まちつくクラブ in 湘南 2013年度活動報告書

まちで育つ、まちも育つ。
まちつくクラブ in 湘南
2013年度活動報告書
第2版
湘南まちいくプロジェクト
まちつくクラブ in 湘南
はじめに
2013年度活動報告書 目次
近年、社会や政治への若者の関心が低い、地域との関わりが薄い、などの声を耳にすることが多くなりました。
しかし、高校生はみな、それぞれ何かしら社会やまち、地域の人々と接点を持っています。また、社会やまちで
起こっていることに活かせる力を持っているはずです。ただ、今はまだ、その接点に気づく機会が少なかったり、
気づいても自分一人では向き合えなかったり、自分の強みに気づいても、身近にそれを活かす機会がない場合も
あります。
はじめに
・・・・・・・・・・・・ 4
「まちつくクラブ in 湘南」とは?
・・・・・・・・・・・・ 6
1期生メンバー&プロジェクトの紹介
・・・・・・・・・・・・ 8
オリエンテーション
・・・・・・・・・・・・10
交流会
・・・・・・・・・・・・11
湘南のまちと震災グループ
・・・・・・・・・・・・12
ていきました。高校生が地域で行動することで元気になっていくまちの姿を見て、「高校生の持つ可能性」や
まちの魅力発信グループ
・・・・・・・・・・・・14
たたかく見守ってくださったみなさまには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
振り返り
・・・・・・・・・・・・16
報告会「まちレポ ! !」
・・・・・・・・・・・・17
参加者アンケートから
・・・・・・・・・・・・18
1期生メンバーの感想
・・・・・・・・・・・・20
サポーターの感想
・・・・・・・・・・・・22
地域のみなさまより
・・・・・・・・・・・・24
決算
・・・・・・・・・・・・25
今年度の課題と今後の展望
・・・・・・・・・・・・26
高校生が自分たちの住むまちへ参画したいと思う気持ちは、身近な地域とのふれあいの中でうまれるものだと
思います。更には「まちのために何かできた」「自分たちの行動によってまちの人々が喜んでくれた」そういっ
た体験が増えることで、自分たちで自分たちのまちをつくっていく「まちの担い手」 がうまれるのではないで
しょうか。
「これからのまちの担い手となる高校生が、湘南のまちとつながるきっかけをつくりたい」「湘南のまちの高
校生たちがつながり、共に行動する場をつくりたい」
そうした思いのもと、私たちは「まちつくクラブin湘南」を始めました。
今年は1年目で、何から何まで初めてのことばかりで模索しながら行った活動でしたが、多くの方々に支えら
れながら、「まちつくクラブin湘南」第1期生の高校生たちは、自分たちの思いを仲間と共に一つのアクション
につなげました。
高校生と活動していく中で、私たちも一緒に考え、学び、私たち自身の湘南のまちへの思いもより一層強まっ
「地域の方々のあたたかさ」を肌で感じながら、活動させて頂けたと思います。「まちつくクラブin湘南」をあ
この報告書には、「まちつくクラブin湘南」の高校生のまちへの思い、そして私たちや地域の方々の高校生へ
の期待が詰まっています。最後までじっくり読んで頂けると幸いです。
まちつくクラブ in 湘南 2013年度部長
名城 可奈子
湘南まちいくプロジェクト とは?
これからのまちを、社会を担うことになるであろう、高校生たち。 皆が「こんなまちに住みたい」「こんな
社会に住みたい」と未来を描き、一人ひとりが「まちの担い手」として育っていくためには、より多くの高校生
がより継続的に、社会づくりにかかわる学びの機会に触れることが必要です。
私たち湘南まちいくプロジェクトは、これからの「まちの担い手」を育むための学びの場を、湘南のまち全体
で幅広く展開していき、新たなシティズンシップ教育のモデルの確立を目指していきます。
!
高校での
授業実践
高校の先生方と連携し、社会参
画に向けたシティズンシップ教
育の実践づくりやサポートを
行っていきます。
学校外へ飛び出す
地域の様々な活動を高校生に紹
介したり、多くの高校生にそう
した活動に気軽に参加してもら
えるきっかけづくりに取り組み
ます。
代表:古田 雄一 (筑波大学大学院博士後期課程)
構成:大学学部生・大学院生・若手社会人 約15名
4
きっかけづくり
学校をこえて集まる
プロジェクト活動
地域の高校生が学校をこえて集
まり、まちの様々な課題に取り
組むプロジェクト活動を実施す
る場をつくっていきます。
*シティズンシップ教育
より良いまちや社会をつくる議論や課題解決に参画してい
く市民としての一人ひとりの思いや力を育む教育
5
「まちつくクラブ in 湘南」とは?
