募集要項 - 関東経済産業局

「Christmas selection from KANTO ~A Gift from KANTO to Paris~」
-パリ市場向けローカライズ商品開発・テストマーケティング事業-
募集要項(案)
平成28年6月1日
関東経済産業局
1.事業目的
世界のショーウインドウであるパリの市場に精通した専門家により、パリ市場向けに商
品をローカライズ(改良)するための助言を受けるとともに、その助言を基に改良した商
品において、パリ市内にてテストマーケティングを行うことで、地域資源事業者の海外展
開を支援することを目的とします。
2.事業概要
関東経済産業局管内1都10県の地域資源を活用した商品を開発している事業者を対象
に、フランス・パリにある Atelier Blancs Manteaux(アトリエ・ブランマント。以下、
ABM と言う。)
(詳細別紙)と連携して、パリ市場向けの商品ローカライズのための助言及
びテストマーケティングを実施する。
専門家については、ブランマントの総合ディレクターであり、元エルメス本社副社長の
齋藤峰明氏を起用して、長年パリ市場で培った目線で、事業者のセレクト及び商品のロー
カライズの助言(商品サイズやカラーバリエーション等)を実施する。
その助言を基に改良した商品にて、フランスにて一番消費が盛んなクリスマス需要の時
期に合わせて、ブランマントによるテストマーケティングを実施する。
齋藤 峰明(Atelier Blancs Manteaux 総合ディレクター)
1952 年、静岡県生まれ。71 年に渡仏し、パリ第1(パンテオン・
ソルボンヌ)大学卒業。大学在学中から三越トラベルで経験を重ね
てフランス三越に入り、85 年にパリ支店の駐在所長となる。92 年、
エルメスに入社し、エルメスジャポン社長として東京・銀座のメゾ
ンエルメスの設立などに尽力。2008 年から 15 年までエルメスパリ
本社副社長を務めた。
現在はシーナリーインターナショナル代表、パリのアトリエ・ブラ
ンマント総合ディレクターに就任し、日本独自のライフスタイルを
創出し、世界に向けた発信を展開している。ライカカメラジャパン
会長などを兼務し、パリ商工会議所日仏経済交流委員会理事として
も活躍する。1991 年、フランス共和国国家功労勲章シュバリエ叙勲。
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3.対象事業者(必要要件)
・ 地域資源を活用した中小ものづくり事業者(食品全般を除く)
・ 海外展開(特にフランス)に意欲的であり、海外向け商品開発に意欲的な者
・ 他の事業者との連携などに意欲的な者
・ 次年度以降、本事業を活かして採択事業者にて連携して海外(特にフランス)向け商
品・ブランド開発を実施する意向のある者
4.事業内容
(1)商品(事業者)のセレクト
応募事業者の商品選定のプロセスにおいて、齋藤氏が次年度以降も継続的に採択事業者
のグループで活動が継続できるよう統一のブランディング/コンセプトを見据えたセレ
クションアドバイスを実施する。
(2)パリ市場に即したローカライズのためのアドバイス
関東経済産業局にて、実際に各社の商品を齋藤氏に見ていただき、ターゲット市場で流
通する可能性の高い既存商品に対して、サイズや色味といった要素により機会損失をして
いる事業者に対して、現地ニーズに合わせたローカライズ(商品改良)のアドバイスを実
施する(各社30分~1時間)。
併せて、日本のコーディネータ(合同会社 T.C.I.研究所 西堀耕太郞氏、堀田卓哉氏)
により、中長期的なプロジェクトの概要、海外取引のレクチャーやブランディングの重要
性などの内容のキックオフ会議も開催する。
(3)ローカライズ商品の中間チェック
齋藤氏のアドバイスを踏まえた商品改良の中間チェックを日本のコーディネータが各
社を訪問して実施し、12月のテストマーケティングに向けて商品の最終調整を行う。
(4)「Christmas selection from KANTO ~A Gift from KANTO to Paris~」の開催
パリ市場向けに改良した商品をクリスマス需要が見込まれる12月に ABM を活用して
2週間のテストマーケティングを実施する。展示に関しては「モノ・コト・空間」プロデ
ュースの専門家である(株)丸若屋の丸若裕俊氏がパリに適した見せ方、ブランディング
を検討して行い、戦略に基づいたディスプレイ、リーフレット、レセプションイベントを
実施する。
なお、2週間のテストマーケティングの期間中に、BtoB の商談会を1日、PR レセプ
ションを1日実施することとする。
※ABM でのテストマーケティング販売時の条件について
① ABM に小売店としての利益が発生した場合のみ、メーカーで負担した送料、関税
の片道分(日本→パリ)を売上利益より支払う。利益が送料、関税を下回った場合
の差額はメーカー負担のまま変わらず。
② テストマーケティングの売上金額をメーカーに送金する際の銀行手数料は全額メ
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ーカー負担とする。
③ テストマーケティング時に発生する BtoB 取引に対し、ABM がエージェントとし
て商談を行い成約した場合は、バイヤーからメーカーに販売代金の入金があり次第、
エージェントマージンを送金する。送金手数料はメーカーの負担とする。
④ BtoB 取引におけるエージェントの交渉はメーカーの値段表、取引条件による。
特にメーカーによる事前の許可が無い限りは、値段表の最低ロットを守り、送料、
関税はバイヤー負担で交渉を行う。
⑤ テストマーケティング終了後に ABM が継続して民民取引を行いたい場合は基本
的に一般バイヤーと同じ扱いとし、別途相談して、それぞれの販売条件による取引
を行う。継続取引の意向が無い場合は、送料・関税メーカー負担で返送する。
(5)次年度以降の取組
本事業終了後、採択事業者にてグループを組み、統一的なコンセプトに基づき、新商品
開発・ブランド確立を目指していく。具体的には、ABM のネットワークを活用して、現
地のバイヤー、デザイナーやコーディネータ等の海外の市場ニーズに精通した者と連携し
て、単なるローカライズだけではない、新たな商品開発を行うチームを構築していくこと
を目指す。
関東経済産業局は具体的な事業に対するサポートを行うことで、事業者の中長期的な取
組として、商品開発やパリを中心とした海外販路開拓を応援する。
5.参加費用
無料
