2016年5月26日 情報提供資料 今回のテーマ 5 月 号 メキシコ経済は 第3次産業が牽引 1-3月期のGDP成長率は前年比+2.8% メキシコ・レポート 5月20日にメキシコ国立統計地理情報院(INEGI)が発 表したメキシコの2016年1-3月期の実質GDP成長率 (季節調整済み確報値)は、前年比+2.8%と前四半期 の同+2.4%から伸び率が拡大しました。 産業別では、農業などの第1次産業が前年比+2.7%、 鉱業や製造業などの第2次産業が同+1.9%、商業や小 売業、金融サービス業などの第3次産業が同+3.7%増 加しました。 メキシコの実質GDP成長率と産業別寄与度 (前年⽐) (2013年1-3⽉~2016年1-3⽉) 4% 原油安から鉱業がマイナス成長 資源国といわれているメキシコですが、GDP成長率 の寄与度を見てみると、そのほとんどを第3次産業 が占めているのがわかります。鉱業が属する第2次 産業は、2014年4-6月期から2015年1-3月期にかけ ては経済成長に寄与していましたが、それ以降の寄 与度は低水準に留まっています。メキシコの原油生 産能力が伸び悩むなか、2014年後半以降の原油価 格下落の影響を受け、鉱業のGDP成長率は大きくマ イナスとなっています。一方、同じ第2次産業でも製 造業は米国向けの自動車生産の拡大などから安定 して成長しています。 個人消費などが経済成長を牽引 第3次産業では、情報産業や金融サービス業が高 い成長率となっています。個人消費が含まれる商業 も安定した成長を続けています。メキシコ小売業協 会(ANTAD)発表の4月の既存店売上高は、前年比 +10.1%の高い伸びとなりました。今後も個人消費を 中心とした第3次産業が安定した経済成長を牽引す る見込みです。 3% 第1次産業 第2次産業 第3次産業 他 GDP 2% 1% 0% ‐1% 2013 2014 2015 2016 (年) 出所:INEGI 業種別GDP成長率 (2013年1-3⽉~2016年1-3⽉) (前年⽐) 20% 15% 10% 5% 0% ‐5% ‐10% 情報産業 金融サービス業 商業 製造業 鉱業 2013 ■当資料は情報提供を目的として大和住銀投信投資顧問が作成したものであり、特定の投資 信託・生命保険・株式・債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。■当資料は各種 の信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するも のではありません。■当資料に記載されている今後の見通し・コメントは、作成日現在のもので あり、事前の予告なしに将来変更される場合があります。■当資料内の運用実績等に関する グラフ、数値等は過去のものであり、将来の運用成果等を約束するものではありません。■当 資料内のいかなる内容も、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。 2014 2015 2016(年) 出所:INEGI
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