大事にしていること
まちつくクラブでは、高校生にとってより良い学びが得られるよう、
3つのことを大事にしています。
「まちつくクラブin湘南」は、
藤沢・鎌倉地域の高校生が学校をこえて集まり、
next
自分たちの住むまちを良くするための
活動を行うクラブです。
! 以下、「まちつくクラブin湘南」をまちつくクラブと略します。
学校の枠をこえた
高校生が
学びと体験を
つながり
自ら企画
次に活かす
同世代の仲間とつながり、
高校生のアイディアで
企画や活動を振り返り、
企画を考え、実行します
活かすかを考えます
具体的には、高校生が自分たちの住む「湘南のまち」と向き合い、同世代の仲間ともに、楽しく、そして
真剣に、自分たちのまちをより良くしていくために必要なことを考え、「自分たちのまちをより良くした
い」という高校生一人ひとりの思いを、自分たちで1つの企画(プロジェクト)にし、実行します。
更に、自分たちの活動や企画を地域の様々な方々に発信し、地域の方々と一緒に湘南のまちをより良くし
ていくために自分たちができることを考えていきます。
ともにまちの課題と向き合います
そうした高校生の活動を、大学生や社会人がサポーターとなって支援します。
まちの課題解決のための
活動の流れ
目的
地域に参画する経験や学びを通して、
交流
6月
まちつくクラブを知り、仲間を見つける
オリエンテーション
交流会
自分たちが住むまちや社会に関心を持ち、
社会に参画していきたいという思いを持つ
活動期間
2013年6月
10月
主催 湘南まちいくプロジェクト
共催 公益財団法人藤沢市みらい創造財団
(共催支援事業)
協力 鎌倉市市民活動センター
後援 藤沢市
7月上旬 ~ 中旬
7月
実行
所属高校: 金井高校、鎌倉高校、七里ヶ浜高校、
湘南学園高校、法政高校
8月
湘南のまちと震災 (震災グループ)
まちの魅力発信(魅力発信グループ)
まちの課題を探し、問題意識を共有する
企画の立案
高校生 9名
今年度の活動テーマ
6月16日 (日)
6月23日 (日)
企画
ともに呼びかけ合い、課題の解決に向けて
行動していく力を持つ
参加者
運営体制
9月
10月
6
どのように今後の行動へ
課題解決に向けて、実際に行動する
準備
7月下旬 ~ 8月中旬
実行
8月中旬 ~ 下旬
発信
活動の成果を発信し、学びや成長を実感する
振り返り
8月下旬
報告会準備
報告会
9月 ~ 10月上旬
10月6日(日)
7
1期生メンバー紹介
湘南のまちと震災
(震災グループ)
企画名
話し合おう「震災」のこと
~世代をこえて考える~
てっちゃん
おっくん
(石川 哲郎)
七里ガ浜高校 3年
チャッピー
(奥津 正希)
湘南学園高校 2年
(千羽 優佳)
金井高校 2年
コンセプト
「世代をこえて考える」
概要
「東日本大震災の被災地の経験や教訓を学び、湘南地域の方々に伝えたい。」という思いからスタート
した企画です。湘南地域の方々と世代をこえて一緒に話し合う場を設け、私たちの地域で今できること、
すべきことは何であるのか、被災地の経験や教訓をもとに話し合いました。
ひらっち
(平賀 大貴)
金井高校 2年
よしむー
(吉牟田 智久)
法政高校 3年
まちの魅力発信
(魅力発信グループ)
企画名
スタンプラリー
ちゃんかめ
(亀井 陵市)
七里ガ浜高校 2年
ほっちゃん
(鈴木 彗奈)
金井高校 2年
なごみあるき
コンセプト
「新鮮感、温故知新、高校生、面白さ」
概要
「観光客の方に、ガイドブックに載らない穴場があることを知ってもらいたい、地域にお住まいの方に
も、もう一度湘南地域の魅力を改めて知ってもらいたい」そんな思いからスタートしたこの企画。湘南地
域の穴場を知ってもらい、湘南の良さを再発見してもらうことを目的としました。
各グループの企画の詳細については、下記をご参照ください。
きゃさりん
(野嵜 紗輝)
鎌倉高校 1年
8
きらりん
(山内 星里)
鎌倉高校 2年
※所属・学年等は当時のものです
湘南のまちと震災
(震災グループ)
P.12~13
まちの魅力発信
(魅力発信グループ)
P.14~15
9
オリエンテーション
交流会
最初の一歩
“森”で親睦を深めよう!
6月16日(日)、まちつくクラブ in 湘南の一番最初となる活動、
6月23日(日)の朝9時、長後駅に12人もの高校生が続々と集まってきました。
「オリエンテーション」を藤沢青少年会館で行いました。
今回初参加のメンバーも多く、少し緊張した様子でした。
サポーターも含めて初の顔合わせの会でしたが、7人もの高校生が参加しまし
た。
向かうは、藤沢市内にある施設、「藤沢市少年の森」
当日の様子
当日の様子
湘南まちいくプロジェクトの代表・ふるてぃの挨
拶から始まりました。
その後、シールを使って「顔にほくろを貼る」と
いうアイスブレイクを参加者とサポーターで行いま
した。「ほくろ」をつけながら話した自己紹介では
笑いが絶えませんでした。
到着して広場にて施設側のオリエンテーショ
ンを受けたあと、さっそくアイスブレイクです。
今回行ったのは、「バースデーチェーン」と、
「キャッチ」というゲームでした。初対面の人
もいて、はじめは声を掛け合うことに緊張した
人も少なくないようでしたが、ゲームが進む中
で次第に緊張がほぐれていきました。
アイスブレイクで場が和んだ後は、まちつく
クラブの部長・かなこから「まちつくクラブ」
について、説明をしました。
その後、高校生が企画を考えて行う活動の例
として、おのみんから自身が高校生だったとき
に行った企画「World Café@高校生~神奈川県
から考える私たちにできること~」についての
話をしました。
緊張が和らいだら、いよいよ調理開始です。
本日のメニューはカレーライスとフルーツポン
チです。一番の難関である火おこしもとてもス
ムーズに進みました。
調理では、普段から料理をする人も、ほとん
ど初めての人も、各々ができることを協力して
楽しそうに取り組んでいました。
そして、みんなで作ったカレーが完成です!!