※ただし、以下の費用については、各社負担となる。
①ローライズ商品の試作費および製作費
②テストマーケティングの際の輸送にかかる全ての費用(保険料を含む)
③テストマーケティングの商品にかかる関税および消費税などの税金
④テストマーケティングの際の渡航費および宿泊費(希望して参加する者のみ)
6.募集期間
平成28年6月1日(水)から7月8日(金)まで
7.応募方法
別紙申込書に必要事項を記載の上、7月8日(金)17:00までに下記あてにメール
又はFAXにて提出ください。
申込先:関東経済産業局産業部クリエイティブ・コンテンツ産業室 真下、竹内
電 話:048-600-0346
FAX:048-601-1295
E-mail:[email protected][email protected]
8.選考等のスケジュール
提出いただいた書類を元に書面審査(1次審査)を行います。通過した応募者に対して
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関東経済産業局にて面談による2次審査を行い、総合的に採否を決定いたします。なお、
書面審査の段階において、申請内容の確認や採否の判断の参考とさせていただくため、追
加資料の提出をお願いする場合がございますので、あらかじめご留意ください。
また、申請にあたり、二次審査を実施する7月19日(火)、齋藤氏が来日する7月26
日(火)については、予定を空けておいてください。
(1)面談日程(二次審査)
平成28年7月19日(火)
※対象の方に個別に連絡いたします。
(2)選考ポイント
① 海外向けの商品改良(開発)・プロデュースに対する熱意・意欲及び十分な能力を
有すること
② 本事業において商品改良(開発)を行うことで、海外市場で通用する可能性の高い
商品を有すること
③ 本事業の運営について、コーディネート事業者および海外専門家に協力的、かつ主
体的に商品改良(開発)や販路開拓に取り組むことができること
(3)結果決定・通知
平成28年7月22日(金)
※応募者には審査結果(採否)をメールにて通知いたします。
(4)採択予定件数
10件程度
(5)事業実施スケジュール
平成28年7月26日(火)に齋藤氏によるアドバイス実施(詳細別途連絡)
。
平成28年9月に日本のコーディネータによる中間確認(詳細別途連絡)。
平成28年12月頃に ABM にて2週間のテストマーケティングの実施。
9.お問い合わせ先
関東経済産業局産業部クリエイティブ・コンテンツ産業室
担当:長澤、真下、竹内
電話:048-600-0346
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(別紙)
ATELIER BLANCS MANTEAUX
アトリエ・ブランマント
ATELIER BLANCS MANTEAUX (アトリエ・ブランマント)のコンセプト
日本は古来より、
海外からの文化を上手に取り入れながら、
日本独自の文化を発展させてきました。
そして21世紀の今、
欧米がリードしてきたグローバルな世界に対して、
提案すべき日本ならではの
優れたモノ、コトが沢山あると考えます。
パリのアトリエ・ブランマントは、
これらを世界に向けて発信する場です。
日本が長い間、育んできた知恵や技術を現代の社会に生かすことで、
これからの世界に寄与していくことを目指します。
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ATELIER BLANCS MANTEAUX (アトリエ・ブランマント)の立地
トレンドの発信地として注目を集めるマレ地区の中心に位置するブティック/ギャラリー
マレ(Le Marais)は、
パリでも最も古い地区であり、歴史的建造物が多い。
現在では、アートギャラリーや人気ブティックが集まる、
トレンドの発信地となっています。
フランス国立近代美術館
(ポンピドゥーセンター)
フランス国立古文書館
ATELIER
BLANCS
MANTEAUX
Gucci
BHV
パリ市庁舎
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ATELIER BLANCS MANTEAUX (アトリエ・ブランマント)の構造
ATELIER BLANCS MANTEAUX (アトリエ・
ブランマント)は、
17世紀頃に建築された歴史的建造物にあります。
元は、グランゼコールとよばれる仏の超難関高等
職業教育機関を目指す学生たちの学びの場で
ある準備校(プレパ)でした。
歴史あるマレ区の景観と品格に親和し、日本の
伝統工芸・技術を世界に発信するアトリエとして
最適な条件を備えています。
目的別に、5部屋で計約180㎡あり、ブティック、
ギャラリー、ショールーム、事務所からなり、
ワークショップやレセプション、セミナー等幅広い
用途で、日本の技術と文化を、世界に向けて、
高いブランドイメージで発信していきます。
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ABM
ギャラリー
ABM
ブティック
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ATELIER BLANCS MANTEAUX
BOUTIQUE
ABMブティック – 日本から世界の人々の21世紀の生活シーンに提案すべき商品を厳選して販売する場
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ATELIER BLANCS MANTEAUX
GALERIE
ABMギャラリー – 日本の職人とフランスのデザイナーのコラボなど、テーマに応じた展示販売を行う場
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ATELIER BLANCS MANTEAUX
SHOWROOM
ABMショールーム – 日本に伝わる技や素材を使ったインテリアやプロフェッショナル商材を展示販売
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ATELIER BLANCS MANTEAUX
におけるレセプション風景
日本とフランスの職人・デザイナー、そして洗練された顧客・バイヤーが出会い、新しいモノを創り出すアトリエ
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