かりやの - 刈谷市

菊の世跡 (銀座4丁目)
菊の世は広瀬合名会社のお酒の商品名
で す が、 一 般 的 に は 会 社 も 菊 の 世 と 呼 ば
れ て い ま し た。 刈 谷 に は 明 治 年 に 酒 蔵
として建てられましたが、これは新川(現
碧南市)の穀物蔵として造られたものが
移 築 さ れ た と い わ れ て い ま す。 黒 塀 の 大
き な 蔵 で し た が、 昭 和 年 に 三 好 に 新 工
場 を 建 設 し、 機 能 を 移 転 す る こ と と な り
使 用 さ れ な く な り ま し た。 残 さ れ た 酒 蔵
は 名 鉄 が 買 い 上 げ、 昭 和 年 に 明 治 村 で
移築展示されています。
28
美術館(☎ ‐1636)
市民だより 2016. 11. 1
19
40
23
171
シリーズ
かりや の
11
t
11
58
月 日㈮から始まる常設展「館
蔵名品展」に合わせ、当館で最も人
気のある作品を紹介します。
ほの暗い林の前に浮かび上がる桜
の木は、岐阜県本巣市根尾の樹齢約
1500年とされる淡墨桜をモチー
フにしたもの。満開の桜の全体を描
くのではなく、荒々しい巨岩のよう
な樹幹を中心に据えることで、美し
さだけでなく悠久の時を生きる巨木
の生命力が表されています。
描いたのは現代を代表する日本画
家・ 後 藤 純 男。 奈 良 や 京 都 の 古 寺、
四季折々の名勝地などを訪れ、静寂
のなかに荘厳な雰囲気を内包する風
景画を描き続けています。
後藤純男(1930-)
《淡墨桜》1987年 紙本着色
すみ お
11月11日㈮~
12月11日㈰の
常設展で展示!
207
美術館 コレクション 63
東吉野村産ヒノキを使ったあずまや(金山広場)
今年度、一里山町の金山広場に新しくあずまやが設置されました。
このあずまやは奈良県東吉野村産のヒノキで製作されており、他にも亀城公園(城町)や大手公園(大手町)、
今岡公園(今岡町)などにも設置されています。
東吉野村は、奈良県東部、三重県との県境に位置する美しい清流と深い山々に囲まれた自然あふれる村です。こ
こは、刈谷出身の松本奎堂や宍戸弥四郎らが参加した「天誅組」終焉の地として知られています。
平成22年には東吉野村から刈谷市へ新庁舎竣工のお祝いとして、村の名産であるスギを使ったベンチが寄贈さ
れました。また平成25年には、天誅組義挙150年の記念の年であることから、郷土の歴史を大切にし、交流を深め、
お互いのまちづくりを進めることを目的に「刈谷市・東吉野村ゆかりのまち友好市町村盟約」を締結しました。