バイオブタノール製造技術研究組合(略称:BB組合)の概要 バイオブタノール 設立年月日:平成22年6月15日 理事長:松本 佳久(出光興産(株) 常務取締役) 組合員:出光興産(株)、(公財)地球環境産業技術研究機構(1企業、1公的研究機関) 事業費:25年度39百万円 事業の概要:非食料バイオマスからのバイオブタノール生産基盤技術開発及び生産設備の経済性向上に向けた 基盤技術の開発及びその事業化。 ○組合設立の目的 (公財)地球環境産業技術研究機構が開発した増殖非依存型バイオプロセスを用いたバイオブタノールの生産 基盤技術と出光興産(株)がもつプロセス設計技術及び燃料油の評価・製造技術を組合せることにより、非食料 バイオマスからのバイオブタノール生産に 関る基盤技術を開発し、その事業化を目 非可食 増殖非依存型バイオプロセスによる バイオブタノール燃料 セルロース 混合糖からのバイオブタノール生成 指す。 * 高エネルギー含量 バイオエタノールの約1.3倍 ○実用化の方向性 増殖非依存型バイオプロセス ガソリンの約84% JP 3869788 バイオマスからの輸送用代替燃料製造は、 * 低吸湿性・低腐食性・低揮発性 USA 7368268 B2 * ブタノール – エタノールの 「Cool Earth-エネルギー革新技術計画」 INDIA 209524 補完的使用可能 反応槽に 微生物を高密度充填し反応する ロードマップにおいて重点的に取組むべき 温暖化対策効果 21のエネルギー革新的技術の一つとして選 C6糖 6 混合糖完全同時利用可 バイオエタノール 高生産性 定されており、次世代バイオマス利用技術 発酵阻害物質耐性 1L使用 ⇔ 1.5kgCO2削減 C5糖 5 として“非食料バイオマスを原料とするバ バイオブタノール Appl. Environ. 1L使用 ⇔ 1.9kgCO2削減 イオブタノール生産技術”を実用化するこ Microbiol. 73: 2349-2353. 2007. (上記はそれぞれカーボン とを目指して研究開発を実施する。これに ニュートラルと考えた場合) 菌体触媒 より、2030年までに輸送用燃料の石油依存 (増殖なし) 度を80%に引き下げる目標達成(新・国家 エネルギー戦略2006年5月経済産業省)に寄与 する。 ○事業化の目途の時期 2011年-2014年:非食料バイオマスからバイオブタノール工業生産プロセス確立の技術的可能性の研究 2015年-2019年:ベンチスケールの実証プラントの建設と運転 2020年以降 :事業化 ●研究開発体制 バイオブタノール製造技術研究組合 プロジェクトリーダー 湯川 英明 (1)バイオブタノール生産に向けた 基盤技術の開発 バイオブタノール 生産プロセス提案 G L:湯川 英明 場所: (公財)地球環境産業技術研究機構(RITE)内 ・増殖非依存型バイオプロセス(RITEプロセス) によるバイオブタノールの生産 ・遺伝子組換え技術による高効率生産菌 の創製及び生産プロセスの基盤確立 (2)バイオブタノール生産設備の 経済性向上に向けた基盤技術 の開発 G L:盛満 耕造 場所:出光興産(株) 生産技術センター内 燃料油の評価 コスト試算 ・燃料油等への活用における評価・利用 方法の検討 ・生産設備の経済性評価と課題抽出
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