「いただきます」の挨拶で、みんな一斉に食べ始め
ました。おいしいカレーを食べながらだと会話も弾
みます。
説明の後は、高校生が参加してみたいテー
マを選び、サポーターとともに分かれて話し
合いをしました。いま、どんなことに関心が
あるのか、どんなことに取り組んだら良いの
か、どんな企画を作ってみたいか、みんな思
い思いに付せんに意見を書いて、模造紙に
貼っていきました。
食器洗いが終わると、サポーターの「遊びにいく
ぞ!」の掛け声とともにみな走って遊びに行きました。
「震災」というテーマで話し合ったグルー
プからは、湘南で行うボランティアと被災地
で行うボランティアに分けていろんな案が出
ていました。
一方、「まちの魅力」というテーマでは、
「ネコ」「景色」「グルメ」「街」など、ユ
ニークな意見が出ていました。
10
そう、この日はみんなでカレーを作って親睦を深める「交流会」です。
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいます。お世
話になったスタッフの方々に「またくるよ!」と大きな
声で挨拶をし、少年の森を後にしました。
11
震災グループ企画
話し合おう「震災」のこと
~世代をこえて考える~
世代をこえて、話し合う
東日本大震災の被災地での経験・教訓を踏まえて、
自分たちに何ができるか、これから何をすべきか、
世代をこえて防災について話し合える場を設けたい。
テーマの決定
(第3回ミーティング)
企画名についての話し合い。テーマも「防災」と決まった中で、
「世代」という言葉を使いたい、という意見が多く出ました。そして、
「湘南に避難してきた方も、震災について関心の高い人も、低い人も、
7/23 (火) 第1回ミーティング
7/25 (木) 第2回ミーティング
た。
8/1 (木) 第3回ミーティング
『話し合おう「震災」のこと~世代をこえて考える~』に決まりまし
企画の詳細を決める
(第4回~第6回ミーティング)
大事な導入部分である、イントロの構成を皆で練りました。被災地の
具体的な教訓を取り上げ、防災に対しての意識を高めてもらいたいとい
そんな思いからスタートしたのが、この震災グループの企画です。
役割分担や進め方、資料の準備など、当日の最終確認をして、企画当日
う思いから、「釜石の奇跡」について取り上げることに決まり、当日の
8/5 (月) 第4回ミーティング
8/9 (金) 第5回ミーティング
8/14 (水) 第6回ミーティング
8/16 (金) 企画当日
に備えました。
企画概要
企画当日の様子
企画名
企画内容
7/6 (土) ヒアリング
できるだけいろんな人に来てほしい。」そんな思いから、企画名は
そして、被災地の現状や教訓をもっと知ってもらいたい。
話し合おう「震災」のこと ~世代をこえて考える~
活動の日程
当日は、藤沢市市民活動推進センターの会議室をお借りして企画を行いました。17:30から受付を始め、
18:00から企画が開始となりました。15名ほどの参加者にお越しいただき、さまざまな年代の方々、学校の
先生や藤沢市民の方など幅広くお集まりいただきました。
あいさつ、イントロ
湘南の幅広い世代の人に集まってもらい、
震災に関心の高い人もそうでない人も、
映像やパワーポイントを用いて、「釜石の奇跡」
一緒に震災・防災のことについて考え、話し合うこと
について紹介し、防災の大切さを強調、釜石から
学べることについて、参加者の皆さんに問いかけ
対象
をしました。
主に湘南・藤沢地域のさまざまな世代の方々(10代~70代)
話し合い(世代別 → 世代混合)
活動場所
全体を4つのグループに分け、各グループに高校生が
ミーティング・企画ともに藤沢市市民活動推進センター
ファシリテーターとして入り、防災についての議論を展開
しました。はじめは世代別で話し合った後、世代をばらば
らにしたグループで再度話し合い、最後に各グループで発
企画実施までのプロセス
表をしました。
発表
思いの共有 (ヒアリング、第1回&第2回ミーティング)
最後に、さまざまな世代が集まったグループごとに、発表をしました。
被災地が抱えている課題をもっと具体的に知るため、震災後の宮城でNPOの中間支援業務に1年
ほど携わっていた経験をお持ちの、藤沢市市民活動推進センターの宮本さんにお話を伺いました。
企画の具体的な方向性を決めるミーティングを行いました。
その結果、湘南地域に住む人たちが、震災について意識し、自分たちのまちで何をすべきか、
また何ができるのか考えて行動に移す、そのためのきっかけを作りたいということが皆の中で共
