の手が離れていれば中央とみなす。
1
解
説
火点に向かって前進
筒先を体から離さないようにすること。
2
・
標的に注水
標的を倒したら、基本注水姿勢(放水角度
ける。
仰角30度)をとり、放水を続
質
疑
審
査
ポ
イ
ン
ト
共通事項
5 筒先操作員が「放水始め」と合図し、伝令の復唱をする前に火点に向かっ
て前進した場合は減点する。(「第3ホース延長要領不適」)
6 火点側余裕ホース内に半回転のねじれ等が多少あっても減点しない。ただ
し、送水前に直線部分がおおむね1mないと減点する。(「余裕ホース確保
不適」)
7 送水前の「ホースのよじれ」については、延長ホースの一地点において、
一回転以上のよじれ又はホースが渦巻き状等に交錯した場合は、送水に支障
があるものとして減点する。また、ホースラインは、全体的な、「蛇行」
「緩み」「よじれ」等について審査し、不適当な場合は減点する。(「展張
要領不適」)
8 放水中の筒先担当員の「ふらつき」とは、右手が腰部から離れる場合又は
足が地面を移動した場合をいい、当該行為が認められる場合は減点する。
(「注水姿勢不安定」)
13 放水が上下左右に1m以上ぶれた場合は減点する。(「注水姿勢不安定」)
- 27 -
実施項目
第1線延長
細項目
ホース延長①
区
分
1番員
下車後、積載車後方に向きを変えて発進し、ホース積載位置にいたり第2ホースを
搬送に便利な位置に置き、次いで第1ホースを展張に便利な位置に搬送し、ホースの
めす金具が手前になるように地面に立て、展張し、おす金具近くを折って搬送に便利
な位置に置き、右足をホースから離すと同時にめす金具を両手で持ち上げ右手でめす
金具、左手はホースに持ち替え、おおむね2mの余裕ホースを取った後、めす金具を
両手で持って放口に結合し確認する。
続いて、折りひざ又は折りひざに準じた姿勢で第2ホースを左肩上にかつぎ、第1
ホースのおす金具を右手に持ち腰につけた後展張ホースの左側に沿って延長し火点に
向かって前進する。
統
一
事
共通事項
13 ホース展張時、左手はホースに添えとなっているが、親指は上から押さえ
てもよい。
14 ポンプ側でおおむね2mの余裕ホースをとるときは、ホースに配意すると
きに後方に引いて確保し、放口に結合してもよい。
16 ホースの結合後、操作員はおす金具付近を踏んだ状態のまま発進してはい
けない。
17 ホースの展張、ホースの結合離脱、筒先の結合離脱時の足先とは、土踏ま
ずにかかってもよいものとする。結合確認は、はかま部分で行うが、親指が
金具にかかってもよい。
18 ホースに沿う場合は、おおむね1m以内に体があればよい。
19 ホース展張の際、左右にそれた場合は、ホースに沿って走らなければなら
ない。
20 伝令と復唱は、重複してはならない(合図も含む)。
項
- 28 -
1
ホースの展張要領
右足先でめす金具近くを押さえ、右手でおす金具を確実に保持し、左手はホ
ースに添えて(親指は上から押さえてもよい)展張方向を定め、前方へ転がし
て展張する。
解
説
・
質
2
ホースの搬送要領
右手でめす金具部を、左手でめす金具の反対側を保持し、めす金具が上部斜
め前方になるよう左肩上に乗せ、左手でめす金具部を保持する。
疑
審 共通事項
3 第1ホース延長時、延長地点を間違え余裕ホースがなくなった場合は減点
する。(「延長要領不適」、「余裕ホース確保不適」)
査
7 送水前の「ホースのよじれ」については、延長ホースの一地点において、
一回転以上のよじれ又はホースが渦巻き状等に交錯した場合は、送水に支障
があるものとして減点する。また、ホースラインは、全体的な、「蛇行」
ポ
「緩み」「よじれ」等について審査し、不適当な場合は減点する。(「展張
要領不適」)
15 各結合要領を操法実施要領に基づき円滑に実施しない場合は減点する。
イ
(「結合要領不適」)
20 ホース展張時は、身体及び左足先を火点側に向けるものとし、これらの動
作が適正に行われなかった場合は減点する。(「展張要領不適」)
ン
21 第1ホース延長の際は、おす金具を腰に付けてから立ち上がることとし、
立ち上がりながら腰に付けた場合は減点する。(「延長要領不適」)
第2ホース延長の際は、おす金具を腰に付けた後に左手を体側から腰に上
ト
げるものとし、これらの動作が適正に行われなかった場合はそれぞれ減点す
る。(「延長要領不適」)
- 29 -
実施項目
第1線延長
細項目
ホース延長②
放水開始の伝達
区
分
1番員
第2結合実施場所にいたり、第1ホースのおす金具をその場に置き、第2ホースを
めす金具が手前になるように肩から降ろして地面に立て、展張し、第2ホースのおす
金具近くを折って搬送に便利な位置に置き、第1ホースと第2ホースを結合し確認す
る。
次いで第2ホースのおす金具を右手に持ち、腰につけた後展張ホースの左側に沿っ
て延長し、第3結合実施場所にいたり、第2ホースのおす金具をその場に置き、第2
ホースと第3ホースを結合し確認して火点の方向に向きを変え、右足を左足に引きつ
けて基本の勢をとる。(両足かかとが第3結合部より火点側になる)
つづいて、指揮者の「放水始め」を復唱し、回れ右をして(右足を引きつけることな
く)発進し、延長ホースの左側に沿って積載車方向に前進する。
統
一
事
項
共通事項
13 ホース展張時、左手はホースに添えとなっているが、親指は上から押さえ
てもよい。
16 ホースの結合後、操作員はおす金具付近を踏んだ状態のまま発進してはい
けない。
17 ホースの展張、ホースの結合離脱、筒先の結合離脱時の足先とは、土踏ま
ずにかかってもよいものとする。結合確認は、はかま部分で行うが、親指が
金具にかかってもよい。
18 ホースに沿う場合は、おおむね1m以内に体があればよい。
19 ホース展張の際、左右にそれた場合は、ホースに沿って走らなければなら
ない。
20 伝令と復唱は、重複してはならない(合図も含む)。
- 30 -
1
解
説
・
質
疑
審
査
ポ
イ
ン
ト
ホースの展張要領
右足先でめす金具近くを押さえ、右手でおす金具を確実に保持し、左手はホ
ースに添えて(親指は上から押さえてもよい)展張方向を定め、前方へ転がし
て展張する。
2 ホースの搬送要領
右手でめす金具部を、左手でめす金具の反対側を保持し、めす金具が上部斜
め前方になるよう左肩上に乗せ、左手でめす金具部を保持する。
3 ホースの結合
ホースを結合するには、ホース金具部のおす金具がやや上を向くように右足
先でホース金具部付近を押さえた後、ホース金具部のめす金具を両手に持って
ホースのおす金具に合わせ、結合環を回し、又はめす金具を押しつけて結合し
た後、ハカマ部分を両手で引いて結合を確認する。
4 延長ホースの左側に沿ってポンプ方向に前進
ホースに沿う区間は、第2結合部から火点側余裕ホースの水利側地点の間で
ホースに沿えばよい。
共通事項
2 ホース延長時、第1、第2ホース操作員が第3ホースを引き寄せる等の作
業をする必要が出てきた場合には、その原因を発生させた操作員を減点する
