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野田新町公園(野田町)
野田新町公園は、JR 東海道本線野田新町駅南側で整備し
ている刈谷野田北部土地区画整理事業区域内で、市民ワーク
ショップによって計画された公園です。
3月に行われた植樹祭で地域の皆さんが張った芝生広場が
青々と広がり、ヒラドツツジやシャリンバイなど、四季折々
の花や木も楽しめ、遊具もある子どもから大人まで楽しめる
公園となっています。
新田の常夜灯 (新田町4丁目)
‐1636)
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シリーズ
かりや の
新田公民館の敷地に常夜灯があります。
だいじんぐう
正面の上部には「太神宮」、向かって右側
に は「 明 治 廿 七 年 三 月 」 と あ り ま す。 太
あまてらすおおみかみ
神 宮 と は、 天 照 大 神 を 祀 る 神 宮、 す な わ
こうたい じんぐう
とようけ だい じん
ち 皇 大 神 宮。 ま た、 皇 大 神 宮 と 豊 受 大 神
ぐう
宮をまとめた伊勢神宮の称のことをいい
ま す。 こ の 場 所 に 移 設 さ れ た 経 緯 は 分 か
り ま せ ん が、 街 道 筋 に 天 照 大 神 を 祀 る た
め に 建 て ら れ た も の で、 区 画 整 理 の た め
に移設されたものではないかと思われま
す。
だ えいさく
わ
市民だより 2016. 6. 1
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明治から昭和にかけての近代洋
画界で活躍した和田英作は、終戦
間近に知立へ疎開してからの6年
間、当地で風景画や静物画の制作
に励みました。
本作は、柔らかな筆致で対象を
写実的に描いた和田の特長をよく
示す一枚です。日記に「いよいよ
かね
豫て企て居りし玉葱の写生を十五
号に開始する」とあり、制作途中
で地元の支援者から夾竹桃の花が
贈られると画中に添えて描きまし
た。田舎の仮住まいで美を追求す
る和田の姿と、画家を支えた地元
の人々の温もりを感じさせます。
美術館(☎
t
和田英作展
(6月5日㈰まで)
で展示中!
和田英作(1874-1959年)
きょう ち く と う
《
[静物(玉葱と 夾 竹桃)]
》1948年
202
美術館 コレクション 58