2.民事訴訟実務の基礎II(PDF:180KB)

【授業科目名】
民事訴訟実務の基礎Ⅱ
【授業科目の区分】 実務基礎科目群
【担当者】
池田克俊・奥野修士
【履修形態/単位】 必修科目/2単位
【配当年次/開期】 3年次/前期
【授業科目の内容】
実務基礎科目群に配置される必修科目である。2年次前期に開講される民事法演習Ⅲの
内容を引き継ぎ、会社法と民事訴訟法を有機的に関連させながら、理論と実務を密接に架
橋する実務教育科目である。会社法に関する具体的事例をもとに、受講生は事例に係る設
問を検討しながら、現実の商事紛争に対する法的解決方法を学修する。
【授業科目の目標・方法】
この科目は、実際の裁判を想定した問題解決に向けた法的構成力を養うことによって、
会社法の理解を一層深めることを目的とする。授業は、事前に裁判例を素材にした具体的
事例を出題し、受講生が予習し、検討していることを前提に、双方向、多方向形式で進め
ていく。授業は複数担当で実施し、池田は、授業の進行を担当するとともに、主として裁
判官の立場からコメントを行い、奥野は主として弁護士の立場からコメントを行う。
【授業計画】
第1回
株主総会決議の効力を争う訴訟
第2回
取締役の報酬・退職慰労金に関する訴訟
第3、4回
取締役の会社に対する任務懈怠責任
第5、6回
利益相反取引と取締役の会社に対する任務懈怠責任
第7回
取締役の第三者に対する責任
第8回
株主の権利の行使に関する利益供与についての取締役の責任
第9回
株式の譲渡・株主名簿
第10回
新株発行・新株予約権の発行
第11回
新株発行
第12回
会社分割
第13回
反対株主の株式買取請求権
第14回
事業譲渡等
第15回
多重代表訴訟制度等
【教科書・参考文献】
参考文献として、伊藤靖史・伊藤雄司・大杉謙一・齊藤真紀・田中亘・松井秀征著『事
例で考える会社法(第2版 )』(有斐閣)、伊藤靖史・大杉謙一・田中亘・松井秀征著『会
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社法(第3版 )』(有斐閣 )、江頭憲治郎著『株式会社法(第6版)』(有斐閣)、神田秀樹
著『会社法(第十六版 )』(弘文堂)、山下友信・神田秀樹編『商法判例集(第6版)』(有
斐閣 )、東京地方裁判所商事研究会編『類型別会社訴訟〔第三版〕Ⅰ・Ⅱ』(判例タイム
ズ)、坂本三郎編著『一問一答・平成26年改正会社法』(商事法務)等がある。
【成績評価】
期末試験50%、中間試験30%、平常点(予習状況、授業に対する姿勢、議論の態度
等)20%を総合して評価する。
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