巻 頭 特 集 フリモ 姫 路 を行っている。 当 初の車 両はタクシー3台 とバス 線 網 を 展 開 する神 姫バスも、創 業 今でこそ兵 庫 県の広い範 囲に路 いう基本理念を掲げ、全グループを スでは、﹁安全は全てに優先する﹂ と 全への関 心が高まっている。神 姫バ 次いだことから、世 間ではバスの安 近 年、長 距 離バスでの事 故が相 修では、独 自の教 習 車と運 転 技 能 ングや適 性 診 断 も 頻 繁に行 う。研 乗 務 員一人ひとりへのカウンセリ 割いているという。 など、 安 全 管 理には多 額の経 費 を 助 ける 社 員﹁安 全 監 理 官﹂ の配 置 乗 務 員の情 報 共 有や意 識 統一を 人 ほどだっ 挙げて安全運転教育を徹底。社長 安心・安全への誓い 1 台のみ。従 業 員 は 自らが日常点検や始業点呼に立ち 地域に根付き、 進化し続ける企業 さと利 用しやすい運 賃が評 判にな た。小さな会社ながら、時間の正確 合 う など、経 営トップも 職 場 巡 視 い、安 全 運 転やエコドライブの技 術 自 動 評 価 システム ﹁オブジェ﹂ を使 石 市から姫 路 市へ拠 点を移してか り、合併を繰り返しながら成長。明 らは、播州一円に路線を拡大した。 姫 路 空 襲では社 屋 や 車 両 を 焼 失するダメージを受けながらも ﹁姫 年も経験を積まなければならない。 の乗務員になるには、路線バスで何 年。 その間、 ハイ うに、小さな仕 事からしっかり取り ード﹂ は、落ち着いたデザインに余裕 も。夜 間 高 速 バス ﹁プ リ ン セ スロ 装で 快 適 な 空 間 を 提 供 する 努 力 車 両 面では、 ラグジュアリーな内 組んでいます﹂ という上 野さんの目 せる取り組みにも余念がない。 標は、自 動 車 検 査 員の資 格 を 取っ のある3列シートと仕切りカーテン 仕 事は体 力 勝 負。﹁派 手 な 仕 事で て、資格保持者が着用できる ﹁紺の 日には、姫 路 駅 前にター び、 ファンを増やしている。 で、個 室のような 空 間が好 評 を 呼 4月 ミナル機 能 を 備える新ビル ﹁キュエ 必要があればさらに時間がかかる。 クすると1台2∼3時 間、修 理の と、 さらに自 社 独 自の項 目をチェッ 点 検 を 行 う。 以 上 の 整 備 項 目 期待は大きい。誰もが利用しやすい を 企 業 理 念に掲 げる神 姫バスへの 需要は減少傾向にある。﹁地域共栄﹂ 化やマイカーの普 及により、 バスの 企 業 努 力とは裏 腹に、少 子 高 齢 ろい。 心 地よい揺れに身 を 任せ、降 へ、 バスで 出かけてみるのもおもし 派も、夏のレジャーには近くへ、遠く バスに乗る機会が少ないマイカー 致した。 には姫路初出店の飲食店などを誘 にぎわいをもたらそうと、 テナント ル姫 路﹂ もオープン。中 心 市 街 地に そこへ他の車 両の細かな 修 理が バ ス に し よ う と、I C カ ー ド・ 鉄の塊 を 触る日々だが ﹁複 雑 な 機 械 を 修 理してうまく 動いたとき、 達成感がありますよ﹂ と爽やかに笑 う。 トンを超える車体を大型油圧 式リフトで持ち上げ、 ハンマーで叩い て 点 検。 わ ずかな 響 きの違いを 見 逃さず、不具合を発見していく。 時には100キログラムに近いタ イヤを1人で交換することもあり、 車のチャイムを鳴らせば、見 知らぬ 舞い込むのだから、作 業は膨 大だ。 世界へのドアが開くだろう。 進むバス離れ 地域活性化への 取り組み 制服﹂ に袖を通すことだ。 はないですが、安全に運行できるよ 時代とともに、 バスのデザインや性能も大きく変わった。なつかしいボンネットバスは現在、 姫路城ループバスで見ることができるが、 エンジンなどバスの「中身」 は新しいものだ。 への 設 備 投 資 を 行 う と と NicoPa もに、乗 務 員の接 客 意 識を向 上さ 両 点 検のほか、 カ月おきに追 加 定められている3カ月に1回の車 扱 う 車 両は約180台。法 的に 労したこともあるという。 入 され、多 彩 な 車 種への対 応に苦 ブリッド車 など様々な 新 車 両が導 姫 商工に勤めて 整 備 を 担 当 するグループ会 社・神 整 備 士の上 野 英 彦さんは、車 両 バス運行を支える 縁の下の力持ち 地域活性化や社会的課題解決への取り組みやサービスも展開する企業だ。 路の復興に必要なのは交通網﹂ と、 翌 日から 運 行。焼け 跡 を 走 るバス は、逆境に負けない勇気の象徴とし 度経済成長の勢いに乗って、現在に て市民を励ましたという。戦後は高 をチェック。運 転のクセや習 慣など 乗 務 歴 至る基盤を確立した。 を分析して点数化している。 ベテラ 年になる 主 任 運 転 士 ン乗 務 員でも、我 流の運 転には厳 そりゃあもう 厳しく 言われたもん の山梨恭嘉さんは、﹁私も研修中は ですよ。教官にバスを降ろされそう になったことも。 でも、命を預かって いるわけですからね﹂ と振り返る。 「地域共栄 未来創成」 の企業理念に基づき、 バス事業のほか、 10 しい評価が下ることがある。 命の重さ感じて 握るハンドル 近 年 では 交 通 状 況 の 悪 化 が進 ケーションを 取るのも 大 切 な 仕 事 乗 務 員に必 要 な 運 転 免 許は大 だ。乗務中はそれら全てを一人で対 が求められている。乗 客 とコミュニ 応する。﹁大 変ですが、 とにかく一日 み、細心の注意を払いながらの運転 教 習 を 受 けること 数 カ月、現 場へ はない。研修センターで座学と運転 を無事故で終えられるよう、願いな 型二種。 ただし二種 があ るから と 出てからも1∼2か月は主 任が同 がら運転や指導をしています﹂。 いって、 すぐ乗 務 員になれるわけで 乗して 乗 務 員の指 導にあたる。 よ 29 姫路市内では現在、高速バスを除いて139路線を運行している。 40 1. 5 で 動画をチェック! 6 1927 (昭和2)年に輸送サービス事業を開始し、 今年で創立89年を迎える神姫バス。 00 00 り高い運 転 技 術が必 要な高 速バス 上) 運行前の点検は、 目や耳を使って運転し自らが念入りに行う。 中) アルコールチェックを受ける運転士の様子。 下) 乗務前に受ける点呼も大切な仕事の一つ。 八十九年の歩みと未来 10 地域とともに。 バスは走る、 20 現在のバスは、低床式のハイブリッドエンジン搭載車への置き 換えが進み、 バリアフリーと環境への配慮を両立させている。 上)整備士は、縁の下の力持 ち。バスの定期的な点検は欠 かせない。 右)車体に姫路城をあしらい、 さっそうと走る 「プリンセスロー ド」。 10
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