(操作員により減点項目は異なる。)
10 ホース延長の際、第2結合部の停止要領は、第35回宮崎県消防操法大会
操法実施要領(以下「操法要領」という。)の8操法実施上の基本事項 (1)
ウのただし書きのとおりの流れでよいものとするが、第3結合部では確実に
停止後、左手をおろし節度をつけるものとし、これらの動作が適正に行われ
なかった場合は減点する。(「第2ホース延長要領不適」)
12 ホース結合において、たとえば、第2ホースと第3ホースが離れている場
合は、第3ホースのめす金具を両手で持ってきて第2ホースのオス金具近く
に置き、おす金具を右足先で押さえ、めす金具を再度両手で持ち、結合確認
するものとし、これらの動作が適正に行われなかった場合は減点する。
(「第3結合要領不適」)
15 各結合要領を操法実施要領に基づき円滑に実施しない場合は減点する。
(「結合要領不適」)
20 ホース展張時は、身体及び左足先を火点側に向けるものとし、これらの動
作が適正に行われなかった場合は減点する。(「展張要領不適」)
- 31 -
実施項目
第1線延長
細項目
放水開始伝達の伝達
筒先員交替
区 分
2番員
放水開始の伝達
伝令停止線内の位置で3番員に相対して停止し、右手を垂直に上げて「放水始め」
と3番員に伝達し、3番員が復唱の手を下ろした後右手を下ろし回れ右をして(右足
を引きつけることなく)発進し、延長ホースの左側に沿って指揮者の1歩後方にいた
り(左足を一歩踏み出した姿勢)、「伝達おわり」と合図する。
【伝令停止線の足の例示図】
筒先員交替
つづいて、指揮者の「筒先員交替」の号令で指揮者の左斜め前方にいたり指揮者の
左手付近に左手をそろえ、確実にプレイパイプ上部を握る。
次いで右足を指揮者の右足近くに1歩踏み込むと同時に右手で取手を確実に握り基
本注水姿勢をとり「よし」と合図して交替する。
【放水停止線の足の例示図】
- 32 -
統
一
事
項
解
説
・
質
疑
審
査
ポ
イ
ン
ト
共通事項
3 伝令停止線等について「停止線等の足の例示図」のとおりとする。
6 吸管搬送時、体の向きはストレーナー側とし、顔の向きは水利側とする。
(ア) 吸管補助員の吸管投入補助時機及び操作は、籐かごが水面についた時点
から押し込む等の操作をしてもかまわない。
7 吸管投入後の吸管は蛇行した状態でもよい。
8 吸管ひかえ綱の余剰部分の処理については規定しない。長さの計測は行わ
ないこととする。
9 吸管ひかえ綱が何かにひっかかったり、結びができてしまった場合は、担
当の番員が修正する。
10 吸管ひかえ綱の取付位置は籐かご付近でよい。
(イ) 吸管補助員は、枕木取り付けのため2番員が吸管に手をかけた時点で吸
管を持ち上げてもよい。
11 枕木に吸管と吸管ひかえ綱を一緒に取り付けないこと。
18 ホースに沿う場合は、おおむね1m以内に体があればよい。
27 とび口を地面に置くときや地面から拾い上げるときは両手(交差してかま
わない)で行う。
ポンプ車・積載車共通
1 かけ足行進の要領
(1) 両手を腰に上げ自然にふり、そのまま一歩踏み出したのちかけ足に移る。
(2) 歩幅は概ね80㎝、1分間の速度は概ね180歩
2 とび口の構え方
左手は地面と水平になる位置を握り伸ばす。右手は柄の後端 10 ㎝を残した
位置を握り、右腰部にあてる。左ひざはやや曲げると同時に体重を前方にお
き、右足はまっすぐ伸ばした前傾姿勢をとる。
※ 左足は放水停止線を超えない。また、1番員の左足つま先と2番員の
左足つま先が放水停止線に対して概ね平行となるようにする。
共通事項
14 吸管伸長時に、吸管が地面に着いた場合は減点する。(「吸管伸長操作不
適」)
11 とび口の長さは、1.5m以上あればよい。そのため破壊地点におけると
び口の構えは、左手で柄を持つ位置が中央からずれても、左腕が、水平であ
ればよい。右手は、柄の後端からおおむね10㎝残した位置を握るものとし
これらの動作が適正に行われなかった場合は減点する。(「姿勢不適」)
23 計時審査対象外のかけ足の速度は、消防訓練礼式のかけ足の歩調以上とす
る。(総合審査で評価)
- 33 -
実施項目
第1線延長
細項目
吸管操作
区
分
2番員
下車後、積載車後方に向きを変えて発進し吸管積載部の水利側に右向け止まれの要
領で止まり(開脚)、近くの吸管止め金をはずし、3番員から送り出されたストレーナ
ー付近の吸管を両手で受け取ると同時に吸管右側に出て左手は吸管の下から右手は吸
管を右腋下に抱えるように持ち替え、伸長方向に向きを変え、3番員の送り出す吸管
のよじれをとりながらストレーナー側に重心をかけ、引きずらないように3番員と協
力して伸長する。
続いて、3番員の「よし」の合図で3番員と歩調を合わせて、右足から2歩半で吸
管投入に便利な位置まで進み、吸管をその場に置き、左足を立てた折りひざの姿勢で
吸管ひかえ綱を取りはずして(吸管ひかえ綱を固定しておく輪ゴムはそのまま籐かご
又は吸管に付けたままとする。)左脇に置き、左手で吸管ひかえ綱の根元と端末を持
ち、右手で吸管を持って立ち上がり、「よし」と合図して左足を半歩前に踏み出し、
3番員の協力で吸管を水利に投入する。
続いて、吸管ひかえ綱の端末を左手に持って積載車方向に向きを変え、かけ足行進
の要領で発進し、積載車後部にいたり、車両後部のきょう固な位置にもやい結び及び
半結び(端末をおおむね10㎝残す)で結着した後、まくら木をとり出して吸管投入
位置に向きを変えかけ足行進の要領で発進し、まくら木取付位置にいたり、まくら木
を吸管の下に敷き、バンドを取り付ける。
- 34 -
共通事項
6 吸管搬送時、体の向きはストレーナー側とし、顔の向きは水利側とする。
28 ポンプのボタン式等自動揚水装置は、使用してよいものとする。なお、使
用した場合は、あえて手動揚水動作は必要ない。
30 真空時及び筒先閉鎖時、一時的にゲージが圧力0.4MPa(4㎏/㎠)
統
を超えてもよい。
31 計器の振れについては振れの中心で圧力の確認をする。
一
32 標的を落とした後の圧力及び筒先員交替時の圧力は下げてはいけない。
33 収納以前にエンジンが停止した場合、再始動すること。
事
35 機関員が余裕ホースを配意する場合は、いったん火点に向いて姿勢を正し
右(左)足を横に開き配意すること。
項
解 1 余裕ホースに配意
説
基本の姿勢から右足を横に開き、左手は結合部付近を持ち、右手は結合部付
・
近から右へホースを整理し、ホースから両手を離すと同時に右足を引きつけ基
質
本の姿勢となる。
疑
審
査
ポ
イ
ン
ト
共通事項
4 機関員が余裕ホースを配意することによってホースのよじれ等を修正した
場合は減点する。(「任務分担外操作」)
ただし、第1結合部から伝令停止線までは可とする。
14 吸管伸長時に、吸管が地面に着いた場合は減点する。(「吸管伸長操作不
適」)
15 各結合要領を操法実施要領に基づき円滑に実施しない場合は減点する。
(「結合要領不適」)
22 標的を落とした後や筒先員交替時に、筒先員のふらつき防止や筒先ぶれ防
