平成27年度 自己評価・学校関係者評価 焼津中央幼稚園 1 幼稚園の教育目標 「明るく、たくましく、頑張る子」 2 重点目標 (1) 健康(心身の健康に関する教育) ・ 心身共に健やかで、よく遊ぶ事。 (2) 人間関係(人とのかかわりに関する教育) ・ 自分で出来る事は自分で行い、他人を思いやり、他人と協力出来る態度習慣を 養う。 (3) 環境(自然や身近な環境に関する教育) ・ 身近な動植物を愛し、自然や社会の事に対する興味や関心を持たせる。 (4) 言葉(言葉の獲得に関する教育) ・ 日常生活に必要な言葉への興味や関心を育て、よろこんで話したり聞いたりす る態度や言葉への感覚を養う。 (5) 表現(感性と表現に関する教育) ・ 生活を通して豊かな情操を養い、思考力の基礎と道徳性の芽生えを養う。 ・ いろいろな表現活動の体験の場を通して、豊かな感性を育て創造性を養う。 3 評価項目の達成及び取組状況 別添「評価項目の達成及び取組状況一覧表」のとおり。 4 自己評価コメント 入園して間もない年少時は、初めての社会生活、集団生活、保護者と離れ、何もか も初めてで幼稚園を楽しむどころか、生活に慣れるのが大変である。少し経つと先生 や友達の名前が言えるようになり、園生活を楽しむ余裕がでてくるが、子どもによっ ては不安をもっている子も多い。年中・年長でも進級当初は新しいクラス、部屋、先 生と落ち着かない子どもも多い。保育者が子どもや親の気持ちに寄り添い信頼関係を 築き、子ども達が笑顔で園生活を送れるよう又、幼稚園が楽しいと思ってくれるよう 優しい中にも厳しい保育をしていく必要がある。 入園するまでは、身支度、食事の世話など、両親、祖父母などが手助けしていいた ため、入園してからは保育者にやってもらうまで、立っていたり、泣いて訴えたりと 一人で身支度が出来るようになるまで繰り返し、援助していく必要がある。年中・年 長と学年が上がるにつれ、基本的な事は出来るようになるが、友達の気持ちを考える 1 事の大切さや友達との関わりを深めていく大切さが必要になってくる。普段から保育 者が子ども達の良いところを紹介することや子どもの得意な面を見付けて声を掛けて いく必要がある。また、子ども達が自由に発言できる環境を整える必要がある。 自然豊かではない幼稚園であるが、園庭にせんだんの木が植えてあり、春には紫色の 花や緑色の実を飾る。駐車場にある小さな畑にジャガイモや季節の野菜を植え、季節や 植物の生態を見て楽しむ。 園外保育では幼稚園では体験できないみかん狩り、さつま芋掘り、山登りなどに積極 的に取り入れている。みかん狩りではみかんの実のなり方、収穫の仕方、自分で収穫し 食べるおいしさを味わい、さつま芋掘りではつるの多さ、土の中の感触さつま芋を掘る 楽しさ、山登りでは緑豊かな周囲を見ながら登り、到達点に達した時の達成感や目下に 見える景色の美しさに感動する事、空気の違いを感じる事が出来た。 保育者も動植物や虫の名前など、子ども達から聞かれたことに答えられるよう勉強す る必要がある。 大人も子どももパソコンや携帯電話でのメール等の身近なもので用事を済ませてし まうため、人と人との会話が少なくなり、コミュニケーション不足になってきている。 挨拶が自分から進んで出来ない子どもが多く、保護者に自宅でも挨拶をするようにし て欲しいと手紙で促した。幼稚園でも門での子ども、保護者、保育者と三者で挨拶を 徹底し、教室など所々で保育者が声を掛け、挨拶の大切さを教えている。 保護者の力を借りて全園児が自分から挨拶が出来るような幼稚園にしていく必要が ある。 積極的に自分の言葉で自分の思いを話すことが出来る子どもが少なくなっている。 少子化の影響もあり、保護者が先に子どもの気持ちや思いを汲み取るため言葉に出 して思いを伝えなくても、子どもの気持ちは誰にでも伝わる。 また、語彙が貧しいため、自分の気持ちや思いを伝えられないのも理由の一つであ る。 園では言葉数が少ない子どもには、一対一で接し、時間を掛けて話しを聞くように している。 そのような子どもには簡単な質問はせず、自分の言葉でしか答えられないような問 いかけをしている。 学年を重ねるたび、身体を使って表現することが恥ずかしい子どもが増える。 子どもが思いっきり自由に身体を使って表現出来るような活動を考える必要がある。 2 また、外部講師による運動指導や英会話を通じ自分の気持ちを十分出す事が出来れ ば良いと思っている。 スマホ、ゲーム等で家族のだんらんがとれていない家庭も多いため、また、幼稚園 では毎月 15 日を「おやこんぼの日」とし、絵本を読むなど親子の絆を深める日として いる。 共働きが増える中、短時間でも毎日、親子の時間を大切にすることで、子どもから 幼稚園の様子を聞けるのではないかと幼稚園側から保護者に働きかけていく必要があ るのではないかと考える。 幼稚園行事の成功は保護者の力が大きいといえる。 絵本の読み聞かせも、いつも読んでいる保育者の声ではなく、母親の優しい声に引 き込まれ、絵本から目を離さず聞いている。園外保育では不審者から子ども達を守る ために数人の保護者の方が付き添い、子ども達を援助してくれている。 他園では体験することができないゴルフ、他にもクリスマス会、餅つき大会等、数 多くあるが、人前で発表するために練習を重ねる行事になると登園を嫌ったり、泣い たりする子どもが増えてくる。 