通の思いとして挙がりました。さらに、そこから考えたことを他の人たちにも伝えていってもら
うことを通して、幅広い人に広めたいという思いがあることも見えてきました。
そして、具体的な企画として、湘南地域に住む人たちに来てもらい、被災地の経験や教訓を共
発表で出た意見
被災地の現状についてお話を伺ったあと、各自思ったこと、感じたことを言葉にして共有し、
地域の人とコミュニケーションがと
れていないと不安になってしまうの
で、日頃から地域の人との関わりに
興味をもつ事が大切ではないか。
避難所を日頃から自分の中で把握しておくことが大切。また、
避難する際には時に誤った情報も出回るので、まずは情報を仕
入れつつも、自分で判断して見分けることが大事。インター
ネットによる情報だけに頼らずラジオも大切なのではないか。
避難所には備蓄が3日分くらいしか
ないため、もっと量を増やしたほう
が良いのではないか。
連絡方法として、災害の伝言板が使える。SNS(Faceboook、
LINE、twitter、blogなど)でも情報の伝達はできるので、
活用してもいいのではないか。
有するとともに、震災について一緒に話し合う機会をつくろうということになりました。
12
13
企画の内容を決める
魅力発信グループ企画
スタンプラリー「なごみあるき」
地元の人にとっても、観光で来た人にとっても「新鮮感」を味わって
7/14 (日) 第1回ミーティング
という高校生メンバー共通の思いがありました。コンセプトに照らし合
7/21 (日) 第2回ミーティング
もらうには、「こんなところあったんだ」と思える穴場を紹介したい、
わせながら話し合いを重ねた結果、鎌倉市の「由比ヶ浜通り」という商
湘南の魅力を発信したい
店街で、穴場となるお店を回るスタンプラリーを行うことで決定しまし
「新たな体験を湘南で 学生だからこそできるイベントを」
湘南で普段生活している人にも、観光で訪れた人にも、
た。また、スタンプラリーの途中で高校生がガイドツアーを行う区間を
設けることにしました。
いざ交渉!
このまちの良さを再発見してもらいたい。
高校生の力を活かして、地域の穴場を爽やかな和服とともに紹介する
1日限りのスタンプラリーを、鎌倉市・由比ヶ浜通りで実施しました。
(第5回&第6回ミーティング、お店交渉)
渉することに。当日参加者に配布するマップへの掲載・スタンプ設置の
8/18 (日) 第8回ミーティング
許可の交渉やインタビューを行いました。ほとんどのお店から許可をい
なスケジュールの決定や役割分担をして、だんだんと準備が進んでいき
準備も大詰め
(第7回&第8回ミーティング、直前準備)
しっかりと道路使用許可の申請も行いました。そして本番前々日・前日には、お世話になるお店を回って、
一部区間では和服を着たメンバーによるガイドツアーも実施
挨拶やスタンプ設置をしました。
対象
企画当日の様子
地元の人から観光客まで、幅広い人々
活動場所
この日は企画のコンセプトである「温故知新」に合わせ、
高校生とサポーターはみな浴衣を着て集まりました。
ミーティング:藤沢市市民活動推進センター、長谷駅周辺のカフェ
10時になると企画はスタート。とても蒸し暑い中、江ノ
企画:江ノ島電鉄長谷駅から鎌倉駅までの通り(通称:由比ヶ浜通り)
て、今後課題をどのような方向性で進めていくかを話し合いました。
2回目のミーティングでは、前回共有した問題意識や方向性を元に
どのようなコンセプトで企画を行うかを考えていきました。その結
果、「新鮮感」「温故知新」「高校生」「面白さ」の4つをコンセ
プトに掲げることにしました。
14
※その他、随時交渉など
準備が進んでいきました。企画は長谷駅周辺の公道でチラシやマップを配るため、事前に鎌倉警察署に行き、
1日限りのスタンプラリーを開催
湘南に対する思いや関心、そして問題意識の共有をしました。そし
8/24 (土) 企画当日
マップ、当日お店におかれるスタンプ、ガイドツアーの台本、当日の時間割やシフト表などなど、着々と
鎌倉市・由比ヶ浜通りの数店舗で、スタンプを設置し
最初のミーティングでは、簡単に顔合わせをしたあと、高校生の
8/22 (木) 直前準備/リハーサル
ます。
企画内容
コンセプトを決める (第1回&第2回ミーティング)
8/14 (水) 第6回ミーティング
8/17 (土) 第7回ミーティング
探しました。話し合って紹介したいお店を絞り込んだあと、さっそく交
くポスターなどを全員で確認しました。そして、企画当日までの大まか
スタンプラリー「なごみあるき」
企画実施までのプロセス
