神戸学院大学法学部 講演会 1987 年以降、ウガンダ北部では内戦が勃発し、1988 年に勢力を拡大した反政府武装勢力である神の 抵抗軍(LRA)は多くの一般市民や子ども達に対して様々な残虐な行為を行いました。ウガンダ政府は 2002 年 6 月に国際刑事裁判所規定(ICC)を批准し、ICCに北部ウガンダのケースを付託しました。ICC はLRA幹部 5 名の逮捕状を公表し、逮捕されたドミニック・オグウェンの裁判のため昨年からICCの捜 査が始まりました。ICCがどのような捜査を行い、どのような問題を現地に引き起こしているのか。紛争 を体験した地域の人々はどのようにLRAや北部ウガンダ紛争を考えているのか。現地での調査をもと にお話ししていただきます。皆様奮ってお越しください。 講師:川口博子氏(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究科) 対象: 本学学生、教職員、一般公開 地域住民の皆さんの聴講も歓迎いたします(申込不要・参加費無料) 2010 年 大阪外国語大学外国語学部スワヒリ語専攻卒業 講師プロフィール 2011 年 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士一貫課程入学 2013 年 日本学術振興会特別研究員(2015 年度まで) 2016 年 同大学院在籍。 2008 年にウガンダ北部での調査を始め、国内避難民の帰還過程に関する卒 業論文を執筆。大学院入学後は、国際刑事裁判所と「伝統的正義」の議論に関 心をもち、同地域の村に住み込み慣習法による殺人の賠償と死者への弔いに 関する研究をおこなう。2015 年、10 カ月の現地調査をおこなったさいに、調査 村で国際刑事裁判所がドミニク・オグウェン裁判の捜査を開始したことから、 捜査現場での参与観察や地域住民への聞き取り調査を実施。 専門はアフリカ地域研究・文化人類学 担当: 杉木明子 (神戸学院大学 法学部・教授) 問合わせ先:神戸学院大学 法学部長室(078-974-4543)
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