保育者も試行錯誤しながら指導し、子どもにも大きな行事を乗り越えられる力、体 力を日頃の保育の中で養う必要がある。 保護者と協力して乗り越えている。 幼稚園側も指導の仕方を考え直す必要があると思うが、園と保護者との両者で子ど も力を今以上に引き上げていきたい。 ネット依存、つながり依存といわれている現代、人との関わりや自分の気持ちを伝 える事の難しさが幼児期だけでなく、大人にまで問題になっている。 幼児期には保護者、祖父母、または近くにいる大人の人とたくさん関わりをもって 生活し、これからの基礎を作って欲しいと思う。 園の教育目標でもある「明るく、たくましく、頑張る子」を目指し、焼津中央幼稚 園の子ども達を大きく成長させたい。 5 学校関係者評価コメント 毎日、元気な子どもの声と先生方の声が園庭に響いています。 近年、住宅街に保育園が建つという事で騒音、駐車等の問題で、建設がとりやめにな った話がありました。私達は、何十年も幼稚園の近くに住んでいるため、子どもの声で 活気づき、子ども達の姿を見て元気をもらっているのが現状です。 また、園の近くに引っ越してきた方々も、私達と同じ考えであると思います。 3 朝は「おはようございます。 」と挨拶がどの子も出来ており、幼稚園に訪問すると「こ んにちは」と気持ちよい挨拶が返ってきます。 中央幼稚園の特徴といえば鼓笛、夏の暑い中の鼓笛の練習では、今の子どもにはない “たくましさ”冬には縄跳び練習で目標回数に達するまでやりきる“頑張る力”を感じ ます。運動会の鼓笛の発表では立派に発表され、私達も会場まで足を運んで毎年、楽し みにしています。 先生一人ひとりが子どものことをよく理解されていると感じています。 以上の学校関係者評価コメントから幼稚園の情報を細目に保護者や近隣の方々に情報発 信していく必要性を再認識させられた。 4 評価項目の達成及び取組状況一覧表 教育目標「明るく、たくましく、頑張る子」達成度評価 柱 目標 自己評価 評価 各学年ごとの目標 A B C 学校関係者評価 評価 D C D 60.4% 30.6% 7.9% 1.1% 0.0% 60.0% 26.7% 13.3% 64.2% 31.4% 2.8% 0.0% 68.6% 30.1% 4.8% 0.0% 心 身 の 健 康 に 関 す る 教 育 心身共に健や 友達と好きな遊びを楽し かで、よく遊ぶ 年中 む。 事。 人 と の か か わ り に 関 す る 教 育 園生活に慣れ、基本的生 年少 活習慣を身に付け、自分で 自分で出来る 頑張ろうとする。 事は自分で行 友達と関わる中で、相手 い、他人を思い 年中 の気持ちを考えながら行動 0.0% 33.3% 60.0% 6.7% やり、他人と協 する。 力出来る態度習 相手の思いに気付き、受 慣を養う。 年長 け入れ認め合いながら友達 との関わりを深めていく。 自 然 や 身 近 な 環 境 に 関 す る 教 育 言 葉 の 獲 得 に 関 す る 教 育 感 性 と 表 現 に 関 す る 教 育 年少 年長 好きな遊びを見つけ、楽し く遊ぶ。 自分たちで遊びを考え、遊 びを進めていく。 A B 27.2% 61.5% 10.2% 27.2% 44.2% 50.0% 4.2% 0.0% 56.6% 46.9% 0.0% 0.0% 64.8% 33.0% 2.2% 0.0% 4.2% 0.0% 2.4% 0.0% 59.5% 31.4% 6.7% 1.1% 0.0% 53.4% 33.3% 13.3% 60.0% 28.5% 8.5% 1.4% 60.2% 26.5% 16.8% 0.0% 年少 様々な感情を体験する。 33.7% 48.3% 17.9% 生活を通して 豊かな情操を養 相手の気持ちを考え、困っ い、思考力の基 年中 ている友達を心配したり、助 0.0% 33.3% 53.4% 13.3% 28.5% 57.1% 14.2% 礎と道徳性の芽 けようとする。 生えを養う。 相手の事を思いやり、自 年長 分で善悪の判断をし、行動 43.3% 53.0% 6.0% する。 0.0% 年少 身近な環境の中で、伸び 伸びと遊ぶ。 身近な動植物 を愛し、自然や 身近な環境に自分から関わ 社会の事に対す 年中 り、発見を楽しんだり、考え 0.0% 33.3% 53.4% 13.3% 61.4% 34.2% る興味や関心を たりする。 持たせる。 環境に好奇心や探究心を 年長 持って、自分の生活に取り 72.2% 28.9% 入れていく。 自分の思いを言葉で伝え 日常生活に必 年少 る。 要な言葉への興 味や関心を育 自分の思いを伝え、言葉 て、よろこんで話 年中 を交わす喜びを味わう。 したり聞いたりす る態度や言葉へ 思った事や経験した事を相手に の感覚を養う。 年長 伝えたり、人の言葉や話に興味を 持って聞いたりする。 年少 自分に自分の思いを表現 する。 いろいろな表 現活動の体験の 自分のイメージを伝え合う 場を通して、豊 年中 喜びを味わう。 かな感性を育て 創造性を養う。 感じた事や考えた事を表 年長 現し、友達と共有する。 0.0% 0.0% 57.9% 32.6% 9.5% 0.0% 0.0% 46.7% 40.0% 13.3% 57.9% 35.0% 7.1% 0.0% 62.6% 37.3% 0.1% 0.0%
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