8/4 (日) 第4回ミーティング
実際に現地に足を運んで、スタンプラリーに協力していただくお店を
また、様々な人に配るチラシや協力してくださるお店に貼っていただ
企画名
7/26 (金) 第3回ミーティング
8/10 (土) 第5回ミーティング
ただき、インタビューにも快く応じていただきました。
企画概要
活動の日程
(第3回&第4回ミーティング)
電長谷駅と、大仏へ向かう長谷観音前の交差点の2か所で、
マップを配布し始めました。作ったマップは、地元の高校生
や観光客まで、どんどんと道行く人の手へと渡っていきます。
新鮮感
「こんなところあったんだ」と
湘南の良さを再確認
外国人観光客の方もマップを手に取り、高校生たちが着てい
温故知新
古いものこそ新しい
未体験のもの
らっしゃり、ガイドに参加し、夕方頃になるとスタンプを全
高校生
学生だからこそできること
面白さ
面白く伝えることで
興味を持ってもらう
た浴衣に興味を持って話しかけてくれました。
また、事前の告知を見て和服で参加していただいた方もい
部集めた方も何人か現れました。
普段の鎌倉観光ではなかなか行くことのない場所を回ることができ、
楽しかったです。実際に歩いてみて面白いお店があることを知ることが
できたのは良かったと思います。
しかしお店に入りづらかったり、場所がわかりづらいところがあったので、
余裕があればスタッフが何人か配置されていたら安心だと思いました。
大学1年生
女性
15
活動の振り返り
まちレポ!! ―まちつくクラブの歩み―
それぞれの活動を振り返る
活動の集大成、報告会
夏休みも終わりに近づいた8月27日(火)、グループごとに活動の振り返りを行いました。これまでの活動
や実施した企画について、じっくりと振り返りました。
震災グループ
参加者:おっくん、チャッピー
企画内容について
参加者:きらりん、ちゃんかめ、ほっちゃん
企画内容について
企画の意義については、「世代によって着眼点は
違う、世代をこえて共通することもあれば、世代に
よって異なることがある等、学びがたくさんあった
ことが良かった」といった意見が出ました。
一方で、「同年代である、高校生にもっと来ても
らいたかった」「『震災=堅い』というイメージが
強く、なかなか参加者が集まらなかった」「当日の
打ち合わせをもっとしておくべきだった」という意
見もありました。
企画の意義については「地域の方に自分たちの企
画に関心を持ってもらえて良かった」という意見が
ありました。一方で、「もっと上を目指せた」とい
う気持ちも強かったようで、
「ガイドに関する広報が不十分だった」「外国人向
けのマップも作ればよかった」「スタンプラリー参
加協力店を増やせればよかった」「もっと参加者視
点になって準備ができたらよかった」などが課題点
としてあげられていました。
今回をきっかけに、「地域の方々が実際に何か行
動に移すには、草の根運動を途切らせることなく、
発信し続けることが重要だ」という意識が芽生えた
ようです。
活動を通して感じたこと
活動を通して感じたこと
企画を作っていくなかで感じたこととして、「高
校生の企画なのに大学生にサポートしてもらいすぎ
た」という意見があり、次に同じような機会があれ
ば、より高校生主体で企画を作ってみたいという思
いが高まったようです。
また、自分たち自身の変化についても、「震災に
ついてより深く考えようと思った」「世界が広がっ
た!」といった声が挙がっていました。
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魅力発信グループ
企画の立案から実行までやってみて、「限られた
時間の中で一つの企画を成し遂げ、中身のあるもの
ができた」という達成感があったようです。その他、
「それぞれの個性や長所を活かせて役割を分担でき
たのが良かった」「責任をもって仕事をする大切さ
を感じた」「みんながいたから、最後までがんばれ
た」など、仲間と協力し合って企画を行うことの大
切さを感じたようです。
また、様々な人との関わりの中で、「自分のやる
ことに自信をもって真摯に向かい合えば、相手は
しっかりと理解をしてくれるということを改めて感
じた」という意見もありました。
いよいよ最後の活動、報告会「まちレポ!! ―まちつくクラブの歩み―」を
10月6日(日)に開催しました。
今までの活動を報告し、参加者との意見交換・情報共有することで改めて
活動を見つめ直す、地域の方々との交流をとおして次へのつながりを築く、
という目的で行いました。企画から実行まで、高校生自ら行ってきた活動の
集大成です!
