平成 28 年 5 月 31 日 両膝の人工関節全置換術を受けたユタ州の男性が エベレスト登頂に成功 【2016 年 5 月 13 日、米国ユタ州ドレイパー】 ユタ州アルパイン在住の登山家グレッグ･ポール氏（61 歳）が、ネパール現地時間の 13 日（金）午前 10 時、両膝の人工関節全置換術（total knee replacements: TKR）の経験者と して初めて、世界最高峰のエベレスト（標高 8848 メートル）の登頂に成功しました。ポ ール氏は、かつては登山ツアーを運営する「ヒマラヤン・エクスペリエンス」に所属し、 2013 年 5 月からはエベレストの第一次アタック隊のメンバーにも選ばれていました。 ポール氏にとって、今回のエベレスト登頂は 3 度目の挑戦でした。最初は 2012 年の春 でしたが、雪崩や岩石崩落、登頂ルートのコンディションの悪さなど、厳しい天候に見舞 われ、シェルパの判断によりアタックは中止となりました。その 2 年後、再び挑戦を試み たものの、エベレスト史上最悪の雪崩により 16 人のシェルパの命が奪われ、山は閉鎖。 昨年も、4 月に発生したマグニチュード 7.8 のネパール大地震による大規模雪崩によって 22 人が犠牲となり、登山シーズンはそのまま終了しました。 ポール氏は今回の登頂成功によって長年の夢を実現しただけでなく、TKR を受けた初の エベレスト登頂者として、歴史にその名を刻むことになりました。ポール氏の人工膝関節 を製造したオーソデベロップメント社は、今回のエベレスト登山のスポンサーでもありま す。 オーソデベロップメント社ブレント・バーソロミュー社長： 「グレッグ･ボール氏率いる登山隊のエベレスト登頂ご成功を心からお祝い申し上げます。 ポール氏が関節炎のひどい痛みで階段の上り下りさえままならなかったのは、わずか 3 年 前のことでした。そのポール氏が今回、世界最高峰の エベレストの頂に立てたことは驚嘆 の一語に尽きます。TKR を担当したソルトレーク整形外科のマーク･マリアーニ医師とベン ジャミン・ハンセン医師、サポートにあたった優秀な医療スタッフの皆さんにも心からお めでとうございますと申し上げます。5 月 13 日は整形外科にとって、そして TKR にとっ て、記念すべき日となりました」 1 ポール氏が最初に TKR を受けたのは 2008 年のことでした。当時、右膝の痛みのため大 好きなマウンテンバイクやスキー、登山はもちろんのこと、日常生活にも支障をきたすよ うになっていたためです。そして 2012 年末になると、今度は左膝にも同じような痛みが 生じ、再び TKR を受けることになりました。ポール氏はオーソデベロップメント社の人工 膝関節製品「バランスド ニー システム」を両膝に入れたことで、エベレストへの挑戦に 自信が持てるようになりました。登頂に向けた高地順応訓練を行っている間も、膝の調子 はとても順調で、不安は何もないと話していました。 バーソロミュー社長： 「当社のビジョンは、人々が関節の可動性を取り戻すことで、また好きなことができる ようになる、そのためのお手伝いをすることです。エベレスト登頂というポール氏の目標 達成をサポートできたことは、関節痛のためにやりたいことをあきらめている人たちに可 能性や希望を与える象徴的な例となりました。ユタ州ドレイパーで人工膝関節の開発・製 造を手がけてきた当社が、同じくユタに住むポール氏の世界最高峰への到達という偉業達 成に貢献できたことは、本当に誇りです」 以上 ポール氏のエベレスト登頂までの道のりは自身のブログ（www.gregclimbing.com）や SNS で紹介されています。オーソデベロップメント社とバランスド ニー システムについては、 こちらをご覧ください。www.odev.com オーソデベロップメント社について 1994 年設立のオーソデベロップメント社は、株式会社日本エム・ディ・エムの子会社で す。米国ユタ州のドレイパーを拠点に、人工膝関節・股関節、骨折治療材、脊椎固定器具 の開発、製造、販売を行っています。詳しくはこちらをご覧ください。www.odev.com 2
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