国立大学法人 滋賀医科大学 研究シーズ 研究シーズNo.1506 シーズ分野;医療:機器・システム 研究シーズ ■研究概要 ■研究の背景・目的 弾性機構を積極的に利用することで,小型で細いといった幾何 学構造の制約条件が厳しい医療機器に有用な機能を付加する医療 機器メカニズムの研究. 低侵襲治療に用いられる針は,傷口が小さいが,刺入点からターゲット までの経路が直線に限られているため,血管や骨を避ける経路は制限が 大きい.また,肝臓のカテーテル治療における血管選択では,第三分枝あ たりから分岐角度が90度に近くなっていき,従来の受動的なカテーテル・ガ イドワイヤの組み合わせではSuper selective TACEをおこなうことが容易 ではない. ■研究者紹介 ・氏名; 山田篤史 ・所属; バイオメディカル・イノベーションセ ンター革新的医療システム開発部門 ・職名; 特任助教 ・取得学位; 工学博士(名古屋工業大学) ・専門分野; ロボティクス,フレキシブルメ カニズム,医用工学 ・研究課題; 弾性メカニズムを用いた医療機器開発 弾性を用いた駆動メカニズム ナビゲーションシステム開発 ■応用展開・共同研究希望テーマ ・肝臓の化学塞栓治療(TACE)用マイクロカテーテルの共同研究・事 業化 ・操舵可能な針の共同研究・事業化 ■関連文献・特許 ・特願2014—66450 ・Yamada, A., S. Naka, S. Morikawa, and T. Tani: MR Compatible Continuum Robot Based on Closed Elastica with Bending and Twisting, IROS2014, 3187-3192, 2014 お問い合わせ先 滋賀医科大学 研究協力課 産学連携担当 077-548-2847 E-mail;[email protected] ■研究内容・特徴 チューブ形状の外筒に押し引き可能なループ型弾性構造の内筒を挿入 することで,チューブを自在に屈曲可能な駆動メカニズムActive Sheathを 開発した. 圧倒的に簡易な構造によるスケーラビリティと抜き差し可能な 特性が内筒,外筒構造である針,カテーテルとガイドワイヤを組み合わせ て利用するカテーテル手術に容易に適用可能である点に着目し,操舵可 能な針,操舵可能なカテーテル,小型軟性内視鏡の開発を進めている.
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