準備・進行も高校生で
実行委員のチャッピー・ほっちゃんを中心に、高校生全員で役割分担を行
い、それぞれ学校行事などで予定が合わないなかで、準備を進めてきました。
当日も、開場時間ぎりぎりまで発表の練習をしました。
司会・進行も、もちろん高校生で分担して行いました。
当日の様子
震災グループの発表
魅力発信グループの発表
これまでの活動、企画参加者の声、今後の活動につい
て、の3点を中心にまとめ、発表しました。
企画編、交渉編、本番編、後日編、未来編の5項目に
まとめ、発表しました。
意見交換
アピールタイム
4つのグループに分かれ、参加者との意見交換を行い
ました。報告会の感想だけでなく、各グループの企画
や次年度以降のまちつくクラブの活動に対してのご意
見をいただきました。
参加者の方のボランティア活動を紹介する「アピール
タイム」を行いました。初めて知る活動も多く、今後
の活動につながるきっかけになったのではないでしょ
うか。
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様々な学びや成長
高校生へのアンケートより
今回の「まちつくクラブ in 湘南」を通して、参加した高校生にはどのような変化があったのでしょうか。
高校生にプログラム参加前・参加後に回答してもらったアンケートや、プログラム内で自身の振り返りのた
めに高校生が書いた記述回答の「振り返りシート」の内容をもとに、見ていきたいと思います。
なお、アンケートの結果の数値は、一部例外を除いて、自分自身について
「1. 全くあてはまらない」~「5. とてもあてはまる」の5段階評価での回答の平均値です。
思いの変化
社会参加意欲
(地域や社会に参加したいという思い)
参加前4.11 → 参加後4.25
(同一参加者のみでの比較:4.00→4.42)
社会的効力感
(自分も社会的課題の解決に貢献できるという自信)
参加前3.50 → 参加後 3.88
(同一参加者のみでの比較:3.50→4.17)
まず、アンケートの「社会参加意欲」の項目からは、一連の活動を通して、高校生たちの地域や社
会に参加していきたいという思いが高まったことがうかがえます。実際、振り返りシートには、「自
分から動こうという気持ちはいろいろな場面でもてました」というように、自分からまちや社会に参
加していこうという気持ちが出てきたことがうかがえる記述がありました。また、ある震災グループ
の高校生が、「これからはなるべく日頃から防災について考えようと思った」と書いてくれたように、
自分たちが取り組んだテーマへの関心が高まった様子も見られました。
また、まちつくクラブの大きな特徴の一つとして、高校生たちが自ら企画を考え、計画し、実行す
るという点がありました。そうした経験が、自分たちにも何かできるという自信につながった高校生
も多かったようで、それはアンケートの「社会的効力感」の数値の変化に表れていると言えるでしょ
う。高校生からも、「自分たちで企画を運営していくということに自信がさらについた」といった声
が聞かれました。
高校生たちは、「振り返りシート」の中で、活動を通して気付いたこと、学んだこと、自分が成長し
たと感じることなど、様々なことを書いてくれていました。
特に多かったのが、「積極的に意見を言うこと」「年が離れている人とのコミュニケーション」「人
と接することをがんばろうと思うようになった」といった、コミュニケーションに関することでした。
そして「年の離れている人」という言葉が表しているように、普段の高校生同士の話し合いなどで意見
を言うことだけでなく、地域の方々に自分たちの考えや思いを伝えていくことも含まれているようです。
また、同世代の仲間たちとともに活動する中で、「同じ高校生でも震災にとても高い関心を持ってい
ることに驚いた」「まちつくクラブのみんなの意見を聞いて、別の視点から物事をみることができまし
た」と、他の仲間から学んだり刺激を受けたりする様子も見られました。加えて、一緒に企画を形にし
ていくなかで、「自分とはタイプの違う人との連携は、何かを行う上ではとても重要なことだと思っ
た」「一人でできないことでも、多くの人でやると、できることが増えてくる!」というように、それ
ぞれの強みを活かしながら企画を実現させていくことの可能性を感じる高校生も多かったようです。
これからに向けて
まちつくクラブの活動は終わりましたが、高校生たちからは、「もっとこういうボランティアに参加
して、たくさんの人と交流したい」というように、この経験をきっかけとして、他の活動に参加したい
という声が聞かれました。「新しいことに挑戦するということは苦手だったけれど、今回の活動で自信
がついたので、これからも新しいことにどんどん取り組もうと思うようになった」という言葉が物語る
ように、仲間とともに、地域で自分たちの思いを形にしていった経験が、自信につながり、次のステッ
プにつながっていくのではないでしょうか。
地域への関心
地域への関心
参加前4.11 → 参加後4.21
同一参加者のみでの比較:3.92→3.92)
まちとの距離感
(「1.近い」~「4.遠い」で自己評価)
参加前2.33 → 参加後 1.75
(同一参加者のみでの比較:2.50→2.00)
続いて取り上げたいのが、高校生たちの地域への関心の高まりです。アンケートで、「自分とまち
との距離感」を「1. 近い」から「4. 遠い」の4段階で回答してもらったところ、参加前に比べて、
自分とまちとの距離が近くなったと感じる高校生が多かったことがわかります。
普段の高校生活では、自分の住むまちや高校のある地域との接点は少ないかもしれません。しかし、
まちつくクラブの活動では、企画をつくるにあたって地元の方に相談したり、企画本番で様々なまち
の方々とかかわったり、報告会に来てくれた皆さんと交流したりと、様々な場面でまちの方々とかか
わる機会がありました。例えば、魅力発信グループの高校生たちは、企画の相談や交渉の段階から地
元の方々と接していく中で、「優しい人たちばかりだなぁと思った」「皆やさしく、活動に興味を示
してくれた」といったように、湘南のまちに住むみなさんの魅力を感じたようでした。