止を目的とするような減圧をした場合には減点する。(小型ポンプの部3番
員「規定外圧力送水」)
- 35 -
実施項目
第1線延長
細項目
とび口搬送
区
分
2番員
(2) とび口搬送及び部署要領
まくら木取り付け後、とび口積載方向に向きを変え、かけ足行進の要領で発進し、
とび口積載部に左向け止まれの要領(開脚)で止まり、とび口柄の中央部付近を左手
で下から持ち、右手は上からほぼ肩幅の間隔となるよう持ってとび口をおろし、右に
向きを変えると同時にこれを左腋下に抱えて、かけ足行進の要領で発進し、延長ホー
スの左側に沿って最短距離で破壊地点にいたり、左手で柄の中央部を右手で柄の後部
(後端からおおむね10㎝を残した位置)を持ってとび口を構える。
【放水停止線の足の例示図】
- 36 -
統
一
事
項
共通事項
20 伝令と復唱は、重複してはならない(合図も含む)。
25 指揮者の火点状況監視・鎮圧状況監視は、目視でもよい。
解
説
・
質
疑
共通事項
17 号令に誤りがあった場合は、訂正しても減点する。(「号令の不明確、
誤り」)
審
査
ポ
イ
ン
ト
- 37 -
実施項目
第1線延長
細項目
吸管操作
区
分
3番員
下車後、積載車後方に向きを変えて発進し吸管積載部の左側に右向け止まれの要領
で止まり(開脚)、近くの吸管止め金をはずしストレーナー付近の吸管を2番員に渡
した後、吸管伸長が終わろうとするところで吸管を離すことなく吸管中央部にいた
り、吸管右側に出て両手で吸管を腰部で持ち、(左手は吸管の下から右手は吸管の上
から)ストレーナー側に重心をかけ「よし」と合図し2番員と歩調を合わせて、右足
から2歩半で、吸管投入に便利な位置まで進み、2番員の投入合図「よし」で左足を
半歩前に踏み出し吸管投入の補助をする。
送水準備
吸管投入補助後、積載車方向に向きを変え、かけ足行進の要領で発進し、ポンプ積
載位置にいたりエンジンを始動し、真空ポンプレバーとスロットルバルブを同時に操
作し、計器に配意しながら揚水操作を行った後、吸管接地部をまたいで余裕ホース部
に停止し、左足を1歩横に開き余裕ホースに配意した後、左足を引きつけ火点に向か
って姿勢を正し、回れ右をして発進し、吸管接地部をまたいでポンプ操作及び伝達員
に相対するのに便利な位置で火点に向かって姿勢を正し、放水開始の伝達を待つ。
放水開始及び送水操作
1番員の「放水始め」の伝達に右手を垂直に上げて「放水始め」と復唱し、右手を
下ろしてポンプ積載位置にいたり、一方の手で放口コックを全開にするまで徐々に開
き、同時に計器に配意しながら他方の手でスロットルバルブを操作し、適正圧力を確
保した後、再びポンプ操作及び伝達員に相対するのに便利な位置で火点に向かって姿
勢を正す。
- 38 -
統
一
事
項
共通事項
6 吸管搬送時、体の向きはストレーナー側とし、顔の向きは水利側とする。
30 真空時及び筒先閉鎖時、一時的にゲージが圧力0.4MPa(4㎏/㎠)
を超えてもよい。
31 計器の振れについては振れの中心で圧力の確認をする。
32 標的を落とした後の圧力及び筒先員交替時の圧力は下げてはいけない。
33 収納以前にエンジンが停止した場合、再始動すること。
35 機関員が余裕ホースを配意する場合は、いったん火点に向いて姿勢を正し
右(左)足を横に開き配意すること。
1 余裕ホースに配意
基本の姿勢から右足(左足)を横に開き、左手(右手)は結合部付近を持
解
ち、右手(左手)は結合部付近から右(左)へホースを整理し、ホースから両
説
手を離すと同時に右足(左足)を引きつけ基 本の姿勢となる。
・
質
疑
審
査
ポ
イ
ン
ト
共通事項
4 機関員が余裕ホースを配意することによってホースのよじれ等を修正した
場合は減点する。(「任務分担外操作」)
ただし、第1結合部から伝令停止線までは可とする。
14 吸管伸長時に、吸管が地面に着いた場合は減点する。(「吸管伸長操作不
適」)
15 各結合要領を操法実施要領に基づき円滑に実施しない場合は減点する。
(「結合要領不適」)
22 標的を落とした後や筒先員交替時に、筒先員のふらつき防止や筒先ぶれ防
止を目的とするような減圧をした場合には減点する。(小型ポンプの部3番
員「規定外圧力送水」)
- 39 -
実施項目
放水中止
細項目
-
区
分
指揮者、1番員
指 揮 者
合図により火点監視の姿勢から1番員の方向に向きを変え姿勢を正して「放水や
め」と号令し、各隊員の操作状況を監視し、2番員が「放水やめ」の伝達後、とび口
を立てたのを確認して、火点方向に向きを変え鎮圧状況を監視する。
1 番 員
指揮者の「放水やめ」の号令で、基本注水姿勢からノズル操作(放水開始時のノズ
ル操作参照)を行って放水を中止し「放水やめ」と復唱する。
2番員が3番員に放水中止の伝達を終わって注水部署にもどり、「伝達おわり」の
合図で右手を筒先から離さないように滑らせながらプレイパイプの中央付近へ移動し
筒先を右腋下にしっかり抱え、ノズルを下方に向けて排水し(下向きでノズルを全開
にする。)合図によりノズルを完全に閉める。
ノズルから左手をプレイパイプの上部に滑らせながら握り替え、右手でノズルを握
り「よし」と合図して左手を離すと同時に左足を右足に引きつけ、筒先を右足ぎわに
たてて姿勢を正す。
- 40 -
統 共通事項
20 伝令と復唱は、重複してはならない(合図も含む)。
一
25 指揮者の火点状況監視・鎮圧状況監視は、目視でもよいものとする。
26 ノズル操作時、右手を中央付近に移動させ筒先を抱えるが、確実に抱える
事
ため中央からずれても左右の手が離れていれば中央とみなす。
項
1
解
説
放水開始時のノズル操作参照
筒先を右脇下と右腕で完全に抱え左手を筒先から離さないように滑らせてノ
ズルを握り、徐々に閉めノズルを完全に閉めたならば左手を離さないように滑
らせてプレイパイプ上部を握り、右手もプレイパイプを離さないように滑らせ
ながら取手を握って再度基本注水姿勢をとり「放水止め」を復唱する。
・
質
疑
共通事項
17 号令に誤りがあった場合は、訂正しても減点する。(「号令の不明確、誤
り」)
審
査
ポ
イ
ン
ト
- 41 -
実施項目
放水中止
細項目
-
区
分
2番員、3番員
2 番 員
1番員の「放水やめ」の復唱を確認した後、「よし」と合図して、とび口をその場
に置き、身体を起こして後方に向きを変えて発進し、延長ホースの左側に沿って伝令
停止線内の位置で3番員に相対して停止し、右手を横水平に上げて「放水やめ」と3
番員に伝達し、3番員が復唱の手を下ろした後右手を下ろし、回れ右をして(右足を
引きつけることなく)発進し、延長ホースの左側に沿って1番員の1歩後方に停止し
て、「伝達おわり」と合図し、進行方向に向きを変え破壊地点にいたり、とび口をと
り右足きわに立てて姿勢を正す。
【伝令停止線の足の例示図】
3 番 員
2番員の「放水やめ」の伝達に右手を横水平に上げて「放水やめ」と復唱し、右手
を下ろし、ポンプ積載位置にいたり、計器に配意しながら一方の手でスロットルバル
