阿久根市観光まちづくり戦略策定業務委託 仕様書 1 業務名称 阿久根市観光まちづくり戦略策定業務 2 業務の目的 本市では,温暖な気候や東シナ海の豊かな恵みを活かした第一次産業を基 幹産業として,そこで生産される農林水産物を原料とする食品加工業を中心 に地域の振興と発展に努めてきたが,少子高齢化による人口減少に歯止めが かからない状況である。 人口減少による地域経済の衰退を防ぐためには,農業,水産業,商工業す べてを観光関連産業と位置付け, 「食のまち」としてのブランディングと観光 によるまちづくりを推進していくことが必要である。 また,南九州西回り自動車道や北薩横断道路などの交通網の整備を見越し た観光戦略が求められている。 以上のことから,本市の自然の恵みをフル活用した持続可能なまちづくり を目指して「観光まちづくり戦略」を策定し,合わせて本市におけるDMO (注1)のモデル検討支援を行うものとする。 (注1)DMO: 「Destination Management/Marketing Organization」の略。 様々な観光資源を組み合わせた観光地の一体的なブランドづくり,ウェブ, SNS等を活用した情報発信プロモーション,効果的なマーケティング, 戦略策定について,地域が主体となって行う観光地づくりの推進主体 3 業務委託期間 平成28年6月下旬(契約締結の日)から平成29年3月31日まで 4 委託上限額 10,000,000円(消費税及び地方消費税を含む。)を上限とする。 5 業務範囲 本業務は,次に掲げる業務を範囲とする。 観光まちづくり戦略(案)の作成 観光まちづくり戦略策定検討委員会の開催支援業務 観光まちづくり戦略策定のためのワークショップ開催支援 1 本市におけるDMOのモデル検討 6 業務要件 業務範囲の項目ごとに最低限必要な要件を定める。業務の詳細については, 選定事業者の提案を基に,市と選定事業者協議の上,決定していく。 観光まちづくり戦略(案)の作成 関係団体及び本市の関係部署との意見交換を踏まえ,本市との調整の上, 観光まちづくり戦略(案)を作成する。作成に当たっては「笑顔あふれる 阿久根市まち・ひと・しごと創生人口ビジョン及び総合戦略」 (平成27年 12月公表)の内容を踏まえることとし,以下の項目を必ず盛り込むこと とする。また,後述する の検討結果についても,本市と協議の上,反映 可能な内容を適宜盛り込むこととする。 なお,本市の平成29年度予算調製の検討とするため,平成28年10 月を目途に中間素案を提出すること。 ① 本市の特性・課題 既存データ及びRESASの分析,その他必要なデータの収集・分 析 観光における地域経済効果の数値化等による現状の可視化 ② 本市が目指す方向性(国内及び海外の優先ターゲット選定を含む。) ③ 本市が来訪客に提供するストーリー(注2) ④ 本市が取り組む施策の柱 (注2)ストーリー:本市の魅力を物語化することにより,地域全体の 魅力やブランドを高め,来訪客の関心や注目を集めるもの 観光まちづくり戦略策定検討委員会の開催支援業務 戦略案の検討を行う策定検討委員会における次の業務を支援する。 委員には,阿久根市観光開発審議会委員(10名)を充てるものとする。 ① ② 策定検討委員会の配布資料作成及び印刷(2回) 議事録の作成(2回) ③ 上記のほか,会議等の運営に必要な事項 ④ 委員謝金(4,600円×支払対象9名×2回)及び交通費の支払を 行う。 ⑤ 会議時の飲み物の購入費の支払を行う。 2 観光まちづくり戦略策定のためのワークショップ開催支援 戦略の策定に当たり,市民・関係団体等が参加するワークショップ(3 回以上)を開催・運営する。 ① ワークショップの運営支援 ② ワークショップの配布資料作成及び印刷 ③ 議事録の作成(開催の都度) ④ ⑤ ファシリテーターの手配及び謝金・交通費の支払を行う。 ワークショップ開催時の飲み物等の購入費を支払う。 ⑥ 必要物品の購入費の支払を行う。 各回のワークショップ参加者は,委託事業者が要件の提案を行い,それ を踏まえ本市で選定・調整を行う。また,目的に応じ,各回の参加者が異 なることも可とする。 本市におけるDMOのモデル検討 行政や観光連盟,まちづくり公社,事業者等が一体となり魅力ある観光 地づくりを進めるDMOの導入を推進するに当たり,以下を整理する。 ① 本市においてDMOが担う役割の全体像(概念図) ② ①の役割を果たす上での機能等の要件 ③ DMO設立に向けたロードマップ なお,検討に当たって,関係団体等へのインタビュー調査(最大10件程 度)を行うものとする。インタビュー調査対象者は,委託事業者が必要要件 の提案を行い,それを踏まえ本市で選定・調整を行う。 本業務とは別に本市が委託する,交通網整備を見越した拠点施設の立地 可能性調査の結果について,本市と協議の上,反映可能な内容を盛り込む こと。 その他 本業務が円滑に実施されるよう,必要に応じて打ち合わせを実施する。 本仕様書に記載されていない事項が発生した場合,あるいは,本仕様書 の記載事項に疑義が生じた場合は,本市商工観光課と協議すること。 7 業務実施報告 3 本業務完了時に,次の成果物を市に提出すること。 業務完了報告書 観光まちづくり戦略 100部 観光まちづくり戦略(概要版) 300部 上記成果物に係る電子媒体(PDF及びWord形式) 各種引用データ,集計データ等の成果物 上記ドキュメントを保存したCD又はDVD 提出ドキュメントについては,業務を遂行していく中で変更が生じる場合 がある。 8 応募資格要件 鹿児島県内に本店,支店又は営業所を有し,本市と密な連絡体制が構築 できること。 過去3年間に,国・地方公共団体が発注する観光ビジョン策定又は地域 DMO設立関連の業務の受託実績を有すること。 4
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