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1期生メンバーの感想
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地域のみなさまより
大坪 直子 様
神奈川県立鎌倉高等学校 教諭
決算
高校生がまちに出て、まちで学び、まちで考え、まちの
人たちと協力して活動する。そんな活動こそ、私が長年目
指してきた「ボランティア学習」のかたちです。学校と家、
塾やアルバイト先、そんな狭い囲いの中だけで高校生活を
過ごすのはもったいない!まちの魅力もまちの課題を大人
たちに任せておくだけじゃなくて、若者の感性と発想力を
発揮してほしい、と願っています。
まちつくクラブの活動が、今年小さな一歩を刻みました。
この一歩を次の一歩に続けていくことが大切なことです。
今年サポートしてもらった高校生たちが、次の年には次の
世代をサポートする側になる、活動を引継ぎ継続していく
ためにも、私たち大人はこれからもみなさんたちの活動を
応援していきます。
収入の部
項目
自己負担
金額
備考
18,300円
高校生参加費
5,500円
寄付
2,500円
共催支援金
45,000円
計
71,300円
交流会参加費
藤沢市みらい創造財団共催支援金
支出の部
湘南まちいくプロジェクトが藤沢市市民活動推進セン
ターで活動を始めて約1年余りが経ちました。住んでいる
まちのことを知り、一市民としての動きを若い世代に向け
て発信している様子が新鮮でした。具体的に何をするのか、
よくわからなかったけれど、応援したい気持ちがわいてき
たことを覚えています。
本年度に入り、活動が活発になり、若い世代の人たちが
次々と参加し始め、それは楽しそうにミーティングをして
いましたね。活動そのものもとても楽しかったのではない
でしょうか。
楽しさは人を引き付けます。楽しさは気づきを生みだし
ます。その気づきが目に見える形で動き出せたら最高です
ね。今後も大勢のまちの人たちとかかわりを持って活動を
続けてくださることを願っています。
手塚 明美 様
NPO法人藤沢市市民活動推進
連絡会 理事・事務局長
項目
印刷費
事務用品・消耗品
高校生活動費
金額
備考
31,945円*
8,142円
17,300円
飲食費
9,688円
保険費
1,000円
通信費
1,250円
次年度繰越金
1,975円
計
資料印刷費・報告書印刷費など
各チームの企画実施にあたり必要な経費
(道路使用許可・印刷費 ほか)
71,300円
* 本報告書初版の印刷費の実績を反映したため、初版に掲載した金額と異なります。
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サポーターの感想
古田 雄一(ふるてぃー)
「まちつくクラブ in 湘南」第1期の活動が、無事に終わりました。
初めてということで、参加してくれた高校生も、サポーターも、見
守って下さった地域の方々も、見えない中をかき分けながら進んで
いる感覚だったかもしれません。それでも、ともに走り続け、活動
を作り上げてくれた皆さんに感謝しています。課題もありますが、
それ以上にこれから第2期、第3期…と続く活動が、今から楽しみで
す。今後も引き続きよろしくお願いします!
近藤 拓弥(エドワード)
Twitterがきっかけとなって本活動に関わり始めてから、早くも
半年が経ちました。高校生の若さ溢れる行動力に驚かされ、「自分
も見習わなくては」と良い刺激を受け続けていたように思います。
今回のように、自分たちの住むまちについて主体的に考え実践して
いくことは、今後の世の中において大切になってくるのではないで
しょうか。
活動を通して高校生や大学生、大学院生、社会人の方と出会えた事
は、自分にとっての大きな財産です。ありがとうございました。
市原 大輝(いっちー)
高校生メンバーのそれぞれが自分たちのまちの課題に対して真摯
に向き合う姿を見て、サポーターとして何ができるか、考えながら
走ってきた半年間でした。
同じ目標のもと、学校や年齢、立場をこえて「まちつく」として
活動に携われたことを、とても嬉しく思います。今後も、高校生と
サポーターの両方にとって、もっと学びの多い活動にしていければ
と思います。高校生のみなさん、お疲れ様でした。また一緒に活動
しましょう。
上田 秀麿(まろ)
学校に求められる役割が大きい今日、まちつくクラブの活動はシ
ティズンシップ教育の領域を地域が担う、社会教育の一環として実
現する一つのロールモデルとなったのではないかと思います。
高校生たちが地域の課題を自分たちの問題として真剣に考え、議
論し企画・実行までつなげる推進力の強さは、社会の担い手として
十分にやっていけることを如実に表していました。この活動を通し
て改めて「高校生でも機会や場を提供されればできる」と実感させ
られました。
大坪 晃亮(サティ)
高校生の活動が無事に終わってよかったとまずは感じます。今年
から「湘南まちいくプロジェクト」に参加し、今年からの企画であ
る「まちつくクラブin湘南」に関わらせてもらいました。
正直言うと最初から最後まで、他の人に比べ、自分には経験も能
力も不安だらけでした。それでもオリエンテーションから報告会ま
で高校生と関われてとてもよかったです。来年にはレベルアップを
して臨みたいです。「まちつくクラブ」がこの先もずっと続いてい
く活動になるように精進をしていきたいと思います。
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林 愛美(まなみん)
高校生が自分たちで企画を作りあげていく、その過程のお手伝い
ができて楽しかったです。
3ヶ月という限られた時間の中で、それぞれの得意分野を活かし
た役割分担をし、てきぱきと活動していた高校生達のポテンシャル
に毎度驚かされました。いろんなことがありましたが、とりあえず
無事成功してよかったです!私自身、多くの方と交流する機会がで
き、貴重な体験ができました。皆さん、お疲れ様でした!
