特集 できることから防災・減災を これからの出水期や地震災害に備える~熊本地震を教訓に~ 「平成28年熊本地震」は、熊本地方を中心に大きな被害を及ぼしました。 多くの市町村では家屋の倒壊や土砂災害などの被害が発生し、多くの方々が避難生活を余儀なくされています。 本市でもこれから梅雨や台風のシーズンを迎え、土砂災害や洪水などの風水害が起こりやすくなります。日ご ろからの備えがたいへん重要となるので、できることから防災、減災につながる行動をしていきましょう。 おお づ まち ●熊本県大津町への支援 飲料水や簡易トイレ、生活用品などを搬送する物的支援 や人的支援、家屋被害認定調査支援などを行いました。 熊本地震の現地から学ぶ 今回の熊本地震では、「避難所等となる公共施設の被災」 「物資の受援体制」 「災害廃棄物置場の不足」などの課題が見 受けられました。 本市でも、それらの課題を受けて、今後、災害に強いま ちづくりを目指して、防災計画の見直しや体制強化に取り組んでいきます。 災 害 に 備 えよう 備え ❶ 備え 正確な情報を得る ❷ 土砂災害に備えるためには、気象庁から発表される気象情 報や災害の危険性が高まったときに発令される避難情報など の防災情報を理解し、適切な行動を取ることが重要です。 土砂災害に係る防災情報の流れ(イメージ) 周辺の防災に関する 情報を確認しておく ●避難所、避難場所の位置や避難経路 を確認する ●災害が起こりそうな危険箇所の確認 防災マップ ※災害状況によって順番が異なる場合があります。 防災メールへの登録を 本市では、防災メールの登録者に避難情報や防災気象情 報を配信しています。 ま た、Facebook、LINE@、Twitter、Yahoo!ブ ログ などを活用して、情報発信も行っています。 情報収集手段としてぜひご活用してください。 携帯電話から登録できます。 次のアドレスに空メールを 送信してください。 [email protected] 登録完了 メールが 届きます。 広報 おおつ 4 6月1日号 本市が作成している大津市防災マップを 参考にしてください。(大津市ホームペー ジ及び市役所、各支所でご覧ください) ※今年度に、大津市防災マップ(土砂災害ハ ザードマップ)を市内の全世帯に配布予定で す。日ごろの防災活動に役立ててください。 備え ❸ あらかじめ準備する ◆家具の配置・転倒防止を考えましょう! ●家具の転倒防止等を行い、また非常持出品と備蓄品の 準備をしておきましょう。 ●耐震金具を利用し ●置き方に工夫を よう ◆風水害や地震に備えてすぐに持ち出せる非常持出品と 1週間程度生活できる備蓄品の準備をしておきましょう 非常持出品 (例) 非常食や飲料水 生 活 用 品…毛布、ティッシュペーパー、 ビニール袋、缶切り、 ライターなど 衣 料 品…下着、靴下、軍手、防寒着など 貴 重 品…現金、通帳、印鑑、保険証、 免許証など 医薬品関係…常備薬、鎮痛薬、絆創膏、包帯、 お薬手帳など 避 難 用 具…懐中電灯、ヘルメット、ラジオ、 予備電池など 備 蓄 品 (例) 飲料水(目安は1人1日3リットル) 食 料 品…レトルト食品、インスタント食品など 生 活 用 品…給水用ポリタンク、コンロ、寝袋、洗面用具、 ウェットティッシュなど ●本棚やタンスなどの重い 家具が倒れないように固 定する。 ●家具の下部の前方に転倒を防 止するための板などを入れ、 壁にもたれ気味にします。 ●出入口や経路には、なるべく 荷物を置かないようにしまし ょう。 ●就寝場所に家具が倒れてこな いように、配置の工夫を。 ●重ねた上下の家具を固定 し、上の家具の落下を防 ぎます。 地震のときに家具などが就寝 部分に倒れたり、避難経路を ふさぐ位置に配置されていま せんか? ●食器棚などの扉が開かな いように金具で留める。 ●ガラスの飛散防止を ●割れたガラスが飛び散るのを 防ぐため、ガラス飛散防止フィ ルムを貼りましょう。 ●吊り下げ式照明器具はチ ェーンなどで留める。 地 域 で 助 け合おう 防災士になりませんか!! まだ防災士を養成されていない自主防災 組織のみなさまは、ぜひ受講してくださ い。また、災害時には女性や若い世代の 方々の視点も重要となりますので、そのよ うな方々の積極的な応募をお願いします。 平成28年度から平成30年度まで(3年) ●防災士をまだ養成されていない自主防災組織から各1名募集 ●転居等で防災士が不在となった自主防災組織から各1名募集 ●各学区から3年間で3名募集 (女性および40代以下を最低1名) ※防災士とは…社会全体の防災力を高めるために創設されたNPO法人日本防災士機構が認証する民間認証資格 “「自助」「近助・共助」と「協働」で減災を” 田上学区自主防災会長 田中 宏和 災害が起きると市民だけが被災者のように思われがちですが、その中には行政の職員もいます。 災害が休日・深夜に発生した場合、当学区では、何ができ、何をすべきかとの思いから平成26年 度に「田上学区避難所運営マニュアル」を作成し、平成27年度の学区総合防災訓練ではマニュ アルの妥当性を確認する目的で巨大地震の発生を想定した事前 準備を行わない“発災対応型訓練形式”の“避難所開設・避難 者受入訓練”を実施しました。事前の案内には訓練シナリオはなく、関係者の到着 と進行状況に応じてアドリブを加えながら、マニュアルに沿った展開ができました。 この訓練では、前震・本震・余震への対処、マニュアルにどのように反映すれ ばいいのかという課題が増えましたが、成果として、参加型の訓練から協働の参 画型の訓練に変わり、避難所自主運営の推進力が得られました。 特集に関する問い合わせは……危機・防災対策課 ☎528-2616 広報 おおつ 5 6月1日号
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