ブを操作し、同時に他方の手で放口コックを徐々に閉じて、再びポンプ操作及び伝達
員に相対するのに便利な位置で火点に向かって姿勢を正す。
- 42 -
共通事項
18 ホースに沿う場合は、おおむね1m以内に体があればよい。
27 とび口を地面に置くときや地面から拾い上げるときは両手(交差してかま
一
わない)で行う。
30 真空時及び筒先閉鎖時、一時的にゲージが圧力0.4MPa(4㎏/㎠)
事
を超えてもよい。
31 計器の振れについては振れの中心で圧力の確認をする。
項
統
1
解
説
・
質
疑
とび口の置き方
とび口を地面に置く場合は、刃先を左向きに置くこと。
2 延長ホースの左側に沿って
ホースに沿う区間は、第2結合部から火点側余裕ホースの水利側地点の間で
ホースに沿えばよい。
3 かけ足行進の要領
(1) 両手を腰に上げ自然にふり、そのまま一歩踏み出したのちかけ足に移る。
(2) 歩幅は概ね80㎝、1分間の速度は概ね180歩
4 放水止めの対応(3番員)
指揮者の「放水止め」により放水が停止したのを確認したら、左足(右足)
をポンプ側へ踏み出し、圧力計の圧力指針を確認する。
圧力が0.4MPa(4㎏/㎠)を超えていたら両手でスロットルバルブを
操作し、左足を引きつけ基本の姿勢となり、2番員の「放水止め」の伝達を待
つ。圧力が超えていない場合は、確認した後、左足(右足)を引きつけ基本の
姿勢となる。
共通事項
審 23 計時審査対象外のかけ足の速度は、消防訓練礼式のかけ足の歩調以上とす
査
る。(総合審査で評価)
ポ
イ
ン
ト
- 43 -
実施項目
収納
細項目
-
区
分
-
指 揮 者
合図により1番員の方向に向きを変え「おさめ」と号令し、1番員が筒先を離脱
し、背負うのを確認した後進行方向に向きを変え1番員とともに発進し、集合指揮位
置で停止する。
1 番 員
指揮者の「おさめ」の号令に「よし」と呼唱し、筒先を第3ホースから離脱し、背
負った後指揮者とともに発進し、筒先積載部にいたり、筒先を元の位置に収め集合線
に集まる。
2 番 員
指揮者の「おさめ」の号令に「よし」と呼唱し、とび口を浮かし、回れ右の要領で
向きを変えると同時にとび口を左手に持ち替えて左腋下に抱え、とび口収納位置にい
たり、両手でとび口を持ち上げ元の位置に収め集合線に集まる。
3 番 員
指揮者の「おさめ」の号令に「よし」と呼唱し、ポンプ積載位置にいたりエンジン
を停止した後、放口のホースを離脱し伸長させた後、集合線に集まる。
【集合線の足の例示図】
- 44 -
統 共通事項
2 集合線上に整頓する場合には、1番員が小声で合図してもよい。
一
18 ホースに沿う場合は、おおむね1m以内に体があればよい。
20 伝令と復唱は、重複してはならない(合図も含む)。
事
27 とび口を地面に置くときや地面から拾い上げるときは両手(交差してかま
わない)で行う。
項
解
説
・
質
1 かけ足行進の要領
(1) 両手を腰に上げ自然にふり、そのまま一歩踏み出したのちかけ足に移る。
(2) 歩幅は概ね80㎝、1分間の速度は概ね180歩
2
筒先を第3ホースから離脱
筒先を離脱するには、右手でノズルをもち、左足ぎわに筒先をたて、右足で
ホースをまたぎ、左足先でホース金具部付近を押さえ、筒先を回し、又は離脱
環を引く。
疑
共通事項
17 号令に誤りがあった場合は、訂正しても減点する。(「号令の不明確、誤
り」)
審
23 計時審査対象外のかけ足の速度は、消防訓練礼式のかけ足の歩調以上とす
査
る。(総合審査で評価)
ポ
イ
ン
ト
- 45 -
実施項目 身体、服装の点検 細項目
-
区
分
-
指 揮 者
集合指揮位置で、負傷の有無及び服装の乱れを点検し整える。
各 隊 員
集合線で負傷の有無及び服装の乱れを点検し整える。
実施項目
点検報告
細項目
-
区
分
-
指 揮 者
各隊員が集合線に整列した後「点検報告」と号令し、各隊員の点検結果の報告に対
しそれぞれ「よし」と呼唱して受領する。
各 隊 員
身体、服装の点検終了後、2番員を基準に自主整頓し、指揮者の「点検報告」の号
令で1番員から3番員まで順次指揮者に相対し、「○番員異状なし」と報告する。
- 46 -
統
一
事
項
共通事項
34 指揮者の服装点検の時機は、最終の隊員が器具を収めた後、集合線上に集
まった時機とする。
1
集合要領
集合線上に2番員が小型ポンプ積載車の中央となるように一列横隊の隊形
で、2番員を基準に自主整頓を行い(整頓要領は、1番員を除く各隊員は右手
を腰にあて、ひじを側方に張る。頭は2番員は前方、1番員は左、3番員は右
に向けて整頓)集合する。
解
説
・
2
質
疑
自発的整とん
1番員は、基準員以外の操作員を整頓線に入れるため、小声で「○番まえ」
「○番あと」と指示してもよい。1番員は整頓が完了したと判断したら「よし」
と小声で合図して頭を正面に向け姿勢を正し、他の隊員は1番員の合図で一斉
に手をおろし姿勢を正す。
(このとき隊員の両足かかとは、集合線上にあること。)
審
査
ポ
イ
ン
ト
統
一
事
項
解
説
・
質
疑
審
査
ポ
イ
ン
ト
共通事項
20 伝令と復唱は、重複してはならない(合図も含む)。
1
1番員から3番員まで順次指揮者に相対
1番員は左向け、2番員はそのまま、3番員は右向けを行う。
共通事項
17 号令に誤りがあった場合は、訂正しても減点する。(「号令の不明確、誤
り」)
- 47 -
実施項目
終了報告
細項目
-
区
分
-
指 揮 者
集合指揮位置から、かけ足行進の要領で発進し、報告受領者の前方5mの位置で停
止し、報告受領者に挙手注目の敬礼を行い、「○市町村消防団、第○分団、第○部小
型ポンプ積載車操法を終了しました。」と報告し、挙手注目の敬礼を行った後、回れ
右をし、かけ足行進の要領で発進し、集合指揮位置で各隊員に相対して停止する。
各 隊 員
指揮者の終了報告中は、基本の姿勢で待つ。
実施項目
解散
細項目
-
区
分
-
指 揮 者
各隊員に対し「わかれ」と号令し、各隊員に答礼し解散させる。
各 隊 員
指揮者の「わかれ」の号令により、一斉に指揮者に相対し挙手注目の敬礼を行い解
散する。
- 48 -
統
一
事
項
共通事項
1 指揮者が開始報告、終了報告した時、報告受領者は「よし」と応える。
解
説
・
質
疑
審
査
ポ
イ
ン
ト
共通事項
17 号令に誤りがあった場合は、訂正しても減点する。(「号令の不明確、誤
り」)
統
一
事
項
共通事項
20 伝令と復唱は、重複してはならない(合図も含む)。
解
説
・
質
疑
1
各隊員に答礼し解散
指揮者は、各隊員が正面に復したのを確認後、「撤収」と号令すること。
2
挙手注目の敬礼を行い
各隊員は、指揮者の「撤収」の合図により「よし」と呼唱して解散すること
審
査
ポ
イ
ン
ト
共通事項
17 号令に誤りがあった場合は、訂正しても減点する。(「号令の不明確、誤
り」)
- 49 -
4
経路説明図
(1) 1.2番員の経路図
- 50 -
(2) 収納経路図
- 51 -
5
延長体系図
