日本語(Japanese) - 環境情報研究院・環境情報学府

学位論文概要「環境情報からのメッセージ」(環境システム学専攻)
名前
指導教員
論題
セルオートマトンによる二階
篠崎喜彦
層の複雑系モデルを用いた建
森下信
築物の避難安全性評価方法の
開発
論文要約
従来、建築物の避難安全性能の定量的な評価方法がなかったため、本研究ではセルオートマトンを
用いて、問題解決のための避難シミュレーションモデルを提案した。このモデルでは実測に基づく
公的な指針の群集流動状態を再現するために、2 つのパーソナルスペースと移動確率を導入した。
このモデルを具体的な建築計画の避難シミュレーションに適用し、再現結果の妥当性を評価し、こ
のモデルの設計過程における実用有効性を示した。
ソープフリー乳化重合を用いてサイズ制御されたポリマーナノ粒子を得る新規な合成法を開発し
平井友基
跡部真人
タンデム超音波乳化法による
た。タンデム超音波乳化は、ナノメートル範囲の比較的狭いサイズ分布を有するモノマー(メタク
PMMA ナノ粒子の粒径制御型合
リル酸メチル、MMA)液滴を含む透明かつ安定な乳化液を提供することができる。この乳化液を重
成に関する研究
合することで、サイズ制御されたポリメタクリル酸メチル(PMMA)のナノ粒子を得た。また、流体
セル法により、ナノ粒子の分散液から容易にコロイド結晶膜の作成にも成功した。
航空輸送需要増加により空港周辺が混雑し,航空機の到着時間遅延等といった問題が発生してい
虎谷大地
上野誠也
航空交通管理のための軌道と
る.空港周辺では様々な方角から飛行してくる航空機が着陸のために一列に並ぶ必要がある.その
順序の同時最適化手法に関す
ため各航空機の軌道と順序を最適化する必要があるが,軌道と順序の同時最適化は困難であった.
る研究
本研究では,航空機の軌道と順序を同時に最適化する手法を開発した.提案手法はシミュレーショ
ンにより,実際の管制に有効であることが示された.
本研究では低レイノルズ数領域における遷移流れの陰的な large-eddy simulation に対して、高
高次精度流束再構築法を用い
Vilem Skarolek
宮路
幸二
た低レイノルズ数遷移流れの
陰的ラージ.エディ.シミュレ
ーションに関する研究
次精度流束再構築法を検討・適用することを目的とする。流束再構築法を用いて開発された計算手
法は、実現可能性、計算効率、計算精度に関して 2012,2013 年に高次精度数値計算手法を用いて行
われる国際ワークショップで提案された課題である Taylor-Green vortex 問題や SD7003 の翼面
上における遷移流れの問題のケースを使用することにより検証された。複雑な非定常流れに対し
て、時間 1 次精度 LU-SGS 陰解法が考案され、より良い計算効率を得ながら陽的 Runge-Kutta 法の
結果に匹敵する成果が得られることが分かる。
本研究では,大規模災害等において,複数の無人機からなる分散システムが,ネットワークを維持
柳原康生
上野誠也
自律的に動作する不連続な分
しながら地上目標を観測、追尾する状況を想定した.これを実現するために必要な,不連続な特性
散システムに対する最適な制
を持つ,各ビークルのセンサ,通信経路,移動能力等の,最適な分配,制御に関する研究を行った.
御に関する研究
複数ビークルによる複数目標の観測最適化と,通信経路とビークルの同時最適化方法を提案し,数
値実験によってその実現性を検証した.
電解カルボキシル化は、有機金属試薬などの取り扱いが難しい試薬を用いることなく、直接的に有
舘野 拓之
跡部 真人
特殊反応場を利用した電解カ
機化合物内へと CO2 を取り込む有力な方法の一つである。本論文では、電解カルボキシル化に「超
ルボキシル化システムの開発
臨界二酸化炭素雰囲気下におけるイオン液体」や「フローマイクロリアクター」といった特殊反応
場を援用することで、従来法にはない特徴を有する新たな反応プロセスの開発を行なった。