5月号 - 石油学会

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Petroleum Technology
∼石油学会情報誌∼
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時 評 圧力容器の耐圧試験時の安全性向上 …東京電機大学 辻 裕一……337
座談会 生産現場が抱える課題と取り組み(下)………………………338
コスモ石油 津知徳,出光興産 橋本昌樹,
東燃ゼネラル石油 坂本武洋,JX エネルギー 金子清隆,
千代田化工建設 渡辺勝彦,日揮 渡邉哲哉,JX エネルギー 大山 隆
≪特集 光触媒技術の新展開≫
光触媒を用いた物質変換 …………………………… 近畿大学 古南 博……353
光触媒による量論的,選択的,化学選択的な酸化還元反応が可能になって
きた。代表的な光触媒である酸化チタン系光触媒および新規な光触媒系を用
いた各種物質変換反応を紹介した。
ナノシート光触媒 …………………………………… 九州大学 伊田進太郎……359
ナノシートは高い結晶性と大きな比表面積を示す 2 次元材料である。最近
では p 型,n 型半導体特性を示すナノシートも合成可能になっている。この
ような 2 次元シートを基材に用いた光触媒研究について紹介した。
WO3 光触媒
(RENECATTM)
を利用した環境浄化技術
…………………………………………………………… 東芝マテリアル 福士大輔……364
WO3 は可視光応答型光触媒として期待されている材料である。WO3 を主
原料とした光触媒(RENECATTM)の開発と,WO3 光触媒を利用した室内
環境の浄化技術について説明した。
新規遷移金属酸窒化物光触媒による水分解
…………………………………物質・材料研究機構 高田 剛,東京大学 堂免一成……369
光触媒を用いて水を分解し水素を製造する研究開発について解説した。光
触媒の原理やこれまでの研究の経過について説明し,最先端の研究について
も紹介した。
多孔性金属錯体が織りなす柔軟で新しい光触媒材料開発
…………………………………………………大阪府立大学 堀内 悠・松岡雅也……374
多孔性金属錯体(MOF)は,その有機部位,無機部位の多彩な組み合わ
せを通して,構造および機能性の精密制御が可能である。この優れた設計性
を生かした新規な可視光応答型光触媒の開発について紹介した。
サービスステーションをめぐる最近の課題
……………………………………………………… 日本エネルギー経済研究所 浜林郁郎……387
サービスステーションの減少が続いている。その減少の要因と,今後に向
けた課題や可能性について解説した。
日本における LNG 先物市場の創設(下)
─東京商品取引所(TOCOM)の取り組み─ ……株式会社東京商品取引所……394
前回解説した商品先物取引の基礎知識を基に,エネルギーと先物取引の関係,
東京商品取引所が進める LNG 先物市場創設に向けた取り組みについて整理した。
公益社団法人 石油学会
MAY 2016 VOL.39 NO.5
本誌の内容・企画に関してご意見・ご要望を E-mail([email protected])でお寄せください。
水素ステーションに使用する金属材料の鋼種拡大
…………………………………………石油エネルギー技術センター 小林 拡・山村俊行……400
水素エネルギー社会の実現は,水素を安全に安心して貯蔵,運搬できる金
属材料の開発,実用化が最大のファクターになっているといっても過言では
ない。世界の最先端に位置するその現状について解説した。
安全操業の第一歩:アラーム管理入門(第 1 回)
アラーム管理の概念・背景・国際規格
…………………………………………………ハネウェルジャパン 岩瀬安慶・瀬戸邦彦……408
今や国際規格となった制御システムのアラームマネジメント(アラーム管
理)について 3 回連載で概説する。なぜ今アラーム管理が必要か,何をすれ
ばよいのか,考え方や背景など IEC62682 規格を中心に説明した。
トラブル解析技術(第 4 回)
伝熱・流動シミュレーション
─機器設計,プロセス設計,トラブル防止のための適用事例紹介─
……………………三菱重工業 伊藤皓亮,MHI ソリューションテクノロジーズ 新屋謙治……415
プラントを構成する個々の機器の熱や流れを制御することは非常に重要で
ある。伝熱・流動シミュレーションの概論と,シミュレーションによる性能
予測やトラブル防止のための解析事例について紹介した。
目次裏統計 世界の製油所能力一覧(上位 20 カ国) ………………………………目次裏
エネルギー知ってるはず !? (29)電源構成に占める化石燃料依存度…………………351
辛口放談 初めて ……………………………………………………………津田謙二……352
新技術紹介 涙の出ないタマネギ …………………………………………………………358
ふるさと自慢 三重県(伊賀市),神奈川県(鎌倉市)…………………………………379
在外研究 MAP Vrije Universiteit Brussel(VUB)…………関西大学 田中俊輔……380
Debutant 変わったこと。変わらないこと。……………昭和シェル石油 小池 充……382
トピックスニュース ………………………………………………………………………383
今月の一口メモ ヒヤリハット,表面プラズモン共鳴,
HAADF-STEM,例示基準(高圧ガス保安法)……………………386
讃嘆石油史! バハレーン製油所(2)……………………………………沙外白雲……393
趣味談議 国内旅行 …………………………………………………………………………399
全国事業所の職場紹介 出光興産(株)生産技術センター 基盤技術室 …………………406
JPIJS だより 2015 年度 JPIJS 関東地区企業見学会報告 ……成蹊大学 清田景子……421
Journal of the Japan Petroleum Institute 第 59 巻第 3 号掲載論文 …………………………422
単位換算表……………………………………………………………………………………………423
弔辞 故 越後谷悦郎先生を偲ぶ …………………………東京工業大学名誉教授 新山浩雄……424
学会の窓………………………………………………………………………………………………425
会告 …………………………………………………………………………………………………巻末
表紙写真:東亜石油(株)水江工場 フレキシコーカー,表紙デザイン:野田澄男,イラスト:トモ