インドネシア:Kangaroo 社 Bayan 社へ インフラ資産売却 相互に利益 2016 年 5 月 26 日掲載 4 月 29 日付けの地元報道によると、豪州の Kangaroo Resources Limited(KRL)社は、子会社 Sumber Aset Utama(SAU)社所有の資産を、石炭会社 Bayan Resources 社に売却したと発表した。 SAU 社は、現在使われていない設備・資産を 1,200 万 USD で Bayan 社に売却。Bayan 社は、その資 産を使い、新規輸送道路の建設・運営、Senyiur 港の改良・拡張・運営を行う。SAU 社は、新規輸送道路、 改良 Senyiur 港の取扱能力の 30%(900 万トン/年)を「テイク・オア・ペイ」で利用可能となる。 KRL 社と Bayan 社は、 Bayan 社がインフラ資産を取得し、 KRL 社に新規輸送道路や拡張された Senyiur 港の利用を認めると、相互に利益が得られると合意した。 SAU 社は、Pakar 採掘場と Senyiur 港を結ぶ運送道路、また、Pakar 採掘場と Senyiur 港での土地、 設備、建物と固定設備(インフラ資産)を保有する。このインフラ資産は、使用許可と許認可手続きにて Pakar 採掘場が継続する限り、他の形での使用はない。 また、KRL 社と Bayan 社は、それぞれのプロジェクトで最大の効率性と採算性を得るため、石炭採掘 プロジェクトを共に開発する、正式な協力と支援の枠組みの戦略的契約の交渉に入った。 注)テイク・オア・ペイ: 売買契約において、買手が契約量の一部を引き取らない場合でも、契約量の 全量相当の代金を支払うことを義務づける。 (石炭開発部 辻 誠) おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確 な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとら れた行動の帰結につき、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の 図表類等を引用等する場合には、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願 い申し上げます。
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