- 52 -
審
査
集
計
操法種別
出場順位
表
記録員
出場隊名
区
分
審
持
総
合
計
時
審
査
第1線延長
行
動
点
得
点
特
記
事
項
査
第2線延長
小
合
計
審
計
査
①
【減点事項】
減
点
項
目
減点
操法実施区域立入等
5
事前準備行為
5
異議申立て及び苦情
5
合
計
回数 減点計
特
記
事
項
②
検印1
総計(①-②)
検印2
検印欄
【作成上の注意】
1
この表は、記録員が総合審査表、計時審査表、行動審査表(総括)から転記して
作成すること。
2
記録員は、総計を記入した後に、検印欄に押印又はサインをすること。
- 53 -
総合審査表(小型ポンプ積載車操法)
出場隊名
出場順位
審
査
項
目
持
点
規 律 、 節 度
4
敏 し ょ う 性
4
士
気
4
性
4
操法要領遵守度
4
安
全
合
計
得 点
審査員
審
査
メ
モ
欄
20
検印1
検印2
検印欄
【作成上の注意】
1
総合審査員は、審査項目の得点のみを記入すること。(合計の記入は不要)
2
記録員は、合計を記入し、審査集計表への転記終了後に、検印欄に押印又はサイ
ンをすること。
- 54 -
(裏面)
【減点事項】
減
点
項
目
減点
操法実施区域立入等
5
事前準備行為
5
異議申立て及び苦情
5
合
回数 減点計
特
記
事
項
計
【作成上の注意】
1
減点事項は、総合審査員(審査班長)が、関係審査員の聞き取りをもとに記入す
ること。(減点計、合計の記入は不要)
2
特記事項には、減点とした具体的な内容を記入すること。
- 55 -
計時審査表(小型ポンプ積載車操法)
出場隊名
出場順位
計時計測員
区
計
分
測
A
タ
イ
審査員
ム
B
決定タイム
C
得
点
ホース延長
検印1
検印2
検印欄
【得点換算表】
タイム
45
得
20
点
…
…
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60 61
20
19
18
17
16
15
14
13
12
11
10
9
【作成上の注意】
1
計測は、100分の1秒までとし、計時計測員3人の中間値を決定タイムとする。
2
計時審査員は、決定タイムのみを記入すること。(得点の記入は不要)
3
記録員は、合計を記入し、審査集計表への転記終了後に、検印欄に押印又はサイ
ンをすること。
- 56 -
行動審査表(小型ポンプ積載車操法:総括)
出場隊名
出場順位
記録員
減
操 作 員
持
点
点
①
指 揮 者
15
1 番 員
15
2 番 員
15
3 番 員
15
合
60
計
審査員A
②
審査員B
③
計
④=②+③
平 均
⑤=④÷2
検印1
得 点
①-⑤
検印2
検印欄
【作成上の注意】
1
この表は、記録員が各操作員ごとの行動審査表から転記して作成すること。
2
記録員は、審査集計表への転記及び得点の集計終了後に、検印欄に押印又はサイ
ンをすること。
- 57 -
行動審査表(小型ポンプ積載車操法:指揮者)
出場隊名
出場順位
審査項目
減
点
項
目
発進、停止要領不適
減点
採点
審査項目
1
審査員
減
点
項
目
減点 採点
号令の不明確、誤り
1
交替要領不適
1
指揮位置不適
1
号令の不明確、誤り
1
筒先員交替
集
点
合
呼
指揮位置の不適
1
号令の不明確、誤り
1
号令の不明確、誤り
1
監
視
放 水 中 止
開 始 報 告
想
乗
報告の不明確、誤り
2
監視不適
1
指揮位置の不適
1
号令の不明確、誤り
1
付与の不明確、誤り
2
確認不適
1
号令の不明確、誤り
1
指揮位置の不適
1
乗車時の確認不適
1
乗車要領、姿勢不適
1
定
車
収
納
服 装 点 検 服装点検不適
1
号令の不明確、誤り
1
報告受領の不適
1
点 検 報 告
下
車
第1線延長
号令の不明確、誤り
1
3番員の合図前に行動開始
3
終 了 報 告 不明確、誤り
2
下車要領不適
1
解
号令の不明確、誤り
1
筒先搬送要領不適
1
任務分担外操作
3
第3ホース搬送要領不適
1
そ
転倒
3
第3ホース展張要領不適
1
(1回につき)
踏みつけ、落下、けとばし等
3
筒先結合要領不適
1
経路不適
1
合図の不明確、誤り
1
第3ホース延長要領不適
1
余裕ホース確保不適
1
基本注水姿勢不適
1
筒先位置不適(停止線無視)
3
ノズル操作要領不適
1
注水姿勢不安定
1
検印1
検印2
検印欄
散
の
他
減 点 合
持
点
計 ①
②
15
得点(②-①)
【作成上の注意】
1 行動審査員は、採点欄のみを記入すること。(減点合計の記入は不要)
1 記録員は、合計を記入し、審査集計表への転記終了後に、検印欄に押印又はサインをすること。
- 58 -
行動審査表(小型ポンプ積載車操法:1番員)
出場隊名
出場順位
審査項目
減
点
項
目
減点
採点
審査項目
審査員
減
点
項
目
減点 採点
集
合
整列不整一
1
交替要領不適
1
点
呼
番号呼唱不明確、誤り
1
筒 先 員 交 替 注水姿勢不適
1
乗
車
乗車要領、姿勢不適
1
筒先位置不適(停止線無視)
3
3番員の合図前に行動開始
3
ノズル操作不適
1
下
車
下車要領不適
1
合図不明確、誤り
1
第1ホース展張要領不適
1
排水操作不適
1
余裕ホース確保不適
1
呼唱の脱落
1
第1結合要領不適
1
筒先離脱要領不適
1
放 水 中 止
収
第1線延長
納
第1ホース延長要領不適
1
筒先搬送要領不適
1
第2ホース搬送要領不適
1
筒先収納要領不適
1
第2ホース展張要領不適
1
服 装 点 検
服装点検不適
1
第2結合要領不適
1
点
検
整頓不適
1
第2ホース延長要領不適
1
報
告 不明確、誤り
1
第3結合要領不適
1
解
散
要領不適
1
復唱の不明確、誤り
1
任務分担外操作
3
ホース修正脱落
2
そ
転倒
3
合図の不明確、誤り
1
(1回につき)
踏みつけ、落下、けとばし等
3
伝達要領不適(始め)
1
経路不適
1
伝達線外伝達
3
伝達要領不適(おわり)
1
の
他
減 点 合
検印1
計 ①
検印2
持
点
②
15
検印欄
得点(②-①)
【作成上の注意】
1 行動審査員は、採点欄のみを記入すること。(減点合計の記入は不要)
2 記録員は、合計を記入し、審査集計表への転記終了後に、検印欄に押印又はサインをすること。
- 59 -
行動審査表(小型ポンプ積載車操法:2番員)
出場隊名
出場順位
審査項目
減
点
項
目
減点
集
合
整列不整一
1
点
呼
番号呼唱不明確、誤り
1
乗
車
乗車要領、姿勢不適
1
3番員の合図前に行動開始
3
下
車
下車要領不適
採点
審査項目
審査員
減
点
項
目
呼唱の脱落
収
減点 採点
1
納 とび口搬送要領不適
1
とび口収納不適
1
服 装 点 検
服装点検不適
1
1
点
検
整頓不適
1
止め金開放不適
1
報
告
不明確、誤り
1
吸管伸長操作不適
1
解
散
要領不適
1
吸管投入操作不適
1
任務分担外操作
3
