PowerPoint プレゼンテーション

国立大学法人 滋賀医科大学 研究シーズ
研究シーズNo.1503
シーズ分野; 医療:検査・診断
研究シーズ;
全リン脂質網羅的酵素蛍光定量法
-生命科学研究への応用とバイオマーカー探索-
■研究概要
リン脂質は、細胞膜やLDL・HDLの主要成分である。本シーズは、
各リン脂質クラスの高感度かつハイスループットな酵素蛍光定量法で
ある。動物実験や植物・微生物実験を含む生化学研究分野や薬理・
創薬科学分野など生命科学全般においてブレイクスルーをもたらすこ
とが期待される。さらには、様々な疾患発症メカニズムの解明やバイ
オマーカー探索に利用することも可能である。
■研究者紹介
・氏名; 森田 真也
・所属; 附属病院薬剤部
・職名; 准教授
・取得学位; 薬学博士(京都大学)
・専門分野; 医療薬学、脂質生化学
・研究課題; 脂質代謝異常が関連する疾
患発症メカニズムの解明
■応用展開・共同研究希望テーマ
・生命科学研究全般 ・基礎医学研究全般 ・バイオマーカー探索
■関連文献・特許
・Morita, S.Y., et al. (2009) J. Lipid Res., 50, 1945-1952.
・Morita, S.Y., et al. (2010) Biochem. J., 432, 387-398.
・Morita, S.Y., et al. (2012) J. Lipid Res., 53, 325-330.
・Morita, S.Y., et al. (2012) Chem. Phys. Lipids, 165, 571-576.
・Morita, S.Y., et al. (2015) Sci. Rep., 5, 11737.
・特許第5800830号 (国際出願PCT/JP2011/077049)
・特願2012-131977
・国際出願PCT/JP2015/57870
お問い合わせ先
滋賀医科大学 研究協力課 産学連携担当
077-548-2847 E-mail;[email protected]
■研究の背景・目的
リン脂質は、細胞膜や血中リポタンパク(LDLやHDLなど)の主要成分であ
り、構造によりホスファチジルコリン(PC)やホスファチジルエタノールアミン
(PE)などのクラスに分けられる。従来、微量にしか存在しないリン脂質クラス
の定量は極めて困難であった。しかし、我々は、各リン脂質クラスの高感度か
つハイスループットな酵素蛍光定量法を世界に先駆け順次開発している。この
全リン脂質網羅的定量法を、培養細胞実験や疾患モデル動物実験などの基
礎研究に活用することにより、各リン脂質クラスが関係する疾患発症メカニズ
ムを定量的に明らかにできる。また、臨床応用として、動脈硬化、神経疾患、
がん、自己免疫疾患など種々疾患におけるバイオマーカーとしてのリン脂質ク
ラスの可能性を追究できる。
■研究内容・特徴
酵素蛍光定量法とは、複数の酵素反応を組み合わせることにより、特定の
物質から特異的に蛍光物質を生成させ、蛍光強度を測定することで定量を行
う方法である。我々は、リン脂質クラスとしてPC・PE・ホスファチジン酸(PA)・ホ
スファチジルセリン(PS)・ホスファチジルグリセロール(PG)・カルジオリピン(CL)・
スフィンゴミエリン(SM)の酵素蛍光定量法の開発に成功している。従来の方法
と比べて、短時間で完了でき、非常に高感度である。必要な操作は、ピペット
による試料と反応試液のマイクロプレートへの分注が主で、ハイスループット
化さらには自動化が可能である。
酵素蛍光
定量法
高感度
ハイスループット
反応
マイクロプレート
蛍光強度
測定
動脈硬化
神経疾患
自己免疫疾患
がん
研究促進
早期診断
原因
リン脂質
代謝異常
バイオ
マーカー
事業化
キット販売
受託測定
酵素蛍光定量法
網羅
的
分析