臨床研究に関するお知らせ 宮崎大学医学部附属病院肝胆膵外科では、下記の臨床研究を実施していま す。皆様には本研究の趣旨をご理解頂き、ご協力を承りますようお願い申し 上げます。 肝切除症例におけるソフト凝固装置の術後成績に関する二施設研究 研究の概要 宮崎大学旧第一外科(現:肝胆膵外科)で多機能電気メス「VIO」が使用されはじめた2010 年7月から2016年3月まで、宮崎大学附属病院において肝切除のみを施行した症例(VIO使用 +非使用群)と、2010年7月から2015年3月までに長崎大学腫瘍外科で施行した肝切除症例 (VIO非使用群)ついてカルテに記載されたデータをもとに検討します。検討項目は各種患 者の術前臨床因子、術中手術成績および術後血液生化学データと合併症の頻度です。 目的 肝切除において近年のエネルギーデバイスの発達と使用が出血量や手術時間、術後合併症 減少につながっていることが過去の臨床研究および基礎研究から確立されています。ソフ ト凝固装置(VIO)はその中で肝切離面の止血に有用とされており、すでに宮崎大学では 2010 年 7 月より他のエネルギーデバイスと併用しています。長崎大学では VIO は使用され ておらず他のエネルギーデバイスのみで肝切除が行われていました。患者さんの術後 QOL を考える上で VIO の熱凝固が肝切離面に影響があるものと考え、術後成績にどの程度影響 があるか、二施設での VIO 使用と VIO 非使用群での臨床因子や術後短期成績を比較検討し ます。 研究方法 (1)研究の種類・デザイン 後ろ向き観察研究 (2)試験のアウトラインおよび 対象となる肝切除を受けた患者さんのカルテからデータを抽出し、VIO 使用群と非使用群 に分けて比較検討します。 (3)対象者 対象となるのは 2010 年 7 月から 2016 年 3 月まで、宮崎大学附属病院において肝切除のみ を施行した症例(VIO 使用+非使用群)と、2010 年 7 月から 2015 年 3 月までに長崎大学 腫瘍外科で施行した肝切除症例(VIO 非使用群)です。 (4)研究期間 平成 29 年 12 月 31 日まで 費用負担 この研究を行うあたり、対象となる方が新たに費用を負担することは一切ありません。 利益及び不利益 この研究にご参加いただいた場合の利益・不利益はありません。参加を拒否された場合 でも同様です。 個人情報の保護 研究にあたっては、対象となる方の個人を同定できる情報は一切使用しません。 研究成果の公表 この研究で得られた研究成果を学会や医学雑誌等において発表します。 この場合でも個人を特定できる情報は一切利用しません。 参加拒否したい場合の連絡先 この研究に参加したくない(自分のデータを使ってほしくない)方は下記連絡先へ遠慮 無く申し出てください。また、参加拒否をしたい場合は平成 29 年 8 月 31 日までに申し出 てください。 疑問や質問があった場合の連絡先 この研究に関して疑問や質問があった場合は下記連絡先へ遠慮なく連絡をお願いいたし ます。 宮崎大学医学部附属病院肝胆膵外科 教授:七島 篤志 TEL:0985-85-2905 FAX:0985-85-3780
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