吸管ひかえ綱結着不適
1
そ
転倒
3
まくら木取付け不適
1
(1回につき)
踏みつけ、落下、けとばし等
3
とび口搬送要領不適
1
経路不適
1
とび口位置不適
1
姿勢不適
1
呼唱の脱落、不明確、誤り
1
伝達要領不適(水利側)
1
伝達要領不適(火点側)
1
の
他
第1線延長
放 水 中 止
減 点 合
検印1
計 ①
検印2
持
点
②
15
検印欄
得点(②-①)
【作成上の注意】
1
行動審査員は、採点欄のみを記入すること。(減点合計の記入は不要)
2
記録員は、合計を記入し、審査集計表への転記終了後に、検印欄に押印又はサインをすること。
- 60 -
行動審査表(小型ポンプ積載車操法:3番員)
出場隊名
出場順位
審査項目
減
点
項
目
減点
集
合
整列不整一
1
点
呼
番号呼唱不明確、誤り
1
乗
車
乗車要領、姿勢不適
1
合図脱落
3
下
車
下車要領不適
採点
審査項目
審査員
減
点
項
目
呼唱の脱落
収
減点 採点
1
納 機関操作不適
1
第1ホース離脱不適
1
服 装 点 検
服装点検不適
1
1
点
検
整頓不適
1
止め金開放不適
1
報
告
不明確、誤り
1
吸管伸長操作不適
1
解
散
要領不適
1
吸管投入補助不適
1
任務分担外操作
3
揚水操作不適(機関運用)
2
転倒
3
予備送水実施
5
踏みつけ、落下、けとばし等
3
余裕ホース配意不適
1
経路不適
1
放水開始の受達不適
1
機関監視不適
1
規定外圧力送水
5
放水中止の受達不適
1
放水停止要領不適
2
第1線延長
そ
の
他
(1回につき)
放 水 中 止
減 点 合
検印1
計 ①
検印2
持
点
②
15
検印欄
得点(②-①)
【作成上の注意】
1
行動審査員は、採点欄のみを記入すること。(減点合計の記入は不要)
2
記録員は、合計を記入し、審査集計表への転記終了後に、検印欄に押印又はサインをすること。
- 61 -
Ⅴ
参考資料
1
宮崎県消防操法大会操法統一事項
【共通事項】
1
指揮者が開始報告、終了報告したとき、報告受領者は「よし」と答える。
2
集合線上に整頓する場合には1番員が小声で合図をしてもよい。
3
放水停止線等については、「停止線等の足の例示図」のとおりとする。
4
筒先の取手等を持って走らない。
5
筒先を担ぐときは、プレイパイプ上部を持って担いでもよいが、左手は背負いひも
の中央とする。
6
吸管搬送時、体の向きはストレーナー側とし、顔の向きは水利側とする。
7
吸管投入後の吸管は蛇行した状態でもよい。
8
吸管ひかえ綱の余剰部分の処理については、規定しない。長さの計測は行わないこ
ととする。
9
吸管ひかえ綱が何かにひっかかったり、結びができてしまった場合は、担当の隊員
が修正する。
10
吸管ひかえ綱の取付位置は籐かご付近でよい。
11
まくら木に吸管と吸管ひかえ綱を一緒に取り付けないこと。
12
ホースに足が触れた程度ではけとばしとみなさない。又、スロットル調整時、ホー
スに接触してもよい。
13
ホース展張時、左手はホースに添えとなっているが、親指は上から押さえてもよい。
14
ポンプ側でおおむね2mの余裕ホースをとるときは、ホースに配意するときに後方
に引いて確保し、放口に結合してもよい。
15
火点側余裕ホース修正に伴うホースの引きずりについては、結合金具が移動しない
範囲であればよい。
16
ホースの結合後、隊員はおす金具付近を踏んだ状態のまま発進してはいけない。
17
ホースの展張、ホースの結合離脱、筒先の結合離脱時の足先とは、土踏まずにかか
ってもよいものとする。結合確認は、はかま部で行うが、親指が金具にかかっても
よい。
18
ホースに沿う場合は、おおむね1m以内に身体があればよい。
19
ホース展張の際、左右にそれた場合はホースに沿って走らなければならない。
20
伝令と復唱は、重複してはならない(合図も含む)。
21
筒先員が火点側の余裕ホースを作成する際、ホースをたぐり寄せるときは後方(ポ
ンプ側)を見ながらたぐり寄せてもよい。
22
筒先員が余裕ホースを取った後前進する場合は、基本注水姿勢に準じた姿勢とする。
- 61 -
23
筒先員の排水操作後、「右手でノズルを握り」とは、右手でノズルを横から握り、
右足きわにおいて立ち上がるものとする。ただし、姿勢を正したときに、筒先が地面
から浮いてしまう場合は、筒先をおいた後、右手でノズルを上から握ってよいものと
する。
24
指揮者の火点指揮位置の「1番員の斜め右前方、おおむね3m」とは、1番員の左
右足位置に関係なく、斜め右前方、おおむね3mあればよい。
25
指揮者の火点状況監視・鎮圧状況監視は、目視でもよいものとする。
26
ノズル操作時、右手を中央付近に移動させ筒先を抱えるが、確実に抱えるため中央
からずれても左右の手が離れていれば中央とみなす。
27
とび口を地面に置くときや地面から拾い上げるときは、両手(交差してかまわない)
で行う。
28
ポンプのボタン式等自動揚水装置は、使用してよいものとする。なお、使用した場
合は、あえて手動揚水動作は必要ない。
29
送水圧力計を一定圧以上あがらないようセットするなどの工作はしないこと。疑わ
しい場合は審査長の判断で、競技終了後に試験を実施して失格等の措置をとる。
30
真空時及び筒先閉鎖時、一時的にゲージが圧力0.4MPa(4㎏/㎠)を超えて
もよい。
31
計器の振れについては、振れの中心で圧力の確認をする。
32
標的を落とした後の圧力及び筒先員交替時の圧力は下げてはいけない。
33
収納以前にエンジンが停止した場合は、再始動すること。
34
指揮者の服装点検の時機は、最終の隊員が器具を収めた後、集合線上に集まった時
機とする。
35
機関員が余裕ホースを配意する場合は、いったん火点に向いて姿勢を正し右(左)
足を横に開き配意すること。
36
機関員は「おさめ」の号令で第1ホースを離脱し、吸管補助員がめす金具にカップ
リングした後、地面にまっすぐ置くこと。何らかの理由によってカッププリングがさ
れなかった場合は、流水が生じないように、はかま部を折り曲げて置くこと。
【ポンプ車・積載車に関する共通事項】
1
乗車時、ドアを開けさらに移動する場合は、基本の姿勢、いたりの姿勢どちらでも
よい。
2
下車時、火点監視は必要ない。
3
下車時の体の向きは火点側、車体側のいずれに向いてもよい。
4
ホースを積載部から取るときは、引き寄せる等の操作をしてもかまわない。又、
動作については規定しない。ただし、担ぎ方は「操法実施要領」どおりとする。
5
第2ホースを「搬送に便利な位置に置き」とは、第1ホースの左右どちら側の位置
でもよいものとする。
- 62 -
6
吸管伸長時、タイヤハウス上の吸管受け、ステップ上の吸管受けから吸管を外す必
要はない。また、ウインカー等のボックス上を伸長してもよい。
7
とび口の積載位置が高く、ステップ等に乗らなければ、とび口を取ることができな
い場合は、安全第一な方法でステップ等に乗って取り外し、両足が地面に着いた以降
