F82H-BA12 ヒート鋼の各種熱処理材の 機械試験 仕様書 平成 28 年 5 月 国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 核融合エネルギー研究開発部門 核融合炉構造材料開発グループ 1 1.1 一般仕様 概要 「幅広いアプローチ(BA)」活動の一環として実施される原型炉 R&D 活動 においては、低放射化フェライト鋼を対象として原型炉ブランケットに むけた材料工学研究開発活動が進められている。 本件はその内の低放射化フェライト鋼製造技術最適化検討のために製 作した F82H-BA12 ヒート鋼各種熱処理材強度試験片を用いて機械的試験 を実施するものである。 1.2 納入場所 青森県 上北郡 六ヶ所村 大字尾駮字表舘 2 番地 166 国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 六ヶ所核融合研究所 管理研究棟 213 号室 1.3 納期 平成 28 年 9 月 30 日(金) 1.4 納入品 ① 破断試験片 ② 報告書 ③ 報告書内容と試験の数値データを保存した CD-R 等 ④ 残材等 1式 1部 1枚 1式 1.5 支給品 技術仕様 2.1 項の表 1 及び 2 のうち、T3-1-2~11 の引張試験片及びシャ ルピー衝撃試験片を一式支給する。 (ただし、試験済みの T3-1-6 は除く) 1.6 提出資料 技術的能力を証明するものとして、以下の書類を提出する。 公益財団法人 日本適合性認定協会(JAB)により認定された試験機 関であることの証明書を提出すること。 適用基準は JIS Q 17025:2005(ISO/IEC 17025:2005) 認定範囲は機械・物理試験とする。 過去 1 年以内に実施された試験機の試験力(ロードセル)、伸び計、 クロスヘッド変位及び軸芯検証の校正証明書等の提出すること。 1.6 検収条件 報告書の内容確認と納入物件の完納をもって検収とする。 1.7 協議 契約後、担当者と詳細について打合わせること。また本仕様書に記載さ れている事項及び本仕様書に記載のない事項について疑義が生じた場 合は、量研機構と協議の上、その決定に従うものとする。 1.8 グリーン購入法の推進 本契約において、グリーン購入法(国等による環境物品等の調達の推進 等に関する法律)に適用する環境物品(事務用品、OA 機器等)が発生す る場合は、これを採用するものとする。本仕様に定める提出図書(納入 印刷物)については、グリーン購入法の基本方針に定める「紙類」の基 準を満たしたものであること。 1.9 特記事項 契約後、量研機構の担当者と詳細について打合わせること。検討および 実施に際して疑義が生じた場合は、量研機構の担当者と協議し、量研機 構の担当者の決定に従うこと。 以上 2 技術仕様 2.1 強度試験 表 1 及び表 2 に支給する試験片情報を示す(ただし、試験済みの試験片は除く)。 表 3 に従って引張試験、高温引張試験及びシャルピー衝撃試験を実施し、また それらの記録を残すこと。強度試験結果はその後の解析のためにマイクロソフ ト社 Excel で扱える電子ファイルとして保存すること。 表1 熱処理条件 試験体 番号 BT3-1-2 引張試験片の納品明細 試験片形状 本数 720℃×30min・空冷 φ6×30L 12 本 焼きならし 焼き戻し 1,040℃×40min・空冷 BT3-1-3 〃 720℃×60min・空冷 〃 〃 BT3-1-4 〃 720℃×120min・空冷 〃 〃 BT3-1-5 〃 750℃×30min・空冷 〃 〃 BT3-1-6 〃 750℃×60min・空冷 〃 試験済 BT3-1-7 〃 〃 12 本 BT3-1-8 〃 750℃×120min・空冷 〃 〃 BT3-1-9 〃 780℃×30min・空冷 〃 〃 〃 780℃×60min・空冷 〃 〃 〃 780℃×120min・空冷 〃 〃 試験片形状 本数 720℃×30min・空冷 2mmV ノッチ 10 本 BT3-110 BT3-111 〃 -PWHT 表 2 シャルピー衝撃試験片の納品明細 熱処理条件 試験体 番号 BT3-1-2 焼きならし 1,040℃×40min・空冷 焼き戻し BT3-1-3 〃 720℃×60min・空冷 〃 〃 BT3-1-4 〃 720℃×120min・空冷 〃 〃 BT3-1-5 〃 750℃×30min・空冷 〃 〃 BT3-1-6 〃 〃 試験済 BT3-1-7 〃 750℃×60min・空冷 〃 -PWHT 〃 10 本 BT3-1-8 〃 750℃×120min・空冷 〃 〃 BT3-1-9 〃 780℃×30min・空冷 〃 〃 〃 780℃×60min・空冷 〃 〃 〃 780℃×120min・空冷 〃 〃 BT3-110 BT3-111 表3 試験内容 No. 内容 規格 ① 室温引張試験 JIS Z 2241 測定回数:2 回 ② 高温引張試験 JIS G 0567 測定回数:2 回 (200、300、400、500、600 °C) JIS Z 2242 温度:10 水準 (室温、0、-20、-40 および-60 °C、 他 5 水準は協議の上、決定) 破面:デジタルカメラ等で写真撮影 ③ シャルピー衝撃 試験 説明 以上
© Copyright 2024 ExpyDoc