葛西 寛司(げんぱ)
まちつくクラブの活動を終えてみて、最初に比べて高校生が自信
を持ったように感じました。
彼ら彼女らは、元々まちつくクラブのような活動に興味を持って
いたと思います。しかし、その思いを外に出すことはあまりなかっ
たと思います。活動を終えた今、自らその思いを外に発信しようと
いう気持ちを感じます。今回参加した高校生が今後どのような活動
をしていくのか楽しみです。
名城 可奈子(かなこ)
小野 瑞希(おのみん)
私にとって「初めて」が多かった「まちつくクラブ」。不安や戸
惑いも多々ありましたが、高校生やサポーターのみんなと考え、話
し合うことを通して得た気づき、学びはもっと多かったと思います。
私自身もちょびっと成長した半年間だったかもしれません。ここ
まで活動してこれたのも、まちつくクラブの高校生、一緒に活動し
たメンバー、地域のみなさまのおかげです。
「まちつくクラブ」の中で生まれた様々な思いを、みんなが、私
が、今後にどうつなげていくか、考えるとわくわくします。本当に
ありがとうございました!
半年前まで高校生だった私がサポーターという立場での初めて
の活動でした。高校生のパワーに沢山の刺激を受けました。あく
までも高校生主体の活動でしたが、私自身、大きく成長できたよ
うに感じました。来年度も今年の課題を活かして頑張っていきた
いと思います。
そして、今回の活動での出会いをこれからも大切にしていきた
いです。みなさん、本当にお疲れ様でした。ありがとうございま
した。
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今年度の成果と課題、今後の展望
これまで見てきたように、今年度のまちつくクラブの活動に参加した高校生は、仲間
とともに地域で企画を形にしていく経験を通して、より良い地域をつくるために自分た
ちにもできることがあるという確かな手応えを得ることができ、まちの担い手としての
思いや力を高めていきました。こうした高校生の成長に加え、1年目のプログラムで
あったにもかかわらず10名ほどの高校生が参加してくれたことも、今年度の成果であ
ると言えるでしょう。
一方、来年度以降のまちつくクラブの活動をより良いものにしていく上で、検討すべ
き点や課題もあります。ここでは、その中で主なものをいくつか挙げておきます。
プログラムの構成
御礼
今回のまちつくクラブの2つのテーマである「湘南のまちと震災」、「まちの魅力発信」は、運営
側であらかじめ決めたものでした。高校生は、各自の興味・関心に応じてどちらかのテーマを選択
し、同じテーマを選んだ高校生で企画を組み立てていきました。このような進め方にした背景には、
広報のしやすさや時間的制約などの理由がありました。
しかし、これらのテーマが彼らの興味・関心に合致していたものであったのかどうかは、検討の
余地があるかもしれません。今回とは異なる進め方として、例えば、参加する高校生一人ひとりの
高校生のみなさんへ
「まちつくクラブin湘南」の活動実施にあたり、
共催していただいた公益財団法人藤沢市みらい
創造財団様をはじめ、数多くの方々よりご支援
ご協力を賜りました。この場を借りて厚く御礼
申し上げます。
興味・関心に基づいて、高校生とともにテーマや活動内容を決めていくという方法なども考えられ
まちつくクラブ in 湘南
2013年度活動報告書
ますが、時間的制約や広報上の難しさなどの課題を乗りこえる必要もあります。来年度以降どう
いった方針を採っていくのか、今後十分な議論を重ねていきたいと考えています。
プログラムの期間設定
奥付
今年度のまちつくクラブの活動は6月から始まり、オリエンテーションから活動報告会までが、約
初版
第二版
編集・発行
4か月という期間で実施されました。この期間の長さについても、検討の必要があります。短期間だ
からこそ参加しやすいという高校生もいるかもしれませんし、短い間に高頻度で集まるスケジュー
ルに負担を感じる高校生もいるかもしれません。高校生たちは多くの学校から集まり、各自の学業
や部活動の合間を縫いながら活動に取り組んでいました。そうした多忙なスケジュールの中で、ど
のようにすれば様々な高校生が、過度に負担を感じることなく参加できるのか、さらなる検討を重
今年度のまちつくクラブには、生徒会の経験者や、もともとボランティア活動などに関心のある
2013年12月27日
2014年4月20日
湘南まちいくプロジェクト
c
湘南まちいくプロジェクト 2013
なお、本報告書作成にあたっては、公益財団法人藤沢市みらい創造財団様より
共催支援金をご援助いただきました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
ねていく必要があります。
参加者の多様性
2014年も「まちつくクラブin湘南」は活動予
定です!詳細が決まり次第、湘南まちいくプロ
ジェクトのホームページや、みなさんの学校で
配布するチラシなどでお知らせいたします。乞
うご期待!
湘南まちいくプロジェクトの最新情報はこちらをチェック!
湘南まちいくプロジェクトでは、まちつくクラブin湘南の情報をはじめ、
活動の様子を各種メディアで発信しております。
高校生が多く参加していました。それゆえに、前述のように比較的短い活動期間であったにもかか
わらず、企画を練り上げて実現させることができました。しかし私たちには、もともとはこうした
活動にあまり関心のないような高校生にも、まちつくクラブに足を運び、一緒に楽しみながら企画
をつくり上げていく経験を通して、まちへの関心を高めてもらいたいという思いもあります。
来年度以降、まちつくクラブに参加する「初めの一歩」の敷居を下げ、より多くの高校生が参加
しやすくなるよう、工夫をしていきたいと思います。
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公式Web
サイト
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Machitsuku Club in SHONAN 2013
湘南まちいくプロジェクト