「操法実施要領」による、とび口を持った構えをすればよいものとする。
8
とび口は積載位置に固定せず、固定金具の上部に置いた状態を定位とする。
【小型ポンプ・積載車に関する事項】
1
筒先員交替の時機は標的を倒した後とする。
2
筒先員交替時、指揮者が左足を斜め後方に半歩下げるとなっているが、1番員の左足
横付近でもよい。
【ポンプ車に関する事項】
1
車両の規格により集合線が規定どおりにとれない場合、又は操作に支障をきたす場
合は、集合線を車両の最後部から2m後方の位置とし、さらに後方2mの位置を待機
線とする。
2
ホースを立てて積載することが困難な場合は、床に板を置く工作を行ってもよい。
(ホースの積載位置は奥行き30㎝以上とする。)
3
ホースは、ステップ後端からめす金具までの間を30㎝以上離し、6本を1列に並
べて置くものとする(ホースの間隔は問わない)。ただし、椅子やボックス等が妨げと
なり、ホースを1列に並べられない場合で、椅子等の取り外しが困難な場合は、6本
のうち2本を椅子等の上に置いてもよい。
また、車両の規格により4本を1列に置くことが困難な場合は、3本を積載し、残
りの3本を積載しやすい位置に置いてもかなわない。
4
注水補助をする際、補助部署が確保できない場合は、ホース修正しながら注水補助
位置にいたってもよい。
5
収納時、ポンプレバーを操作するときはドアを開けたままでもよいし、閉めたまま
でもよい。
6
筒先は左右の筒先固定金具に固定して積載するものとする。ただし、車両の規格に
より筒先固定金具がない場合は、立てかけて置いてかまわない。
【小型ポンプに関する事項】
1
吸管ひかえ綱を結着する場所のないポンプは、フックを取り付けてもよい。
2
3番員が定位に着くときは、右向け、左向けの要領で行うこと。
3
1番員が、第1ホースを取るときは、ホースと管そうの間に足を入れてはいけない。
- 63 -
4
吸管バンドは市販されているバンドとする。(マジックバンドは不可)
5
ベルト式の吸管バンドは、ベルト通しから三角部分が出ていればよい。
6
とび口収納は、水利側を向いていたり火点側に向きとび口を置くか、又は右向け止
まれ(開脚)の要領で停止し、その後火点側を向きとび口を置く。
【積載車に関する事項】
1
積載ホースはめす金具を手前にし、めす金具が浮かないように3本を積載する。(ホ
ースの間隔は問わない。)
2
ホース積載位置が高いこと等により、ホースの取り出しが困難な場合は、金具を外
す等の最小限の工作をしてもかまわない。
【停止線等の足の例示図】
- 64 -
2 宮崎県消防操法大会審査統一事項
第1
審査員に関する事項
1 審査員の推薦
各消防局・消防本部は、審査員の推薦に当たっては、下記のいずれかに該当する者
を推薦するよう努めるものとする。
(1)
過去5年以内(支部大会にあっては県大会実施年度を含む。)に県大会又は各支
部大会審査員を2回以上経験した者
(2)
過去5年以内(県大会実施年度を含む。)に、宮崎県消防学校(以下「学校」と
いう。)が実施した操法指導員研修を受講した者
2 審査員の研修
学校と各消防局・消防本部は、常に十分な連携を図りながら、審査員の資質向上に
取り組むものとする。
第2
審査に関する事項
1 共通事項
(1)
隊員が集合時や収納時に集合線へ入るときに集合線を見ながら入った場合は減点
する。(「整列不整一」又は「整頓不適」)
(2)
ホース延長時、第1、第2ホースを操作する隊員が第3ホースを引き寄せる等の
作業をする必要が出てきた場合には、その原因を発生させた隊員を減点する。(隊
員により減点項目は異なる。)
(3)
第1ホース延長時、延長地点を間違え余裕ホースがなくなった場合は減点する。
(「延長要領不適」、「余裕ホース確保不適」)
このような状態であっても、機関員はホースに触れれば、配意したとみなし減点
しない。
(4)
機関員が余裕ホースを配意することによってホースのよじれ等を修正した場合は
減点する。(「任務分担外操作」)
ただし、第1結合部から伝令停止線までは可とする。
(5)
筒先員が「放水始め」と合図し、伝令の復唱をする前に火点に向かって前進した
- 65 -
場合は減点する。(「第3ホース延長要領不適」)
(6)
火点側余裕ホース内に半回転のねじれ等が多少あっても減点しない。ただし、送
水前に直線部分がおおむね1mないと減点する。(「余裕ホース確保不適」)
(7)
送水前の「ホースのよじれ」については、延長ホースの一地点において、一回転
以上のよじれ又はホースが渦巻き状等に交錯した場合は、送水に支障があるものと
して減点する。また、ホースラインは、全体的な、「蛇行」「緩み」「よじれ」等
について審査し、不適当な場合は減点する。(「展張要領不適」)
(8)
放水中の筒先員の「ふらつき」とは、右手が腰部から離れる場合又は足が地面を
移動した場合をいい、当該行為が認められる場合は減点する。(「注水姿勢不安
定」)
(9)
筒先員の排水操作後、「右手でノズルを握り」とは、右手でノズルを横から握り、
右足きわに置いて立ち上がることをいう。ただし、姿勢を正したときに筒先が地面
から浮いてしまう場合は、筒先を置いた後、右手でノズルを上から握ってもよいも
のとし、これらの動作が適正に行われなかった場合は減点する。(「排水操作不
適」)
(10)
ホース延長の際、第2結合部の停止要領は、第35回宮崎県消防操法大会操法実
施要領(以下「操法要領」という。)の9操法実施上の基本事項 (1)ウのただし書
きのとおりの流れでよいものとするが、第3結合部では確実に停止後、左手を下ろ
し節度をつけるものとし、これらの動作が適正に行われなかった場合は減点する。
(「第2ホース延長要領不適」)
(11)
とび口の長さは、1.5m以上あればよい。そのため破壊地点におけるとび口の
構えは、左手で柄を持つ位置が中央からずれても、左腕が、水平であればよい。右
手は、柄の後端からおおむね10㎝残した位置を握るものとし、これらの動作が適
正に行われなかった場合は減点する。(「姿勢不適」)
(12)
ホース結合において、たとえば、第2ホースと第3ホースが離れている場合は、
第3ホースのめす金具を両手で持ってきて第2ホースのおす金具近くに置き、おす
金具を右足先で押さえ、めす金具を再度両手で持ち、結合確認するものとし、これ
らの動作が適正に行われなかった場合は減点する。(「第3結合要領不適」)
(13)
放水が上下左右に1m以上ぶれた場合は減点する。(「注水姿勢不安定」)
(14)
吸管伸長時に、吸管が地面に着いた場合は減点する。(「吸管伸長操作不適」)
(15)
各結合要領を操法実施要領に基づき円滑に実施しない場合は減点する。(「結合
要領不適」)
- 66 -
(16)
集合線に1~4(3)番員が集合した際、2番員のみラインから外れて、1、3
及び4番員がライン上の場合は、ラインから外れた2番員のみ減点する。(「整列
不整一」)
(17)
号令に誤りがあった場合は、訂正しても減点する。(「号令の不明確、誤り」)
(18)
操作中の行動において極端に誇張する等の不自然な動作は、行わないものとする。
(総合審査で評価)
(19)
操法要領に逸脱した行為で減点項目にない場合は、前後の動作を含めてそれに相
応しい項目で減点する。
(20)
ホース展張時は、身体及び左足先を火点側に向けるものとし、これらの動作が適
正に行われなかった場合は減点する。(「展張要領不適」)
(21)
第1ホース延長の際は、おす金具を腰に付けてから立ち上がることとし、立ち上
がりながら腰に付けた場合は減点する。(「延長要領不適」)
第2ホース延長の際は、おす金具を腰に付けた後に左手を体側から腰に上げるも
のとし、これらの動作が適正に行われなかった場合はそれぞれ減点する。(「延長
要領不適」)
(22)
標的を落とした後や筒先員交替時に、筒先員のふらつき防止や筒先ぶれ防止を目
的とするような減圧をした場合には減点する。(ポンプ車の部4番員、小型ポンプ
の部3番員、小型ポンプ積載車の部3番員「規定外圧力送水」)
(23)
計時審査対象外のかけ足の速度は、消防訓練礼式のかけ足の歩調以上とする。
(総合審査で評価)
(24)
注水後のホースの修正は、注水補助をする場所を確保できていない場合やホース
のよじれ等により著しく注水に支障がある場合に行い、競技の遅延につながるよう
な不必要なホースの修正は行わないものとする。(総合審査で評価)
2 ポンプ車操法、小型ポンプ積載車操法に関する事項
(1)
下車時のドア開放は、二段操作(少し開け、後方を確認し全開する。)によるも
のとし、これらの動作が適正に行われなかった場合は減点する。(「下車要領不
適」)
(2)
機関員の下車時の確認は、ルームミラーではできないものとし、これによる確認
のみの場合は減点する。(「下車要領不適」)
- 67 -
3 ポンプ車操法に関する事項
(1)
2番員の注水補助で、注水部署(1番員の反対側一歩後方)位置がとれない場合
は、ホースの形状を整え、伝達位置をつくり、1番員の一歩後方で「伝達おわり」
の呼唱をするものとし、これらの動作が適正に行われなかった場合は減点する
(「伝達要領不適(おわり)」)。
また、注水補助の姿勢は、反動力に耐える自然な前傾姿勢(膝を地面に着けな
い)とし、これらの動作が適正に行われなかった場合は減点する。(「注水補助不
適」)
(4)
上限圧力設定機能(定圧送水装置)の付いている機種を使用しても、放水中一時
的に規定圧力を超えれば減点する。(「規定外圧力送水」)
4 小型ポンプ操法に関する事項
(1)
揚水時、ポンプが著しく動くと減点する。(「揚水操作不適」)
(2)
指揮者の筒先を背負う位置は、筒先の「延長線」から左右の足が、完全に水利側
に入っている位置とし、膝及び肘等は火点側に出ていてもよいものとし、これらの
動作が適正に行われなかった場合は減点する。(「筒先搬送要領不適」)
(3)
吸管搬送時は、とび口の柄を跨がないものとし、これらの動作が適正に行われな
かった場合は減点する。(「吸管伸長操作不適」)
(4)
第1ホースを後方へ搬送するとき、1番員は後方を確認するものとし、この動作
が適正に行われなかった場合は減点する。(「第1ホース展張要領不適」)
(5)
吸管バンドを踏みつけた場合は減点する。(「踏みつけ」)
(6)
吸管バンドの取り外しは、確実にするものとし、バンドが吸管上に残ったままで、
吸管操作を行った場合は減点する。(「吸管伸長操作不適」)
(7)
第3
使用機械器具を工作したり、ぎ装してはならない。(総合審査で評価)
不正、不適切行為及び罰則等
第35回宮崎県消防操法大会実施要綱において、不正、不適切行為として減点又は
失格、次回大会出場停止とする行為の具体的な事例は、次のとおりとする。
なお、具体的な行為として記載のないものについても、審査員が不適切と判断した
場合は、失格又は減点とする。
1 大会前日又は当日の操法実施区域における出場隊又は関係者の歩測等の準備行為
(1)
失格とする行為の事例
- 68 -
ア
第2結合部、第3結合部のテント側への延長線上等に目印となる団員を立たせ
る行為
イ
第2結合部、第3結合部のテント側への延長線上等に目印となる物を置く、旗
を立てる等の行為
(2)
減点とする行為の事例等
ア
減点とする行為の事例
(ア)
出場隊員による大会前の歩測等
(イ)
第2結合部、第3結合部のテント側への延長線上等において「止まれ」等の
指示を出す行為
イ
減点する点数
1人又は1回につき5点
2 検査を受けていない、又は検査印が押印されていない機械器具の使用
(1)
審査長への事前申告及び検査と異なるポンプ車、小型ポンプ、小型ポンプ積載車
を使用した場合は、失格とする。
(2)
操法実施前の審査員による確認において、検査印が押印されている機械器具を準
備できなかった場合は失格とする。
(3)
操法終了後であっても、審査班長が、検査印が押印されていない機械器具を使用
したと認めた場合は失格とする。
3 準備位置集合後の事前準備行為
(1)
失格とする行為の事例
ア
車両を使用した「乗車」「下車」の事前練習
イ
吸管、ホース等を使用した事前練習
ウ
伝令停止線よりも火点側に立ち入った事前練習
エ
小型ポンプ等のポンプ始動
(2)
減点とする行為の事例等
ア
減点とする行為の事例
(ア)
待機線から集合線への「集まれ」の事前練習
(イ)
車両を使用しない「乗車」「下車」の事前練習(歩測等)
(ウ)
吸管、ホース等を使用しない事前練習(歩測等)
イ
減点する点数
- 69 -
1人又は1回につき5点
(3)
減点とならない行為の事例
ア
ストレッチ等の準備体操
イ
待機線における整頓確認
4 審査に関する異議申立て及び苦情等
(1)
大会当日の異議申立て及び苦情等
ア
失格とする行為の事例
(ア)
審査員が「異議申立てについては減点になる」と警告したにも関わらず、2
回以上異議申立てを継続した場合
(イ)
審査員に対する暴言(ヤジを含む)及び暴力行為
(ウ)
審査員の適正、円滑な審査を阻害する行為
(エ)
機械器具を蹴る、倒す等の粗野な行為
イ
減点とする行為の事例等
(ア)
減点とする行為の事例
審査員が「異議申立てについては減点になる」と警告したにも関わらず、再
度異議申立てを行った場合
(イ)
減点する点数
1人又は1回につき5点
ウ
減点とならない行為の事例
審査員が「異議申立てについては減点になる」と警告したことにより、異議申
立てをやめた場合
(2)
大会終了翌日以降の異議申立て及び苦情等
大会終了翌日以降に下記に掲げる行為を行った支部は、原則として、全ての操法
種別において次回大会出場停止とする。
ア
審査員に対する個人的な中傷等の行った場合
イ
学校等に対する異議申立て及び苦情等において、「異議申立てについては次回
大会出場停止になる」と警告したにも関わらず、再度異議申立てを行った場合
(3)
審査結果の事後通知に係る質疑及び苦情等
審査結果の事後通知に関して、質疑及び苦情並びに異議申立て等を行った支部は、
原則として、全ての操法種別において次回大会出場停止とする。
- 70 -